三谷幸喜といえば「風雲児たち」リスペクト作家のひとり。真田丸に合わせた紹介も、ツイッター含め多く書いた。「新撰組!」も「真田丸」もみなもと太郎原作のようなもの、と岡田斗志夫が放言すると、本人は『「龍馬にお任せ!」はボクの読者だな、と感じたけどね』と答えてた。
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その三谷幸喜が本当にドラマ化した「蘭学黎明篇」、放送前に大長文の紹介書きました。(再放送・配信して!)
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その解体新書の「外伝」。東北の田舎医者が、杉田玄白との文通の形で蘭方医学を学ぶ
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絵画の「写実」についての技法史が、平賀源内と「秋田蘭画」の弟子に仮託して語られた
レオン・ド・ロニーといった、教科書には絶対出てこない、無名人物の一瞬を描くのもこの作品の魅力だった
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同じ魅力がウィキペディアにもあるわけで、この「奇士」の項目が立っている。
ja.wikipedia.org
…羅尼(ロニ) 来(きた) る。此人は日本語を解し又能(よ) く英語に通ず。日本使節巴理に在りし時より、時々旅館に来り、余輩と談話せり。使節荷蘭(オランダ) え逗留中、羅尼、政府の命を受け、日本人を見る為めハーゲに来り、留(とどま) ること二十日許(ばかり) 、母の病を聞き巴理え帰り、今度又(ま) た日本人を尋(たずね) んとして別林(ベルリン) に来りしに、余輩已(すで) に同所を出立せり。由(よつ) て又(ま) た別林より伯徳禄堡(ペートルビユルグ) に来れり。別林より伯徳禄堡までの道程八百里。火輪車にて此鉄路を来(きた) るに入費四百フランク。唯(ただ) 余輩を見ん為(た) めに来(きた) る。欧羅巴(ヨーロツパ) の一奇士と云ふべし。
— 福澤諭吉、『福沢諭吉選集 第1巻』岩波書店、1980年(昭和55年)
「辞世の歌」が残る文化とは、という話
病死、刑死などの死期を悟った人、あるいはいつ何時死が訪れるかもしれないと覚悟していた人が予め自分の信条、感慨などを短い詩の形で残す。
そしてここが肝心なところだが、おそらく処刑の場合はその処刑する側の官憲も含めて、「その最後の言葉を残してやろう、伝えてやろう」という意識があり、周りの人達もその辞世を、龍馬や益次郎のように興味を持って知りたがり、かき残そうとしているようなのですね。
「○○様はお亡くなりにやられました(病死、刑死は問わぬ)」
「そうか…して、辞世の句はいかに?」
「はっ、書き写してまいりました」
と、こういうネットワーク、アーカイブがあったみたいなのね。
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「ペリー来航」「日米交渉」の風雲児たちネタも、ここではよく書いてました。
俺がお台場を実際に見たのがゼロ年代なんだよね。だから新鮮で、格闘技の会場がお台場なたびに書いていたような気が。あと、学問の世界で「ペリーやハリスと江戸幕府の日米交渉は、失敗もあったが世界水準的にみたら、高度で粘り強い外交を行ったと評価し得る」という話になってきたのがここ最近で、その情報も受けてであります。
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実はそのお台場砲台は(予算不足で中断し)役に立たないかもしれない、という話から生麦事件・薩英戦争に続くのだが…
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「どう攻略したって勝てるので、戦略の立てようがない」と超余裕。
そもそも 「日本殺すにゃ砲撃いらぬ 江戸湾封鎖を すればいい」
「それもかわいそーだから、お台場を「見せしめ」で艦砲射撃して徹底破壊、デモンストレーションに使うか…」
作品そのものの内容紹介をしたのは、これが最後だったな…坂本龍馬と勝海舟、初対面時の謎
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その前の号で、勝海舟と坂本龍馬が出会うのだが、歴史ギャグマンガらしく、あの「お馴染みの出会いの場面」をわざとはずして物語が展開。
勝が「お前が俺を斬るつもりでやってきて、俺がそれを堂々、悠然と出迎えて、お前に世界の広さを説いて、お前が感動して弟子になる!!なんでそれをやらせないんだっ」と怒る…という感じ。
その一方で、「そもそもそんなやりとりって本当の話なの?坂本龍馬は、本当に勝海舟を斬るつもりで面会したの?」という話になり…
そしてこの号になる。なんと作者が「気になって調べてみました」とリアルタイムで報告するというね(笑)
これで、(1)と合わせて、当方のブログ内での紹介記事は、まあまあ網羅した(全部ではない)。
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これが、今後は追加されないことを、あらためて惜しむ・・・・・・・だが、残った作品は相変わらず知と発見、思索の宝庫である。今後はそこから、引用をし続けていくだろう。
あらためて安らかなれ(みなもと太郎追悼記事は、もうちょと続きます)