古い話題で恐縮。みなもと太郎「風雲児たち」は
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の通り、手塚治虫文化賞の受賞は惜しくもならず、特別賞が作者のみなもと氏に贈られるのみとなった。残念ではあるが、曲がりなりにも勲章が贈られたのを良しとすべきなのかも。
その「風雲児たち」は先月号で、ペリーが小笠原諸島の領有権を主張するという、日米交渉の中の大クライマックスを取り上げている。
「国際常識」「グローバル・スタンダード」を自分に都合よく解釈し、ごりごり国益を主張するという米国に対し、鎖国の中で、「国際」につながるロジックを持たない日本は、苦境に立たされるが、しかし・・・
「乱」っていつの発売か忘れたけど、無理な注文を読者にしたい。
「幕末編」から読み始めた人は、なんとか次の号が出る前に、旧「風雲児たち」を読み終えていただきたいのだ。
この後の、ペリーと日本の交渉の展開に関する興奮と感動は、旧風雲児たちの流れの上で読むのと、知らないで単独で読むのとでは天と地ほどの違いがあるはずだ。