もしもお台場に黒船が来たら…?AIがシミュレーション 歴史探偵「黒船来航」【1分動画】 幕末、突如現れた黒船。迎え撃つ日本の切り札が東京湾の「お台場」だ。黒船とお台場、両者が戦えばどうなるのか。佐藤二朗率いる歴史探偵が徹底調査。大事件の真相に迫る。 https://t.co/fhHnikSsJJ
— T.V.Flipper (@tvflipper) March 25, 2020
テーマは「黒船来航」
佐藤二朗所長率いる探偵社が再び集結!
歴史探偵3月25日(水)[総合]後10:30~11:15
(略)番組内容
俳優の佐藤二朗さんと「歴史秘話ヒストリア」の渡邊佐和子アナウンサーが、探偵社を結成し、歴史上の大事件に挑む新感覚歴史番組。第2回は日本史のターニングポイント・黒船来航だ。幕末、突如、姿を現したペリー率いる黒船艦隊。強大な軍事力を背景に、開国を迫る。一方の日本は、江戸湾に海上要塞を築き、黒船を万全の体制で迎え撃つ計画を練り上げていた。その舞台こそが、オリンピックで注目を集める「お台場」だ。今回、歴史探偵がお台場で潜入調査を敢行。さらに、黒船とお台場が戦えばどうなるのか、AIを駆使し徹底シミュレーション。黒船VS.お台場、知られざる大江戸の一大危機に迫る。
この番組はすでに放送終了ですが始まったネット放送「NHKプラス」で見られます
plus.nhk.jp
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2020032528490
でね、正直にいうと、録画失敗して、自分、放送開始から20分…ちょうどAiシミュレーションが始まるよー!的なところでぷつりと切れたのだよ。
だからこのあとNHKプラスに登録して視聴するね。だけど、その前にかいておく。
黒船vs台場のAIによる仮想軍事シュミレーション、最高じゃん!! #歴史探偵
— べにぶた (@porcorosso20) March 25, 2020
#歴史探偵
— カヅキ (@93I5n9RurYjqt8O) March 25, 2020
お台場対黒船の戦闘をAIでシミュレーションするのに二カ月かかったのか
知られざる黒船来航秘話を探訪https://t.co/n1ThgUCJxu
— ざっかりー🌈 C98 3日目(月) 西お23b (@Zacharylion) March 23, 2020
>黒船とお台場が戦えばどうなるのか、AIを駆使し徹底シミュレーション。黒船VSお台場、知られざる大江戸の一大危機に迫る。
本では抑止になったとか意味がなかったとか言われてるけど、実際にシミュレーションするのは中々スゴいのでは…?
#nhk #歴史探偵 面白かった。
— まさまさ (@masa2ayakou) March 25, 2020
ペリー来航の後、異国から江戸を守るため、海面に6mの木杭を打って人工島を築き、30kgの砲弾を撃てる世界最大級のカノン砲を配備して黒船の再来に備えた。
AIによるシミュレーションでは、第1~第6の台場がすべて完成した後は、黒船を撃退できるとの結果が出た。
ところが、台場が半分しか完成していない状態でペリーが再び来航。決裂した際は小舟による肉弾戦で撃退する構えで交渉に臨み、通商の要求を退けつつも日米和親条約を結んだ。当時の幕府が世界情勢をよく観察し、最新の技術を取り入れつつ国を守ろうとしていたことが分かり胸熱だった。
— まさまさ (@masa2ayakou) March 25, 2020
そもそも戦闘の勝敗をAIで分析できるんだね。それをやれる人材もいるんだね。
AIに、皇国の必勝の信念が分析できるかっ。大和魂のなんたるかがわかるのかっ…といっても、弾が飛び交って当たった方が壊れる、というリアリズムの面でみると、むしろ戦争はシミュレーションしやすいんだろうね。というか、これで発達した様なもんか、シミュレーションって。模擬戦だもんな。
こういう人材って、普段は何して食ってるんだろうね。信長の野望やファミコンウォーズをより面白くしているのかな。
過去のお台場記事から…
お台場については過去記事があるのです。「風雲児たち」は建設の話も、ペリー来航の話も描いているのだから
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これ読むだけで大変やろ(笑)?でもまあそこはガマンせい。
でも、すげーよね。お台場砲台、役に立つ……
のだが。
いや、やっぱり超余裕で西欧の勝利??
実はこんなペリー来航(1853、54)のあと、本当にガチで西洋海軍と日本が戦わなければいけない時代がくる。薩摩蛮族とイギリス蛮族の部族抗争ともよばれる「生麦事件」と「薩英戦争」だ。
風雲児たちも10年ぐらいかけて、やっとそこまで…正確には薩英戦争開戦直前まで進んだのだけど、それが実際の戦争に至る前の描写がされている。
それがだ…ここでの描写は…
「どう攻略したって勝てるので、戦略の立てようがない」と超余裕。
そもそも 「日本殺すにゃ砲撃いらぬ 江戸湾封鎖を すればいい」
「それもかわいそーだから、お台場を「見せしめ」で艦砲射撃して徹底破壊、デモンストレーションに使うか…」
これらの描写、どうなんでしょうね?根も葉もない話には思えず、資料があるんじゃないかと思うんですが、今回の番組の、当方が見逃した後半40分と、整合性はあるのでしょうか。
お台場の「位置が悪い」という話が、台詞の中に出てきますね。予算不足とか時間不足とか、いろいろあって、「当初の理想の砲台ではない」とも言われるが…
ところが、そんな自信満々の「薩英戦争」で、引き分けに持ち込まれ…(たかどうかは、見方次第)
これは「MUJIN」という漫画で、幕臣、江戸っ子の旗本エリートやそのシンパの視点から描く珍しい幕末時代劇。その視点で見ても、薩摩武士おそるべし、となった…
作品紹介を以前書きました。
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MUJIN -無尽- 7 (7巻) (ヤングキングコミックス)
- 作者:岡田屋 鉄蔵
- 発売日: 2019/11/29
- メディア: コミック
ただ、戦争の勝った負けた判定も、無条件降伏文書でも無ければちょっと主観的解釈も入る訳で、これはどうなんでしょう?というのが、ぼくの子供の頃の視点ではコテンパン…いや、やっぱりやや健闘はしたけど負けて、そこから目覚めた薩摩藩は…とかが多数派の視点だった気がするんだけどね。
戦闘の結果
薩摩側の砲台によるイギリス艦隊の損害は、大破1隻・中破2隻の他、死傷者は63人(旗艦ユーライアラスの艦長や副長の戦死を含む死者13人、負傷者50人内7人死亡)に及んだ。一方、薩摩側の人的損害は祇園之洲砲台では税所清太郎(篤風)[2]のみが戦死し、同砲台の諸砲台総物主(部隊長)の川上龍衛や他に守備兵6名が負傷した[26]。他の砲台では沖小島砲台で2名の砲手などが負傷した[27]。市街地では7月2日に流れ弾に当たった守衛兵が3人死亡、5人が負傷した。7月3日も流れ弾に当たった守衛兵1名が死亡した。物的損害は台場の大砲8門、火薬庫の他に、鹿児島城内の櫓、門等損壊、集成館、鋳銭局、寺社、民家350余戸、藩士屋敷160余戸、藩汽船3隻、琉球船3隻、赤江船2隻が焼失と軍事的な施設以外への被害は甚大であり、艦砲射撃による火災の焼失規模は城下市街地の「10分の1」になる。朝廷は島津家の攘夷実行を称えて褒賞を下した。横浜に帰ったイギリス艦隊内では、戦闘を中止して撤退したことへの不満が兵士の間で募っていた。
当時、世界最強を謳われたイギリス海軍が事実上勝利をあきらめ横浜に敗退した結果となったのは西洋には驚きであり、当時のニューヨーク・タイムズ紙は「この戦争によって西洋人が学ぶべきことは、日本を侮るべきではないということだ。彼らは勇敢であり西欧式の武器や戦術にも予想外に長けていて、降伏させるのは難しい。英国は増援を送ったにもかかわらず、日本軍の勇猛さをくじくことはできなかった」と評している[28]。
本国のイギリス議会や国際世論は、戦闘が始まる以前にイギリス側が幕府から多額の賠償金を得ているうえに、鹿児島城下の民家への艦砲射撃は必要以上の攻撃であったとして、キューパー提督を非難している。
4月12日まで無料公開中の小学館「日本の歴史」では、お台場砲台は役立たずだし、薩摩もイギリスに敗れたことになっている。2014年に増補22版だけど、最初の最初はいつごろの研究を基にして描かれたのかな
kids-km3.shogakukan.co.jp
※現在、期間限定で無料公開中
地球全体での「大航海時代以降、非西欧が西欧に軍事的に一泡吹かせた歴史」の一部かも、という視点
…19世紀半ばから20世紀初頭にかけて非西欧世界は、全面的に西欧世界からの「隙あらば」の圧力にさらされていた。自分はエジプトやトルコなどの事例を知るたびに、映画「七人の侍」で、野武士に殺された幼子の遺体を見て菊千代がさけぶ「この子たちは俺だ!」のように、「半歩まちがっただけで、日本もこうなった!!」という戦慄を覚えざるを得ない。
朝鮮は同時代、
丙寅洋擾 辛未洋擾
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%99%E5%AF%85%E6%B4%8B%E6%93%BE
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%9B%E6%9C%AA%E6%B4%8B%E6%93%BE
という戦乱があり、ひとつはフランス軍を撃退するという近代初期の「西欧vs非西欧」星取表で燦然と輝く大戦果を挙げた。虎狩り猟師で狙撃兵団が作られたというのはこのへんかな?もう一方では米軍に戦闘では敗北したものの開国を徹底拒否。それを成功というなら成功だった。
そしてそれが明治の江華島条約、征韓論、日清戦争、保護国化…とつながっていく。西欧近代の圧力を浴びた国家は領土を割譲するはめになったり、積みあがっていく対外債務に苦しんだり、そして西欧を真似て「それをやる側」になったり…
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実はそれを特撮番組の「科学の進んでいる筈の宇宙人が、地球で地球人に撃退される」話と重ね合わせた、過去の面白いまとめがある。
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「宇宙人(なぜか単独)が地球人に撃退される」を「優秀な兵器の列強や大航海時代の遠征隊が、攻勢の終末点だったりあまりに少数なため、総力挙げた非近代に敗退または苦戦する」物語と考えれば
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) June 21, 2017
丙寅洋擾、薩英戦争、アメリカーインディアン戦争、東学党、マハディの乱などっぽくもあるか。 pic.twitter.com/ygLFuZZKiv
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