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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「バキ」アニメ配信の権利をめぐる民事訴訟を知ってますか(今年6月判決)

へー。

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/976/088976_hanrei.pdf
(3) 窓口業務
漫画業界においては,漫画を掲載した雑誌又は単行本を出版する出版社が
10 当該漫画の著作権者の同意の下,自己の名で第三者への使用許諾を行う窓口
業務という商習慣がある。窓口業務とは,著作権者の代理人として,著作権
者の許諾を受けて,ライセンシーとの間で著作物の翻案,送信可能化及び譲
渡等に関する交渉を行い,自己の名で許諾契約を締結して著作権使用料を収
受し,監修等,許諾に伴い発生する作業の著作権側の窓口となる業務をいう。
15 (4) 本件アニメ化契約の締結及び本件アニメの放送
ア 原告の窓口業務を行っていた秋田書店は,原告の同意を得て,平成12
年9月22日,フリーウィルとの間で,本件漫画をテレビ用アニメーショ
ンに翻案し,公衆送信することを使用許諾することなどを内容とする契約
(以下「本件アニメ化契約」という。)を締結した。(甲5)
20 本件アニメ化契約には,以下の条項が置かれている。

フリーウィルが本件アニメを制作するに当たり,アニメーション制作費
及びテレビ東京電波使用料として少なくとも6億6900万円もの資本を
20 投下している(乙3,4)。本件アニメ化契約がフリーウィルに原著作者
の権利を譲渡するものではなく,本件アニメの最終放送から5年間に契約
期間が限定されていたとすれば,仮に年間1億円の売上げを上げたとして
も,フリーウィルは投下資本の回収すらできないことになるが,そのよう
な契約を締結することは不合理である。
25 イ 原告は,本件アニメ化契約を締結してから,14年間にわたり,本件ア
ニメの原著作者の権利を有しているとの主張をしなかった。

20
ウ 四者契約6条1項は,「本著作権にかかわる著作権」と,テレビ・アニ
メーションについての「原作者としての権利」という文言を使い分けてい
ることから,原告は,本件アニメについては「原作者としての権利」,す
なわち著作者人格権を有するにすぎないことを確認し,他方で,被告は「テ
5 レビ・アニメーションにかかわる著作権」を有するとされており,権利の
分属を前提とするような文言(例えば「二次的著作物の著作者」など。)
を用いていないことから,原著作者の権利をも含む完全な著作権が被告に
帰属することを確認している。
(3)ア 本件アニメの配信について,被告が原告に一定の支払をしたのは,窓口
10 として原告との友好関係を保つためであり,著作権料として支払っていた
ものではない。


あー、判決文、裁判文書は読みこなせば面白いのだろうけど、興味ない人には興味ないね。とりあえず、こういう民事訴訟があったよ、という情報だけお知らせ。
すごく有名で、ファンならみんな知っているのかな?検索した限りではそうでもなかった感じだったけど。

天皇即位時、警察の職務質問でカバンを開けたら「骨法のビデオ」が入ってた時代の話

togetter.com
というまとめ。円筒形の黒い筒をロッカーの隙間にねじ込んだ(コインロッカーの料金をケチったらしい)ところ、その筒が皇居のほうを向いていたのだとか。
うむ、中核派がまだ、皇居や空港を襲撃できる武力を持っていた時代の話ですな。

そのまとめにブクマした。

「黒づくめの服で、筒をロッカーの隙間にねじ込んだら警官に囲まれ…」30年前、平成の『即位の礼』の思い出を長月みそか先生が語る - Togetter

わたくしの知っている人は、職務質問でカバンを開けたら「骨法の技術解説ビデオ」が入っていて、しかも警官も骨法を知ってて武術談義になりました(爆笑)。そんな平成元年の風景。

2019/10/19 09:49
b.hatena.ne.jp

ワンモアリピート

わたくしの知っている人は、職務質問でカバンを開けたら「骨法の技術解説ビデオ」が入っていて、しかも警官も骨法を知ってて武術談義になりました(爆笑)。そんな平成元年の風景。

そのあとどうなったのかは、詳しく聞いていない。(「知っている人」は実在します、俺自身のことではない(笑))
これもまた、小道具それ自体が「平成元年の風景」でございましょ。

「骨法」の秘密―ホネを直せば万病治る (Kou books)

「骨法」の秘密―ホネを直せば万病治る (Kou books)

骨法の祭典[ビデオ]

骨法の祭典[ビデオ]

喧嘩芸骨法伝授[ビデオ]

喧嘩芸骨法伝授[ビデオ]

あー、なつかし。

サンパウロの雑貨商、なぜか店頭に日本語で「毎日、同じことの繰り返し」と書いて爆睡(外山尚之氏)


・・・・・・・なんだろう? 哲学? アート?
なぜか、それを日経新聞記者がツイートし、報告しているのであります。

ONE大会、運営と払い戻しに関する諸問題

そういえば自分も、天候や都合と両にらみで、可能なら行こうかと候補に挙げていた大会だった訳だからひとごとではない。






blog.livedoor.jp


フルーツ・C
@fruitsC
·
10月16日
返信先:
@fruitsC
さん
チケット発売後に2部編成に変更したのもONEの勝手な所業。目当ての試合が夜から朝に変更になっても観に行きたいと予定を調整していた。
そこに今度の台風19号。前日の飛行機は予約便も含め全便欠航。物理的に行くことができない。
前日当日の交通状況は分かっているはずなのにこの決定。なんだそりゃ。
フルーツ・C
@fruitsC
·
10月16日
ONE東京大会の目玉選手は誰ですか?自分にとってはデメトリアス・ジョンソンです。DJの試合は2部編成になって何時からに変更になりましたか?
あの交通状況で九州からその試合を観に行くにはどうすれば良かったと思いますか?
観戦できなかったことはこちらに責任があるとお考えですか?

@ONECHAMPJP
フルーツ・C
@fruitsC
·
10月16日
早くからチケットを確保していたファンの方がペナルティ受けるとは恐れ入ったわ。
Takashi--oka
@Takashioka2
·
10月16日
返信先:
@fruitsC
さん、
@serval87
さん
全く理解出来ない決定ですね。
フルーツ・C
@fruitsC
·
10月16日
あまりに意味不明ですw
ロビーけん
@robbydaisuke
·
10月17日
返信先:
@fruitsC
さん
そーいう団体は必ず潰れますよ

@egahime
·
22h
返信先:
@fruitsC
さん
同じくあてにしていた払戻が
早期購入で無しに。
午前中、両国国技館にて
ガラガラなんでどうぞと無料で1人なのに
複数枚のチケット関係者が配っていたと
複数の友人から報告受けてます。
フルーツ・C
@fruitsC
·
21h
追加情報ありがとうございますw
今回のONE仕切ったイベント会社はヤバそうですね。

@egahime
·
22h
返信先:
@fruitsC
さん
1人に対して5枚どうぞって。
配布してたらしいぜ。

返信先:
@momoclimax
さん
しかも、彼女の買ったチケット5万円だぞー!!払い戻しとか、払い戻し対象外があるなら、せめて台風が来る1週間位前にアナウンスしておくべきじゃない??
このツイートはありません
ぴよきっく
@momoclimax
·
28m
そもそも、二部制に変更になったのもむこうの都合ですよね。全然納得いかないです。諦めずに連絡取り続けましょう。DKさん何も悪くないです!

KONG,YUJI.
@kong_yuji
·
17h
返信先:
@mmasashibu
さん
たぶん…払い戻し対象のチケットすら 払い戻し出来ないよーです 現に オイラ 2大会決定後 どーしてもDJと樹ちゃんと観たくて パート1のみのチケット9/20日にローソンで取りましたが ロッピーで操作したら
"払い戻し対象外です" て画面でました
払い戻しする気は無いのでは…
まさ
@mmasashibu
·
15h
えー!それはひどいですね…

混乱してるのかもしれないから時間おいて再度試すか問い合わせるかですかね😥


スタイルベンダー銀ちゃん
@pamelahism
·
10月17日
返信先:
@pamelahism
さん
全米で生中継されたONE日本大会第一部の視聴者数は27万人。
PFLより上でベラトールよりちょい下くらいで大爆死って程ではないが、費用対効果を考えると大赤字は確実。
スタイルベンダー銀ちゃん
@pamelahism
·
10月17日
いずれにしろ、今のONEの運営形態だと赤字を垂れ流しているだけだしブレイクするのは厳しいので、今頃投資家から色々詰められているだろうな。
来年どうなっているか分からない。
日本から撤退しても全然おかしくない。
本当の名も忘れてしまった、ただの武尊ファン
@antisine
·
21h
返信先:
@pamelahism
さん
払い戻しの件見ました。この事実は全世界に知れ渡ってると思うので、こんな酷い対応してるとは全世界に知れ渡っては世界中のONEのファンへの信用を著しく落としたでしょうね。日本だけの問題では無いなと。
スタイルベンダー銀ちゃん
@pamelahism
·
20h
まあ、ONEに関しては以前から北米在住のMMAヲタやジャーナリストから色々指摘があって評判は必ずしも良くは無かったですからね。
知らぬは日本と東南アジアの純粋な格闘技ファンだけ、なのかもしれませんw
本当の名も忘れてしまった、ただの武尊ファン
@antisine
·
20h
なる程、それが今回ついに知れ渡ったと🤣😂

KushPAC
@marshmall0_KPAC
·
22h
返信先:
@bigfoot092411
さん
前日呑みすぎてバックれようと思ったけど来てよかった。払い戻し不可だったわ。笑
遠方の人は勿論、その日の判断であえて行かなかった人もいるし対応がキツイね。
升席の個々の対応はグレーゾーンだけど…
どり
@bigfoot092411
·
19h
バックれる笑笑ウイスキー飲んでましたもんね🤣
全額が厳しいなら半額でも払い戻しできれば少しはいいんですけどね😔
あ、確かに升席については何も触れてないですね🤭
KONG,YUJI.
@kong_yuji
·
17h
オイラ 2大会決定後のパート1興行のみのチケットで お昼に払い戻し行ったら
なぜか? 出来ませんでした (٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭)
払い戻しする気が無いのかな?
払い戻しの発表はあったんすけどね

ナン
@ryosukeyusuke
·
10月17日
返信先:
@HoRuNo
さん
これは酷いですね。。
私の来れなかった友人分のチケットも払い戻し対象外になりました。。
勝手にダブルヘッダーにしておいて早くからチケットを取っていた人は対象外なんて。会場へ行く気が無くなります。。
はるな♂
@HoRuNo
·
10月17日
フルーツさんとは同行予定だったんですが、他にも2名ほど先行で取った地方組がおりまして都合3枚45000円がONEに詐取される結果となりました…。しかも初回の返金アナウンスの際に、ダブルヘッダー決定前のチケットは返金対象にならないなんて記載もないですし。まあ酷い。
@ONECHAMPJP

@yodchatri
ナン
@ryosukeyusuke
·
10月17日
この文章を読めば先行チケットも普通は対象になると思いますよね。しかも台風で物理的に両国に辿り着けない訳ですし。酷い対応ですよね。


MMA-レンノカ1231
@Rennoka
·
10h
返信先:
@Rennoka
さん
こんな、『払い戻しする』『払い戻ししない』部門に分ける事自体が驚きなのに、申し訳ないとか、これはマズイかなとか、何も思わず発表したのかな?…唖然…
MMA-レンノカ1231
@Rennoka
·
10h
とにかく、ONEチケット払い戻しの件、これだけ批判が出て問題になってるんだから、きちんと対応して、きちんと解決しないと次回の日本大会開催なんて考えられないでしょう…

高倉仮面
@Masked_Takakura
·
10月16日
返信先:
@Masked_Takakura
さん
なんでこの話を僕が知っていたか?というと、あの妙に念入りな入口で、チケットの払い戻しについてスタッフと大揉めしている人を見かけたから。

遠方から来る予定だった友人の分も先行でチケットを買っていた人だと思うのだが、スタッフは「すいません、先行予約分は払い戻し対象外です」の一点張り。
高倉仮面
@Masked_Takakura
·
10月16日
あの台風でも払い戻しに応じないとはひでー話だなぁ、と思いつつも「まだ正式に発表もされてないし、まずは推移を見るか…」と思っていたら、僕は傘を没収されて、いい加減な管理をされた挙句、誰かに持っていかれたのですよ。そりゃ僕でなくても怒りますよ。色々酷いよ。
引用ツイート

高倉仮面
@Masked_Takakura
· 10月14日
う~ん、あんまり書く気はなかったんだけれど、やっぱり書くか。色々と考えて欲しいので。

昨日のONE Championship両国国技館、台風の影響もあり、折り畳みではない傘を持っていったら「持ち込み禁止です」と言われて没収されたんだけれど、帰りに傘を返してもらうとしたら別な人に持っていかれてて。
このスレッドを表示
高倉仮面
@Masked_Takakura
·
10月16日
台風19号が襲来しても、ONEの先行発売分のチケット、第二部のチケットについては払い戻しはなし。

この事実を踏まえてこの記事を読むと、なかなかにコクがあるわけですよ。

台風19号に負けず13日のONE両国国技館大会は午前9時より予定通り開催!」
台風19号に負けず13日のONE両国国技館大会は午前9時より予定通り開催!(バトル・ニュース) - Yahoo!ニュース
12日、ONEチャンピオンシップは13日に両国国技館にて行われる第100回記念大会『ONE: C - Yahoo!ニュース(バトル・ニュース)
headlines.yahoo.co.jp
高倉仮面
@Masked_Takakura
·
10月16日
よく見ると、記事の中に「第一部のみ払い戻しに応じる」とあるね。ボカァこれ読んで「通し券の扱いはどーなるんだコレ?」と思ったんだよなぁ。

先行発売分は払い戻しなし、とはねぇ。

偶然紹介した『zeong』氏が、偶然読んでいた書籍に出てきて(?)驚く(「ネット右派の歴史社会学」)

この前、
m-dojo.hatenadiary.com

という記事…といっても基本、ツイートを紹介したものですけどね…をUPして、それなりに読まれました。
で、それと全く別に、ちょっと厚めの本を休み休み読んでおりました。

保守的・愛国的な信条を背景に、その言動でしばしば他者を排撃する「ネット右派」。彼らはどのように生まれ、いかに日本社会を侵食していったのか。その真の意図とは何だったのか。

前史にあたる1990年代の雑誌論壇と草創期のネット論壇、55年体制の崩壊から現政権の成立までの政治状況、マンガ・アニメや「2ちゃんねる」などの文化状況、歴史教科書問題や外国人労働者問題、日本会議在特会・極右組織などの団体の動向――。

日本社会に全面展開するネット右派の2000年代までを、嫌韓・反リベラル市民・歴史修正主義・排外主義・反マスメディアという5つのアジェンダ(論題)と、サブカル保守・バックラッシュ保守・ネオナチ極右・ビジネス保守という4つのクラスタ(担い手)からあざやかに分析する。

圧巻の情報量で「ネット右派の現代史」と「平成のアンダーグラウンド」を描き出す「ネット/右翼」研究の決定版。

そしたらあーた、突然にだな…
第7章「ネット右派の顕在化」の3、「ネイバー総督府バファリン作戦」より

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「ネット右派の歴史社会学」で紹介されたzeong氏
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「ネット右派の歴史社会学」で紹介されたzeong氏


…その後、二〇〇三年五月には固定ID制度が導入された…その結果、それぞれの論者の力量が明らかになり、何人かの「論客」がその勇名をとどろかせるようになった。初期の論客にはkimura、polalis、j9(のちのzeong)などがいた。その後、kimuranobuo、dreamtale、myeloblast、tsubuan、yonaki1111なども盛んに活躍するようになる。特にjpn1_rok0、zeong、polalisの三人は、その該博な歴史知識と鋭利なディベート力のゆえに「三悪人」などと呼ばれ、韓国側からも日本側からもひときわ恐れられた存在だった。なかでもjpnl_rok0はそのリーダー格で、当時を振り返っているあるブロガーによれば、「頭はかしこく、性格きつ」く、「まったく隙を見せないさながらのその戦いぶりはまるで「不敗の軍神のようだった」という。
日本側のそうした圧倒的な攻勢に抗し、韓国側からもやがて何人かの論客を中心に反攻が開始される。そのなかの一人のdymaxionにより、○三年九月二十九日には「歴史板」に「[特集]青山里戦闘背景1」というスレッドが立てられた。韓国の「建国神話」の一部をなし、日本の植民地支配下の朝鮮独立運動のなかでも最大の戦果を挙げたとされる一九二〇年十月の戦役に関するものだった。韓国のいくつかの歴史書によれば、その際の日本軍の死傷者は千人とも三千人とも言われ、この事件を機に日本は朝鮮への弾圧姿勢を強めることになったと考えられていた。一しかしアジア歴史資料センターに保存されている出兵史料から……

はー、この前のツイートも、たまたまTLを見た時間にツイートが浮上していた、以上のことは知らず、書いた人がどういうかたかも知らぬままに、面白いから紹介したのだった。
(というか、今、記事をぜんぶ書いてから気づいて挿入するが、twitter上のzeong氏 = @zeong_dictator氏 と、 この本に出ている「エンジョイコリア」というサイトに登場していたzeongという人が、同一人物であると紐づいたデータがあるではない。名前が同じなのだから、同じかたなのではないか?とこちらが勝手に推測しているという前提で、以下の文章を書く。)

ただ、そういうバックグラウンドがあるならば、このやや突飛なるシチュエーションも、そういう風な流れで生まれたものなのだな、と知って、それで合点がいく。知り合ったあとに、小泉訪朝があったというから2002年の前のできごとであろう。




ちなみに、上記の本は今夜読み終わった。
インターネットの技術でなく、言論の歴史をたどる「歴史書」として面白かった。そのおもしろさは、今年の正月にNHKで放送された「平成ネット史」や、「教科書に載らないニッポンのインターネっットの歴史教科書」の面白さと同種のものでした

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

NET TRAVELLERS 200Xシリーズ第4弾

あなたの「インターネットが一番楽しかった頃」はいつですか?

日本でインターネットの接続実験から約20年、商用インターネットサービス開始から約10年となる2005年春、あの伝説のウェブページ「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史」が教科書になって帰ってきました。時流に合わせて生まれては消えていく個人サイトに焦点を当て、日本のインターネットをネットコミュニティの動向から振り返った民衆史です。移り変わりの激しい個人ホームページの変遷を詳細に掘り起こした年表は、オリジナルのウェブページから大幅に加筆され、さらに各時代ごとにテーマ分けされた個人サイトの解説を、60万字にも達する膨大なテキストで書き下ろしています。

ニッポンのインターネットは、あなたが見知っているよりずっと広いかもしれません。

で、「社会学的分析」のほうは、事実関係を知っている部分ではさてどうかな、と思うところも多かった(たとえば2点。日韓をめぐる論説では、韓国国内の90年代に、まだグローバル化されないがゆえに拡大していた「外の目から見たらちょっと『?』な極端ナショナリズム」を面白おかしく、ユーモラス&シニカルに紹介した、野平俊水(水野俊平)氏の言論も源流にあるはず。/ゴーマニズム宣言浅羽通明大月隆寛の名前が出るなら、呉智英の話も読みたかったが、まあ氏は平均して「インターネット」とはかかわりなく活動していたか。)が、まずは今回の一件のように、そもそも知らない分野の過去史も多いので、そういうのも含めて、おしなべて興味深いものでした。
あ、あと「反知性主義」という用語が出てくるんだけど、そこで使う時『”通念的な”反知性主義』という表現をしていて、あ、あの議論をフマエテイルのですね、と個人的に(・∀・)ニヤニヤ。
cruel.hatenablog.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com




執筆した伊藤氏のアカウント。
twitter.com


朝日新聞に少し前、書評が載ったらしい
www.asahi.com
よみうりにもインタビュー記事が載ったとか。


そういや、自分もこういうのを、自分の分野(なのか?)でまとめておかなきゃと思ったことがあり、3本だけ記事を書いたんだけど中断してるな。

m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com


この続きを書くのも、労力的にしんどいから、せめて「年表」でもあとで作れればねえ。

竹書房の電子書籍印税は「50%」である。漫画家から「素敵!」の声

各界に衝撃が走ったり走らなかったり。


竹書房電子書籍印税は50%です!竹書房素敵! 」





f:id:gryphon:20191017132533j:plain
プロレススーパースター列伝 ブッチャーファイトマネーはフィフティフィフティー

その後まとめあり。異議と言うか、意味合いの解説ツイートも

まとめになった。この「50%」の意味にはいろいろある、他と比較すると…みたいな話も続いている。
togetter.com


これがそもそもの発端?
togetter.com

伝説の編集者・文春の田中健五氏は、今老人ホームにいる。だれかオーラル・ヒストリー聞き取りを。

ノンフィクション作家で2004年に亡くなった、本田靖春という方がいる。有名な人ではあるが、同時に没15年ともなると、記憶や話題に上ることは少なくはなっている。
しかし、亡くなる直前まで未完の自伝を執筆、昨年は評伝を後藤正治氏が書いたのである。そういう点ではやはり別格の存在なのだろう。

我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)

我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)

我、拗ね者として生涯を閉ず(下) (講談社文庫)

我、拗ね者として生涯を閉ず(下) (講談社文庫)

拗ね者たらん  本田靖春 人と作品

拗ね者たらん 本田靖春 人と作品


自伝のほう、「我、拗ね者として生涯を閉ず」は、本当にここから!というところで話が終わってしまっている。天命、仕方ないとすべきかもしれないが、梶原一騎「男の星座」とならんで、三大「いいところで終わるなよこんちくしょう絶筆作品」のひとつである。あと一つは考えてないが。

何がいいところで、かというと、
・本田氏は読売新聞で活躍したあと、フリーのノンフィクション作家となった
・が、その時、発表の場と取材ができるような十分な環境を整え、才能を花開かせた編集者が文藝春秋田中健五だった
・本田氏と田中氏の交友、田中氏の人間性や編集者としての優秀さへの好感が語られる
・だが、田中氏とイデオロギー面での齟齬が深まり、文藝春秋から離れる心境に徐々になっていく……

というところで、おしくも絶筆となった。それが「我、拗ね者として生涯を閉ず」であった。


田中健五!
雑誌の編集界ではまちがいなくレジェンド的存在であり、その業績も個性も屹立している。ある種の功罪も。
簡単にいえば

・「諸君!」創刊者
本田靖春立花隆児玉隆也などの伝説的ノンフィクション作品の担当編集
・この創刊を巡っては、もうひとりの文藝春秋レジェンド編集半藤一利との緊張関係があったという。
・80年代後期に花開いた「花田紀凱週刊文春」の生みの親
・この前亡くなった和田誠氏の週刊文春の表紙絵を始めた人
・この前亡くなった安倍譲二を物書きにした人
・「マルコポーロ事件」で社長を退く
ja.wikipedia.org

これだけで、只者ではない



※この辺をもっとくわしく、いくつか引用して論じるのが趣旨だが、ちょっとある記録などが見つからない&写すのに手間がかかるので(中略)。あとで充実させることにして、本題に入ります。





2018年に本が出た「拗ね者たらん」は、そのアンサーソングというか、続編と言うか…もちろん後藤氏という、独立した視点を持つ人が書くのだから、ただの続篇になるわけがない。本人も「自伝があるのだから、評伝は不要と思っていたが、他の切り口でやれば成立するかと考えた」という趣旨のことを書いている。その切り口が、担当編集者の思い出話で、あり、田中健五にも話を聞くことであった。

今現在、田中健五氏はどうしているのだろう…そんなことにも興味があったが、
ところが、まったく意外な一文を目にする。

東京・三鷹に暮らす田中健五を訪ねた。いわゆる高級老人ホームで、瀟洒なつくりの新しい建物 である。一階にはダイニングルーム、談話室、図書室、ビリアードなどがあって、中央部に広い中 庭が設けられている。訪れたのは午前の時間であったが、フロアーでは入居者たちがインストラクターの指導で軽い体操を行っていた。
庭に面した、明るい陽光が差し込む一角に置かれたソファーで向かい合った。一九二八(昭和三) 年の生まれであるから八十代後半になる。文春の社長・会長を、さらに日本文学振興会日本雑誌協会の理事長などをつとめてきたが、いまは公職から退いている。先に夫人を失い、当ホームへ移り住んだとのことである。 住み心地はいかがですかと訊くと、こんな答えが返ってきた。 「暮らしていく分には何もかも揃っていて、いたせりつくせりではあるんだが、まぁ高等刑務所とい うところだな」
 洒脱で、さばけた感じの老紳士であった。
田中に二つ、尋ねたいことがあった。一つは本田と出会い、さまざまなテーマで雑誌に起用し、 『現代家系論』を刊行した時期の思い出である。このことは第一章で記した。
もう一つは、本田の”最終原稿”にかかわることである。これは私の深読みであるのかもしれない が、田中への私的メッセージが含まれているように感じ取れることである。
文春の社長在任時、『MARCOPOLO」誌上で「ナチのガス室はなかった」とする偽の記事が載った。田中は社長を退任して会長になるが、前記したように本田は『VIEWS』連載のコラム でこれを痛烈に批判、田中は会長職を含めて公職を退くべし、と書いた。作家・本田靖春のゆずれない見解であったが、<私人・本田靖春>の<私人・田中健五>への思いはまた別のものもあったろう。 そのことを、最後の機会に触れておきたいということではなかったのかー。
田中は、「我、拗ね者として生涯を閉ず」の連載を記憶していた。
「…まあ、最後には緩めてくれた気配はあったがね」
本田のラストメッセージは、田中に届いていたのである。

「編集者と書き手が、一心同体になって傑作を生み、書き手は成功の道を歩み始める」
「しかし、イデオロギーの面でどうしようもない亀裂があり、人間関係の親密さとは別に袂を分かった」…あるいは「しかし、イデオロギーの面でどうしようもない亀裂があり袂を分かったが、人間関係の親密さとは別だった」とも言い換えられる。

この関係は、自分がもっと若いころに読んだ「アシモフ自伝」での、アイザック・アシモフロバート・キャンベルの関係に似ている。キャンベルとアシモフは、アイデア・キャンベル、実際の構想と執筆・アシモフで、不朽の名作「夜来る」を書くなど、ひとかたならぬ関係だったが、キャンベルは戦前アメリカ的なライトで、アシモフはたしか彼を「(古代の蛮族王)アッティラより右」と評していた。不思議な言い回しだなと印象に残っている。



まあ、その話はともかく、一番上の引用で驚いたのは、田中健五氏が今は老人ホームにいるということだ。
いや、おかしくない。社会的成功者、経済的成功者は老人ホームには入らない、は昔の話で、今は仮に家族がいても、そこに介護やら世話やらを引き受けてもらうのはいやだということで、高級老人ホームに入る名士というのも相当にいるのだろう。田中氏は、既に妻を亡くしている。そして、後藤氏の取材からまた年月は経ち、今、田中氏が健在なら91歳である。

そこで、である。田中氏も老人ホームで生活するなら、おそらくは多忙極める、ということはないだろう。
どなたか、ノンフィクションを手掛けたい人、さらにいえば御厨貴ゼミが広めたように「史書として残すべきオーラル・ヒストリー」を手掛ける研究者もいるだろう。
・時間に余裕があり、(少なくとも数年前は)意識も記憶もはっきり
・出版ジャーナリズムに、大きな足跡を残している
・歴史に記録を残すことの意義も分かっており、インタビューを拒否するようでもない

こんなひと、田中健五」氏にいまインタビュー、オーラルヒストリー採録をして、記録に残したい、という人はいませんか??いたら、外野の野次馬の勝手な希望だが、ぜひ試みてほしい。文芸春秋社に聞けば、現在の連絡先もわかるだろう。
というか、今現在の話でも、上に上げたように、この前亡くなったばかりの有名人、和田誠氏・安倍譲二氏の2人だけでも、絶対にたくさんの秘話がある筈よ?
彼らに関するインタビューをいまするだけでも、十分に読者の興味を惹くことが出来る筈。ネットメディアがやってくれてもいいのよ???