INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

漫画の「動画化」(コマ表示と朗読)は流行するか? 「コマ割り」はどう生かされるか(サウンド図書館より)

という試みが始まったそうだ。

www.youtube.com
www.youtube.com
www.youtube.com
www.youtube.com
www.youtube.com


twitter.com

作品自体も推奨するが、そもそもこの試み自体が、自分の長年の「問題意識」に大きくつながっている。

もう昔も昔、13年前の番組「マンガノゲンバ」にて、数分ほどやっていたんだ、コマを一コマずつ画面に表示、台詞をプロの声優が朗読する…という形での漫画紹介を

(略)……この「マンガノゲンバ」を見ていて感心するのは、漫画のコマを順番に映していって、声優がせりふを朗読すれば、それだけでそれなりの質のコンテンツができるなあ、ということだ。
これは日本漫画の力だよな。
コストは声優のギャラと編集費、版権者への権利金だけですな。これはタイアップ、宣伝でもあるわけだから(俺はこの朗読紙芝居を見て読み始めた作品も多い)権利金はわずかでもいいだろう。
これってむしろ、CSでレギュラー番組としてやったほうがいいと思うのだがどうでしょうか。


著作権者の了解を受けることが必要なのはもちろんだが、現実的にはMAD動画というのもたくさんあり、これもコマを紙芝居風に見せるものがたくさんあるようだ。


※少し古い記事なので、1日分の複数エントリがひと塊になっています
https://m-dojo.hatenadiary.com/entries/2007/10/02#p7


この話題になると、どうしても海賊というか非公式動画の話になってしまい、その結果現在では視聴できないものがほとんどだが…

上のニコニコ動画、見ましたか。
昨日希望したようなものが、そのまま存在した。
英語字幕までついているところがすごい。

ほんとに、単にコマを紙芝居のようにして効果音と音楽をつけただけなのにね。
これで実力ある声優が台詞を当てたらどうなるのか。

マンガノゲンバ」が毎回、いい作品を選んでこれをやっているのはたいしたものだが、一回書いた話で申し訳無いが、CSとか、地上波深夜放送でこういう「いい漫画(たぶん短編中心)をピックアップ」「コマを分解し紙芝居風に紹介」「声優、効果音、音楽をつける」という番組をやってもらえないだろうか。
(略)
権利取得を含め、低予算で作れると思います。もしくは、選者を豪華にして「夏目房之介が選ぶ傑作短編」とか「夢枕獏が選んだホラー漫画」という縛りでもいい。獏さんなんか「アンソロジー大好きだ、自信がある、やらせてくれえ」とかどっかで叫んでいたから安くやってくれると思うよ(笑)

m-dojo.hatenadiary.com


当時は「CSでやれば」と言っているところが時代性を感じさせるな……まぁそういうわけで、漫画作品の「アニメ化」というのは非常にそこにたどり着くまでのハードルが高いが、上のような「ページを分割して、そこに音や声を入れる『紙芝居動画』(この表現だと安っぽくなる。いい名称はないか)」だと、そのコストは問題にならないほど小さく、小さな団体・企業でも可能ではないか、と思うのです。
youtubeがその再生数に従って収入を得られるビジネスモデルも作っている以上、以前は趣味的な活動にしかならなかったが、しっかり利益や宣伝効果を狙ってのものとすることもできよう。



そして技法的には…?単純な「一コマごとの切り替え」ではなく、スクロールなどの技術(の体系)も必要???

この話も長年追って来たし、時々、上の「アバンチュリエ」作者の森田崇先生も巻き込んでいた(笑)

m-dojo.hatenadiary.com
togetter.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com

主に電子書籍の話だったけど「デバイスの画面に絵が映り、それが切り替わっていく形式なら、漫画の『コマ割り』『見開き』技法はどう変わる?」という問題は共通しているのですよ。

で、実際の話として、この動画ではさまざまな技法によって、単純な一コマごとの切り替わりではない演出になっているでしょー…
こういう技法、どこで学べるんだろうね。



……本当はこういうものが、たとえば深夜の5分番組でもいいから地上波で放送されるのを今でも期待している。レジェンド級漫画家の古典の短編とか、いいんじゃないだろうか。

脳内企画書
TVミニ番組企画書 「深夜漫画館」(仮題)

深夜枠の10分番組。
日本が誇るマンガ文化の幅広い紹介を目的とする。

・作品 日本の漫画で、1話完結の短編を主に扱う。シリーズ作品でも、特に優れたものは、冒頭に3分程度、その漫画全体の設定や流れなどを紹介するコーナーを別に作り、その前提を踏まえて放送する、ということも考えていい。
 
・声優 一人何役もできる実力派の声優を男女1人ずつ。要は「まんが日本昔ばなし」方式。
 
・紹介者 広く視聴者を誘導するために、「紹介者」をつけてもいい。漫画に詳しい有名人、文化人などに選んでもらい、「○○が選んだこの一本」という形で付加価値をつける。実質、名前を借りるだけもいい。
 
・効果音、音楽をつける。音楽はタイアップ曲でもいいし、視聴者層を考えるとボーカロイドなどのフリー曲の使用もありえる
 
・放送局 できれば地上波、ダメならBS、CS。ダメならニコニコのオフィシャル。

予算 XXXXXXXXX円。「クールジャパン戦略」にのっかって国からカネを引っ張る。外国語版を作ってもいい。

さて、こんな番組をほんとに作ったら予算はいくらになるのでしょうかね。
てか、あんまり大きな声じゃ言えないけど「XXX円を作者や出版社に払ったら、公式にUPしていい」という仕組みがあればやりたい気も・・・もちろん出せる範囲はあるが。

とまあ、こういうようなことを以前から考えていたので「サウンド図書館」が漫画をこうやって本格的に、俳優の朗読によって、アニメ化ではない形の「動画化」をやっていく試みが興味深いものなのであります。

神奈月が「朝倉未来のものまね」をレパートリーに。そして前田と一人二役…



おもしろかったんで検索した。
www.youtube.com

ジャーナリストは「政治家になりたがる者」と「そうでない者」に分ければ話が早い(柿崎明二氏)

柿崎明二氏が、首相補佐官になるという。

www.asahi.com


hochi.news




この前、氏の著書を強く推薦したばかり。
m-dojo.hatenadiary.com

世論調査がどのように政治、政局にかかわるかを、平明な文章で非常に構造的に分析し、10年以上前の本だが今でも読むに値する。



しかし、それはそれとして。

著書の出来、あるいは論調、実績、発言・・・・・・・。
そういうこととは別に、ジャーナリストには2つの層がある。
「政治家(任命される役職含む)になりたがる者」と、そうでないものだ。



あとは、「再放送」。

きのう、こんな選挙が。

べつに気にしてなかったが

http://www.asahi.com/articles/ASJ1M4W06J1MTZNB018.html
◇八王子市(東京都)

 石森孝志氏(58)=無現、自・公推薦=が再選。元法大教授の五十嵐仁氏(64)=無新=を破る。投票率32・60%。

あー!あの五十嵐仁氏だったの?
と、驚いたのでした。東京新聞こちら特報部」に、よくコメントを寄せていたほか、ブロゴスにも寄稿してたよね。

五十嵐仁の記事一覧
http://blogos.com/blogger/igarashi_jin/article/

八王子市長選のことが最近は載ってた。読んでなくてすまなかったなあ。
だけど、最初にいがらし仁=五十嵐仁ということを知って、最初に思った感想は、正直にいうと「へー、かれも権力者になりたがるタイプだったんだねえ」…と。


で、百田はんの話にいくんですよ。「ツイートするとそのまま、100%ネットニュースになる」とぼやく百田氏だが、これも結果的にはなった訳だ。

百田氏、政治家になりたがる作家は「イカサマ野郎」 http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1584236.html

…百田氏は26日にツイッターで、「いろんな人から『政治家になる気はないか』とよく言われる。しかしそんな気はまったくない!」と宣言。「作家は孤高で自由な言論者であらねばならない」という主義から、作家やジャーナリストは政治家になるべきではないという考え…(略)「政治家になりたがるような作家やジャーナリストは、すべてイカサマ野郎だと思っている」とまでツイート


「学者」は入ってないな。
しかし、百田尚樹といえば安倍晋三に近いのではないか? ジェネラル田母神の選挙応援をしていたのではないか? NHKの経営委員ではないか? という話だが、この前週刊ポストで百田氏は吉田豪氏のインタビューに答えてこう言ってた。

この論点は、氏が以前から語っていて、面白かったので2014年に考察している。

百田尚樹氏「私と安倍首相の親交は、自民が野党、首相も『終わった人』扱いの時期。それでも『権力に擦り寄った』か?」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140103/p4

当方、その記事でこう書いた。
「良くも悪くも、政権交代があるところでは、今日の権力側近、明日の反権力の闘士となる。そして、その逆もしかり
というか、そもそもそれに期待して民主主義体制は議会制民主主義や大統領制を採用しているんだと思うわー。」


うむ、ぼくは結局、民主主義者なんだなあ(笑)。
このネタでいつもいうギャグ(だけど正論)だが、いまアメリカで一番「権力に屈しない反権力ジャーナリズム」はFOXテレビであり、「権力に負けない叛骨の言論人」はラッシュ・リンボーなんだよ、疑いなく(笑)。同国の最高権力者が第44代アメリカ合衆国大統領たるバラクフセインオバマ氏である以上。

「それでもオバマが歴史を変える!」と書いた金平茂紀氏は、これは当選前の記事が主だからセーフなのかな(笑)?

NY発 それでもオバマは歴史を変える

NY発 それでもオバマは歴史を変える

  • 作者:金平 茂紀
  • 発売日: 2010/11/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
約束の日 安倍晋三試論

約束の日 安倍晋三試論

上にあげた二冊は、「同ジャンル」と、まぁ言っていいわ。



安倍晋三が野党で落ち目(実際、総裁選で勝てると予想した人もそうはいなかった)だった時代に親交を結んだから、自分は権力志向ではない」というのが、ともかく百田氏の意見であることはわかった。これを認めない人もいるだろうが、これを認めるなら、例えば土井たか子福島瑞穂氏、辻元清美氏の応援演説に立ち、父親の葬儀のときには故人と面識もない土井たか子衆院議長を弔辞の読み手にして喜んでいた佐高信氏も「権力志向」、という話からは免れることが出来るかもしれない(土井も福島も与党入りしたことはあったけど)。


ただ、「選挙に出るか、出ないか」をもって、その人の権力志向の明白なボーダーラインとするという百田尚樹氏のこの意見、けっこう合理性はある、と評価するのだ。
というか、正直なところ、自分もその区分をこれまで使っていたところがないとは言えない。
選挙に出た人は、それが保守系からか革新系からかはともかく、「ああ、彼らも権力志向、権力者になりたがる人サイドなのねーーー」とは思っている。

言論人、作家、ジャーナリズム系で最近、そういう「権力者になりたがる人」を記憶だよりにあげてみようか?


石原慎太郎
田英夫
保坂展人
猪瀬直樹
田中康夫
舛添要一
大橋巨泉
そのまんま東
平松邦夫
丸川珠代
有田芳生
岡崎トミ子
五十嵐仁。
川勝平太
蒲島郁夫


そしてまた、一人が権力の甘い誘惑に乗って…

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160111-OYT1T50063.html
 今夏の参院選で、民主党から長野選挙区(改選定数1)への出馬を要請されていた元TBSキャスターの杉尾秀哉氏(58)が11日、立候補を表明した。

 杉尾氏は同党長野県連の常任幹事会に出席。幹事会後、報道陣に対し「火中の栗を拾うことになるかもしれないが、2大政党制の実現には民主が参院選で負けるわけにはいかない」と語った。県連も杉尾氏の公認申請を決めた。

ま、この人はなんとなくそういう雰囲気があった。


内閣参与的とか報道官的な形で内閣入りした松本健一下村健一、高島肇久、湯浅誠平田オリザみたいな人もいる。国連大使になった「バッターボックスに立て!」が信条の北岡伸一氏もいたですよね。
変わったところでは、斎藤貴男氏は、内部の妨害や権力闘争で阻まれたのだが、社民党からの出馬をほぼ決めていたのだという。



私は正直、その人の所属政党、思想信条、当選落選、その後の業績……とは別にして、とりあえずみな「権力者になりたがる人」カテゴリーで内心扱っているんですよ(笑)。
選挙に出たり、任命されて内閣に入ったりするというのは、そういうものであり、ここで明確なボーダーラインをひくというのは、ある種の合理性はあろう。
だから、百田が、「選挙にでない。だから権力に関心のない清廉で、無欲な俺」「あいつらは選挙に出る。だから権力好きの欲深なイカサマ野郎」と二分しても、実際にそうである以上は、まぁそうではあるなあと思う。ただ、ヒャクタ氏が今後、出馬しないと確信してますかと聞かれると「うーむ」だが(笑)。



しかし、そうはいいながら矛盾ではある。
本当にみなが、権力を求めない清新無欲な存在であったら、民主主義社会では政治を動かす人がいなくなってしまうのである(笑)。
まあ、権力を求めないひとがゼロであるという仮定は、摩擦と重量のない滑車ほどにも現実味がない(笑)。浜の真砂はつきるとも、権力の座を求める人はつきまじ…なのだが、ただやっている人からは「心外だ」といわれるかもしれない。


「自分は、暴走アベ政治と戦うために出馬するのだ。反権力だ」
「自分は、亡国民主党と戦うために出馬するのだ。反権力だ」(※2009-2012)


と。しかし、やっぱり出馬する人は「権力者になりたがる人」なんだろうし、それはそれで、そうでなかったら困る話だよね(笑)。
権力者になりたがる人が、そのために権力の基盤となる民衆の支持を得るために知恵を絞り、民衆のための政策をする。
それによって民衆が幸せになる。それが民主主義なのだから。


だから、実は百田氏の発言について、自分はブクマで
「似たこと言ってるやついたな、と思い出したら、やや違うがヤンウェンリー。(彼はドブ掃除か何かに例えてた)」と書いたりしたんですよ。

あった、あった。

http://taketan22.blog72.fc2.com/blog-entry-26.html
「私にとって政治権力とは下水処理場のようなものだ。なければ困るが自分から近づきたいとは思わない」

自分は下水処理には感謝と尊敬しかないから、この喩えが100%適切かというとまたあれだが…。


まあ、そういうわけでとにもかくにも、選挙とは「権力者になりたがる人たち」が、その地位を奪いあう場である。
その必要性は十分理解するので、
「別世界の人やなあ」とは思いながら、見守るのである。



m-dojo.hatenadiary.com


これは2016年記事だが、その後、あるいは当時忘れていた人、前回定義では入れなかった「政治任命者」も加えて再度一覧に

石原慎太郎
田英夫
保坂展人
猪瀬直樹
田中康夫
舛添要一
大橋巨泉
そのまんま東
平松邦夫
丸川珠代
有田芳生
岡崎トミ子
五十嵐仁。
川勝平太
蒲島郁夫
山田厚史。
山岸一生。
三反園訓
石垣のりこ。
高島肇久。
斎藤貴男
鳥越俊太郎

などなど。



ひとつとせ 人のいやがる 政治家に 志願で入るバカもいる 御国のためとは言いながら ほんとにほんとにご苦労さん
※もとは「人のいやがる軍隊に」です

「貴官はなぜBLM支持の拳を掲げない!」「この国は自由の国です、掲げない自由があるはずです」…とんだヤン・ウェンリーの一場面。



f:id:gryphon:20200930033724j:plain
英伝名場面「貴官はなぜ起立しない」「この国は自由の国です」(道原かつみ版)

銀河英雄伝説(1) (Chara COMICS)

銀河英雄伝説(1) (Chara COMICS)




分け登る 麓の道は多けれど  同じ高嶺の月を見るかな

トランプとバイデンの討論会、午前10時からNHKで(ほかにもいろいろ配信)

大統領選2020 テレビ討論会「大統領候補・第1回テレビ討論会」
小 中 大
文字サイズ2ヶ国語印刷
BS1
シェアするhelptwitterfacebook
チャンネル[BS1]
2020年9月30日(水) 午前10:00~午前11:50(110分)
ジャンルニュース/報道>海外・国際
番組内容▽アメリカ大統領選挙・テレビ討論会:トランプ大統領民主党のバイデン前副大統領が直接対決・90分の論戦を生放送・新型コロナや人種差別問題がテーマに
出演者ほか【ゲスト】慶應義塾大学教授…渡辺靖,【キャスター】西海奈穂子
詳細▽アメリカ大統領選挙・テレビ討論会:トランプ大統領民主党のバイデン前副大統領が直接対決するテレビ討論会の1回目。90分にわたる論戦を生放送でお伝えする。討論されるのは、新型コロナウイルス対策や人種差別問題など、6つのテーマ。アメリカ政治に詳しい慶應義塾大学渡辺靖教授とともに、討論の内容を分析し、選挙戦の行方を探る。
www2.nhk.or.jp

アメリカの大統領候補討論会が、地上波で生放送されたことあったかな…あったかもしれないが、自分の記憶にはないや。ただ、どっちみちCNNなどでは放送されてたはずだし、衛星放送もあったのでそれほど大事件でもないだろうが、やはり放送されればそれなりの注目度はあろう。
パソコンからは

plus.nhk.jp

live2.nicovideo.jp

www3.nhk.or.jp


同時に過去記事で、こういう討論会の面白い切り口があったのでご紹介したい。問題発言や放言をしたほうが有利、という逆説だ。
m-dojo.hatenadiary.com

ある候補が、過激発言・問題発言をするとします。
それは普通なら当然、 候補者にマイナスとなるでしょう。しかし、例えばこういうディベートの期間中に、ある候補が過激発言をすると…司会者はニュース価値があるから、当然この発言について、その候補者に質問を集中させます。
そうすると、善悪、プラスマイナスはその回答次第であるけれども、 少なくとも限られた放送時間の中では、露出が集中するのが問題発言の主なのである。

ここから引用しよう。

質問の仕方には定形がある。それは「あなたは…について…という発言をしていますが、これについてどうか」という、過去の刺激的な失言に近い、いわゆる突っ込みどころのあるクォート(引用)を探してきて、それを提示して自己弁護させると言うスタイルである。ほぼ例外なくこのスタイルを踏襲する。
この質問方法は、候補者にとって利点と欠点が両方ある。利点は準備がしやすいことだ。候補者は…(略)…分厚いファイルを作成する…全てが暗記できるわけもなく、結局のところはスピーチライターが噛み砕いたシンプルな「メッセージ」を候補者のボキャブラリーを用いて変換する作業が必要となる。(略)
しかし過去の発言でメディアが突っ込みそうな場所を逆算して洗い出せば、ほぼ間違いなくディベートで聞かれることが予測できるのである。それに沿って勉強しておけばいい 。
(略)
新規のアピールよりも、過去の失言や揚げ足を取られそうなポイントの弁護がどこまで上手にできるかが加点基準であり、その自己弁護の延長として、さりげなく新規のアピールも加えられれば混ぜる。「訂正する機会を与えてくれてありがとう」とにっこり笑って、 ついでに自己宣伝も知ってしまえばいい。突っ込まれることは美学であり、それだけ過去のネタが豊富な「話題の候補者」という意味である。これを地で行ったのが、1992年大統領選挙のビルクリントンだった。
スキャンダルに告ぐスキャンダルの炎に取り囲まれた選挙戦だったが「弁明」「釈明」ステファノボロスの存命側近がテレビ枠に出演するワクワクと交渉して確保し「釈明」ついでに候補者の魅力の宣伝もやってしまう。結果としてスキャンダルもないような平凡な対立候補陣営の番組出演枠はどんどん少なくなり、クリントン陣営がメディアを独占し、 議題設定そのものを誘導した。

分裂するアメリカ (幻冬舎新書)

分裂するアメリカ (幻冬舎新書)

これ、トランプが大統領になった経緯を、固有名詞こそ違えどあまねく説明しているのではないか。

「戦後の荒廃と制約」という舞台…『売国機関』は「理想主義抜きのパンプキンシザーズ」…かな(笑)

ひとつ前の記事の流れで、「売国機関」を紹介します

といっても、実質読んだのごく最近で、1巻だけですよ。そこからネット連載している「くらげバンチ」のほうも読んでいこうか、てな段階で

チュファルテク合同共和国――。 戦争が終わった国家を舞台に、内なる暗闘が始まる。 ”愛国者”の敵は、いつだって”愛国者”だ。『幼女戦記』のカルロ・ゼン最新作!! これは、血と鉄で刻む戦後を抱きしめる物語――。

くらげバンチ」は第1話公開中
kuragebunch.com

プロモーション動画もあった
www.youtube.com

売国機関 4

売国機関 4

  • 発売日: 2020/10/09
  • メディア: コミック




といっても、言いたいことは基本タイトルに盛り込んだ。ちょっとくたびれたのでひとやすみ。タイトルだけで終わるかもしれない(笑)

再開。

つまりこういうこと

m-dojo.hatenadiary.com

「戦後」が舞台、という面白さ。「権力闘争と組織」の面白さ

(略)…パンプキン・シザーズの面白さを見てみると、やはり「戦後」という時代設定が効果的であると思う。
A国とB国が戦争中で、その敵国が相手の作品なら、やれ突っ込めー、そら突撃だーという、ある種簡単な話になる。完全に犯罪や犯罪者という悪者と闘うなら、なんだかんだといっても刑事・警察側に圧倒的な安定感と錦の御旗がある。

だが、それが大戦争直後で、秩序も外交も保たれつつ、多くの不安定要因がある。旧勢力も新勢力もあり、対抗している」ということになると、簡単には方程式のとけない、複雑な不安要因が生まれるになる。
そして実力を備えた暴力組織(流行語)である一方、簡単には動かない巨大な官僚機構でもある「軍」の組織が生む軋轢や権力闘争、そして法や制度の迷路によって生まれる、一種の知的な駆け引き・・・・・・。
自分がパンプキン・シザーズをおもしろいと思う一番の柱は、この2本にある。もっとも、かなり「好み」の範囲であって、もっとスカッと、単純明快なアクションがいい!!という人もいるかとは思う。そういう人でも、上に挙げた「保身なき零距離射撃」や、女性隊長は代々、剣をもって王国に使えた名門の伝統を受け継いだ剣の達人−−という設定でアクションも楽しめる筈だ。(ただし、絵柄は正直あまり精密さはない)
ちなみに、大きな戦争が終わった、終戦後の秩序回復と復興・・・を世界設定の柱にすえた作品としては、同じく架空世界のイチからの構築にこだわる紫堂恭子の「不死鳥のタマゴ」がありました。

不死鳥のタマゴ (1) (あすかコミックDX)

不死鳥のタマゴ (1) (あすかコミックDX)

  • 作者:紫堂 恭子
  • 発売日: 2005/08/01
  • メディア: コミック
境の田舎町に赴任してきた新政府の「保安隊員」クリストファーが、ある日うっかり拾ってしまったのは、「育ったら不死鳥になる」と自己主張するヘンな生き物ちゅん。その日から、クリスの新たな苦難が始まった…。

※↑は、なんかのんきな紹介文だが、実はここは架空国家で、やはり戦後の社会なのである。


うむ、あつらえたように、パンプキンシザーズの説明がそのまま「売国機関」の説明になっているわ。


どちらも「不利な状態で不本意に結ばれた」和平条約なので、原理主義者や理想主義者にとっては「こんな和平で、いつわりの平和を保とうなんておかしい!〇〇〇の問題をみよ、XXXのことを置き去りにするのか__________」といえる。そして、個別にはその多くは正論である。

だが、和平を進め、維持する側にとっては「そんなこと言って、ほかにどんな選択があるってんだ。まともに現状把握もできないお花畑の連中め」という視点が生まれる。そして基本的に、その人たちはどんな不満があっても「現行の体制」を維持しなければいけない。ときに、武力をつかっても______

f:id:gryphon:20200929134306j:plain
「戦後」を描くカルロ・ゼン売国機関』

そして相互に、やや政治的な意見が異なるだけの同胞を、外国の軍隊などよりも、より憎み、傷つけ合うことになる。
これは現実に、日本で起きた。他の多くの国で起きた。


ちなみに、この対立の中で、この作品では……その「不利」な和平体制を維持する過激な治安維持部隊は、どうも多くが戦争そのものでも最前線で苦闘した軍人たちであり、そしてその体験から自身らを「塹壕貴族」と称し塹壕貴族に向かって『この和平は無意味だ』などというのか、お前らは?」「そんなに戦場が体験したいなら、ここを戦場にしてやるよ!!」と言い放ち、極めて過激で過剰な鎮圧行動を正当化する。

f:id:gryphon:20200929134445j:plain
「戦後」を描くカルロ・ゼン売国機関』

おもしろいもので、つまりこれは、ジェシカ論法」の変形であり、彼女…銀英伝ジェシカ・エドワーズやヤン・ウェンリーの、思想的な親族であるんだな。
「お前ら、平和(現在の体制)に異議を唱えるなら、命を危険にさらしてみろ。俺たちはそうしたんだぞ」と。
m-dojo.hatenadiary.com



セリフ回しも含めてやや偽悪にすぎ、装飾過剰なるところがあり、そこにマイナス要素を感じる部分もあるのだけど。(これは後述する原作者の他作品もそう感じた)

f:id:gryphon:20200929134832j:plain
カルロゼン「売国機関」

だから、パンプキンシザーズにはあって、売国機関にないのは、(少なくとも1巻の段階では)「物語の中心に据えられた、そんな社会でも理想を貫く明るい主人公」なんです(笑)。そしてその有無によって、まったく違うテイストの作品になっている(※少なくとも1巻の範囲では、です)


アマゾンの「売国機関」1巻の宣伝文句には、上に引用したように「戦後を抱きしめる物語」とある。


これは、当然ながら今や古典になっているジョン・ダワーの

からきているのであろう。



原作者カルロ・ゼン、なんか名前に聞き覚えがーーーーーーというより、読んでいてそのセリフ回しに読み覚えが(笑)あったのだけど、モーニングで連載されていた「テロール教授の怪しい授業」なる作品の原作者だった。

泣く子も黙るローレンツ・ゼミには、今年もそうとは知らない学生たちが集まっている。「あなたたちはテロリスト予備軍です。」予想だにしない一言に愕然とする生徒たち。脱落=テロリスト認定。恐ろしすぎる授業が始まる――。そもそもテロリズムとは何か? 日常に潜むテロの根っことは? 今までメディアで語られてきたテロ論は全部ウソ。テロ教授が教える、知るのは怖い、知らないのはもっと怖い「テロとカルト」の真実。

泣く子も黙るローレンツ・ゼミには、今年もそうとは知らない学生たちが集まっている。「あなたたちはテロリストになってもらいます。」予想だにしない一言に愕然とする生徒たち。2020年のオリンピックを舞台に、学生たちはテロを「無事」成功させることができるのか――!?


これも上に書いた、「セリフ回しも含めてやや偽悪にすぎ、装飾過剰なるところがあり、そこにマイナス要素を感じる」という部分は共通しているし、ピカレスク孔明、俺TUEEE的物語としても完成度にはやや難を感じるが、ちょっと印象に「ひっかかる」個性的な作品ではあった。
ちょっと不思議な作品だが、「国際情勢や政治学をなんとなく通っぽく解説する漫画」は実は青年誌では一定の需要と枠がある定番ジャンルなのだろう。某誌ではぞの枠がずっと、「謎の凄腕スナイパー」によって占められたりするから、あまり目立たないのかも。
モーニングでは「テロール教授」のあと「紛争でしたら八田まで」が始まった。



あと、カルロ・ゼン氏は「幼女戦記」の原作者でもあるそうな。これはタイトルがすげーな、と思うだけで、内容も含め把握していないが、映像化もどこかでされたらしく、一番知名度があるのかな?

劇場版 幼女戦記

劇場版 幼女戦記

  • メディア: Prime Video

【定期再放送】月末か月初めにネット連載漫画をチェックする習慣をつけよう

月末だか月初めに、区切りとして自分の読んでいるオンライン連載漫画、読み逃しが無いかチェックする習慣を付けよう!!
と呼びかけるキャンペーンです。
21世紀も20年代、ネット連載漫画を自然に定期巡回購読する習慣を身につけなきゃナウくないぜ。
(いや、逆に個人的に、こういうふうに習慣づけないと読み逃しまくるからなんだけど)

まずサイトをいろいろ紹介

shonenjumpplus.com

www.sunday-webry.com

kuragebunch.com

matogrosso.jp

comic-days.com

bookwalker.jp

www.comico.jp

piccoma.com

sai-zen-sen.jp

global.toomics.com

comic-walker.com

viewer.heros-web.com

yawaspi.com

to-ti.in

www.comic-earthstar.jp

mangacross.jp

sai-zen-sen.jp


ほかにありますかね?いや、あるに決まってるんだろうけど、ゆるゆると自分も勉強して、追加していきたい。
ほかにブラウザでは見られなかったり有料だけど、携帯アプリでは見られる、という形式のものもありますわな。サンデーのマンガワン白泉社の漫画PARKだ
manga-one.com
manga-park.com

閑話休題の雑談

まあ、ことほどさように、今や無料コミックサイトはたくさんたくさん。 どこかで期日を決めて巡回しないと、読んで面白かったマンガもいつしか読み逃す、という意味がわかるでしょ。

ときに、私らの世代では疑いの余地なく大手出版社の週刊誌に載っている作品が「メジャー」だけど、スマホネイティブ世代にとっては、こういうふうにスマホケータイから無料で読める作品が「メジャー」であり、紙の雑誌に載っている作品こそが「マイナー」になりつつある、とも聞く……。

韓国発のウェブトーンが、世界的には漫画の「標準」になりつつある、という話も、あながちヨタではないかもよ。
m-dojo.hatenadiary.com



私的推薦 個別作品群

自分が読んでいる、という話でいうと…リンクは略します。タイトルで検索すれば行けるはず
・ダンピアのおいしい冒険
・働かないふたり
・姫野ちゃんに恋はまだ早い
プリニウス
売国機関
・極主婦道
・鬱ごはん
・潮が舞い子が舞い
キン肉マン
・戦争は女の顔をしていない


そして最近、はてなブックマークで新連載のこれが話題になりましたね。
yawaspi.com





・・・・・・・あれ、ぱっと思いつかないし、サイトまんべんなくじゃなく偏っちゃったな。ほんとはほかにもあるのだが…(ここで「思い出す」ひと手間がかかるのが、連載漫画を読まなくなってしまう理由のひとつだ)

皆さんにも教えてもらおう

皆さんが最近読んでいる、ネット連載漫画作品は??