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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して…

【註】頂いたブクマが面白いので、適宜引用していろいろと付け加えます。その結果分量の増加や、或いは論旨の変更などもあるかもしれません

日本でファンによる「応援広告」が急増したワケ
渋谷や新宿などターミナル駅で起きた"異変"
toyokeizai.net
…11月頃から、渋谷、新宿、池袋など、都心のターミナル駅を歩いていると、多数のタレントの顔写真を使った「応援広告」が目に入ってくるようになった。
交通広告やデジタルサイネージ広告など形式は多様だが、これらの共通点は、テレビ局や芸能事務所ではなく、一般のファンが出稿したものだということ。一般人がこれだけ大きな広告を出すという発想は、かつて日本にはほとんどなかったのではないだろうか。
日本に「応援広告」が持ち込まれたのは、IZ*ONEらを輩出した韓国の人気アイドルオーディション番組『PRODUCE』シリーズの…
(略)
…ファン有志で推しているアイドルの応援広告を出したいとJRに問い合わせをした。しかし、JR担当者の答えはNO。「代理店を通してください」と回答があった。
そこから代理店を調べ上げ、片っ端から問い合わせをしたという田中さんたち。が、「タレントの応援広告を出した前例がない」と立て続けに断られてしまった。
がっかりしたファン一同だが、駅でほかの練習生の交通広告を見かけた。すぐにTwitterで出稿者を探し出して連絡を取り、受け付けしてくれた代理店を教えてもらった。結果的に、渋谷・新宿・池袋と、本田さんの地元の福島県郡山に広告を出すことが…

この番組の存在すら知らなかったが、面白い話題でした。韓国の芸能界から、新しい仕組み、アイデアが輸入される、というところもそうだし、実際それを始めようと思うと、「応援広告」という”概念”、仕組みがなく、最初の段階では超難航した…ものの、いったん始まってしまえば、「そうか、こういう仕組みがあるよね」とあっさり定着する、という。


今後、たとえば小泉進次郎とか山本太郎の応援広告を出したい、みたいな政治がらみの話もありえるだろう。こうなると、政治資金をめぐる問題にもなるけれども(つまり、政治家Aを応援して直接寄付し、そこでその候補がCMを出すとなると、寄付には上限があったり、名前を出す必要があったりする。そこで「Aを応援します!」広告を、A候補に関係ない形で有志がお金を出して直接出すとするなら、それは一種、資金の迂回になる…アメリカではこの問題が司法で争われたし、日本で憲法改正が争点になるなら、そこが拡大するかもしれない。)

プロレスとかでも「買い興行」で素人が一種の応援、スポンサーになることはあった

実のところ、プロレス・格闘技業界では「買い興行」をすることによって、実質的に素人のファンが応援的、スポンサー的な出資をすることってのがあったので、驚きではないんです。
とくに新木場とかに、数百人キャパの会場が出来て、その会場を借りる費用はやっぱり数十万円単位なので、若いインディレスラーの”恋人”というか、そういう感じの人が会場を借りて、興行を打てるようにしてあげる、なんてことがあるよ、という話を、十年ほど昔にインサイダーから聞いたもんだ。



さて本題 ある雑誌で打ち切りが決まった漫画連載を「いままでの原稿料と同額、私(たち)が出します!だから続けて!」とやるには、どれぐらいかかる?個人が払えるレベル?

ことしもいろんな漫画連載が終わりました。
すべてを描ききって、物語を円満におわらせたもの、人気があり過ぎて諸般の要請でひき伸ばしに引き伸ばして、ついに終わらざるを得ないもの……もいろいろあるでしょうけど、やはり道半ばで、これも「雑誌上での人気」「単行本売り上げ」が水準に足りず、残念ながら終わらせることになった…がほとんどだと思います。


m-dojo.hatenadiary.com
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福満しげゆき、いつも通り自分と編集部の交渉をネタに 「妻に恋する66の方法」

さて。ここで。
芸能界には「応援広告」がある、という実例をもとに、お金もちの個人、あるいは小金持ちのファン有志が集まった、という前提で、或る野心的連載が打ち切られた漫画家さんのところで「私たちが原稿料をお支払いします!だから続きを描いてください」は可能だろうか?というシミュレーションをする。

するったって、自分は出版の裏事情とか何も知らん。
だから、超シンプルに情報を収集し計算する


detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

togetter.com

@shuhosato
んじゃ、数字だけ。

累計発行部数は
海猿 約500万部
ブラックジャックによろしく 約1700万部
特攻の島 約65万部
原稿料は1万~4万円

こんな感じです。
2011-09-03 22:47:34
@shuhosato
ちなみに、「海猿」連載開始時は原稿料1万円。月商80万円。不眠不休で働いて、人件費を払うと、単行本が出るまでの半年間で約200万円の赤字でした。
2011-09-04 00:13:54
@shuhosato
ブラックジャックによろしく」は、連載開始時の原稿料は1万4000円。
単行本が売れたので、原稿料の値上げを要求したら、「印税を貰ってるのに、まだ欲しいの?」 と言われました。
当時のモーニングの平均原稿料は3万数千円。
ストライキを起こしたら、3万2千円に値上がりしました。
2011-09-04 00:19:21
@shuhosato
「特攻の島」は、原稿料1万7000円スタートだったかな?
現在は3万円。
隔週連載でスタッフのお給料を支払って、画材費などを差し引くと一応、僕の給料もちょっと出る感じです。
1日平均12時間勤務、週休1.5日で、人間らしい暮らしができるようになりました。


売れっ子の一人、佐藤秀峰氏が2011年時点で1-4万円。間をとって、2万円と設定しようか。想定するうちきり連載が月刊だとして、40ページかける2万円で…月80万円。

うーん、俺自身の話でいえば「はい、無理ですね、あきらめました」で終了ですが(笑)、毎週銀座に飲みに行くようなボンボンや、「田んぼを少し売れば訳ねえ」という大地主さんとかで、その漫画の熱狂的なファンだったら…まあ、どうかねえ。

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10万ぐらいの金はすぐ出せるタニマチ(ではない。「カバチ!」での慰謝料交渉の話)
↑※いや、この画像は違うぞ(笑) これは「カバチ!」モーニング 2020年1号にて、慰謝料を捨て台詞と共に金持ちが払うシーン。ファンが原稿料や応援広告を出すような麗しい話ではない。ついついインパクトがあるので(笑)


月80万円、原稿料を「タニマチ」が払えることが決まったら、あとはどうなるか。
漫画家のほうから見ると…出版社の雑誌に載せているのと、「個人が金払うから続きかいて!!」ではまるで違う。
雑誌連載は、ありがたくも知識経験の豊富な「編集者」がアドバイス、親身に指示指導してくれる。これが1千万円にも代えがたい、毎月の報酬のようなものだという漫画家さんがほとんど…かな?いや、そうでもない?無しでもやってける?
ここでブクマを引用しよう。

打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

編集者は字義通りのeditor以外に漫画家個人を支えるマネージャーであり、作品を換金するプロデューサーでもある。「スポンサー」ではプロデュースのごく一部を代替するだけで、それ以外は漫画家が自分で賄う必要ががが

2019/12/11 16:51
b.hatena.ne.jp
打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

作品のクオリティを担保してるのが、担当編集の知見や校閲およびお仲間価格で集めてもらえたアシスタントのスキルだったり~てのも多かろうけど。まあ、誰かにやってみて欲しくはあるね。

2019/12/12 00:33
b.hatena.ne.jp
この種の問題がドラマとして描かれているのが「重版出来!」や「バクマン。」だけれども、さらにもっとダイレクトな、これがある。

マンガに、編集って必要ですか? 1巻: バンチコミックス

マンガに、編集って必要ですか? 1巻: バンチコミックス

  • 作者:青木U平
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/05/09
  • メディア: Kindle
ドラマ化された『フリンジマン』の実力派、青木U平が描く、中年漫画家と新米女性編集者の「打ち合わせ」コメディ。漫画家・佐木小次郎(45)はキャリア8年目の中堅漫画家。……と言えば聞こえはいいが、この出版不況、ここらで一発当てとかないと次がやばい、そんな正念場に立たされている。そんな時、新しく担当についたのは、マンガ編集1年目の新人女性編集者・坂本涼(24)だった……。
マンガに、編集って必要ですか? 2巻: バンチコミックス

マンガに、編集って必要ですか? 2巻: バンチコミックス

  • 作者:青木U平
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/09
  • メディア: Kindle

くらげバンチだと、一話から読めるかな?
kuragebunch.com


そのへん、編集者の必要性や役割は正直わからん、ひとそれぞれだろう。
しかし発表場所は? 雑誌に載る、連載しているというのは、それだけで「宣伝効果」が見込めるものなのである。
単行本も、出版社で連載していれば、基本的には出るものだろう。そこで10%だっけ?の印税が生まれる。
ひと昔前なら、ここで完全決着。出版社ではない、個人や集団で連載を支援して継続する、なんてのは無理だったんだよ、で終了する話だった。

しかし!いまは「ネット」がある。これで流れは変わる。
すでに実例は十指に余る。作家が、出版社、雑誌とは無縁に、そのタニマチらの支援を受けてインディーズで書き上げた作品は、そのまま、twitterでもピクシブでも、これまた山ほどある独立系ウェブ漫画サイトにて掲載すればいいのである。
一度は雑誌の連載に載っていたというクオリティや知名度があれば、ウェブ漫画サイトとの交渉も比較的たやすいだろう。なんなら、そのタニマチ、推しファン集団はその発表のための小さなウェブサイトを立ちあげることだってできよう。


そして人気が出れば…、の話ですが、いろんなところからの出版オファーもありましょう。そうすれば、また紙の本と印税を得られるコースに入り、それはめでたし。
だが、もうひとつのルートがある。
じゃあ、人気が出たこの作品、先生個人…あるいは先生とタニマチ共同で単行本を出版しましょう!!と。
これも、「電子書籍」の出現で、一気にリアリティが1万倍増した。すでに実例もやまほどある。

re-lupin-empire.com
note.com

yasutoku443116.seesaa.net



何しろ、出版社から出した印税よりは、間違いなく作者個人に入る印税の「率」は高いのである。ものによっては、要は売上高の100%…あるいは90%…
どうかすると、最初の計算でのあれこれは、これでチャラになるかもしれないぐらいだ。

逆に、「タニマチ」である必要はないかもしれない。
「これは投資です。今は連載打ち切りになった程度の低い人気でも、これは完結まで描けば…絶対に人気爆発すると、漫画読み30年の私の勘が言っている!だから私が月80年万円出して連載を続けさせてもらいます。その代わり、それを電子書籍にしたときの売り上げ、私は60%、先生は40%…これでいかがですかな?」みたいなひとだって出てくる、かもしれないではないか。



まあ、すべては業界外シロウトの夢想である。
「月80万円じゃ全く足りないんだよ!!」「雑誌連載以外したくないのがプロ漫画家だよ!」ということになるかもしれない。
twitter上で質問できそうな漫画家は何人かいるかもだけど、まぁやめとく(笑)


ただ、こんな夢想はできるほどに、出版環境…というか、創作物を作って、「人の目にふれるところに流通させる仕組み」は新しいルートが続々と生まれている。
そんな状況の可視化としてなら、こんな夢想も役に立つかもしれない。

いまのところ、クラウドファンディングでも、数例ほどあるようだ
【ブクマで紹介された個別の作品例】

打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

実際参加したことがあるのは一智和智先生原作の「バーサスアース」打ち切り後の続編企画クラウドファンディング

2019/12/11 14:30
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打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

天体戦士サンレッド」続編のクラウドファンディングがあって無事成立していたけど、作者の方が印刷所とのやり取りから書籍の発送といった雑作業までを全部手作業でやっていてそれはそれで大変そうと思いました

2019/12/11 17:57
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打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

こやま基夫先生のクラウドファンディングでPDF販売→その後kindle化、という流れを出資しつつ見守った。もっと気軽にこういうことがどんどん出来るようになるといい。

2019/12/11 16:03
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打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

昔ガンガン系で描いてた夜麻みゆき氏が今クラウドファンディングで単行本形式で続き描いてる模様。でもなんか荒れてた…

2019/12/11 14:44
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打ち切り漫画を「わしがタニマチ(スポンサー)になる。別のとこで(連載)続けて!」とやるにはいくらかかる?/「応援広告」から連想して… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

ちょっと遠いけど、復刊ドットコムはどういう予算スケールで動いているんだろうか

2019/12/11 17:00
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関連。このときは「月刊HERO’S」が破格の安さ、200円で売られていることから、「漫画とスポンサー」を考えたのだった
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呉智英氏の連載休載が、かなり長期に続いている(週刊ポスト)

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呉智英氏の週刊ポスト休載が2019年12月も続いている


これは推論として、やはり呉智英氏は体調を崩されておられる、と考えるべきなのだろうかな。とにかくにも休載なのだから、再開を祈る。
前回の報告
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本日12月11日、「このマンガがすごい!2020」発売日…1位は?

このマンガがすごい! 2020

このマンガがすごい! 2020

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2019/12/11
  • メディア: 単行本

400人以上のマンガ好きが選ぶ「今読むべきマンガ」をランキング形式で大発表! 300冊以上のマンガを徹底ガイドします。
もちろん、毎年恒例の1位作家インタビュー&描き下ろしカラーイラストのほか、
オトコ編・オンナ編の各50位までの徹底レビューも大充実。

その昔は、発売日前なのに、表紙画像が映っちゃって、事前に騒ぎになった(俺も騒ぎにした一人)。
それに懲りて、このように表紙画像を消しているのもを事前にUPしている。

本日11日、どこかの時点で画像を入れ替えるのだろう。


さて、まずは何かな? 

また個人的には「ハコヅメ」が何位かな?である。



※24時間営業の書店や、早売り店などもあるだろうから、もうわかっているひとは分かっているだろう

ニュース番組への抗議者が、その資料として番組動画をネットにUP! 法律論としては?


抗議の内容は、触れない。そこは、あえて踏み込まない。

自分が焦点としたいのは、発言場面を切り取りされた、と抗議する自民党の世耕広茂議員が、その抗議の正当性を世の中に訴える…氏の言葉を引用するなら「正確な理解を国民から頂くという公益がある」ことを理由にして、ニュース番組映像を自分のtwitterSNSにアップロードした、というその一点についてである。

いままでずっと、自分はその問題を追ってきた。すなわち批評としてなら、あるいはこういう形で抗議として、なら、テレビ番組を「引用」できるのか?と。

その問題を考える材料として、まずは記録しておきたい。

力道山の死は、今の学校教育ではどう教えられているのか/15日に没56年法要(一般参加可能)


最後のやつは、要はその事件をモデルにした創作物の一覧で

プロレススーパースター列伝【デジタルリマスター】 7

プロレススーパースター列伝【デジタルリマスター】 7

プロレススーパースター列伝【デジタルリマスター】 8

プロレススーパースター列伝【デジタルリマスター】 8

餓狼伝(7) (アッパーズKC)

餓狼伝(7) (アッパーズKC)

仰天・平成元年の空手チョップ 仰天シリーズ (集英社文庫)

仰天・平成元年の空手チョップ 仰天シリーズ (集英社文庫)

・・・・・・・と、資料を見ずにそらで提示できる俺SUGEEEEE。

washburn1975.hatenablog.com
『…力道山は亡くなる直前に急に優しくなり、「今まで厳しくしたのは、お前を強く育てるためだったのだ」とその真意を語ります。ここから、力道山ツンデレの先駆けと評する向きもないこともない…』

ねえよ



しかしまあ、プロレススーパースター列伝のこの絵!!この笑顔がいいんだ!! そして「食べた」でなく「たいらげた」という言葉のチョイス…。
また、梶原一騎の「…説がある」の使い方のうまさよ。この人、別に本当に「事実の断言」と「説の紹介」を厳密に検証・区分してるわけじゃない。どっちが盛り上がるかで使い分けているんだ(笑)



ちなみに、本当にまじめな医学的検証結果が、最近発表されてもいるらしい。





「波よ聞いてくれ」で北海道の大地震と大停電描かれる(沙村広明、アフタヌーン)

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波よ聞いてくれ」で北海道の大地震と大停電描かれる 2019年11月号


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波よ聞いてくれ」で北海道の大地震と大停電描かれる 2019年12月号


comic-days.com

講談社系漫画のほとんどを「コミックDAYS」で読むようになって、個人的にはいいことづくめだが、数少ない悪いことは、あんまりたくさん読めるし、毎月の雑誌は店頭から無くなる時期であってもかなり遡って読めるので、どうかするとバックナンバーが溜まったり、作品をうっかり飛ばしてしまうことだ。

波よ聞いてくれ」も、上に上げた11月号、12月号の同作をうっかりと見逃したら、果たして「北海道」で「大地震」が発生、それにともなって「大停電」が勃発してた。



もちのろん、これは本当に発生した北海道での地震が「モデル」である。だが、あくまでのモデルであり、細部は実際と異なるーーーと作者自身が述べている(上の画像参照)


ご存知だろうの大前提だが、「波よ聞いてくれ」は、偶然才能を認められたほぼ素人同然の女性が、北海道のローカルラジオ局でパーソナリティに大抜擢される、その奮闘?ぶりを描いている作品で、けっこういろんなランキングでも高く評価された宇上に来春のアニメ化が決まっている。

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンコミックス)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンコミックス)

波よ聞いてくれ(2) (アフタヌーンコミックス)

波よ聞いてくれ(2) (アフタヌーンコミックス)

波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンコミックス)

波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンコミックス)

波よ聞いてくれ(4) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(4) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(5) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(5) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(6) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(6) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(7) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(7) (アフタヌーンKC)


ただ、それはそれとして、ラジオも、当然メディアであり、しかも大地震の時に活躍する特性があることは周知のとおり。
そこで、「大地震の時に、ラジオ局とそこで働く人々は何をどう、決断し、どう行動するか!!!!?????」を描くとなれば、大王道であるが、やや問題なのが、それまでの「波よ聞いてくれ」が、「王道までは何マイル?」と聞きたくなるような、逆王道、異端っぷりを発揮しまくっていた作品だ、ということである(笑)


正直、ここからどうなるかは、さっぱり予想できない。

とりあえず、ラジオ局を扱った漫画で、「大地震」を描く回に入りましたよ、というお知らせをしておくのみ。

こういう展開になって言ってると知ってたら、ここにランクインさせてても良かったかも…
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(※注意!!いま現在店頭に並んでいるアフタヌーン2020年1月号は、同作品は休載されており、このテーマの回は読めません!!! また、コミックDAYSでは、2019年11月号は12月10日現在「公開はあと15日間」となっています)

【再論】世の話題に合わせた、過去コンテンツ一部開放の手法。定着を望む

めでたい、嬉しい話題では全くないので、この話から紹介するのは何とも気が引けるが……この前、事件については追悼番組紹介の形で書いたばかりだし、申し訳ないが、主題は主題として書かせてもらう。

どう言う形でも、結果的にこれが目に触れる機会が少しでも増えれば、それはそれで有益だろうし。

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アフガニスタンなどで復興支援を続ける

NGO「ペシャワール会」の現地代表・中村哲医師が

12月4日に亡くなられました。


現在、コミックDAYSでは中村哲医師を描いた
アフガニスタンで起こったこと~不屈の医師 中村哲物語~ 前編』
(2003年週刊少年マガジン第24号に掲載)をお読みいただけます。
氏のご活動の一端を知るきっかけになればと思います。
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アフガン復興に尽くされた中村医師のご冥福を謹んでお祈りします。
講談社 コミックDAYSチーム

申しあげたいのは、この作品論ではない。

言いたいことは、こうやって出版社(他のメディアでもいいんだけど)が、ある事件が話題になったとき「過去にこういうコンテンツがありました」と、機動的に紹介する…とう手法のことだ。


その話は、もう既に書いている。
昨年2018年、クジラが海岸に漂着して話題になった時に、博物館を描く漫画「へんなものみっけ!」の、そうやって打ち上げられたクジラの死骸をいちど埋めて、標本にする…というエピソードが、臨時に公開されたとき、大いに感心して記事にしたのでした。
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漫画のテーマに直結する話題(クジラ漂着)がリアルに発生した時、ぱっと期間限定でそのエピソードを無料公開してPR!というのは実にどうも秀逸な戦略。
短編系でリアル寄りの作品だから可能だった話ではあるんだけど、なんというか、反射神経とセンスがすばらしいよね。
これは、ひとつのお手本として他社や他の編集部も参考にしてほしい一件でした。

へんなものみっけ! (1) (ビッグコミックス)

へんなものみっけ! (1) (ビッグコミックス)

  • 作者:早良 朋
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/07/12
  • メディア: コミック



最近でも、最初に紹介した残念な事件とは別に、

とある漫画家と、超有名芸能人の結婚を受けて、こんな「緊急公開」がなされたわけだ。



こういうのを、どこが始めたのか、だれの発案だったのか…みたいなことも、いまのうちに調べて、確定させておけば一種の民俗学的にも有意義だと思うけど、それは任せる。


ただ、さらにいえば、そもそも、連載漫画の一話とかを、特別に無料公開する、どうかすると一巻まるごと、シリーズごと期間限定無料とかという手法って、そもそもネットが普及してから始まった話なわけだから、元来30年ほどの歴史も無い訳。ただし、「あるコンテンツの一部を無料公開したら、損するってことはなく、むしろ売り上げに火が付くメリットの方が多いみたいですよ?」というのは、おそらく業界の中では、ほぼ定着した、定説化したようですよね?
ソースは「重版出来!」と…うんフィクションだけどね。ただ勝手にリアリティを感じてるだけで。

もうひとつのソースは、プロ作家がわんさわんさと、第一話をtwitterで、しかもアマチュアがやってるみたいに「〇〇がXXXXで、□□する話」と連ツイまでして公開する風景。
あれ、効果がなきゃやらないよ。あるいは版元が止めるよ。


・・・・・・ではあるが、やはり逆にいえば、まだまだ新しい手法。できたばかりの戦略。
いろいろ内部的にそれをやるシステムが整備されていない、契約関係もそういうことをOKにする文面を入れてない、書き手が賛同しない……いろんなところが、いろんな形でやらない、ということもあるでしょうさ。それもまた仕方ない。

ただ、「そんな方法論をそもそも知らなかった、見たけど、リアルには認識、気にしてなかった」みたいなぼんやり層も、けっこうあるんじゃないか、とも思う。

そういうわけで、
【世間の話題の盛り上がりを受けて、過去の関連コンテンツを一時的に「お蔵出し」する。話題性でアクセスが多くなったり知名度があがるだけでも儲けもの。ひょっとしたら、倉庫の在庫が動くかも??】
という手法というか、「概念」があること。これを、出すメディアのほうではなく、受け取る側も、一種の概念として、ちょっと心においてほしい。
名前を付けるのも有効だろう。「トピック連動・コンテンツ公開ビジネス」とか……いや、もっと意識高い名称がほしいな。まあその命名はべっ甲眼鏡のなんとかプランナーに任せるとして(偏見)、とにかく、そういうのがあるんだよな、ということが、さらに定着し、いろんなところに広まってくれれば、と思うんです。


NHKのオンデマンドだって、新日本プロレスの「新日本プロレスワールド」だっていいんです。
何かが話題になったー、うちに関連コンテンツがあるぞ、じゃあ(一部)期間限定で、そのトピックに合わせて公開しよう!!とね。


個人ブログだって、過去の蓄積があれば、いまの話題に応じて過去の関連記事を紹介してほしいものです。

あ、それをうちはやってるほうだな、てかうるさいほどに(笑)

やっぱり、リンクひと張りがあれば、そこへ行ける。無かったら、行く行かないの前に、そもそもそういう記事が過去にあったかなんてわからない…(笑)

だからうるさくても、今後も個人的にはやっていく所存です。