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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

浅羽通明氏が追悼の「坪内祐三論」を、間もなく発売のユリイカ臨時増刊に寄稿。


“追悼読み”に捧ぐ手向けの花
坪内祐三はよく飲み、よく歩き、よく観て、なによりよく読んだ。
雑誌を読み、小説を読み、評論を読み、ノンフィクションを読んだ。
そして書いた。ひたすらに書いた。そこには徹底した自意識が敷かれていた。
坪内祐三とはテキストと不即不離に結びついた行動の日々である。
追悼文を読み、追悼の営為を問いつづけた坪内祐三の追悼特集。

目次予定*
【寄稿】
小沢信男千葉俊二一志治夫康芳夫内藤誠/髙平哲郎/南伸坊
中沢新一高山宏/桑原茂夫/泉麻人小西康陽松尾潔/西堂行人/
杉作J太郎新元良一西村賢太/久世朋子/戌井昭人/壹岐真也/
安藤善隆/皆川秀/中尾務/涸沢純平/草彅洋平/平山周吉/武藤康史
浅羽通明和久井光司岡崎武志/絓秀実/長谷正人/苅部直/佐野衛/
服部滋林哲夫高崎俊夫/山口拓夢/大澤聡/木澤佐登志…
登録情報
ムック
出版社: 青土社 (2020/4/14)
言語: 日本語

そうか、彼はもう、いないのか。

名著「コンテナ物語」の内容を、プロレススーパースター列伝ふうに紹介してみる(なんでだよ)

こんな記事を、少し前に書きました。
m-dojo.hatenadiary.com

この本、評判通り大層おもしろかったのですけど、その紹介をひさびさに梶原一騎風(というかプロレススーパースター列伝風)に、やってみたいと思います。
なぜそういうふうにやるのかに、特に意味はない。ふつうに書くより、だいぶ疲れるんですけどね…

過去に「科学者スーパースター列伝」のシリーズを書いていたけど、

科学者スーパースター列伝

■科学者スーパースター列伝・元素の魔術師!メンデレーエフ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080919#p1
■科学者スーパースター列伝 電気の神様!マイケル・ファラデー
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101007/p4
■科学者スーパースター列伝  夢のPC砲!パスツールとコッホ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111005/p2
■科学者スーパースター列伝「大王の狩人(イェーガー)!! 窪寺恒己」〜副題:青いジャングル
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131008/p1
この前に、ほんの少しだけ描かれた「第0回」が発見、復刻されました。

■科学者スーパースター列伝(第0回)放浪の数学者!ポール・エルデシュ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130414/p1


今回は「ビジネススーパースター列伝」第1回、と言ってもいいかもしれない。

ビジネススーパースター列伝 世界を変えた箱!!コンテナ輸送


事実を事実のまま 完全に再現することは
いかに おもしろおかしい
架空の物語を生みだすよりも
はるかに困難である --- (アーネスト・ヘミングウェイ



これは 事実談であり …この箱は実在する!(当たり前だ)



この コンテナの一代記を 読者に伝えたい一念やみがたいので
アメリカのノーベル賞作家 ヘミングウェイのいう「困難」 に
あえて挑戦するしかない… わたしたちは 真剣かつ冷静に
この箱をみつめ…そして その価値を 読者に問いたい…‼️




今や、地球の物流を一手に引き受ける存在となった、コンテナ!!
この世界を変えた発明を生み出した男の名は…マルコム・パーセル・マクリーン!
トラック一台から身を起こした運送業界の風雲児であった!!


遠出認可が必要だった輸送ルートを他社から買い取って運営する、自分たちの持つルートと反対側のルートを取得して往復で荷物を運べるようにする…などの斬新なアイデアで業績を伸ばしていたマクリーンは1953年、途方もないアイデアを思いつく!
「チェっ…このハイウェイ渋滞年々ひどくなりやがる…おまけに戦争が終わって政府がただ同然で船を払い下げて海運会社が元気になってやがる。クルマじゃ不利だ」
「いやっ、待て!!!も、もし車のトレーラーを、そのまんま船に載せて運べば??」 
世界を席巻する、コンテナ輸送の幕開けであった!!


このアイデアを引っさげたマクリーンの会社は、途方もないことを思いつく!
ニューヨーク市のむかいにあった、名前も一字ちがいの「ニューアーク港」。港湾局とタッグを組んだマクリーンは、ここをコンテナ輸送向けの港に改造する!
「港の周辺にターミナルを建設したい? ハテ、この港の町の一等地に、そんなものを作りたいとはいかにも奇妙だが…こっちとしてはビジネスチャンスだ。土地を確保しこちらで整備しようじゃないか」

そして…
「我々はウォーターマン海運を買収する!」
「シャ、社長! あそこは無借金経営で資産に船37隻、現金2000万ドルを持つ優良会社です。それを買うには途方もない高値をつけねばいけません。だが社には、そんな余裕の資産がありませんよ!‥アワワ」
「ウフフッ、まあ見ておれ」
マクリーンは電光石火の早業でウォーターマン海運を買収!そして…買収すると即座に、ウォーターマン海運に「利益配分金」をマクリーンへ会社に支払わせ、それでもって買収金額を賄ったのだ!!!
なんとも奇想天外!!
買収先の資産を担保に資金を借り入れて買収する…宇宙時代の新必殺技「LBOレバレッジド・バイアウト)」が誕生した瞬間だった!!


しかし、会社だけ作って肝心のコンテナの実物がなければ、 全くのおてあげ……
しかし、コンテナの神様がいるとしたら、その神はマクレガーを見放さなかった! ここに天才技術者タントリンガーを用意したのだ!


「貴様かッ!1949年に長さ30フィート(9メートル)のアルミ製コンテナを設計したというタントリンガーとやらは!」
「ハー、そうですけど…」
「なら話は早いっ、 長さ33フィートのコンテナは作れるかな?これならT2型タンカーのスペースに収まるっ」
「なっ、なんたるムチャを!!」
「それでビビるのはチト早いぜっ、四つの隅にスチールの固定金具を取り付けて、金属フレームに8列並べるようにしてくれっ…そして……そのコンテナは船、トラック、鉄道!この三つに容易に積み替えができる『ミラクル3』でなければならない!!」
「マ、マクリーンさん、あなたはお見受けするところ、相当のバカらしい…とてつもない、運送バカ!いいでしょう、そのバカに、わたしも望んでなろうじゃありませんか!!」


素晴らしい協力者を得たマクリーンのコンテナ事業は順調にスタートし、瞬く間に 世界の注目を集めた!!
だが!!ライバル会社「マトソン海運」は、潜水艦発射ミサイルポラリスの開発にも関わった地球物理学者フォスター・ウェルダンによる、計算されたアプローチからのコンテナ輸送ビジネスに乗り出す。
彼はその頭脳と計算から、コンテナの大きさは20から25フィートサイズが最適とはじき出した!


が…ここで全ての海運業者に立ちはだかる、思わぬ敵が現れた!!

「荷物を箱のまま車から船に、そして再び車に乗せる…だと!!しゃらくせえ!この泣く子も黙る港湾労働者組合に断りもなくそんなイロモノ輸送が、できると思ってるのか!!」



首尾よく巨大海運に成長したマクリーン社だったが…
ここに巨大な敵が立ちふさがる!!!そう港湾労働者の組合「ILA」である!!

港町の文化とは、すなわち港湾労働者の文化である!
喧嘩早く誇り高く、その日その日、己の肉体一つで稼ぐ結構な銭をふところに、刹那の人生の楽しみを謳歌する!
その一方でまずは港の埠頭に集まり、ボスから仕事のお声掛をしてもらわないと一銭も稼げない。おべっかや袖の下も一方では横行する厳しい社会…それに対抗するように生まれる労働組合は、 その圧力に対抗するためによりタフで、より過激な団体になった!

彼らの忠誠心は会社ではなく仲間にある。仕事時間は不規則だから勤務時間の決まっている一般の労働者ではなく、港のコミュニティだけで団結する。
船の具合によっては何日間も稼ぎがないこともあれば、「今日は怠けて釣りにでも行こうか」と勝手に決めても誰にも文句を言われない… 。
そんな文化は受け継がれ、息子も兄弟も孫も、港の仕事をやるということが珍しくなかった!

1950年代半ばイギリスで大規模な港湾ストライキが発生した時、時の首相マクミランはこう暴言を吐いた!
「港湾労働者は度し難い。あいつらの仕事は世襲だから知性はいらないんだ……貴族院議員のようになっ!!」


そんな連中が大幅に仕事を省力化するかもしれない「コンテナ船」に目を付けたからさあ大変!!
口達者なアイルランド人トーマス・グリーソン、オーストラリア生まれの己に厳しい修道僧のようなハリー・ブリッジズ!!実は犬猿の仲であったこの二人の組合指導者が全く対照的な形で、このコンテナ問題に直面する!!

この激烈な組合闘争とその解決が、また歴史を大きく変えたのだが、それはまた別の話…(ほんとはここも詳しく書きたかったが、体力が尽きた)


その後のコンテナ輸送は
・空前の兵站を日強としたベトナム戦争を機に一気に普及をうながされる。
・ニューヨーク港と、その対岸のニュージャージー港…コンテナ化に冷たかった港と積極的な港の”決闘”
・日本、シンガポール、韓国、ドバイなど、 コンテナ輸送に特化する港を政策的に進めた国家が世界経済の中心に躍り出る !!

などの変化を生み出す!

それと同時に1回の航海で荷物を詰めれば詰めるほど利益になるコンテナ輸送のタンカーはますます巨大化…パナマ運河を渡ることができるギリギリの船の幅はかつて「パナマックス」と言われ、それ以上の大きさのタンカーは「オーバーパナマックス」と呼ばれ、畏怖されたが…いまや、その基準はマラッカ海峡を通れるかどうかを基準とする「マラッカマックス」となった!!!


そしてコンテナ輸送はクレーンをコンピューターで遠隔操作するようになり…そこではセンサー技術や AI の知識を学んだ女性が、昔とは別の意味でのタフガイさを発揮し、大活躍している!!


コンテナ輸送を発案し世界に広めたマクレーンは、このあまりに激しい郵送の変化に自らが飲み込まれ 、1986年、自身の海運会社を倒産させるが…それも物流ビジネス一筋に生きたロマン!! 
この業界では、だれもが彼に敬意を払い、2001年5月30日、精一杯の人生を生き切ってこの世を去った彼の葬儀が行われた朝、世界中のコンテナ船が汽笛を鳴らし、弔意を示した!!!


コンテナがあるから、グローバリゼーションがある!
グローバリゼーションがあるから、コンテナ輸送がある!!
このことを忘れなければ、まだまだ世界の人を、豊かにしてくれるはず!!

各種政策で「事務事業コスト」の差し引きが計算できればいいのだけど(その計算担当者の恣意をどう避けるかだなあ…)

もちろん今回のコロナ対策の給付金を受けた話なのだけど、もっと単純にね。

高額所得者を除いて10万円配布する、のと、一律に10万円(あるいは増える分を差し引いて8万円とかでも)配るのと、ふたつの選択肢があるとするじゃん。
この場合、その「高額所得を除く」を実施するための調査、区分、手続き的なことには、やはりある種のコストがかかる。
そういうコストが、どこかで高額所得者を除かず配布する時のコストを上回ったりしないのだろうか。
あるいは、どこかで読んだが(1)まず全員とか全世帯に一律のお金、たとえば10万円を配布する。(2)高額所得者への税率を挙げる。その税率アップが、たとえばおおよそそういう層から、10万円ほど増税をするように設計すれば、行ってこいになるから、結果的に「高額所得者を除いての10万円配布」となり、これは事務的なコストはそんなにかからない…みたいな議論がありました。


一番わかりやすいのは、ベーシックインカム話か。

新聞備忘2 もし最低限、食える所得がもらえる社会なら?「ベーシック・インカム」論じた本が出版。毎日新聞で大型書評。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080223/p5

そこで書いた感想。

…「善意の政治のわな」つーかパーキンソンの法則応用編というか、
「親切で善意に満ちた複雑な政治制度」を「不親切だけどシンプルな政治制度」が上回る可能性というか。
これは逆に取るほう、税金のほうでしょっちゅう、それこそ新自由主義に近い立場の人が言っているらしいけど、「福祉を考えるとして扶養者控除だとか必要経費なんとかとか、子ども減税とか、いろんな特典をつけたり、また企業でも輸出促進免除だとかなんだとか、とにかくいろんな優遇措置がある。それは、複雑になればなるほど悪用されやすいし、また悪用されなくても、それをいちいち検証、受け付け、判断していくと徴税官僚組織が膨大になり、そこの人件費などが国庫を消耗させるだけだ、ばかばかしい。極論を言えば税金は一律2割。例外は認めない。こういうシンプルなシステムは、強者に甘く弱者に冷たいようだが、そのシンプルさゆえに一番いい税体系なのだ」
 
なんてな理屈がハイエクフリードマン…というよりその亜流のような人々によって俗論的に言われていたこともあった。これらはラディカルな思想、「天下の暴論」というか、頭の体操・机上の空論として言われていた(現実政治としては2000年大統領予備選でこういう主張をする共和党候補が4番手ぐらいにつけたはず)。
ベーシック・インカムは書評引用部にもあるように、この一律税金論を、払うほう、生活保護や高齢者福祉のバージョンとして考えた…とみることもできて、それはなるほど面白いんじゃないかなー、とは思うのでした。

その書評の部分も再度引用しておくね。元は毎日新聞の同書書評。

意外なことに、市場原理主義的な新自由主義者から賛意の声があがる。BIが保障されるのであれば、最低賃金などの配慮なしに、賃金は市場の自由な調整にゆだねることができるというのである。一方、エコロジストからは、人々を賃労働・生産至上・経済成長からの離脱を促すものとして支持される。

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あるいは、ホームレスの世話で、個別にあれこれと医療を施したり警察を出勤させるより、まず何の条件も課さずにただ家に住んでもらえば、そっちのほうが安くつく、のだという。

http://blog.livedoor.jp/sho923utg/archives/51803664.html

州政府が打ち出したのが「ハウジング・ファースト(家・第一主義)」政策だ。
従来のホームレス支援は飲酒や薬物の禁止といった条件に従うことが前提で、自由気ままに生きる人たちの中には支援をこばむ人も多かった
そこで発想を転換して、何の条件も課さずにまず家に住んでもらうことを優先した
きっかけは財政コストの試算だった。ホームレスの緊急医療や警察出動といった行政経費は、ホームレス一人当たり年間約190万円…(略)住宅を無償提供すれば、治安が改善するなどして行政経費はホームレス一人約75万円ですむことが分かった。
「これまでのホームレス対策は社会福祉や人道援助の発想だったが、じつは経済・財政政策だったのです」。
州のホームレス政策の責任者はそう話す。ユタ州のホームレスの数は…(略)2013年には約500人と4分の1に減少した。(略)入居後、ホームレスにもどる比率は10%未満だという。



こういうふうにぜんぶ、ひとまとめ、区分しない、おおざっぱに対象を設定する…ことが、厳密な区分と条件調査より、最終的に「事務事業コスト」の差でお得になる、という事象は、世のなかに沢山あるんじゃなかろうか、と。


ただ、その場合は「それをするには、〇〇円の事務事業コストがかかるんです。それをしないほうがむしろ得です」みたいなことを内輪で計算し、またその計算結果を自分の都合で出したり出さなかったりする行政官僚の独壇場にもなり兼ねない。そのへんに注意しないとね

もしキャバクラやパチンコ店が「補償なくして自粛なし」と補償されるなら、1日いくらぐらいが妥当だろうね?

…トメニア国の救済パッケージでとくに注目を集めているのが、接待飲食店やパチンコ・スロット店の経営者やそこで働くホステス、ホスト、コンパニオン、釘師らへの支援だ。ガービッチ文化相は「ホストやホステスさん、パチンコ店関係者は今、生命維持に必要不可欠な存在」と断言。大幅なサポートを約束した。

トメニアには約300万人の接待飲食店やパチンコ店の自営経営者、またはそこで働く従業員がいる。昨今続く飲み会や開放台イベントのキャンセルは10万件以上にのぼる。ガービッチは、政府の援助パッケージにより、ホステスもホストもコンパニオンも芸者も釘師もパチプロも、誰もが生き残ることを望んでいると述べた。

「非常に多くの人が今や酒やギャンブルの重要性を理解している」とするガービッチは「私たちの民主主義社会は、少し前までは想像も及ばなかったこの歴史的な状況の中で、独特で多様な飲酒の場およびギャンブル…いや遊戯を必要としている。ウェーイな人々のウェーイな勇気は危機を克服するのに役立つ。私たちは未来のために良いものを創造するあらゆる機会をつかむべきだ。そのため、次のことが言える。ホステスもホストも必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。特に今は」と述べ、クラブやバーを維持し、酒やギャンブルから生計を立てる人々の存在を確保することは、現在トメニア政府の文化的政治的最優先事項であるとした。


・・・・・・・・というのは下の記事のパロディである。1日早ければ、エイプリルフール記事としても出せたか。
www.newsweekjapan.jp

ただし僕であるから、ちゃんと深い意味があるぞよ。
イベントや大規模な人の集まりで、飲食店に十数人があつまるような状況への「自粛」要請をされれば、イベントやエンターテインメントで食べてきた多くのアーティスト、文化関係者が生活の場を失う。接待飲食店やギャンブ…遊戯店と同様に。
この場合、アート、文化は接待飲食より一番高い公共性や「生命維持への不可欠性」があるとして、接待飲食業より一番優先して救われなければいけない、と見做すか?それともアートも接待飲食も、感染症対策による自粛要請、イベント・外出制限の副作用で困窮していることではイコールで、同じ熱心さで行政から救援の手が差し伸べられるべきか?というね。


そしてそもそも、パチンコ店やキャバクラ店の、「自粛による被害の補償」は、かりに実施されるとしたら、どんな規模になるのだろう?
2億円か??2億円なのか?

朝銀から引っ張れるか???

【定期再放送】月末か月初めにオンライン連載漫画をチェックする習慣をつけよう

m-dojo.hatenadiary.com

で書いた、
月末だか月初めに、区切りとして自分の読んでいるオンライン連載漫画、読み逃しが無いかチェックする習慣を付けよう!!
と呼びかけるキャンペーンです。21世紀も20年代、ネット連載漫画を自然に定期巡回購読する習慣を身につけなきゃナウくないぜ。


戦争は女の顔をしていない
comic-walker.com


「オンラインの羊たち」公開終了してた…

viewer.heros-web.com
ぎゃふん。だがイレギュラーだよこれ、だってその前は2月28日に公開、そのあとが3月2日に公開って、あまりに間隔が狭い。月1巡回でひっかからなかったのは、偶然だろう。



ダンピアのおいしい冒険
matogrosso.jp


カイニスの金の鳥
matogrosso.jp

異世界もう帰りたい
viewer.heros-web.com

プリニウス
kuragebunch.com

韓国での、個人情報を全面的に使う防疫の実例(東京新聞コラムより※のちに、記事が無料公開されました)

※【あとから補足】反響が大きかったことを受けてか、のちに東京新聞がこの記事を無料公開しました。
www.tokyo-np.co.jp

ある意味、それならば下の要約紹介記事は、あんまり必要が無くなる(笑)
ま、そういうことなのでご了承ください。以下は、その公開前の「オルタナティブ」として書いた要約と、それへの感想です。

m-dojo.hatenadiary.com
に関連して…というか、この記事も、これからリンクとして上のリンク集に加えるんだけどさ。

江川紹子氏が紹介し、にわかに注目を集めた、このテーマに関する新聞コラムがある。


そういうわけで、自分も読んでみた。以下、要約してみます。

・「感染者は〇〇地区、〇〇氏(〇〇歳、女)。2月9日と16日に新天地教会の集会に参加した彼氏と会った」


・これは、市長が Facebook で公開した女性感染者の情報。まるは記者が伏せただけで、実物は勤務先まで明かしていた。


・この女性は交際まで公にされ、「SNSで家族も友人も傷ついた。体より心理面がきつい」と訴えた。


・韓国の保健当局による個人情報公開は民主主義国家としては異例といえる。カード使用や防犯カメラなどの記録から割り出した訪問施設などを本人の同意無しに発信する。


・私のスマホにも行政から1時何回も近隣で感染者が現れたという緊急メッセージが届く。そこには自宅アパート、訪れた店、季節の実名などがあり、断片情報を集めれば個人特定できるように思われる。


・この行動捕捉は、国民全員が持つ住民登録証によるところが大きい。スマホやクレジットカード購入にも提示が必要で買い物通信移動記録は紐づけされる。


・実は韓国は、防犯カメラ設置数も800万台超と言われ、密度的には中国より多い。


・これらは、実際に防疫効果は高いように思われる。3月上旬に1日800件以上のペースだった増加数が下旬には100人前後に落ち着いた。文政権の感染対策評価は輿論調査で58%(17ポイント上昇)


・文政権自身もWSJの報道を挙げて誇っているが、WSJは実は記事中でプライバシー論争が生じる可能性も指摘している。


・私の知人は「もし感染して足取りが公開されたら、持病のうつ病のことを職場に知られるのではないか」と心配し心療内科の受診がためらっている。


・ここまで個人の信条の自由や、交友関係をさらして良いのだろうか?

以上、
ソウル支局 相坂穣記者の 「視点」(2020年3月31日付東京新聞掲載)の内容を、自分なりに要約し、メモした。

f:id:gryphon:20200401031103j:plain
韓国のコロナ対策と、プライバシーの問題を論じた東京新聞2020年3月31日の特派員コラム



私見を、再度述べるが、たぶん、この措置が防疫に効果があるか、といえば間違いなく効果があるだろう。日本で、「夜の接待」に関して、正確な情報が得られない、という話もある。

…関係者によると、厚労省の対策班が感染経路の追跡調査を進めたところ、夜間を中心に営業する高級クラブや外国人クラブなどを利用した人が、複数感染していることが判明したという。
しかし、感染が確認された利用者は、聞き取り調査に対して、店名だけではなく、訪れていたこと自体を認めなかったり、女性従業員らも「迷惑がかかる」として、調査に協力しないケースがあるという。
【独自】夜の盛り場「外出自粛を」 東京都“呼びかけ”最終調整|FNNプライムオンライン

ただ、それをやっていいのか、どうか。これは防疫に効果がある、という医学的な一面だけでは判断はできないのも間違いない



にわかのための「個人情報と感染症」問題、ここ1〜2カ月の話と基本書。

www3.nhk.or.jp
政府 携帯会社にデータ提供要請へ 感染者集団を早期発見
2020年3月31日 13時40分

新型コロナウイルスの感染拡大で政府は、人の流れを把握して感染者集団の早期発見につなげるため、国内の携帯電話会社に位置情報の提供を要請するなどの対応をとることになりました。
これは竹本IT担当大臣が閣議のあとの記者会見で明らかにしました。
それによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大防止にいかすため、内閣官房総務省厚生労働省などの関係省庁は国内の携帯電話会社や大手IT企業などに対し、保有する統計データの提供を要請するということです。

提供を求めるデータは携帯電話の位置情報やインターネット上で検索されたことばなどが対象となる見通しです。
政府は地域ごとの人の流れを把握することで、自治体による外出の自粛要請の効果などを分析するとともに、感染者集団の早期発見につなげたいとしています。
竹本大臣は個人が特定されるような情報は求めないとしたうえで……

ブクマコメント欄
b.hatena.ne.jp



さて、このニュースでやっと、個人情報追跡と感染症防疫との関係に意識が向いた、にわかの皆さん!!(呼び掛け)
いや、別にいいんです。学びの道に、遅すぎるということはありません。
これから、勉強したいという方は、大いに歓迎いたします。

リンクおいといてあげます。

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そして、そういう問題の「そもそも」。
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ブクマでもずっと言ってた

f:id:gryphon:20200401084353j:plain
行動把握の問題に関する過去ブクマ


この問題こそ、「韓国・台湾の政策に、日本が謙虚に学ぶべきか?」という話なんです。

上のリンク集から抜粋。この話を知らずに「韓国・台湾のコロナ対策SUGEE。それに引き換え日本DAMEEE」とか「韓国は医療崩壊!!」とか言ってないでしょうね?

韓国・中国・米国だとクレジットカード、もしくはPay類支払いなので動線を確認しようと思った際、時間と金はかかるが確認が出来る。


台湾にも寄港した国際クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客については、下船してから訪れた場所をすべて公開した。


国内でマスクの品薄状態が続いていることを巡り、台湾ではマスクを実名で購入する制度や、購入履歴による買い占め防止などを行っていると説明。政府に導入を求めた。平氏は「台湾はICチップが入ったIDカードをほぼ全国民が持っている」と指摘。



もともと韓国では、韓国保健福祉部によって新型コロナウィルス感染者確定者の移動経路が公開されていた。この中には、韓国での新型コロナウィルスの感染拡大のきっかけとなったと言われている「No.31」の女性の行動も公開されており、推定される接触者の人数は1160人と推定されている。



昨日の聯合ニュースでも、感染者が立ち寄ったソウルのネットカフェで、滞在していた200人を割り出し、電話番号を入手。住民番号で管理しているから、今頃、保健所が検査に行くように通知命令を出していることでしょう


韓国政府がやっている新型コロナ対策の方法は、日本では絶対できない。韓国は住民番号が健康保険にもパスポートにもクレジットカードにも全てつながって管理されている。お医者さんがカルテに住民番号を入力した瞬間、海外渡航歴がバーンとでるのだから。



保健関係の係員はセキュリティーカメラの映像やクレジットカードの記録、車や携帯電話のナビのデータまでも使用して患者の動きをたどる


ウェブサイトやアプリでは感染患者の1時間ごと、時には1分ごとの移動経路を表示する――どのバスに乗ったか、いつどこで乗り降りしたか、はたまたマスクを着用していたかどうかまで。


自主隔離命令を受けた人はもう1つアプリをダウンロードしなければならない。患者が隔離から抜け出した場合、当局に連絡が行くというアプリだ。違反した場合の罰金は最大2500ドル


その他、特派員の体験談など
m-dojo.hatenadiary.com
上の紹介記事の元になったコラムが、その後ネット公開されました
www.tokyo-np.co.jp

…といいつつ、はっきりいって、今回のビッグデータ提供うんぬんって、こういう話と実のところ似て非なる、別物の話。
それこそ日本政府全体がにわかもいいところで、やっとこさ大家さんに太田道灌の歌の講釈を聞いて、そのまま真似しようと、いう熊さん八つぁんレベルにすぎない。

古今亭志ん生(五代目)道灌


…本気でやろうと思えば、防疫のためにこういうデータまで収集して、公開することができる(おそらく実際の効果も、相当大きいだろう)。それをやるべきかどうか、という話で。



あと、この書籍を読みなさい。

20世紀の苦闘と幻滅を経て、私たちの社会は、どこへ向かおうとしているのか?“あり得べき社会”を構想する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大屋/雄裕
1974年生まれ。東京大学法学部卒業。法哲学を専攻。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)

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