帝国、同盟両方の内戦が終わって、次の激突が始まる前、ローエングラム体制が帝国の地固めをする回。
いわば内政の回だけど、考えればこのへんの描写が個人的には、読んだ当時一番面白く、またこの作品が別格だな、と思わせる部分でもありました。
もちろん「悪の旧体制は膨大な富を収奪してため込んでいたから、それを没収すれば改革の原資になり、順調に進みました」というのは革命の理想ではあるかもしれないけど、現実の歴史でそんな事例はほとんど無かったようにも見えて、ややご都合主義なのだけど、そんなエクスキューズすらない架空歴史やファンタジーが横行していて、「いい王さまだから、いい政治でした。ただそれだけ」ぐらいの解像度のものが多かった…ような気がする(ろくに読んでない感想ではあったけど)。
「いい政治とは公平な裁判と、公平な徴税、その二つで良い」といった名言や、開明派貴族カール・ブラッケなどの登場も忘れがたい
(この回、自分もまだ未視聴で、登場するかどうかは未確認だけど)