まずこの前の記事を多くの人に読んで頂き、ブックマークもつけてくださったことに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
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…と同時に、「なんだよなんだようちの記事、結構読んでるやついるじゃん。そんなら今回の記事だけじゃなくてさ、他の記事にもブクマつけてくれよ、堀口恭司対朝倉海のレビューとかさ」「ていうか新しい記事に、毎回無条件でブクマつけてくれよ。今回の1/10のブクマカでいいからさ」とか腹のなかじゃ思ってんだけどさ（笑）。
… ただ今回の記事がそれなりに読まれたことに関して、過去の人気記事も合わせて分析すると「物語やキャラクターを多少メタ的にというか、構造的に分析した記事には興味がもたれる」＋「ネットの新語（新概念）やジャーゴンを、民俗学的に調査する生地にも人気がある」という部分の合わせ技的側面があるのかと思いました。
なので「新語一般」からもう少し幅を狭めて【『物語』や『キャラクター』を分析・するものとして創られた新語、新概念、新定義】について話したいと思います。
自分がこういうものに対して興味を持った‥あるいは「ああ、物語を分析するために新しい言葉や新しい概念を定義すると便利なんだね」と気づかされたきっかけは、はっきりしています。 永遠の名著である「サルでも描けるまんが教室」です（具体的な項目は後述します）。
そこからインターネット黎明期が始まり、どんどんネット世界が広がると同時に、昔だったら新語も新概念も、最低限新聞や雑誌や単行本に載らないとデビューができない時代から「詠み人知らず」 でどんどん新語や新概念が生まれる時代となりました。もちろんそのぶん新陳代謝もさかんになり、生き残っていくのが難しい時代になったとも言える。
そんな中で自分が見ていて「あー、すげえ新語、新概念、新定義だわ」「これは世界を変えるわ」と感心して、実際に日本語として、概念として定着した物が多数ある。この前の記事で書いた「ナーロッパ」がそのレベルにまで行くかは正直難しいと思うが（笑）、記事を書いたついでに、改めて物語・キャラクター定義系の新語・新概念で、「これはすごかった！」と思うものをランキングにしたいと思います。
それでは、 ながながし過ぎる前文をこれで終えて、ランキングを……
殿堂入りレベル
二次創作
BL
このへんはもう、殿堂入りでしょう。殿堂と言うか、たしか「BL」はどこかの辞書に既に入っている（サンキュータツオ氏が編集した、どこかの辞書だったはず）。「二次創作」は辞書に入ったのかな？・・・ただ少なくとも、TPPの議論を経て、国会及び自由民主党の部会で、首相が公に「二次創作」ということばを口にしたのであった。そういう「権威化」は既にすんでいる
言語、概念の初出・変遷研究について再論〜「同志」のブログを紹介。／新語「２次創作」が完全に『公』の言葉になった - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
ツンデレ
これも、上の二つのような公の場での使用例こそ把握していないが（あるのかな？）それに匹敵するほど普及定着した言葉、概念だし、まさにこれが「新概念、新語が生まれると世界が変わる」の典型例だと思うんです。どこだったかな、最初にこの「ツンデレ」という言葉を紹介され、解説ページへ行くと、今では懐かしい、ホームページビルダーで作った的なページだったんですよ。その当時、とにかくこの言葉を発明したひとはえらし。
非実在児童
2021 年、追加
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かなり定着
俺TUEEE
壁ドン
異能バトル
デスゲーム
ブロマンス
フレネミー
ジェネリック〇〇（典型としての「ジェネリックジブリ」）
マジカル・ニグロ（BLACK TOKEN GUY）
このへんが、殿堂入りも視野に入ってる、「物語やキャラクターを解説する新語・新概念」のトップグループだと思ふ。壁ドンなんて、海外にも紹介されているしね。それで「猟奇的な嗜好だ」と気味悪がられてる（笑、でもマジ）。逆にブロマンスやフレネミーは「そんな造語が海外ではできているらしい」と新聞記事か何かで読んだのだった。
関連リンク集です
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※ここに追加「セカイ系」
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入れ忘れでした！！この概念・定義を無視しちゃいけない
番外 竹熊健太郎＋相原コージ（サルまん）で登場し、定着した新語・新概念
イヤボーン
強さのインフレ
こちら参照のこと
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該当ツイートも埋め込んでおくか
私と相原コージが『サルまん』で発明した言葉は「漫符」（初出は「コージ苑第２巻付録）「アニメ絵」「イヤボーンの法則」などです。
— 竹熊健太郎《地球人》 (@kentaro666) December 16, 2014
あとバトル漫画にありがちな「強い奴のインフレ」を最初に指摘したのも「サルまん」です。
— 竹熊健太郎《地球人》 (@kentaro666) December 16, 2014
この言葉は誰が最初か？ というのは虚しい作業だと思いますが、後の研究者が「私が作った」とか言われるとシャクなので、今、公表しました。「サルまん造語」探せば他にもあると思います。
— 竹熊健太郎《地球人》 (@kentaro666) December 16, 2014
この「強さのインフレ」の合わせ鏡といってもいい新語・新概念が
ヤムチャ化
なのだろうと思う…誰が思いついた言葉（概念）やら。
概念はほぼ共通化されてるが、言葉としてはまだ未成熟っぽいもの＆ブログ主が勝手に新語・新概念化してるもの（笑）
内政チート
学園お騒がせ集団
関係性ショートコミック
楽屋もの
ファン漫画
映画語り漫画
情報独り歩きもの
メシマズヒロイン
暴力ヒロイン・戦闘美少女
特定戦闘力無差別無効化兵器（魔法）
しゃしゃり出て正論言いお荷物ヒロイン
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「〇〇もの」とか「（固有名詞）的XX」とかいてもなんとなく通じるっぽい概念（俺の観測範囲にすぎないだろ！）
戦隊もの
魔法少女もの
魔王と勇者もの
ラピュタもの
ローマの休日もの
人質振り回しもの
ホームズ＆ワトソンもの
内海課長的悪役
後藤隊長的リーダー
響子さん的ヒロイン
星一徹的オヤジ
ねずみ男的悪役
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【追記】この記事を書いた時には知らなかったから入れようもないが、知っていたら入れたであろう「最終回発情期（ファイナルファンタジー）」from銀魂。
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【創作系譜論】（「創作系譜論」は準タグで、この言葉で検索すると特に関連記事が出てきます）
