あさ、このニュースに接する。
共産党の大転換。「非実在児童ポルノは、現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つけることにつながります。<続>
— ぬまきち (@obenkyounuma) October 17, 2021
(連ツイになります。クリックすれば続きが読めます)
現行法は、漫画やアニメ、ゲームなどのいわゆる「非実在児童ポルノ」については規制の対象としていませんが、日本は、極端に暴力的な子どもポルノを描いた漫画やアニメ、CG、ビデオ、オンライン・ゲーム等の主要な制作国として国際的にも名指しされており、これらを適切に規制するためのより踏み込んだ対策を国連人権理事会の特別報告者などから勧告されています(2016年)。非実在児童ポルノは、現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つけることにつながります。「表現の自由」やプライバシー権を守りながら、子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さない社会的な合意をつくっていくために、幅広い関係者と力をあわせて取り組みます。
ブクマより引用。
該当する語句がなく石原都政が作った「非実在青少年」という語句をそのまま使って、表現規制公約をしてくる皮肉。山田太郎氏どころか枝野、保坂氏、当時の共産都議も守ったものをぶっ壊そうとしている。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4709877289354303746/comment/nakakzs
自分は新語や新概念が生まれていく過程の観察が趣味で、ここで何度も取り上げています。
ことに、これは一般人の最後のフロンティア…。高度な専門性や資格はいらず、市井の一般人が社会に名を遺す、功績を残すことができるフィールドだと。過去記事から再録。
「新語、新概念」の提案は誰でもできる。専門性などはいらない。
この主張、何度も繰り返しているので再掲載で。
実のところ、新元素や新種の動物、数学の新公式の発見なんてのはシロウトは不可能に近いが、「概念」を発見、というか創作し、それを提唱する。それが広く受け入れられ、定着する・・・・・というのはどうもあまり専門性がいる話ではなく、むしろ市井の住人こそが専門家と五分以上にわたりあえる分野っぽいと思うのだ。(略)「新概念」の創作と定義万歳!!
これに照らせば「非実在児童」はまさに、生み出された新概念。ちょっと記憶が曖昧だが、石原慎太郎都政で初めて用語が生み出され、一般に条例案?のかたちで登場したはずだ。
そして、それは恰好の揶揄嘲笑の対象となった……当時は「非実在青少年」だね。
東京都の「非実在青少年」規制、みんな冗談だと思っているみたいだけど、このままではほんとに成立します。mixiに概要まとめて「全体に公開」にしたので、見てください。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1430946730&owner_id=160185
— 藤本由香里 日本帰国 (@honeyhoney13) March 7, 2010
togetter.com
そう、その言葉が登場したときは「みんな冗談だと思ってるみたいだけど」みたいな反応でした。まだtwitter黎明期、2010年の投稿。
だが、令和の2021年になって、石原慎太郎都政と対立を続けた日本共産党が、この「概念」を採用した!!!これぞ新語・概念の出世物語。一本刀土俵入り。
シベリアの強制収容所にて。
「きみは、どうしてここにいるんだい?」
「1939年に同志ポポフの悪口を言ったからさ。で、きみは?」
「ぼくは1943年に同志ポポフを誉めたからだよ」
二人はもう一人の囚人に問いかけた。「きみは?」
「私はポポフだ」
こうやって、「新概念」と「新語」は定着していく。そのダイナミックさに、ちと感動する。
この名誉は、最終責任者の石原慎太郎もさることながら、東京都政の中の、どこかの職員なのだと思う。その人も、概念・新語創設者の名誉を一人かみしめるのだろうが、公に顕彰(あるいは批判)される機会もあればいいな。
ああ、このランキングに加えておこう。
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