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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「流行語大賞」候補の一つに「フレネミー」。ところがこの言葉、意味が両極端でな…/ついでに「流行語大賞」の権威の不思議も考える

序論 「流行語大賞」の権威や人気が、賞の中でも断トツなのはなぜ?その天下はいつまで。

新語・流行語大賞」50の候補発表
11月10日 17時30分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151110/k10010300721000.html


新語・流行語大賞」50の候補発表
ことし話題になったことばに贈られる「新語・流行語大賞」の候補が10日に発表され、安全保障関連法に関わることばや、ラグビー日本代表で話題となった選手から生まれたことばなど、50のことばがノミネートされました。
新語・流行語大賞」は、この1年で話題になったことばから、軽妙な表現やニュアンスで世相を表現したことばを選ぶ賞で、候補となった50のことばが発表されました。
ことしは、安全保障関連法を巡って社会的に大きな議論が巻き起こったことを反映して「戦争法案」や「国民の理解が深まっていない」など、10のことばがノミネートされました。

これは以前から流行語大賞のたんびに書いていたんだけど、まず賞というのは作ったら、その賞が話題になるか、権威になるかという猛烈な競争がある。
ある程度は官の力、お上の力でなんとかなるんだけど、最後は民の選択になる。世界第二の大国・中国が政府を挙げて鳴り物入りで作った「孔子平和賞」の残念さを見よ。おれはもっと話題にすべきだと思うだがな。村山さんの家に、村上春樹なみに行き「今年は残念!来年こそ孔子平和賞なるか」と……


そんな中で、この「流行語大賞」は、たかが一会社が中心になった賞であるにもかかわらず、ノミネートの段階でこれだけ話題になる。
ニュースは軒並み項目になるわ、候補の段階でコメントを取られるわ……

星雲賞も、これぐらい話題にしろよ!


賞の「権威とり」「話題とり」では流行語大賞は、太閤秀吉なみの出世物語なのです。
しかし……もはや、これの勧進元が、言葉を選ぶ権威である、という源泉としている現代用語の基礎知識」が、今使われているかい
新語、現代用語ってなんだろう、というときに、現代用語の基礎知識イミダスをめくるひとと、検索してウィキペディアを見る人の比率は。
統計を出したら、すごいことになるだろう。ウィキペは、検索結果もいろいろ数字で出るだろうし。

もはや権威は失墜…してもおかしくないのだが、まだなぜか流行語大賞だけは大いに騒がれる。

太閤秀吉になぞらえるなら、「ああ、もう長くないな」「いつまで天下はもつのだろう??」という目で正直見ている。醍醐の花見状態か(笑)


本論。「フレネミー」が候補に挙がったが・・・

このことば、2週間前に知ったばかり(笑)
この記事の後半に、おまけのような形で書いたのだった

新概念、新語の「ブロマンス」に実に感心。これが概念の面白さ。邦訳は…「兄弟仁義?」 - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151031/p2

ブロマンスとは「ブラザー」と「ロマンス」の合体語。リンク先参照。要は「兄弟仁義」。
これと同じだと思ったので、こう書いた。

追記 「フレネミー」という言葉もあるようで、何となく予想はできるが、詳しくはあとで調べるわ


togetterのなかで念のため「ブロマンス」で検索すると、過去のまとめにも出てきた。
で、そこで「フレネミー」という単語も発見した。
調べてないが、みなまでいうな!!
法則はわかってるぜ!!
ずばり「フレンド」+「エネミー」だろ??
「お前を倒すのは、この俺だからな。今は協力してやる」的なあれだろ??
……詳しい調査は、なんか疲れたんであとで…
http://togetter.com/search?q=%E2%80%9D%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9%22&t=q&sort=relation

しかし天下のNHK、モミー会長閣下のNHKは、まったく違う。

友だちを装う敵という意味の造語「フレネミー」

ありゃりゃ???たしかにフレンド+エネミーだけどさ…


そしていまや「ことばの権威」を実質的に現代用語の基礎知識などなどから簒奪しているウィキペディアでは…

wikipedia:フレネミー
フレネミー(英:Frenemy、/ˈfrenəmi/[1])とは、「friend」(友)と「enemy」(敵)を組み合わせた混成語で[1][2][3][4]、「友を装う敵」[2][3][4]または「ライバルと同時に友である者」[5][1]を意味する。

いや、そういう言葉がないわけじゃないのだが、いくつかあるのだが…意味が複数あって、その意味が「正反対」のものは困るんだよねえ。
外国人を賞賛するとき、日本の某所で定着した用語的な意味で「ユー・チート!」とかいってごらんなさい(笑)


で、いま、あらためて過去のほうから調べていくと、NHK的な語釈のほうが本来であるようだ。「反知性主義」のことばの失敗を繰り返したくないなら、やはりこちら…悪い意味でのフレネミーのほうに統一するべきかもしれない。



で、自分はもはや引っ込めるべき「誤解された意味のフレネミー」の例として
   

などの画像をtwitterに上げたのだが、それに対して、この人の画像付きのリプライがきたことであったよ。