午後ローで少林サッカーやってる。大好き。
— 平野耕太 (@hiranokohta) 2017年8月30日
少林サッカーすごいのは、多分キャラが薄くなるので
「サッカー題材なのに、特殊なキャラを11人そろえず6人でとどめた」とこだとおもう
むかし「ロクタロー」っていう演劇集団ジョビジョバの番組で
— 平野耕太 (@hiranokohta) 2017年8月30日
なんかの先生が「キャラクターが個々として存在しつつチームにとしても存在できる限界の人数が6人」
「それ以上はここが希薄になりチームに組み込まれる」
「なのでジョビジョバはバランスがいい」って言ってたのを思い出す
キャラ同士の関係性に淫する女性読者人気を得るには、キャラは4人以上が良いと言う説もあるな。3!(階乗)に比べ、4!の関係性の多種さはケタ違いなので。6人というのも納得の数字。野球の9人は限界越えてるんだよな。八犬伝8人も至難の技。 https://t.co/lhnFEeA2Sx
— nakatsu_s (@nakatsu_s) 2017年8月30日
歴史的な経緯を考えると、108人を一気に8人に削った馬琴は天才。でも扱い兼ねて、親兵衛とか結構行方不明期間が長い。
— nakatsu_s (@nakatsu_s) 2017年8月31日
ちょっとわたくし平野耕太師匠をしくじっており、ブロックされてるので普段は読めないのだが(笑)、今回引用されたので知った。
この人数の考察は、かつて「漫棚通信」を紹介したことがある。
かつて有名ブログ「漫棚通信」が「ガッチャマン」を軸に面白い考察をしていました。
■ヒーロー・チームは何人?(1〜3)
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_3.html
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_4.html
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_5.html「その1」から実におもしろいので、ちょっと長めになるけど引用抜粋。
過去わたしがもっとも好きだったTVアニメは「ガンバの冒険」でした。1975年作品で……原作は斎藤淳夫の児童文学「冒険者たち ガンバと十五匹の仲間」で……アニメはヒーロー・チームを16匹から7匹に整理しました…
元ネタは映画「七人の侍」で……
「ガンバの冒険」のキャラクター書き込みは、連続TVアニメだからこそ可能でした。元祖「七人の侍」よりよくできてます。「七人の侍」では三船敏郎の乱暴者・菊千代、木村功の若い勝四郎、宮口精二の剣の達人・久蔵、リーダーの勘兵衛はいいとして、残りの地味な3人は整理してひとりにすることも可能…
(略)
石森章太郎「サイボーグ009」(1964年)も…このヒーロー・チームも人数多すぎ……すべて2人ずつキャラかぶってますから、もっと少なくてよかった。…「レインボー戦隊ロビン」(1966年)は…少し整理されてきました。博士役でかつお笑い担当というふうに兼務も始めてます。
「ウルトラマン」(1966年)の科学特捜隊も・・・そして(その2)では
ガッチャマンの5人は(1)熱血主人公・健(2)クールなライバル・ジョー(3)ヒロイン・ジュン(4)力持ち・竜(5)少年・甚平で構成されています。
ヒロインはチーム外でなくチーム内にいます。お笑い担当は力持ちと少年のふたり……今回、他のメンバーより若い甚平が参加しています。若いということは、未熟であり、トラブルメイカー、コメディリリーフ、けなげな行動、守られる対象など、いろんなシチュエーションを設定する事が可能です。これはオトクなキャラクターでした。そして決定的なのはジョーの存在・・・(後略)
「3!(階乗)に比べ、4!の関係性の多種さはケタ違いになる」という数学的な考察も出ているわけだが、これは結局のところ経験則によってしか割り出せないものだろう。
天才・石ノ森章太郎が、「9人」でやってみた(サイボーグ009。野球チームの数から、これでやってみたらしい)。ちょっとキャラに被りや埋没したのが現れた。
鬼才・黒澤明が「7人」(七人の侍)でやってみた。あいつとあいつがちょっとやっぱり被った。
施耐庵(あるいは羅貫中)が、「108人」(水滸伝)でやってみた。論外(笑)
石ノ森がもういちど「5人」(戦隊シリーズ)にしてみた・・・・・・・・お茶の間に愛され続けて40年!!
こんな感じで「グループのキャラ分けは5人が上限!」「あるいは6人!」とかの説があるってことなんでしょうかねえ。
9人の野球チームの時、時々途中でめんどくさくなって「3兄弟」みたいなのを入れてごまかす作品もあるとかないとか(笑)
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しかし、とんでもない超悪魔的天才なら、本当に108人とかのキャラ分けとか、そこでの関係性を描いて壮大な物語が生まれるのかもしれない。
結論としては、物語の中のグループ作り、キャラづくりのような「物語のルール」において、、過去作品からの法則性を探るのもたのし、それを疑うのもまた楽しってことです。
※今回はブクマがにぎわいました。知らない例もいろいろ出てくる。
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/gryphon/20170831/p1
コメント欄より 「少人数のグループが複数集まる形」について
たうざぁ 2017/08/31 16:52
人数が多い場合、いくつかのグループに分けてグループで特徴を作った上でグループ内の個人も差異をつける方法がありそうですね。
最近の成功例だとガルパンがそんな感じのような。スポーツ物のライバルチームの延長ですが、主人公サイドで同じようなことをやるのはちょっと珍しい?
(古くはダイラガーとかありましたが)
D 2017/08/31 23:44
奇面組ですね、わかります
gryphon 2017/09/01 02:44
>いくつかのグループに分けてグループで特徴を作った上でグループ内の個人も差異>をつける方法がありそうですね。
>最近の成功例だとガルパンがそんな感じ
>奇面組ですね
ふーむ、小分けした少人数のグループが複数集まる形なら、物語中の大人数を管理できる可能性…か、そこまでは小生の考察の及ぶところではない。
この記事に続きます
「チーム人数とキャラ立ち論」補遺。日本では「戦隊もの」がチームの典型なように、海外では「ロックバンド」が典型らしい(笑、ホントかよ) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170903/p1