INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

新語「二次創作」「異能バトル」の造語者、初出を教えてちゃぶだい。【日曜民俗学】【創作系譜論】

TPPの話がいろいろと話題になったのですが,そこで八面六臂の活躍をし「日本のチャールトン・ヘストン(※米国最強の圧力団体・ロビイング団体NRAの会長だったヘストンになぞらえている)」とも呼ばれている?赤松健氏。マンガ図書館とも合わせて、漫画界は何かの賞を与えてもいいのではないか。私個人はあんまり赤松氏のいい読者じゃないけど(というか読者じゃないけど)。
彼は、こうも宣言している。

https://twitter.com/KenAkamatsu/status/661714898854875136
赤松健認証済みアカウント
@KenAkamatsu
コミケは(新人作家の)ゆりかご」という点を、出版社が公式に言及し認めた点は画期的。二次創作同人誌における、著作権侵害非親告罪化については、これで基本的にはあまり心配なくなったのでは。(まだ細かい点は色々ありますが)

そんな彼の発言の中に、こういうのがあった

赤松健@KenAkamatsu

議員や官僚やマスコミに、公の場で「コミケ」だの「同人誌」だの言わせるのは、異性に恥ずかしい言葉を言わせるような背徳感と達成感があったものだが、最近みんな普通に言うので全然興奮しなくなった。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO3225810V21C15A0MM8000/

コミケ」はたしかに背広にネクタイ、バッジつけたえらいさんが言う言葉じゃなかっただろうけど、同人誌はふつうに辞書に載っている言葉。
ただ、自分が今回のTPP著作権報道で気になったのは、やはり「二次創作」という言葉でした。

簡単にいうと、この「初出」「語源」「造語者」を知りたいのですよ。

この問題、昨年挑戦したけど空振りで、再度のチャレンジとなります。

「BL」「二次創作」という用語の発生時期や造語者って確定できる?(日曜民俗学) - 見えない道場本舗 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140802/p3

だいたいの話は、この過去記事で書いているけど、
 
・昔は(いまもか)「パロディ」「パスティッシュ」という言葉でことが足りた。風刺やお笑いがパロディ、真面目にキャラクターを借りるのがパスティッシュ
・元シャーロキアンとしては,こちらの言葉のほうが正直なじみがある。というか、少なくとも少し前まで「二次創作」という言葉はなかったはず。
・海外では「ファン・フィクション」という言葉が定着している。
 
ということらしい。そして過去記事ではもうひとつの「BL」のほうの造語者や語源はほぼ特定できたのだが、二次創作という言葉の語源情報は寄せられなかった。

TPP報道で、二次創作という言葉が、公にも使われ始めた(自分はNHKのニュースでの使用を確認している)いま、もう一度この謎に挑む。
シャーロキアンとして「パロディ/パスティッシュ」という概念を隅に追いやったことばのことを知り隊とも思っています。


「異能バトル」の造語者も募集

自分、最近ずっと「異世界や過去にとんで、いまの現代文明を使って大活躍!!」みたいな話を追ってきたじゃないですか。
そしてこのジャンルを「なんと呼ぶの?」という話も調べてきました。「内政チート」とか「文明無双」とかいろいろあると。

こことかが例
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150825/p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130104/p2


このとき、ひとつのロールモデルとなったのが「異能バトル」ということばでした。
ジョジョ
幽遊白書
・・・・・・あれ?これの定義もけっこう難しいんだなあ。ともかく一世を風靡した、腕力(もあるけど)中心じゃなく超能力、異能力で闘って、そこに複雑なルールや世界観がある、というあれ。

「異能バトル」という名前でいえば、ああ、あのことか、と分かるアレ。


あれを「異能バトル」と最初に命名した人、呼んだ人、それを教えてもらいたいです。



このブログではしょっちゅう、こんなふうに新語や新概念の観察をしてますが、その一環として以上2題、分かる人はよろしくおねがいします。
これは「人力検索はてな」でも合わせて質問をしました。

「二次創作」「異能バトル」の語源、初出、造語者を教えてください - 人力検索はてな http://q.hatena.ne.jp/1446855238

※あとタイトルの「ちゃぶだい」ですが、親しみを持ってもらうため、「教えてちょうだい」の「ちょうだい」をもじって「ちゃぶ台」とかけて、こっけいにした冗談です。


報告 人力検索のほうで、面白い情報が寄せられました。

著作権法上の言葉としての
二次的創作物
(略)
という言葉はもっと古くからあります。
現行著作権法は明治に出来た物ですし遅くとも昭和初期から存在したはず、(略)ですから「二次的創作物」については法律学者か内閣法制局が語源でしょう。
 
パロディとほぼ同等(翻案、改変にも該当。ただしパロディに以前あったような原作を揶揄するニュアンスを必ずしも必要としない)の意味での
「二次創作」については、おそらくコミティア運営
https://ja.wikipedia.org/wiki/COMITIA 、1987発足 あたりが
パロディ同人誌と創作系同人誌の区別の意味で使い始めたものかとおもいます。
コミティアは(一次的)創作系同人誌のみを扱う同人誌即売会ですから
参加者へ区別を示してみせることが必要だったのです。
語源をつきつめるとスタッフ内、参加者間での自然発生的なものとおもいます。

「異能バトル」については、最初に冠されたのは菊地秀行だと思います。
バンパイアハンターやマンサーチャー、魔界医師も同様ですが、特に、光文社でやってた「妖魔」シリーズや「闇ガード」シリーズの帯や解説で使われていました。
新書が 1985 年くらいです。
「超時空伝奇アクション」という言い方もされていました。
夢枕獏よりも、ちょっと先だったと思います。

とし 2015/11/07 21:35
「異能バトル」という言葉はあまり馴染みがなく、「能力バトル」の方が以前から使われていたのでは?と思いましたが、
yahoo知恵袋を検索してみると、

「能力バトル」という単語の最古のもの
2006/1/8
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q147178164

「異能バトル」
2008/10/11
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1119740656

「異能力バトル」
2008/7/24
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1417924024

yahoo知恵袋だけではどうにもサンプルが少ないのですが
(ブログやテキストサイトは昔のものは消えているものも多くサンプルにしづらい。2ちゃんねるの書き込みを時系列順に検索できれば一番いいのですが)、
想像するに、「能力バトル→異能力バトル→異能バトル」という変遷をたどったのではないかなあと。

更に以前より「超能力バトル」という言葉もあったようですが、
これはジョジョハンターハンターだけではなく、ドラゴンボールでもAKIRAでも含まれる、
「超能力を使って戦う作品」全般を意味する言葉のようです。

gryphon 2015/11/08 01:41
はー、青空文庫内の検索とかはしってたのだが…
【メモ】『ネット時代以降の、新語の登場時期などは、「ヤフー知恵袋内を検索する」という方法がある』


ありがとうございました。

その後、さらに情報が。新エントリにどうぞ。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151125/p2