「ジェネリックジブリ（ジェネリック〇〇）」という言葉・概念と、その是非について再度考える（まとめから転載）

【映画『メアリと魔女の花』はニセモノなのか】〜読売新聞のインタビュー記事をめぐる反響 - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1138095

「【映画『メアリと魔女の花』はニセモノなのか】〜読売新聞のインタビュー記事をめぐる反響」をトゥギャりました。 https://t.co/I8O8ilwM5I
— gryphon（まとめ用RT多） (@gryphonjapan) 2017年8月8日

の後半部分に収録した、当方のツイートを、適宜埋め込みも加え再構成します。

これ　togetter.com/li/1138095　に関係して、私的な興味を。自分、新語が生まれる過程を見るのが好きなのですが、今回の作品で「ジェネリックジブリ」という言葉が生まれ、広がりましたね。
ちょっと検索機能が完璧かはわからんのですが、調べると画像の皆様が、少なくともtwitter上では栄えある（？）「ジェネリックジブリ」造語者のようです。

※「〇〇を初めてツイートした人を探す方法」については

〇〇を初めてツイートした人を探す方法教えます！ #最初にツイートしたの誰だ【バブみ・オギャる編】 - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1084358

を参照のこと

もちろん「ジェネリック〇〇」に関しては、こういう先駆者もあります（笑）
ここからの応用かも？

「ジェネリック萩の月」と最初につぶやいた人や各地の兄弟、萩の月に似ているお菓子が広まった理由をまとめました。 - Togetterまとめ togetter.com/li/1117227

「ジェネリック萩の月」と最初につぶやいた人や各地の兄弟、萩の月に似ているお菓子が広まった理由をまとめました。
gryphon（まとめ用RT多） @gryphonjapan 2017-08-08 10:48:57
また
『…という言葉が流行っている』、とメディアとして記事にした一例がこれ。7月19日記事。

期待が大きすぎ？「ジェネリックジブリ」こと『メアリと魔女の花』、微妙な興行収入に - ビジネスジャーナル/Business Journal |http://biz-journal.jp/2017/07/post_19832.html
　“なおSNS上では『メアリと魔女の花』観賞後の感想として、“ジェネリックジブリ”という単語がプチ流行中だ。”

自分がこういうのを「ジェネリック」ともいえるなーと気づいたのは、「イタコ漫画家」とも自称し、手塚治虫を筆頭に各種の有名漫画家の画風を自由に模写できる田中圭一氏のこの言葉。
よく「手塚先生風のイラストを」みたいな原稿依頼が来て困惑する。パロディ要素を抜きの真っ当な手塚風のイラスト、という依頼はギャグマンガ家として二の足を踏む。それこそ便乗商売っぽくて後ろめたい。そこで依頼主の一言が僕の背中を押す。「ボクらにとって田中さんはジェネリック医薬品ですから」
— はぁとふる売国奴(田中圭一)日東ほ03a (@keiichisennsei) 2015年9月30日

その言語センスもさることながら、
実はすげー感心した、重要だと思ったのは
「なるほど、パロディとしてのそっくり画風もあるけど、その絵柄を使って真面目に作品を作ったっていいわけだ。そういう需要はあるだろうし（相手が故人ならなおらさ）、お話が独創なら、いくら「画風」が似てても、著作権法上の何の問題もないからね。こういうやり方も、実際にありかも」と。
このツイートより先だったか、あとだったか…実際に、こういうCMができた！
「ジェネリックジブリ」という言葉ができる以前のジェネリックジブリ？

ジブリっぽい？JR西日本の夏CM、トトロの山やポニョの海などを想起。 | Narinari.com http://www.narinari.com/Nd/20150632275.html

ああ、実物はこれだ。

自分はブログで、２本かきました

「イタコ漫画家」というものの誇りと需要と…どう位置付ければいいのか？ - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160409/p1
漫画とオリジナリティについて、いしかわじゅん氏が論ず。(「漫画の時間」) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160402/p8

いしかわじゅん氏は、先行者に画風などを完全に追随するようなやり方は「自尊心に欠ける」ので「絶対にいないと信じたい」と、美学、道徳的意味で非難されると考えている。
しかし、そう言い切れるか？（了）
※もちろん、今回の「メアリと…」は、むしろこの画像の後半のようなものかと思いますが