自分で「放送開始の初回を忘れないように」といいつつ、こうやって忘れるというか書く時期がずれているが、いまは一話を無料配信してくれるサブスクがあってありがたい。
スキップとローファー #1【最新話】
ABEMA アニメチャンネル
4月11日(火) 23:00 〜 23:30
詳細情報
月刊アフタヌーン(講談社)にて連載中の共感度MAXのスクールライフ・コメディ!地方の小さな中学校から、東京の高偏差値高校に首席入学した岩倉美津未。
カンペキな生涯設計を胸に、ひとり上京してきた田舎の神童は、
勉強はできるけれど距離感が独特でちょっとズレてる。
だから失敗することもあるけれど、その天然っぷりにクラスメイトたちは
やわらかに感化されて、十人十色の個性はいつしか重なっていく。
知り合って、だんだんわかって、気づけば互いに通じ合う。
だれもが経験する心のもやもや、チリチリした気持ち。
わかりあえるきっかけをくれるのは、かけがえのない友達。
ときどき不協和音スレスレ、だけど
いつのまにかハッピーなスクールライフ・コメディ!
https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/BCSpLhqV2EyLAT
で、この話っておそらく過去にも書いているんだけど、アニメ化を機に再度紹介……する前に、極めて有難いことに、阿吽の呼吸で編集部の方も無料公開記事を出してくれた!
はじめはコミックDAYSの有料公開URLを張ろうと思っていた
comic-days.com
andsofa.com
著者・高松美咲さんが登場した『もう、しませんから。 ~青雲立志編~』を再掲載します。雑誌「アフタヌーン」で連載されている『もう、しませんから。 ~青雲立志編~』は、
漫画家・西本英雄さんが漫画家さんや編集者に取材をし、
作品が出来上がるまでの舞台裏や、作家さんのパーソナリティを紹介する連載作品。『スキロー』が生まれたのは、小説『〇〇〇』の影響だった…!など、
知られざる制作秘話がたくさん語られます。ぜひ追いかけ連載と一緒にお楽しみください!
これも何度もかくけど、「もうしま」シリーズがあれこれ体当たり体験漫画から「作者や監督、声優などにインタビューする、講談社漫画&漫画派生コンテンツ紹介マンガ」になったのは企画上の大ヒットだし、そこでの仕事をとんでもない水準でこなした西本先生の力量にも感服。これのおかげで個人的には「読んでいる雑誌にも、まったく未読(存在すら知らない)の面白い作品がいかに多いか」を思い知らされることたびたびで、「スキップとローファー」もまさにその系の作品でした。
で、そもそも高松先生のプロ漫画家を目指す話も結構泣かせるのだけど、本題に行こう。
今回、ついに「石田三成」が主人公のアニメが誕生した、のだと。
うそじゃない。というか突拍子もなさすぎてこんなウソつけるか。
本人が言ってるのだからしょうがないのだ。
そして…作者のネタばらし前に気づいたひと、いるかな?
まず、これを勧めた、編集者の慧眼が大したものである。司馬作品のなかでも傑作だし、群像劇だ。
自分も一部紹介したことがある(逆にいうと部分的な紹介ばかり)m-dojo.hatenadiary.com
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あと、映像の方を見たいなら鴨下真一演出のテレビ版にすべきで、一応張っとくけど映画は無かったことにしたまえ。
編集者の大きな仕事は、こういう刺激を漫画家に与える事。
島本和彦も上京直後に担当編集から久住昌之の作品集を与えられて…それは作風に大きな影響を与えたと思しい。
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まあ、しかし、それ以上にこの記事で称賛されるべきは……「司馬遼太郎『関ヶ原』を読んで、それを『スキップとローファー』にできるなんて、その”窯変”力強いな、あなた!」と、高松先生をたたえるべきなんであろう。
いや、実際すごいよ、ほんとに。
これぐらい変更すれば、著作権上の文句も司馬遼太郎財団、つけようがないだろ(笑)。星新一の娘じゃあるまいし。
おもえば、自分が人物の「関係」でなく「関係性」と云う単語を知り、しかもこの概念に『萌える』人もいる、という発想を知ったのは、2014年のことでした。ゆうきまさみ氏と速水螺旋人氏のtwitterでの会話だったな。ブログを書いているからこうやって記憶を遡れる…
すっかり感心して周りを見れば「関係性マンガ」とでもいうべき一ジャンルもできていた。
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と、同時に知った光と影、というべきか…「関係性」は、そのまま別作品に流用してもなかなかバレない。
いろんな創作者が既に、自分が面白かった「関係性」を別ジャンルに持っていって活用している(まさに今回の「スキップとローファー」のように!)ということでした。
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プロレスラーの関係性を、他のジャンルに翻案したら、いくらでもストーリーをつくれる気がするね(笑)
「ジャイアント馬場とアントニオ猪木の『人間関係』を、家電やゲーム会社に置き換えたらけっこうエキサイティングな物語になるんじゃないか?」と考えたことがありました。
片方は、堅実で技術力の高いものづくりを地道に進める会社。
片方は、とんかく斬新かつ賛否両論の珍奇なイノベーションを展開する会社。
以前は、とある老舗企業の先輩・後輩エンジニアで…みたいなね。
どうだろう、バレルかな(笑)
他にもカール・ゴッチを、江戸中でその腕前を知られているが、偏屈とこだわりゆえに仕事が来ない宮大工とか刀鍛冶にできるだろうし(笑)
ラッシャー木村を、その実直ゆえに辛い仕事ばかり担当することになる下級藩士ともできる。
ゴマシオのオヤジと長州力を……時代劇だと何にすればいいかな(笑)
女子プロレスにも、ガラスの仮面にそのまま使えそうなエピソードが多数。
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まあ、そんなこんなで「スキップとローファー」に興味がない人も「元は石田三成伝である(司馬遼太郎「関ヶ原」である)」と、ちょーっとばかり脚色した紹介をすれば「ん?見てみようかな?」と思う人もいるのではないでしょうか。
(了)
反響大で補足。「もうしま」シリーズは、漫画史研究の貴重資料!コミックDAYSで読めるから「興味ある回/好きな作家の登場回」を個別に購入しては?
この記事の内容って、読めばわかるようにもともと有名雑誌「アフタヌーン」で既出の話だから、これほど反響有るとは思わなかった。
別記事にしようかとも思ったが、読まれる数ではここに補足したほうがいいだろう。
繰り返しますが、以下のような話。
・西本英雄「もう、しませんから。」は、少年マガジンからアフタヌーンに移り(「ちょっと盛りました。」へのタイトル変更や、作者の別作品執筆による中断時期もあったが)、シリーズを継続している長寿作品。
・もともとは「体当たり体験エッセイ漫画」系だったが、或る時期から「講談社を中心とした漫画家の人となりや作品、そこから派生した映画・ドラマの監督・俳優に話を聞くインタビュー漫画」に軸がシフトした。
・もともとオリジナルのヒット作も出した実力派ベテランにこの役をお願いした企画は大成功だった(と個人的には認定)。「(個人的に)ここで紹介が無ければ読んでなかった」作品が多数。人間的にもコミュ強らしく、いい関係を若手の漫画家と結べているように見える。
・そういう性質の作品だから、漫画史的にも貴重な記録がある。諌山創と「進撃の巨人」が、まだ「超期待のルーキー」だった時代のスケッチとか、幸村誠が…だいたい今と同じ性格でコスプレしてるとか(笑)があるわけで…
・たとえば、今クールで同様に映像化され話題になるであろう「おとなりに銀河」雨宮ギド先生のインタビューの回だってある。
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・こういう作品なら、登場した漫画家(声優などもいる)・作品が、貴方のお気に入りであるという回を個別に購入するのがいいんじゃないかと思う。
・コミックDAYSは、そういう購入が可能なのである。
※下から上に、新しいシリーズです。埋め込んだ第一回の画像を開くと、下にバックナンバーへのリンクとタイトルがあります
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ただし!これも徐々にアップグレードされていて、新しいシリーズはタイトルでほぼ、誰のどんな作品を紹介しているかがわかる。
古いシリーズだと変に捻りすぎてて、何のテーマを扱っているかわからない。サムネイルも小さくて正直分からない。
ここはマンガの性質上、補足のタイトル説明を旧作にも降ってほしいと強く願います。
※そういう要望を、この機にぶつけてみた。
DAYSと&Sofaの皆様「もう、しませんから。」高松先生回の公開有難うございます https://t.co/9oHCNZWYev
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年4月5日
併せて要望。「もうしま」は、登場作家の作品のアニメ化ごとに再度読まれていくと思います。個別の回ごとに、誰が登場したか検索できるよう、コミックDAYSの題名を補足して欲しいと要望します
後、今気づいたのですが「ちょっと盛りました。」シリーズだけコミックDAYS掲載が無いのは、何かの理由があるのでしょうか?可能なら同シリーズも掲載を。
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年4月5日
ときに、一番古い「もう、しませんから。」無印シリーズでは、現役時代の格闘家・高阪剛を紹介する回なんかがあり、いまとなっては非常に貴重なルポ漫画だったりする。
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