少年マガジン連載のルポ漫画「ちょっと盛りました。」(「もう、しませんから。」から改題)。あれがマガジン、講談社全体にもたらしている功績って、実は非常に大きいと思う。その実力や存在意義が、なんとも過小評価されている作品だと思いますが、それはともかく、今週号…の末尾に載っていた次回予告で「次回は、『アルスラーン戦記』の原作者・田中芳樹さんとそれを漫画化する荒川弘さんの対談現場におじゃまします」みたいな紹介がなされていた。
田中氏の会社「らいとすたっふ」の秘書ブログで、ぼかされながら予告されてた話だな
■田中さんと講談社に行ってきました。
http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2013/09/post-8b3c.htmlいま、別冊「少年マガジン」で「アルスラーン戦記」を連載してくださっている、荒川弘さんとの対談がありました。
荒川さんと田中さんが会うのは、連載前のご挨拶以来、2回目。
久しぶりにお会いした荒川さんですが、とてもお元気そうでした。
今回の対談の仕切りは、講談社で長いこと人気マンガを連載されている某マンガ家さんにお願いしました。(後日、レポートがマンガ化されて雑誌に掲載されるということですので、それまでは司会の方のお名前は伏せさせてください)
さすが実作者ということで、荒川さん、田中さんの創作についての意外な、それこそ本人も気付いていなかったような部分もしっかり聞き出して頂いて、私にとっても良い刺激になった対談(鼎談?)でした。
それはともかく、実は連載開始までの過程でこんな話がありますそうで……
http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2013/05/post-ab4d.html
じつは、この連載がスタートするには、こんな裏話がありました。
講談社の担当編集のP氏……久しぶりに電話を掛けてきて言うには、「荒川弘さんが『アルスラーン戦記』のファンということを聞いた。コミック化をお願いしたいが、どうか」と。
こちらとしては、さきに書きましたとおり、P氏の人柄&能力には全幅の信頼を置いておりましたし、「鋼の錬金術師」で荒川さんのたぐいまれなるストーリーテラーとしての才能にも敬服しておりましたので、一も二もなく「OK」とのお返事をしました。……ところが。
数日後、P氏から照れくさそうな声で電話があり、「荒川弘さんが『アルスラーン戦記』の愛読者だというのは、どうも間違いだったようです」と。
な、なんだって〜!と驚いた私だったのですが、その後の台詞に、さらに驚かされることに。
「ただ、荒川さん、『アルスラーン戦記』に興味はあるということで、コミック化には前向きに取り組んでくれそうです」と。
……さすが、P氏です。うっかりしているところもありますが、やはり能力はピカイチのようです。
いやー、よかった。
これ、こういう結果オーライになったからよかったけど、そのままぽしゃったらいたたまれなさすぎるよねえ……。
「XX先生!!!先生が愛読者だという『○○○』、原作者からOKでました!漫画化してみませんか?(どや顔)」
「…その作品…、別に愛読してないけど…」
いやあ、なんか他人事なのに胃が痛くなる。その空気、ねえ(笑)。
ほんとに漫画化されてよかったよ。
自分はまだ連載3回、4回目のいまの時点で、この漫画化の評価は定めがたいと思っています。荒川氏のオリジナリティの加味はこれからだし。
ちなみに担当P氏は創竜伝の漫画化にも関わったそうで、それが「そうか!期待できる!!」と感じるか、「えっ?」と感じるかは貴方次第。
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