- 作者: 柳澤健
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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うん、それはまことに正しい結果だと思う。
中には「1976年の女子プロレス」なんて検索をする人いて、「いろいろと惜しい!ちょっと違う!」だが、それでもグーグルの気の効かせ方によってウチにたどり着いたんで、結果オーライか(笑)
twitter上の「1993年の女子プロレス」検索結果
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金網の頂上で拝むブル中野が表紙だった週プロを手に取った瞬間から俺は女子プロが好きになった。
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同書より
ブル;「金網から飛び降りたとき『背骨が突き抜けて死ぬかもしれないけど、まあいいや』って感じで。」アジャ:『ああ、上から飛んでくるんだ。やっぱりこの人すげえな。やっぱこれ抜かなきゃダメだ。でもまだ勝てねえな。もういっぺんやり直しだな』って。」
もひとつネタ。
ライオネス飛鳥は、次第に先輩のジャガー横田と行動や練習を共にするようになる。飛鳥の回想
ジャガーさんに教わったことで印象的だったのが「ワンセット50回の腕立てや腹筋は、人より絶対1回多くやれ」ってことなんですけど。
−−「51回やれ」と。
飛鳥 はい。「人が50回やってるところを51回やれば、それだけで1年に365回多くなる」って。でも私にしろ、一緒に練習してた立野(記代)にしろ、ジャガーさんからそう言われてるもんだから、練習がなかなか終わらないんですよ(笑)
−−みんながみんな、1回多くやろうと思ってるわけですね(笑)
飛鳥 そうそう(笑)。で、キリがないのでジャガーさんが「アンタたち、いい加減にしなさいよ!」って言って、最後はジャガーさんが私たちより1回多くやって終わる(笑)
ははは。これはkamipro携帯サイトで読んだときも爆笑したけどね。
ギャグのネタにもなる。
別の舞台に翻案できそうな話が多数。
この本はもう少し今後詳しく紹介するけど、ちょっと骨格だけ先行して。
思うに、この本のエピソードや、登場人物の葛藤、嫉妬、成長って、ちょちょっと舞台を変えれば、いろんなドラマ、小説に適用できそうだよ?基ネタの世界は強烈過ぎるから、舞台さえ変えれば、丸まるパクってもばれにくいし(笑)。
そういう、ドラマ作りに携わる人の「ネタ帳」としてすごく使い勝手がよさそうな、印象を受けた。
これは自分が「女子プロレスを見ないプロレスファン」のままでずっとすごし、それでも手に取ったときには「あ、XXXXの世界でいえばXXXをしたら上層部ににらまれて、それでXXから裏切られる……みたいな話だよなあ」と脳内で変換しているからかもしれないね。
しかし、新刊書を堂々と「ここからパクりやすいですよ」と薦めるって推薦の仕方も、我ながらどうよ(笑)。
再度告知。この後「1985年のクラッシュ・ギャルズ」が出版予定
「1993年の女子プロレス」が評判の今、再度情報提供。著者柳澤健は、続けて「1985年のクラッシュ・ギャルズ」を出版予定なのだ。『中国史書でいえば”1993”が「列伝」(英雄だが、天下は取れなかった武将たちの群像)で、それに対する「本紀」(天下を取った「皇帝」の伝記)です』・・・、とは作者本人の談。
【参考】(こっちで最初紹介しました)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110404/p2