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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【提案】kindle等の電子書籍データ、最低限でも国会図書館は複製・保存できるとの『法律』を作れませんか?

kindleの本が全部消えた話

satoru-takeuchi.hatenablog.com

という記事がブクマで盛り上がっているけど、だからこの話を書く訳では無い。(というか上の話はアカウント統合とかamazon.comamazon.co.jpの違いとか、よくわからない)

まずは自分が
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みたいな葛藤と逡巡の末に、電子書籍の購入を進めてまいりました。「人に貸す」というひとつの難関があって、どうしても全部はできないけど、出来る限りは電子書籍の購入を増やしたい、どうかすれば、昔の紙の本と電子書籍を入れ替えたい……とまで思っているのです。

しかし、それでもやはり気になるのは「そうやって購入した電子書籍が、消えるのではないか?」という懸念。
上の葛藤記事でも、対話風にこのようにかいた。

…「しからば、お手前は何故反対されるのか」

「うむ、これをご覧あれ」

アマゾン読み放題サービスで一部配信停止 出版社反発「憤っている」 消費者置き去り「課題残す手法」 - 産経ニュース http://www.sankei.com/life/news/161009/lif1610090042-n1.html

Amazonキンドルアンリミテッドで講談社書籍全面削除に関するざっくりまとめ - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1032447

「つまりAmazonに任せておくと、アマゾンの判断でいつの間にか読めなくなってしまうことがあるのでござるよ。それがし、Amazonの強欲非道、朝令暮改についてはいささか経験がありもうす。「買った」とはいえ、実質は、あの会社に本を「預ける」のと同様。それがどれだけ危険かでござる…(後略)」


つまりAmazon都合により、電子書籍が一方的に配信停止になる、そんなリスクね。


そしてさらにいえば、…たしかにAmazon楽天はエクセレントカンパニーです。
このさき100年続く、百年企業だろうさ。当方の寿命が尽きる前に、それらの企業寿命が尽きるとは考えづらい。

しかし、とはいえやはり商売、一寸先は闇。山一證券のごとく、リーマンブラザーズのごとく、あるいはハッスルやPRIDEのごとく(笑)、一時期隆盛を極めても、どこかで左前になり、アマゾン楽天ごと、電子書籍がなくなったら・・・・・・・


ということで、表題の話になるんですよ。


Amazonが、どんなんでもいいから電子書籍を配信すると。
すると、それをいい具合に、どうにかして国会図書館の巨大コンピューターが察知するわけです(ふわっとしてるなぁ)
そしたらそのコンピューターが「ピーピー、アマゾンガ ○○ノ 最新刊ヲ配信イタシマシタ。コレカラ コピーシマス」とかいって、ロボットがペンを持って書写…じゃねえよ(笑)
とにかくその電子書籍の最初から最後までを、なんかいいぐあいにコンピューターが複製するのよ、自動的に。そして分類保存するのよ。(ふわっとしてんなあ)


そしたら…それを確かに、どこにでも自由に配信せよとは言わんよ。アマゾンも,本の著者も商売があり、生活があるんだから。
寅さんもこう言ってる。

……ここに積み出されましたこの書籍、神田は六法堂という本屋がわずか三十万円の税金で投げ出した品物。 教育資料の一端として、お持ちになったら如何でしょう。ただし、本日は、この私が皆様のパトロンになったつもり。特別サービス。 しかしタダというわけにはいかない。なぜかというと、私も故郷には女房子供が腹をすかして待っている。ね。そこでだ。 カドは一流デパート、赤木屋黒木屋白木屋さんで、紅おしろいつけたおねえちゃんから、下さい頂戴と頂きますと、千や二千はくだらない品物。 今日はそれだけ頂戴とは言わない。
【男はつらいよ】寅さんの口上・名台詞・啖呵売 一覧 全48作品 | 日本と世界のカルチャー coredake


しかし、それでもだ。
たとえばその図書館…国会図書館としましょうか。あるいは一県にひとつ、県立図書館がそういう窓口になるとしましょうか。
そこへいけば、館内でだけなら、アマゾンの電子書籍そのものではなく、法律に基づいて国のライブラリーでその書籍データをコピーしたものが保存され、自由に閲覧できるようになっている。そんな仕組みがあるとしたら……
Amazonが、あるいはhontoが、楽天ブックスが……・何かの契約トラブルで本の配信を止めたり、それぞれの会社の経営が立ち行かなくなり、倒産したりしても、少なくとも一度配信された電子書籍は読むことができる……

この時の、圧倒的安心感、安全感……書籍データが、安全に保存されているという愉悦……。おもわず口調もカイジ風、というか利根川風……っ

カイジより 安全であることの愉悦

それは権利上できない?じゃあ「できる」という法律を作ってくれ!!

しかし、そんなのは業界にとってはソンだから嫌がるだろう。コピーさせてくれ、っていったらNOっていうだろう。
それはしょうがない。
なので「業界の側がNOといっても、有無を言わさず図書館はデータをコピーできますよ」という内容の法律をつくる。
これでオッケー。
今の法体系上厳しければ、法律を変えればいいじゃない。


というか現在でも、それなりに有償とはいえ、強制的に国会図書館に本を納本させているではないか(その有償のシステムを、電子書籍コピーでも踏襲してもいい)
そういう法律を作ればいいのだ。それでできるようになる


アレクサンドリア図書館は、港に入ってきた船を臨検し、未収納の本が無いかくまなく船の倉庫を探し、見つけたら写本を作るまで船を強制的に港に停泊させ続けた・・・・・・・・・とも聞く。

それにくらべりゃおとなしいもんさ。



そんな制度を作ってくれる政治家や政党がいれば、一票を投じたいものです。

藤原定家の「源氏物語」注釈、欠損見つかる!の報道で、過去記事を再掲載。

国宝の藤原定家源氏物語」注釈書、欠損1枚が掛け軸に貼られた状態で発見

4/20(水) 5:00配信


読売新聞オンライン
発見された「定家筆源氏物語奥入」の一部

 鎌倉初期を代表する歌人藤原定家(1162~1241年)が手がけた源氏物語の注釈書「定家筆源氏物語奥入(おくいり)」の一部が見つかった。注釈書は国宝に指定されているが、少なくとも10ページ以上が欠損しており、今回見つかったのはそのうちの1ページ。池田和臣・中央大名誉教授が東京都内の古美術商から掛け軸に貼られた状態で購入し、定家筆源氏物語奥入の一部と確認した。

 定家筆源氏物語奥入は、定家が家中の女性たちに源氏物語全54帖(じょう)を写させ、その際に各巻末に記した注釈部分だけを後に切り出して1冊にまとめたもの。今回発見されたページは縦16・7センチ、横14・9センチで、池田名誉教授が2年前、古美術商から「定家筆かもしれない」と聞いて掛け軸ごと購入した。調査すると、現存する奥入原本の近接ページにも、このページと同じ形の虫食い痕があったことや、書体も定家独特のものであることなどが分かり、定家筆と…(略)

https://news.yahoo.co.jp/articles/88e4f63d4f0160b7824ce9ed4785d15551e41202news.yahoo.co.jp

しょうしょうの回り道になったが、本の状態ならちゃんと後世に伝わったという保証もない。掛け軸にしてくれていたおかげで、今まで伝わることができたのかもしれない。



ときに以前学んだことですが、藤原定家歌人としても知られるが、写本や保存、そして今回のような注釈のマニアであり、彼がいったんそこで「中継」してくれたから、その文章が後世に伝わった、というものも数多いのであるそうです。
以降は、この記事の再掲載で。

藤原定家が写本したおかげで残った古典は数知れない』【記録する者たち】

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/29641www.kyoto-np.co.jp


togetter.com

一部抜粋

シン・ハルコ @tamalovepoaro
藤原定家という人はその時にあったすばらしい古典をガッと地引き漁する行動力と家族総出での書写の協働と、自らのステータスを利用して有力貴族たちに写本を多く流布させたんですよね。
そのおかけで、生き延びた古典作品は数知れず。源氏物語でさえ、かれがいなかったとしたら。
2019-10-08 19:09:04
シン・ハルコ @tamalovepoaro
定家のすごいところはね、高齢になって老眼で手元の墨色がよく見えなくて、手が震えても家族に口述筆記させず自分の手で歌論書や書写物を書いたの。本当に晩年の定家の字は一目瞭然の「乱筆乱文」。
そのエネルギッシュさと注いだ熱量にわたしもそれを見せてくれた教授も「一番美しい」と言い合った。
2019-10-08 19:15:45
シン・ハルコ @tamalovepoaro
藤原定家、は自分の周りに溢れた古典作品の継承、伝えることが自分の天命である、とよく知った上で学んだこと、出会った人との悲喜交交を血肉にしてきたひとなんですよ。
その内容がいかに簡単に散りさるかもよく知っていた。自分に備わるステータスも存分に活用しきっていたスーパーマンですよ。
<<


はてなブログで歌詞引用が可能になったとかで堂々と。

風につづるしかなかった手紙 あなただけは読んで
雪でつくるしかなかった形見 あなただけは抱いて
記された文(ふみ)だけがこの世に残ってゆく
形ある物だけがすべてを語ってゆく
叫べども あがけども だれがそれを知るだろう
http://j-lyric.net/artist/a000701/l00f4ce.html

「伝説(中島みゆきカバー)」

staff.hatenablog.com



これもまた、例によって中島敦「文字禍」。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/622_14497.html
書洩らしは? と歴史家が聞く。
書洩らし? 冗談ではない、書かれなかった事は、無かった事じゃ。芽の出ぬ種子は、結局初めから無かったのじゃわい。歴史とはな、この粘土板のことじゃ。
 若い歴史家は情なさそうな顔をして、指し示された瓦を見た。

文字の精霊共の恐しい力を、イシュディ・ナブよ、君はまだ知らぬとみえるな。文字の精共が、一度ある事柄を捉えて、これを己の姿で現すとなると、その事柄はもはや、不滅の生命を得るのじゃ。反対に、文字の精の力ある手に触れなかったものは、いかなるものも、その存在を失わねばならぬ。
中島敦「文字禍」より)


そして過去の「うた恋い。」紹介記事から再掲載

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そして、この作者も、読者もまた「受け継ぐ者」なのだ。



今も昔も、
どんなに時代が変わっても
みんな同じようなことに
悩んだり、
喜んだりしている。
そう思うとさ、
どんなに今が惨めでも、
何も自分は一人ぼっちとまで感じることはないと…
そう思えるんだよ。

和歌は、まるで生きてるみたいに、
いつも僕に寄り添ってくれた。
僕はその命がたえぬように伝えていきたいんだ



そして僕たちが
今ここに先人の和歌を残したように、
僕たちが死んでも、
誰かがまた,
これを伝えていってくれたらいい。
それを後世の人々が見て、
僕たちが感じたのと同じ気持ちを抱いてくれたら…
それはきっと素晴らしいことだ。

先人から、われわれへ。われわれから、後世の人へ。
途中で美形化やらファンタジー化やらがあっても、まあ気にするな(笑)
【記録する者たち】

伊藤悠シュトヘル
歴史と記録は、永遠ならざる人間の、永遠への渇望、無常への抵抗なのだ。


※【記録する者たち】は準タグです。この言葉でブログ内を検索してもらうと関連記事が出てきます


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古(いにし)へも 今もかはらぬ 世の中に 心のたねを 残す言の葉
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「黒海艦隊『モスクワ』は撃沈されていない、潜水艦に改装され潜水しているだけだ」


元はこちら


それを受けた若干のツイート




どのような艦隊の艦船であっても被害が出れば犠牲者が出るもので、それを嗤うべきではない、も正論だろうが、こういうアネクドートによる批判精神が、何かを動かし得ることもあるだろう。

記録しておく。



www.youtube.com

大屋雄裕氏が解説する『見たくない表現に触れない権利』




「あら、奥様の旦那さん、漫画家でいらっしゃるの?じゃあ今度、幼稚園のバザーの看板にアンパンマン描いてくれないかしら?」的なアレな気もするが、
世の中ずずうしいことしてると、時々トクをする。


ただし

とのこと

「宗教2世体験談」漫画の連載終了・削除は、もう一つの「ひろしまタイムライン」ではないか

「宗教2世」マンガ連載中止の内幕…「幸福の科学」抗議に折れた集英社に作者は「もっと戦ってほしかった」と憤り

…同日、集英社はウェブサイトで「特定の宗教や団体の信者やその信仰心を傷つけるものになっていた」という謝罪文を掲載したが、幸福の科学からの抗議が削除の理由だとの指摘がネット上に出回り、ツイッターでは「表現の自由を捨てるのか」といった同社への批判が沸き起こった。
 作者の菊池氏は、納得したうえでのことなのか。取材すると、「この件については集英社から口止めされていますが……」と重い口を開いた。
「担当編集者からは当初、祭壇や施設の描き方など、事実と異なる箇所を直せばいいと言われました。ところが急に、全体的な見直しが必要になったと方針転換されたのです。
 その後、編集部で会議を重ねた結果、第5話だけでなく第1話から第4話まですべて、信者を傷つける可能性があるので、連載中止の判断に至ったと言われました。私も反論しましたが、信者を一人取材しただけでは不十分だったと言われ、では何人ならばいいのかと聞いても返事はない。
 教団への批判ではなく、あくまで個人の人生を描いたものなのに、宗教団体に過度に配慮するのはおかしいでしょう。集英社も自分たちが無理を言っていることはわかっているのに、もう引っ込みがつかなかったのでしょうね」
(略)
教団は、このように回答した。 「菊池氏の該当作品には、明らかな事実誤認が複数存在するとともに、信仰の対象や教義等に対する不当な侮蔑的描写、冒涜等が存在しています。また、親子問題と自立の問題を信仰の問題にすり替えている点もあります。作品の公開停止については、集英社側で独自に検討された結果と思われます」(幸福の科学広報局)
(略)
同社(※集英社)は、制作段階での事実確認や表現の検討が不十分だったため連載中止に至った
smart-flash.jp


この問題については「ようやく話題になった(盛り上がった)か、遅かったな」という感想しかない。

2月13日、14日とも連続で当方、自分のブログで記事にしていたのに…って、そりゃここが場末の零細ブログゆえに訴求力が無かっただけだろうから、何ともやむを得ざるところ。

m-dojo.hatenadiary.com
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ただまあ、ほぼ最初に…というのは大げさだが、平均的な人(はてなブックマーカー)よりは比較的早めに、かつ大規模にこの話題を取り上げたブログ、として語ろう。


上のニュース記事のブックマークにつけたもの。
(この記事へのリンクを張り直したので、現在のブクマとはちがいます)

こちらでも再論。この件と一番構造が似てるのは、2年前のNHKひろしまタイムライン」ですね。個人の体験談に基づき物語的に再構成、だが少数派集団を貶める偏見描写だと攻撃され、腰砕けに…ほぼ同様の問題です
こちらでも再論。この件と一番構造が似てるのは、2年前のNHK「ひろしまタイムライン」ですね。個人の体験談に基づき物語的に再構成、だが少数派集団を貶める偏見描写だと攻撃され、腰砕けに…ほぼ同様の問題です。 - gryphon のブックマーク / はてなブックマーク

NHK広島放送局の被爆75年企画「1945ひろしまタイムライン」をご覧くださり、ありがとうございました。
もととなった日記が終了した12月31日でツイッターでの発信を締めくくり、事前にお伝えしていた通り、アカウントとHPを2020年末に閉鎖いたしました。
原爆の日終戦の日を含む8月1日~15日のツイートやブログ記事の一部は、こちらに掲載しています。https://www.nhk.or.jp/hibaku-blog/hibaku75/diary/

「1945ひろしまタイムライン」は、戦争や原爆の記憶を若い世代に伝えるために発信を続けてきました。
ツイートのもととなった日記の著者やご遺族、ご関係者、制作や取材に関わってくださった方々など、ご協力いただいたみなさんに心より感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。

www.nhk.or.jp


www.nhk.or.jp
※1945年当時の日記などをもとにTwitterで伝えるこのプロジェクトの目的は、戦争の記憶が薄れつつある中、若い世代に被爆体験を継承し、戦争の時代の社会状況についてリアリティーをもって伝え、考えていただくことにあります。
「シュン」のモデルは、1945年当時、広島の中学1年生だった新井俊一郎さん(13)です。現代の広島の10代が新井さんの日記などを読み、その味わいを大事にしつつ、若者の感性を加味し、想像を膨らませて書いています。時間は日記などをもとに推定。必要に応じて注釈をつけます。


『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』と同様に、この「シュン君」のひろしまタイムラインツイートも、物議を読んだ場所は削除され、今は読むすべがない。


NHK広島の企画「ひろしまタイムライン」,"差別を助長"との批判を受け,謝罪

刊行物『放送研究と調査』2020年10月号 掲載
「日本が戦争をしていた1945年にもしSNSがあったら」という設定でNHK広島放送局が企画した「1945ひろしまタイムライン」をめぐり,企画の公式アカウントによるTwitterへの投稿が「差別を助長している」などと,多数の批判が寄せられた。同局は8月24日,「配慮が不十分だった」と「おわび」の文書をウェブサイトに掲載した。

「1945ひろしまタイムライン」は,若い世代に身近なメディアであるSNSを使い,戦争や原爆に関心を持ってもらおうと企画された。現代の高校生らが被爆者の日記・手記などを参考に当時の混乱した状況を「追体験」「想像」し,「自分たちの言葉」で,2020年3月から日々ツイートしている。今回,問題となったのは,「当時の中学生が見聞きしたことに基づいて」とNHK が主張する8月20日のツイートで,列車内で「朝鮮人の群衆」が暴力的な振る舞いをしたなどと記されている。これに対し,日本による植民地支配など,当時の「朝鮮人」が置かれた状況について説明がないのは差別を助長すると,研究者や市民から多くの批判や抗議が寄せられた。そうした懸念が現実化し,韓国人や朝鮮人に対する差別的なリプライも多くみられた。また,個々のツイートに“日記原文”との違いが明記されていないため,歴史的資料の扱いとしては適切でないと,企画自体の限界を指摘する声もあがっている。

戦争や原爆について,リアリティーをもって考えてもらおうという意欲的な取り組みが,なぜこのような事態をもたらしたのか。丁寧な検証とさらなる改善が必要だろう。

谷 卓生
www.nhk.or.jp

ひろしまタイムライン」について当ブログの過去記事がある。
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ほか、「電脳藻屑」でも労作の検証がなされているが、
nou-yunyun.hatenablog.com

nou-yunyun.hatenablog.com

当初は「根も葉もないデタラメを書いているんじゃないか?」「捏造」的なことを疑われた、シュン@ひろしまタイムラインの物議を呼ぶツイートは、その後「原典」は存在し、捏造論は撤回されたことがわかる(「日記」でなく別の回想録などからも再録していたので、ややこしかったのだ。その点では当初疑うのもやむなしか)
その上で同ブログでの価値評価では問題ありとしているが、当方の価値評価でいえば基本的には「当時の資料を基に【歴史小説】【歴史物語】(特に一人称のそれ)を創作したときには、こういう感じもあり得るだろう」的なものだと考える(たとえば司馬遼太郎吉村昭歴史小説と、もとになる史料との差異より大きいとも思えない)。
それもまた、資料や現実との乖離がゼロではなかったろう『「神様」のいる家で育ちました』と同様だと思う。


NHK「実際の表現にならって掲載」と釈明

相次いだ批判を受け、NHKは8月21日、以下の釈明文を掲載。手記と本人がインタビューで使用していた実際の表現にならって掲載したと、その意図を説明した。

8月20日のシュンが発信した、『大阪駅戦勝国となった朝鮮人の群衆が、列車に乗り込んでくる』と関連のツイートは、シュンのモデルとなった男性が、広島の自宅から両親の故郷である埼玉県に移動する途中に体験したことを伝えています。

当時中学1年生だった男性にとって、道中の壮絶な経験が敗戦を実感する大きな契機になったことに加えて、若い世代の方々にも当時の混乱した状況を実感をもって受け止めてもらいたいと、手記とご本人がインタビューで使用していた実際の表現にならって掲載しました。

また、6月16日に発信した「既に大人たちが大きな穴を掘り進めている。 話す言葉によるとどうやら朝鮮人のようだ」と関連のツイートも、男性が学徒動員でトンネル掘りに従事したときの経験を紹介しました。こちらも手記とご本人がインタビューで使用していた実際の表現にならって掲載しました。

www.buzzfeed.com


しかし、そういう「体験談」「証言者がいる」で十分とはされず「(マイノリティへの)不当な侮蔑的描写だ」的なクレームを、少数派ではあるが社会的な影響力は相当ある組織などから受け、結果として現在は見られなくなった……
2年前の、あの問題が、驚くほど今回の問題と通じている、と考える次第です。

f:id:gryphon:20220406042153j:plain
「証言がある」けど「偏見を助長する」と批判された2つ(ひろしまタイムラインと宗教二世漫画)

「国旗取扱のプロトコル」が話題なので過去記事紹介リンク/【提案】「国旗(の扱い)」議論は常に「クルアーン(の扱い)」に置き換えるといいと思います

時間がないので、はてブで話題の話に過去記事紹介するのみで。

togetter.com


はてブ
[B! 文化] 日本では国旗を「ただの布」と捉えている人も多いのでプロトコルに則った扱い方を知っておくといいかも

俺コメント(この記事のリンク張るので、たぶんあとでかわる)

思想の点から国旗の儀礼的扱いを拒否、も全く自由だが、法的なものも含め批判は出よう。それは無神論と同様/レインボー旗も『ただの布』だが、さて扱いは/憲法は『コーラン(ただの紙?)を焼く自由』を保障するや
https://b.hatena.ne.jp/entry/4717686760912370178/comment/gryphon

以下関連記事リンク集(リンクへのリンクも含む)
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過去記事を振り返って私見をいうならやはり『国旗を…(尊重するのが当たり前だ!)/(毀損するのも自由と権利のひとつだ!)』という議論はそれぞれ、国旗が1丁目1番に住んでいるなら、1丁目2番に住んでる「お隣さん」の『クルアーンコーラン)を…』にも当てはめると、思索が進む(あるいは思索がそこで立ち止まるかもしれない、でもそれも悪くない)…と思います。