http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2917769/9989144
北アイルランドで暴動3週間、英国旗掲揚中止が火種に
2012年12月21日 19:13 発信地:ベルファスト/英国
【12月21日 AFP】英国・北アイルランドで今月3日以降、英統治存続派のプロテスタント系住民(ロイヤリスト)による暴動や放火、機動隊とのにらみ合いが続いている。首府ベルファスト(Belfast)の市議会が3日、市庁舎での英国旗の常時掲揚を中止し、限られた日にだけ掲揚すると発表したのが発端だ。北アイルランドの宗派間対立が今なお続いていることが改めて浮き彫りになっている。
(略)■「血染めの国旗守る」
警察当局によると、一部の暴力事件の背後にはロイヤリスト系武装組織がおり、英国からの分離とアイルランドへの併合を求めるカトリック系住民(リパブリカン)との間で緊張が高まっている。・・・・・・ベルファスト市庁舎に再び英国旗ユニオンジャックが常時ひるがえるようになるまで毎夜、抗議行動を続けると宣言している。12日夜、ロイヤリストの拠点として知られるベルファスト西部のシャンキル・ロード(Shankill Road)でバリケードを築き機動隊と対峙していた1人は、AFPの取材に「あの旗は、われわれの血に染まっているんだ」と訴えた。
「父祖たちはあの(英国旗の)ために死んだ。われわれの旗が再び掲揚されるまで、抗議をやめることはない。この世の終わりまで続ける」
念のため注釈する。
「父祖たちはあの英国旗のために死んだ。」とは、肯定的な意味で使われているのです。