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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

5年前、時代劇風に脳内会議した「電子書籍どうする」話、今現在の結論

自分なりに考えをまとめるためのメモを兼ねて。

この噺から繋がっていくので、できれば今回の記事を読む前にこっちを読んでおいてほしい。
その前提で書き進めます。

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それでは開始・・・・。

ドーンドーン…総登城を命じる太鼓の音が鳴り響く。


「また『大評定』、時代劇ドラマ仕立てでやるんでござるか」

「この形式にするとほんと手間がかかって、面倒なだけなんでござるがね」

「一回これで始めちゃったから、意地でも続けるみたいですな」

「ああそうだ、読者のかたへ。大元はこのパロディなので、もしよければ脳内では、この画風を思い描いてください。めずらしい「時代劇会議漫画」。」

雪の峠・剣の舞 (KCデラックス)

雪の峠・剣の舞 (KCデラックス)

  • 作者:岩明 均
  • 発売日: 2001/03/21
  • メディア: コミック



そんなことを集まった下級武士たちがぼやいていると、城主と家老たちがもったいぶって入ってきた。慌てて平伏する皆皆。


「よう集まってくれた。本日、評定を開くは他でもない。我が藩の、電子書籍に対する方針がほぼ固まったのじゃ。5年前一応会議を開いて、結果「思案が定まらなかった」のだが。その後の顛末を皆に伝えておこうと思う」

「お言葉ながら、読者もだいたい忘れてございますがな」
「まあそうじゃろうな。一種自分の中でのけじめのようなものじゃん…それでは説明せい、今後の我が藩の方針をな」

「はっ、まず前提条件を申し上げまする。我が藩は、まず南蛮渡来の Amazon Kindle をすでに購入してもうす。これは実は、知り合いから寄贈という形でいただき申した。ここが一緒の”跳躍”で、もし自分で費用を出して購入するとしたら、機能や値段や大きさなどについて悩み続けて結局購入しなかった可能性もござりまする」


「一口に Kindle Kindle と申しても色々ござろう。どんな Kindle でござるか?」
「えー、今実物を見てるござるんですが、アメリカの電気製品のしゃらくさいところでシンプルシンプルと極めて何という品番かもさっぱり分からんでござる。ただ、必要な情報は二つだけで『文庫本よりやや大きいやつ』『モニターは白黒』。この二つだけ覚えてれば、とりあえずは良さそうでござるな」

「これのような、これでないような…」


「白黒って、雑誌とか読むのはスペック足りないではござらんか?漫画でも今は電子書籍の時にカラーを入れて付加価値をつける作品も多数あると伺っておるが…」

「実際そんな気もするでござるよ……しかしまあそれは頂き物だから。慣れてしまえば白黒でもしょうがない、ぐらいになるでござる。」

「そういうものであろうか」


「さて、ではどのようにそれを今後、運営するかでござるが・・・『貸本/貸さない本 二分制度』『割引セール一括購入・既存本入れ替え制』を進める方針でござる」
「はて…?」
「それは???」



「…ウーム失礼ながらご同役、まずその制度の詳細が分かりもうさぬ。まず最初に説明を」
「これはあいすみませぬ。実は前回の評定でも語られた話でござるが、 Amazon Kindle のひとつの欠点は『買った本が貸せない』ことにござる」

「まあそうでござるな」

「人に本を貸す貸さないなどというのはどうでもいい枝葉のことで、そもそもそんなことはしない…というのが普通かもしれませぬ。ただ書き手はその本貸しを一種の『趣味』としてござる。まあ特殊と言えば特殊かもしれませぬな。」

「まあ、なるほど」

「ただそうやって貸していくと、『このシリーズのこの本は借り手が多いだろう』『すでに前半を貸している』と言ったものと『このジャンルは借り手がいないだろう』というのがわかってくるでござる。その場合、貸さないだろうジャンルは電子書籍での購入とする。貸すものは紙で買う。そう分けるのでござる」

「なるほど、一応は分かり申した。今後発売されるものはそうなるのでござるな?」



「ただ、ひとつ困るのが……ジャンル的には後者に属するが、もうすでに途中まで紙の本で買ったシリーズはどうするか?完結までは買い続ける、という方法もありましょう。逆に思い切って、新刊から電子書籍にするという発想もある。一例を言うと『乙嫁語り』『よつばと!』でござるな」
「あれは借りる人がいない?」
『いや、実はあれは人気がありすぎ、、貸さなくても周辺が皆購入してるのでござる。よつばと!は15巻購入のあとそれを知ったので、16巻から検討…というか、まだその作品は電書になってないでござるな。今後、版元が準備するとかで』





「もう一つの方は、もう少し単純でござる。電子書籍は「セール」がある。10円、50円、100円……で一冊を販売することがござる。それをひたすら待ち続ける」


「ふむふむ」


「そしてこれはお得だ!と判断したら、購入にかかる。そして…ここからが肝心でござるが、持ってない作品だったらそれは普通の購入でござる。だが、この藩政策の肝は『既存の紙書籍で持っているシリーズでも安ければ買う。そして紙の本の方を処分していく』という大胆な方針でござる」


おおおお!!!
藩士たちがどよめく。


そして、大声で異論を唱える硬骨の士もいた。

「あいや、お待ちあれ!!!」

「既にある本でござろう?それを読めば追加のコストというのはゼロ円でござる! 電子書籍いかにセールあるといえど、例えば100円で30巻のシリーズ買えば3000円!!いまだいたい700円の大人向け漫画本が半額セールだとしても、一冊350円!!ちと、無駄な浪費ではござらんか?? 」

「いかさま さよう!」

賛同する藩士も多数いた。


「はたして…そうかな」
かならずしも推進派ではないが、冷静さで知られるの藩士が、現状を語る。

「すでにある本に、一冊350円とか1シリーズ3000円とかを払う、と思えば確かに浪費に見えるかもしれん。されど『そのぶんの、スペースを買う』と考えたらいかがかな? 今や、本の置き場が足りぬことは明白中の明白。それは5年前から言うておる話で…。はっきり言って今はそこからさらに状況は悪化、一刻の猶予もならぬ時ぞ。それだけの既存本が処分されスペースが空くのなら…それに対して、それぐらいのお金を払ってもまあ仕方ない!…と、状況はそこまで切迫しておるのかもしれぬ」


そこで、今は隠居の先代藩主が挙手した。
「あの…わしもいいかな」

「どうぞ」

「例によって蔵書が増えた増えたというが、増える量の大半はブック〇フじゃろ」
「ああ、また言っちゃった…でもまあ、そうですな」

ブックオフとその Kindle はめちゃくちゃ相性が悪い、と言うか並び立たない存在なんじゃが、今後 BOOKOFF を控えるのかね?」

「さすが御先代! まさにこの買い替え制は、そこの解決案でもあるのです」
「?」
「つまり、今後も自由に BOOKOFF は活用して行き無駄な衝動買いや、微妙なものでもシリーズでまとめ買いとかしていく。それは OK です。というのは、kindleセールというのはどのシリーズがいつどれぐらい安くなるかは分かりませぬ。」

「まあ、そうじゃな」
「そこで!!…『紙の蔵書が既にあり』『だが、セールで電書がすっごく安くなったら買い換える。処分する』こう考えるとあら不思議、心に余裕ができるのでござる!30%オフは見逃して、一冊200円になるまでじっと待ち続ける…なんてことも可能になるのでござる」


「いやまたれよ、そしたら一冊100円でも、結局二重買いで、無駄って事だと思うでござるぞ」

「1冊100円のブックオフ本を、メルカリで売れば案外…」
「いやいやいや」


……と、大評定は続くのであるが、現実世界では基本、こういうふうにやっていくつもりでございます。
最近、セール情報だけの記事とかを書いたのも、こういう話がベースにあったから。
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いや、まて まて なにこの情報


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