昨日かいた話題、徐々に議論がされているようなので、続き。
その前に一報。作者の菊池さんが、その後アカウントでこう語った。リツイートも含めて,読んでみてください
みなさん、本当にありがとうございます…。いただいたコメントに、すんごい力で❤️押してます。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) February 12, 2022
負けない。
では、この話で重要な部分を、過去の事例から再論しておきましょう。
m-dojo.hatenadiary.com
第5話についてはあたかも教団・教義の反社会性が主人公の苦悩の元凶であるかのような描き方をしている箇所がありました。
紹介したエピソードはいずれも「宗教2世」への取材をもとに構成したものでしたが、結果として特定の宗教や団体の信者やその信仰心を傷つけるものになっていたことは否めません。
このことを重く受け止め、お詫びいたします
yomitai.jp
そこへのブクマ
さて、理由や経緯が述べられているわけでは無いけどこれも「マイノリティへの配慮」ということになるのかね/追記 引用リツイートで、作者氏が納得してないことを示唆
https://b.hatena.ne.jp/entry/4714616593882564610/comment/gryphon
twitterで書いたことを、埋め込みしておけば再論になるかな。
集英社の漫画が某宗教団体(と言われている)の圧力で打ち切りに追い込まれ謝罪までさせられている件、実際に抗議した誰かが具体的に可視化されないんで、ツイッターでサイゼだ萌え絵だと騒ぐ連中よりやり辛い
— アオイ模型 (@aoi_mokei) February 13, 2022
建前上は「マイノリティに配慮」の論法を使っているところも苦笑すべき点(そして、それは論理的には正しかったりするし)https://t.co/7rNY8cCTfk
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年2月13日
今知ったけど、なんだこれ。
— ymils(イム)⚡ (@ymils_y) February 13, 2022
宗教2世の人の体験談の漫画が、宗教団体の抗議によって出版社が発表を停止して謝罪したって事?
思想信条の自由、表現の自由、報道の自由、知る権利、が蔑ろにされてるんじゃないの?
色々と検証が出来てないけど、私人1人と宗教団体では、両方の権利が衝突した場合、権力差があって不均衡が起きるんじゃないの。
— ymils(イム)⚡ (@ymils_y) 2022年2月13日
人と団体を同じ物として扱うのも不味いと思うし、言論と表現のプラットフォームである出版社がこの様なスタンスになるのは困る。https://t.co/ufDdtHMX4b
ただねー、理屈だと、その国で少数派の宗教を信じている集団は「マイノリティ」という定義になってしまい、「権力勾配理論」を仮に認めるなら「われらはマジョリティに配慮される側だ」というリクツが成り立つんですよね。(そもそも権力勾配理論を疑うとの立脚点もあり)https://t.co/EjPe1rlQo6
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年2月13日
仰る理屈も危惧も分かります。
— ymils(イム)⚡ (@ymils_y) 2022年2月13日
この話題で「権力差」の単語を使ったのは適切ではなかったですね。「資本力」の方が適切かもしれません。
言論と表現に関わる出版社が私企業や私団体に忖度する様になると、個人作家は資本力で太刀打ちできないという意味で述べてます。
私はマイメロディ騒動でグッズを批判した漫画家さんの言論が批判されるのは仕方ないとは思いますが、言論は言論で返すべきで、漫画家さんの連載を止めようと出版社に手を出すな(不買は個人の自由)という立場でしたので、それと同じ理屈を採用しているつもりです。https://t.co/LGNFa4aWDi
— ymils(イム)⚡ (@ymils_y) 2022年2月13日
・でだ。
幸福の科学信者は「マイノリティ」と定義されるよね、という話は、以前から例に挙げている。
togetter.com
へのブクマでも
たとえば普通にヒロインの属性として「幸福の科学」信者であることとかが描かれるかもしれないね。(人口統計上は、間違いなくマイノリティの属性です)/感想記事書いた https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2021/10/14/125404
https://b.hatena.ne.jp/entry/4709664111230137218/comment/gryphon
自分で検索してみたら、2017年で九州にて船舶ストが実施され、そのストに批判的な書き込みをした人物を「自称島民だ」「弱者ぶりっこ」だと批判するまとめの中で、そういう人物を、さらに一歩進んで「幸福の科学の工作員」と認定してるひとがいましてね。そこのコメント欄で論じましたよ。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
2017年12月28日cinefuk BelfastCanon hokahoka ちょい面白いのは、幸福の科学って日本では「宗教的マイノリティ」ですわな。事実であるかないか別に「お前、幸福の科学だろ」ってのはたぶん「宗教的マイノリティへのヘイト」と定義される(笑)/もちろん批判派は「いや違う、幸福の科学は教義や組織や教祖の言動がおかしいから批判してるんで差別ではない」と言いたいだろうが、それはそれでイスラム批判などの議論に影響する(笑)
もっと明言してる。
https://t.co/vEzYPlbkYu
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) February 11, 2017
カソリックは(日本で)少数派ゆえ「恐怖と危険」を感じた方もいる。https://t.co/azHPWYKTRW
さらにたとえば幸福の科学は完璧なまでに「宗教的マイノリティ」。じゃあ批判しないか?俺はする…@hakoiribox
しかしマイノリティちゃあ
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) November 22, 2016
ISも幸福の科学も、宗教的マイノリティやしな
実際ドイツはISの旗を、掲げて宣伝するのを禁止した。
「朝鮮総連」だってマイノリティだが
ドイツ的な「自由は自由の敵(全体主義)と戦う」なら
真っ先に規制するって話でも自然となる@C4Dbeginner
ちなみに幸福の科学は、日本の宗教的マイノリティである(笑)。勿論、マイノリティでもなんでも、その宗教性や世俗との関わりを、嘲笑的なニュアンス込みで風刺や批判していいのだ、なっ。「私はシャルリ」。 / “はすみとしこ氏「幸福の科学…” https://t.co/Q3zk7dJdr5
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) March 5, 2016
b.hatena.ne.jp
twitterでも、特にはてブでもだけど「幸福の科学信者は、宗教的なマイノリティと定義できる」ということに、気づいてなかった人間が何人かいたやろ?(笑)
でだ、宗教的マイノリティと認めた上で
いや、教団のふるまいや教祖の言動、教義・神学の矛盾や出版物の記述などは、相手がマイノリティであるという前提に立っても、抗議、風刺、冷笑嘲笑の対象にもなり得る、という大原則があるわけです、よな。
そしてやっぱり、これは仲間っちゃあ仲間認定し得るのだ。
blog.goo.ne.jp
【「イスラム教批判が合法だというのは良い知らせだ」】
上記のような欧州極右政党のなかでも、08年に反イスラム短編映画「フィトナ」を作成して物議を醸すなどの行動で知られるオランダの自由党党首・ウィルダース氏の反イスラム発言に関する裁判判決がありました。****オランダ:「イスラム脅威」発言の党首に無罪…地裁判決****
オランダの少数与党連立政権に閣外協力している極右政党・自由党のウィルダース党首が、イスラム教の脅威を訴えた発言で扇動罪などに問われた裁判で、アムステルダム地裁は23日、無罪判決を言い渡した。
同党首は自身が製作した反イスラム映画の上映差し止めを要求された民事訴訟でも08年に勝利しており、オランダで移民排斥ムードがさらに高まることが懸念されている。同党首は07年8月、地元紙との会見でモスク(イスラム教礼拝所)の増加を取り上げ、「モスクが教会より多くなる。われわれは自衛すべきだ」などと述べた。この発言のほか別のメディアでの発言も含めて09年に扇動罪で起訴された。
判決は、一連の発言を「政治的議論の一部で犯罪ではない」と述べた。
ウィルダース党首は「言論の自由の勝利だ」と述べた。同党首は一連の批判を「イスラム教に対してであり、イスラム教徒が対象ではない」と移民への差別の意図を否定している。ルッテ首相は23日、「良好な協力関係にあるウィルダース党首にとって素晴らしいニュースだ」と判決を歓迎する声明を出した。同党首は、自身が作った08年の反イスラム短編映画「フィトナ」で、米同時多発テロとイスラム教の聖典コーランの一部を結びつけた。イスラム教徒らが上映差し止めを求める民事訴訟を起こしたが、08年にハーグ地裁が「言論の自由」を理由に訴えを退けていた。【6月24日 毎日】
******************************ウィルダース党首は、「イスラム教批判が合法だというのは良い知らせだ」、「(イスラム批判は)必要だ。私たちの社会のイスラム化は大きな問題で、自由に対する脅威となっている。そして私はこう発言することを許されている」と語っているそうです。
****イスラム差別発言は表現の自由か*****
差別に寛容な判決で、第3の勢力を率いる極右政党のイスラム差別や移民排斥に拍車がかかりかねないイスラム教の聖典コーランを「ファシズム的」と呼び、アドルフ・ヒトラーの著作『我が闘争』になぞらえたことで、オランダの極右政党・自由党党首ヘールト・ウィルダースは、数限りない殺人予告を受けてきた。だがウィルダースにとってイスラム教を非難することは表現の自由であり、自分自身の権利の行使に過ぎない。そしてその訴えがついに認められた。オランダ・アムステルダム地裁が23日、彼の発言はイスラム教徒に対する憎悪を煽ってはいないという判決を下したのだ。
裁判長は、ウィルダースが製作した17分の短編映画『フィトナ』は「憎悪に満ちて」いて「ショッキング」ではあるが、表現の自由の範囲と認められると述べた。ウィルダースはこの映画でコーランが信者の憎しみを煽っているとして91年の米同時多発テロと結びつけている。
殺害予告のせいで、47歳のウィルダースは24時間体制の護衛生活を送っている。髪をブロンドに染めた彼は反移民政策を標榜する自由党を率い、今ではオランダ国会で3番目に大きな勢力を誇っている。ウィルダースは反イスラム・反移民に関してオランダで最も活発に発言する人物だ。
さらにいうと、「宗教的概念」や「経典、教典」、「教祖の経歴や言動」……への罵倒や皮肉や風刺って、その信者(信者集団)そのものが対象でない場合、ヘイトスピーチとして認定していいのか、については色んな学問的考察があります。
紹介しました
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もうひとつ言えば、マイノリティは確かにマイノリティだけど、それが「組織」を持つと、政治的、経済的、情報発信的、そして物理的に、有数の「パワー」を持ち、周囲を「抑圧」し得る存在となるというのも、事実なわけです。