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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「3年B組一八先生」…イタコ漫画の極限(ギリギリ)と言われる同作、ネット掲載してた

2121年12月、わたくしのツイート経由で来訪されたかたへ。「この流れ」というのは、以下のリンクの話です。興味あればそちらもどうぞ。
m-dojo.hatenadiary.com

※ここから全エピソードに飛べます(※この記事の公開当時の話)
kinmaweb.jp



イタコ漫画は色々あるが、画風を満遍なく寄せる力は、開祖的な意味もある田中圭一氏にまさるとも劣らない。

だが、あんまり寄せ過ぎて、単行本はちょっとね…と言われている…と風の噂に聞いたが、真実かどうかもわからん。


でも、ここにあるということは、まあナニがアレしたんだろう。
スタンダードなところで受けそうなものをピックアップすると、これとか。
https://kinmaweb.jp/archives/65260kinmaweb.jp

男塾

f:id:gryphon:20190930015028j:plain
3年B組一八先生男塾
これとか

f:id:gryphon:20190930090710j:plain
3年B組一八先生岳
https://kinmaweb.jp/archives/73339kinmaweb.jp

ドラゴン桜

f:id:gryphon:20190930090518j:plain
3年B組一八先生ドラゴン桜
https://kinmaweb.jp/archives/58845kinmaweb.jp
とか…
あのさ、これ作品ごとになんのパロディがわかるタイトルかサムネイルにした方が絶対いいのに、いろいろマズイからひっそり同じサムネイルなんだろ(笑)




あれ?一回ぐらい、この作品のネット掲載はブログで紹介したかもしれないな?
ただ、たしかその時は完全に、やり逃げの単騎待ち、いや短期ネット掲載だと思っていたんだ。
こんなに継続的に、アーカイブ的に過去作品も読めるとは。(それとも今回の公開も期間限定とか?)

お好みの作品パロがきっとある筈。たまたま本日、ふらふら見ている中で見つけたんで、ご紹介とメモ。

追記 たぶんこれがリツイートされて見つけたのだろう。

ここでいうところの「作者」とは…まあ、自分で行って確認してくれ

このツイートに関連したまとめ
togetter.com



追記その2 リンク切れについての若干の情報

anond.hatelabo.jp

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本日29日は、アマチュア修斗の日だよ/同会場でオープン柔術大会も

9月29日 アマ修斗(一般)全日本選手権 試合順決定

[大会名]第26回全日本アマチュア修斗選手権大会
[日 時]2019年9月29日(日)開始時間未定
[会 場]小田原アリーナ メインアリーナ 神奈川県小田原市中曽根263
[主 催](一社)日本修斗協会 全日本選手権実行委員会
[協 力]ONE Championship
[特別協賛]株式会社イサミ・湾岸画廊・フィットネスショップ・&MOSH
[後 援]小田原市小田原市教育委員会小田原市体育協会、FMおだわら87.9MHz
[備 考]地区選抜選手による全国大会。
 各階級16名の人数制限あり。観戦無料。

>>>大会パンフレット(pdf)
>>>大会ポスター(pdf)

[観戦について]
どなたでも無料で観戦できます。ただしあくまでも試合に出る選手のための大会です。
大会運営の妨げとなった場合は退場とします。悪しからずご了承下さい。

[来場について]
小田原アリーナの駐車場を使用することができますが、台数に制限があります。出来るだけ公共交通機関をご利用下さい。
また、施設周辺には民間有料駐車場等がありません。小田原アリーナの駐車場が満車の場合、施設周辺の路上駐車は交通の妨げや周辺住民への迷惑となりますので、絶対にしないで下さい。
j-shooto.com

時代は流れ、アマチュア修斗が「オールラウンダー廻」の物語で描かれた舞台であったことを覚えている人も減っていっているのだろうな


同じ会場で「小田原オープン柔術

www.jbjjf.com
2019年9月29日(日)

選手集合 全選手11:00集合
計量・ユニフォームチェック 準備が出来次第開始(一斉計量)

その「小田原オープン柔術」のほうには…

「レイシズムと闘う手段としてのレイシズム」が存在する―渡辺靖「アメリカン・デモクラシーの逆説」

アメリカン・デモクラシーの逆説 (岩波新書)

アメリカン・デモクラシーの逆説 (岩波新書)

という本を読んだ。現代アメリカ論の新書版はいろいろ読んだけど、それぞれに面白い。
これもハリケーンカトリーナの騒動や、オバマ政権(この本が出たのは2010年です)の話、メガチャーチロビイスト、メディア、世論調査機関、MS-13ギャング‥など、お馴染みの話がいろいろでているが、こういうくだりがあったので記録しておこう。


メタ・レイシズムという皮肉

しかし、忘れてはならないのは、原理主義そのものは何も保守派に限った現象ではないことだ。たとえば、反差別の立場から「差異への承認」や「差異への権利」を求めるリベラル派の多文化主義にしても、それ自体が原理主義化してしまえば、社会的な代表権=表象権を獲得するためのマイノリティの政治―いわゆるアイデンティティ・ポリティクスーを過剰にし、単なる資源獲得競争に矮小化してしまう恐れがある。
有名な例としては、欧米的思考に対するアフリカ的思考の優位や、人類文明の源としてのアフリカ文化を説く「アフリカ中心主義史観」が挙げられる。そうした言説は決して新しいものではないが、白人に対する先天的劣性を信じる黒人も少なくないなか、一九九〇年代以降、黒人としての誇りや自尊心を育む視点として、一部の学校の教育カリキュラムに組み込まれている。
しかし、「アフリカ中心主義史観」は黒人を解放するかもしれないが、逆に、他のマイノリティの「歴史」の抑圧を意味しかねない点において、差別の組み替えにすぎないという批判も根強い。つまり、それはレイシズムと闘う手段としてのレイシズムという「メタ・レイシズム」の温床と化す可能性を秘めているというわけである。多文化主義によって分離主義的傾向が助長され、排他的な単文化主義ないし文化的全体主義が広がるとするならば、それはあまりに皮肉である。


157、158P

f:id:gryphon:20190929024505j:plain
「アフリカ中心史観」は別の抑圧、レイシズムと闘うレイシズムになりかねない 渡辺靖

ちなみに「meta racism」を検索すると、あまり権威もなさそうな、こんなリンクがある
en.wiktionary.org


しかしまあ、そりゃそうだ。「黒人優位思想」グループと言うのは以前から存在し、深刻な問題を発生させたりしていた。

関連記事。
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「ダークナイト」誤訳騒動〜/東村アキコ「男はみんなダークナイト好きなんだ」再紹介


くわしくはこちら

yoshis-style.blog.so-net.ne.jp

…瀕死の重傷を負い入院しているハーヴィー・デントと、看護士に扮装したジョーカーが対峙する場面です。
この場面でジョーカーがハーヴィー・デントにこう語りかけます....
 
「....I'm an agent of chaos. Oh, and you know the thing about chaos? It's fair」
  
「....俺は“混沌の案内人”さ。混沌の本質が何かは知ってるよな?、それは公平なことだ」
 
 
ところが、劇中では日本語字幕スーパー、日本語吹き替え版ともに最後の台詞Fair(公平)がFear(恐怖)と訳されていました。
Fair(公平)とFear(恐怖)....確かに似てるケドさ(^皿^)。
因みに英語の字幕スーパーはどうなっているのだろう?と思い…(後略)


こんな誤訳、いろんなチェックをくぐりぬけて残っているものだね。

きのう、テレビ放送されたそうだけど、どうなっていたかは知らない。



再紹介 東村アキコの「男はみんなダークナイト好き」

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文章を「再放送」で再度UPしてもいいんだけど、リンクを張っておくにとどめる。

「なつぞら」完結。一番印象的なのはイッキュウさんが牛飼いに影響を与えた場面(大人のおとぎばなし)

まだ最終回は見てないのだけど、なつぞらが完結した。ほぼ最初から最後まで、意識的に見た朝ドラは初めてかも。

完結に合わせてtwitter有名人cdb氏が、文春オンラインに長文を書いている
bunshun.jp



自分は放送中になんどかかいてた。最初は荒川弘百姓貴族」との類似点が多い楽しさを書いたりしたっけ。


ただ、放送当時、一番良かった場面についてはあとで書こうと思っていたら最終回になっちゃったので、一気呵成に。
この場面…8月7日放送の回と、その少し前、8月5日、8月6日の回から続いている挿話。









ちょっとツイート並べただけで、詳しい説明は略すが…… 
・なつの夫である坂場一久さん(イッキュウさん)が、なつの実家である牧場を訪れた時、乳しぼりの牛飼いおじさんに「生産の美」とか「この仕事が人に喜びを与える、それが誇りでは」とか小難しいことをいい「よくわからんことをいう」と怒られる
・ところがその時、 農協が、バターやチーズを作る工場を作るべきか、どうかという話が持ち上がった。いろんな軋轢があり、反対論も根強い。
・しかしこの全体会議で、その乳しぼりの牛飼いおじさんが発言する。それは、自分なりに解釈した、イッキュウさんの語る「生産の美」論だった
・そして、工場に挑戦しようと話がまとまる

f:id:gryphon:20190928101902j:plain
なつぞら」の工場建設の話は「インテリの言葉が大衆を啓蒙し動かす」という「大人のおとぎばなし

これは、ここだけの話ではない。【創作系譜論】的には、何度か見てきた話だ。このドラマでの「イッキュウさん」、板場一久氏とは離れて、「正論言いキャラ」と抽象化してみよう
つまりこれ。

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(1)ある集団の中で、メンバーの1人が「すっごく青臭い正論、正義」を主張する。
(2)メンバーの仲間が「そう簡単にいくものじゃない」「裏にはこういう真実がある」「自分たちにとっていかに不利か」などを語る。
(3)正論言いはもともと、組織であんまり役に立たない若造・ゲスト。強引にチームを動かすことも出来ずしょぼーん。
(4)だが、少し時間がたってみると、メンバーがなぜかその正論のために動き出しはじめる。
(5)チームの仲間も本当は熱血な正義漢。最初に正論を言ったメンバーは、能力よりはそういう正義、熱血の心を呼び覚ます触媒としての役割を果たしているのです…

自分が以前分析した、という話の典型が、日本で一番親しまれているエンタメの劇中で展開されているのを見て、感慨深かった…ということです。

これが好まれるのは【大人のおとぎばなし】であると同時に【インテリのおとぎばなし】であるからだろう。インテリとは別にエリートのことではなく、本を読み、物語に親しむ…層全体である。
自分の語る言葉が、社会を動かす。それも「非インテリにその言葉が届き、納得され、指導原理となる」・・・・・・・なかなかに、そうはいかない。
だからこそ、好まれる物語なのだろう。だから、この類型は少し変形させれば、いくらでも使える。


安彦良和氏も、こういう話が結構好きで、それを描きたくて失敗したのが映画「アリオン」だった…とは、当時、佐藤健志氏が「ゴジラとヤマトと僕らの民主主義」で書いていた。
一方、世を拗ねたような逆説的な思想を好む西部邁呉智英は逆に自分を「村はずれの狂人」と位置づけて、普段は一顧だにされないが、何かあった時には自分の逆説が、何かの形で世に影響を与えるだろう…と、やはりそういう夢があることを隠さない。それも、もちろん同種の類型であろう。


【大人のおとぎばなし】は準タグなので、これで検索してもいいけど、ポータルリンクもある。この記事も、リンクを加えておこう。
この一覧に、あとで入れておく
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きょうはこのテーマで2本もかいてしまった
m-dojo.hatenadiary.com



ついでの余談。あと数年したら、このドラマへの称賛も「畜産が温室効果ガスを大量に出すことを理解してんのか?」と言われるかも(笑)

だってそうやん。牛乳絞るための牛も、ゲップでメタンガス排出してるべさ。

NHK連続テレビ小説 なつぞら 上

NHK連続テレビ小説 なつぞら 上

NHK連続テレビ小説 なつぞら 下

NHK連続テレビ小説 なつぞら 下

ヴィンランドサガ「もうシグルドはうちの跡取りじゃない、従う義務はないぞ?」への友人の反応(「大人のおとぎばなし」資料)

【大人のおとぎばなし
前提条件だけちょろっと。

ある事情で主人公のトルフィンを追っていたシグルドという男が、ゆえあって、そしてトルフィンにも影響されて、強権的な金貸し兼地主として知られる自分の父親のもとを離れることを決意する。父親とも、葛藤の末にそれを理解してもらい、旅立とうとするが…
というのが、最新号までの話。

月刊アフタヌーン2019年11月号 (コミックDAYS経由)

アフタヌーン 2019年11月号 [2019年9月25日発売] [雑誌]

アフタヌーン 2019年11月号 [2019年9月25日発売] [雑誌]


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ヴィンランドサガ、有力者の跡取りの地位を失ったシグルドに友人たちは…アフタヌーン 2019年11月号

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ヴィンランドサガ、有力者の跡取りの地位を失ったシグルドに友人たちは…アフタヌーン 2019年11月号


これについては、ここで語った話の、あまりに典型的すぎる一例なので、これ以上は論評しない。(典型的すぎる、は悪口ではない。それを画力と構成力と名セリフで表現してるすばらしさだ)
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資料として保存し、皆さんに紹介する次第だ。

【大人のおとぎばなし】は準タグなので、これで検索してもいいけど、ポータルリンクもある。この記事も、リンクを加えておこう。

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ヴィンランド・サガ(22) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(22) (アフタヌーンKC)