引用するポストはだいぶ以前、ことし2月のものなんだけど、いつかこうやって埋め込んで保存しようと思いながらやりそびれていた。
ちょっとあることを機に思い出したので、おくればせながら。
はぐれ国際軍団についてのポストについて、たくさんの反響をいただきました。今、明鏡止水の視点で見ると、アニマル浜口さんと寺西勇さんは、本当に職人的な良いレスラー。ラッシャー木村は唯一無二の存在感(笑)必死に闘って日本中のヒートを買って、本望だったのではないかと。 pic.twitter.com/xlOQhw4XY8
— イエデビ【黄色い悪魔】 (@yelldevi) February 21, 2024
※「たくさんの反響をいただきました」だから、この前の関連ツイートもあるわけだけど、数か月前なものでちょっと遡れなかった。
超満員の蔵前のメイン、純プロレスとして「ワールドプロレスリング」の史上最高視聴率。新日本ブームのマイルストーン、最高の立役者だったのは疑いようがありません。ラッシャー木村の息子さんも「武士として一番輝いていたのは新日本との戦」と断言しておられましたね。#国際軍団#新日本プロレス pic.twitter.com/aZCTs6StSn
— おぜ修一@ 第四惑星 (@RVGeMCpPeb7jRHS) 2024年2月21日
結局プロレスの悪役、憎まれ役というのはそこに一片の高揚感も無い筈がなく、しかし一方で嫌われ、呪われ、嗤われることへの悲哀も無い筈はない。それが重層的に重なっているのが、ヴィランなのだろうな。https://t.co/5tCzRLOXy4
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年2月22日
コーナーポストに立って観客を煽る浜さんと寺さんには、それまでにない高揚感があったでしょうね。
— イエデビ【黄色い悪魔】 (@yelldevi) 2024年2月22日
あの試合について浜口さんはハッキリ「プロレスラーはお客さんを呼べてナンボ。あの試合は蔵前の天井の手すりにお客さんがぶら下がるくらいの超満員。それで成功ですよ!そこでいい試合をすることがプロレスラーとしての誇りなんですよ」と言っておられましたからね(週プロ・木村さん追悼特集) pic.twitter.com/nLRVgZmkh2
— おぜ修一@ 第四惑星 (@RVGeMCpPeb7jRHS) 2024年2月22日
あと下世話ですが「猪木さんとの試合後最初に親父の口座に振り込まれた額はビックリしましたね。もうケタが違いましたから、国際時代とは。お袋なんか舞い上がっちゃってましたもん、あまりの額で」という木村さんの御子息の言葉にはロマンを感じますね(笑)金銭くらいはいい思いをしてもらわないと。 pic.twitter.com/dRg9UxdyUx
— おぜ修一@ 第四惑星 (@RVGeMCpPeb7jRHS) 2024年2月22日
一つの『if』だけど東京プロレス崩壊後、出戻った猪木らを迎えた日本プロレスが『猪木君、君たちをはぐれ東京軍団として徹底的に卑怯でずるい悪党扱いにしたい!その分メインで扱うしギャラも弾むよ!』となったら?……もちろん現実の日プロにそんな知恵はなく、猪木のアイデア力の証明になるifですが
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年2月22日
正直一番ルックスいいから、もっさりした日本プロレスよりも人気出そう。インター王者を20分くらいセメントでいたぶって、16文であっさり負けて帰ると。
— イエデビ【黄色い悪魔】 (@yelldevi) 2024年2月22日
ヒールに押し込めようとして、ダーティーヒーロー(ダークヒーロー)人気にでもなったら
— タコそうめん (@TAKO_SOHMEN) 2024年2月23日
日プロ関係者も慌てたでしょうね
色気とか暗黒面とかいろんな顔が猪木さんには有りましたからね
更にそこからベビーフェイス側にターンしたら爆発しますよ
金で名誉を売り飛ばすかどうかの話。
— Pouwerful DD (@WADAKARYOUKICHI) 2024年2月22日
弱小企業にあって倒産してしまった元・会社所属者に対する優越的地位の濫用、と思います。
新日での国際勢の扱いに関しては、マイティ井上等全日に行った人たちは苦々しく思ってた可能性も想像します。
屈辱的な扱いだ、3人が可哀想だ、あげくの果てにはラッシャー木村の涙酒だ…今から20年ほど前のプロレス暴露ものブームが植えつけた浅はかなイメージの罪は本当に重いと思います…最大の当事者である浜さんが楽しそうに振り返りこう語っていたことを、みんなもっと知ってほしいですよね。
— 綱川智彦 つなっち (@tsuna82000) 2024年2月22日
あまり言いたくないけれど、マイティ井上、阿修羅原、鶴見五郎が移籍直後に大会場のメインに抜擢されたかということですよね。屈辱という意味では、ローブから半身出てリングアウト負けしたほうがよほど屈辱と思いますが。
— イエデビ【黄色い悪魔】 (@yelldevi) 2024年2月22日
この流れのなかで、改めて影響力大の作品画像を貼っておこう(プロレス地獄変収録「ラッシャー木村 男の涙酒」)。こういう場面(ミスター高橋の直接の体験談)は、確かにあったろう、とも思う。一方で「あの国技館から人が溢れてる!どうだ、見たか!」、両方とも本音…とは大人なら想像できる筈。 pic.twitter.com/nmtNiCWvvF
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年2月22日
超大物悪役バディ・ロジャースのことば pic.twitter.com/U8O4iVrNa2
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年2月22日
なんとタイガーマスクの熱狂や長州力の革命、IWGP王座創設の真っただ中で、1980年代の新日本プロレス中継で一番の視聴率を取ったのがこの抗争だったのだ
……試合は、猪木が、先ず寺西を腕ひしぎ逆十字固めで、続いて浜口を延髄斬りで沈めるも、最後に木村にリングアウト負け。解説の桜井康雄が「これはねえ、2vs1で、猪木の勝ちでしょう」と憤っていたが、確かにそういう見方も出来るからこそ、意義的には、不毛な試合だったとも言えよう。ところが、この試合の視聴率が、何とこの1982年の「ワールドプロレスリング」1位の数字を叩き出したのである(23.7%。正式には放映時間の都合上、試合の前半のみの放送だったが、翌週のノーカット版も21.5%の高視聴率だった)。
1vs3というブラウン管上の絵面のインパクトはもとより、猪木が1人を幾ら攻めても、国際軍団がタッチすれば元に戻ってしまう悲壮感や、乱入しようとする国際軍団を山本小鉄レフェリーらが見事なタックルで止めるなど、通常の試合にはない面白さがあったのも確かだった…
news.yahoo.co.jp
ここで思うのは、悪玉・善玉とともに「勝ち役・負け役」のことでもある。
あからさまに語るのもアレだが、プロレスがいわゆるスポーツ競技と一線を画す、プロレスならではの独自性として、勝ち役、負け役がいる。
ここは大前提としよう。
では、その特殊性にかんがみて、どこかの偉い人が指をアップだダウンださせて自由に決められるか?といえばそうではない。
ある意味で、スポーツ競技ではないからこそ、誰が「勝ち役」で、誰が「負け役」かは大きなこだわりがあり、これを調整、決断して皆に守らせるのは並々ならぬ力量が必要なのだ、と斎藤文彦氏らは言う。
もちろん、それを受け入れる側の器量も問われる。
そういうものと考えれば、国際はぐれ軍団の「悲哀」と「栄光・高揚」を、表裏一体のものとして吟味する……
「プロレス地獄変」のアンチテーゼではなくジンテーゼ、アウフヘーベンする何かが必要なのではなかろうか。