まだ最終回は見てないのだけど、なつぞらが完結した。ほぼ最初から最後まで、意識的に見た朝ドラは初めてかも。
完結に合わせてtwitter有名人cdb氏が、文春オンラインに長文を書いている
bunshun.jp
最終回に寄せて、『なつぞら』について書かせていただきました。奥山玲子さん、そして宮崎駿監督が「仕事を辞めてくれと頼んだことを今も妻は許していない」と語る宮崎朱美さん、旧姓大田朱美さん。『なつぞら』は日本アニメ界のHiddenFigures、見えざる女性たちの物語だったと思います。#なつぞら https://t.co/57T4Lfqu3I
— cdb (@C4Dbeginner) September 27, 2019
自分は放送中になんどかかいてた。最初は荒川弘「百姓貴族」との類似点が多い楽しさを書いたりしたっけ。
ただ、放送当時、一番良かった場面についてはあとで書こうと思っていたら最終回になっちゃったので、一気呵成に。
この場面…8月7日放送の回と、その少し前、8月5日、8月6日の回から続いている挿話。
「牛飼いは、生産の美を追求出来ていいですね」と一久。アタマでっかちなインテリ厄介かよ!?#なつぞら
— Yosuke w/ Snoopy@さくら学院祭🌸20日🐕 (@Yosuke_55) August 5, 2019
うまく言えないけど、イッキュウさんのめんどくさい絡み方ほんと好きだわ😂💕#なつぞら#生産の美 pic.twitter.com/qttnxCqYLq
— まきてゃん* (@kei_0729m) August 12, 2019
笑える回だったなぁw
— こべに🎠 (@kobeni) August 4, 2019
イッキュウさん本当に宮沢賢治みたいですね。
言ってること素晴らしいんだけど
牛のお世話してる時に「これは生産の美…✨」って言われたら「いいから乳絞れ」って言いたくなる…
剛男さんもこういうこと言うタイプだよねw
#なつぞら
「確かに人間は食うために働く、生きるために牛飼いをするのは正しいことだと思います。
— 5時に夢中!LOVE (@kanburia7) August 5, 2019
しかし、牛飼いをすることで、人に喜びを与えることができるからこそ、牛飼いに誇りを持てるんじゃありませんか。
どんな仕事でも人を感動させることはできます。農業にも酪農にも…」
酒場君イイ事言うね。😄 pic.twitter.com/7BlDhYLgN9
多分イッキュウさんが人に完全に嫌われずにすんでるのって、仲さんや悠吉さんに対して、自分勝手でした、すみません、て謝れるところだと思うなあ。悠吉さんみたいな人から見ると、超インテリが牛飼いに素直に頭下げるって中々ないと思うんだ #なつぞら
— くじら(主に感想垢) (@kuzira24_sub) August 6, 2019
「生産の美」ねぇ…。言っていることは正しいんだろうが、菊介さんにわかるように伝えないと「そっだら難しいことわがんねえ」になるだけで、これは『神をつかんだ少年クリフ』を見た子どもたちが寝てしまうのと同じだ。そういうとこを直せないと十勝ではアウェイだぞイッキュウさん。 #なつぞら
— カルヴァドス (@cornelius0321) August 4, 2019
#なつぞら 菊介さんあっぱれ!感動した!心動かす牛飼いの叫びだ。「わかんねぇ」と言っていたが実はイッキュウさんの言葉に動かされていた。泰樹じいちゃんと悠吉さんは若い世代の力を感じ取った。
— cookie forever (@00tq7pW6njs8E6j) August 6, 2019
なつよ、「天の恵み」になれたな。#広瀬すず #音尾琢真 #中川大志 #宇梶剛士 #藤木直人 #草刈正雄 pic.twitter.com/0HFbImbefV
菊介の熱弁‼️😭😭
— しまりす (@s_a0621) August 7, 2019
「俺は学もないただの牛飼いだけど、おれらの搾った牛乳が人に感動を与えるようなものになるなら、こったら嬉しい事はないもなぁ😊どうか工場を作って俺らに牛飼いの喜びを作らせてください」
カッコイイ‼️感動した‼️😭
現場の人間だから言えるし、心を動かせる😭😭
#なつぞら pic.twitter.com/eLhd2TCdsh
111【坂場、音尾に感動…💦】牛飼いの誇りへ#なつぞら #音尾琢真 #中川大志 菊介さんの見せ場 pic.twitter.com/S4ptorU2cC
— わび@さび (@think_literacy) August 7, 2019
今日は、チームNACS祭りかよ
— スノプラ@東京マラソン2020当選🎊 (@snowplanet22) August 7, 2019
菊介演じる音尾さん
めっちゃ痺れる感動のセリフ&表情だった✨
牛飼いの喜び〜一久さんの言葉が響いたんだな
大清水演じる森崎さん
「道産子だ〜」
力入ってたな〜🤩
まるで一揆みたいな盛り上がり方だったな
後は、大泉洋さん待ちで見事コンプだ⁉️😁#なつぞら
間一髪の局面で農協の危機を救った菊介…の気持ちを動かした(入れ知恵したw)のはイッキュウさん。
— 丈幻 パチンコ研究家 (@jogen_gp) August 7, 2019
かつて泰樹と農協の確執を雪どけに導いたのはなつ。
つまり。めっちゃヤる夫婦やん!十勝酪農王国の立役者ってことですね🎌#なつぞら https://t.co/078H6cB4Ij pic.twitter.com/Swbq3PW3MW
#なつぞら
— くまっこ (@kumakochann555) August 6, 2019
なして迷うことがあるんだ
俺らにだって開拓できることがまだまたある
菊介さん(´;ω;`)
感動したよ
イッキュウさんと共にウルッときた
ちょっとツイート並べただけで、詳しい説明は略すが……
・なつの夫である坂場一久さん(イッキュウさん)が、なつの実家である牧場を訪れた時、乳しぼりの牛飼いおじさんに「生産の美」とか「この仕事が人に喜びを与える、それが誇りでは」とか小難しいことをいい「よくわからんことをいう」と怒られる
・ところがその時、 農協が、バターやチーズを作る工場を作るべきか、どうかという話が持ち上がった。いろんな軋轢があり、反対論も根強い。
・しかしこの全体会議で、その乳しぼりの牛飼いおじさんが発言する。それは、自分なりに解釈した、イッキュウさんの語る「生産の美」論だった
・そして、工場に挑戦しようと話がまとまる
これは、ここだけの話ではない。【創作系譜論】的には、何度か見てきた話だ。このドラマでの「イッキュウさん」、板場一久氏とは離れて、「正論言いキャラ」と抽象化してみよう
つまりこれ。
(1)ある集団の中で、メンバーの1人が「すっごく青臭い正論、正義」を主張する。
(2)メンバーの仲間が「そう簡単にいくものじゃない」「裏にはこういう真実がある」「自分たちにとっていかに不利か」などを語る。
(3)正論言いはもともと、組織であんまり役に立たない若造・ゲスト。強引にチームを動かすことも出来ずしょぼーん。
(4)だが、少し時間がたってみると、メンバーがなぜかその正論のために動き出しはじめる。
(5)チームの仲間も本当は熱血な正義漢。最初に正論を言ったメンバーは、能力よりはそういう正義、熱血の心を呼び覚ます触媒としての役割を果たしているのです…
自分が以前分析した、という話の典型が、日本で一番親しまれているエンタメの劇中で展開されているのを見て、感慨深かった…ということです。
これが好まれるのは【大人のおとぎばなし】であると同時に【インテリのおとぎばなし】であるからだろう。インテリとは別にエリートのことではなく、本を読み、物語に親しむ…層全体である。
自分の語る言葉が、社会を動かす。それも「非インテリにその言葉が届き、納得され、指導原理となる」・・・・・・・なかなかに、そうはいかない。
だからこそ、好まれる物語なのだろう。だから、この類型は少し変形させれば、いくらでも使える。
安彦良和氏も、こういう話が結構好きで、それを描きたくて失敗したのが映画「アリオン」だった…とは、当時、佐藤健志氏が「ゴジラとヤマトと僕らの民主主義」で書いていた。
一方、世を拗ねたような逆説的な思想を好む西部邁や呉智英は逆に自分を「村はずれの狂人」と位置づけて、普段は一顧だにされないが、何かあった時には自分の逆説が、何かの形で世に影響を与えるだろう…と、やはりそういう夢があることを隠さない。それも、もちろん同種の類型であろう。
【大人のおとぎばなし】は準タグなので、これで検索してもいいけど、ポータルリンクもある。この記事も、リンクを加えておこう。
この一覧に、あとで入れておく
m-dojo.hatenadiary.com
きょうはこのテーマで2本もかいてしまった
m-dojo.hatenadiary.com
ついでの余談。あと数年したら、このドラマへの称賛も「畜産が温室効果ガスを大量に出すことを理解してんのか?」と言われるかも(笑)
だってそうやん。牛乳絞るための牛も、ゲップでメタンガス排出してるべさ。
- 作者: NHKサービスセンター
- 出版社/メーカー: NHKサービスセンター
- 発売日: 2019/09/13
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 大森寿美男,木俣冬
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2019/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 木俣冬,大森寿美男
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2019/08/29
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る