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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

アメトーーク!で9月5日「こち亀芸人」放送

www.tv-asahi.co.jp


逆に、「まだやってなかったの?」とも言いたくなるが、一般的にテレ朝でアニメ化されたものより多極でアニメ化された漫画はやりにくいらしい(それを乗り越えたものも多いから、やはりこち亀がまだだった理由としては弱いが)



といいつつ、そもそも自分も、連載が終わる前、そして終了時に「本格的こち亀論を書きたい」といっては実現してないからな。どんなものであれ、形にしたいとは思う。


まあ、もちろん興味はある。
ちなみに最近、こういう本が出たが「こち亀を毎回5日で書けば、時間のストックが生まれるから読切を描く余裕ができるでしょ?」とか、真似するという意味では参考に絶対ならねえだろ、と思う話が多かった(笑)

韓国の法相候補疑惑、本筋よりも「就任に当たり聴聞会がある」ことを日本も参考にできるのではないか

ワイドショーで、韓国の話題が多い。それも放送の中で時間を30分もとったり、トップで扱ったり。
とにかく、この種の番組はおどろくほど視聴率に左右されるもので、たぶん、局内での番組内視聴率とかがそういう結果になるのだろう。

ただ、そのおかげで、普通なら固い新聞記事ではお目にかかれない韓国政治の制度的な、あるいは政局的なディテールみたいなものが報じられて参考になる。
で、今回チェ・グク疑惑が報じられるに当たって、自分が興味を持ったのは氏個人や、文政権の思惑とかとは違ってて、法相任命に際し「聴聞会」があるという仕組みそのものでした。

調べてみたら…

「人事聴聞会」とは、公選によらない任命職の公職者を大統領が任命する前に、国会においてその候補者に対する検証を行うものである。
候補者の専門性、業務遂行能力、財産形成過程、学歴と経歴、人格や周囲の評判などを中心に質疑がなされる。
韓国では、米国上院の(注1)制度を参考に、2000年からこの人事聴聞会を開始した。1年間に大量の候補者に関するヒアリングを行う米国に比して、韓国では高位公職候補者27名のみを対象としている。
これまで実際に行われた回数が少ないこともあり、韓国の人事聴聞会は日本ではまだあまり知られていない。
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/217/21708.pdf

やっぱり、アメリカが参考になったのか。
大統領制と議院内閣制だと、いろんな違いがあって当然ではあるが、「行政」の重要な職に就くに当たって「議会」が公開のチェックの場となり、「就任前」にさまざまな質問をして経歴や思想や能力を測ることが出来る…というのが非常に優れたしくみであろう。アメリカでは、これで事前に就任を断念する人も多い。一番ドラマチックで影響力があったのは、最終的には何とか乗り切って就任したが、最高裁判事になる際に「セクシャルハラスメント(と言う言葉もこの時に世界に広まった)疑惑」が追及されたクレランス・トマス氏のそれだな。

日本でこれをやれば、就任前にハネられた大臣もたくさんたくさんいただろうよ(笑)


その聴聞会が、与野党対立の結果開催されないんじゃないか、とも言われているが、それはそれとして、「聴聞会がある」ということに、もっと日本のメディア(というかワイドショー)も注目して、評価するべきではありませんか喃。
www3.nhk.or.jp


おっと!はてなで自動関連づけしてくれて思い出したが、5年前に似た話をかいていた。「NHK会長」にそれを適用したら、という話だった
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菅直人元首相が失言『私の若い時代には「造反有理」という言葉がはやって…』


ここで「造反有理」をつかっちゃいますのんね。

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造反有理のポスター
ブログ界で馬齢を重ねた当道場本舗は、民主党政権発足時の仙谷由人氏(菅直人首相下で官房長官などを務めた)の失言と重ね合わせることができるのである。

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毎日新聞の政策情報誌「毎日フォーラム−日本の選択」のシンポジウム「政治は変わったか 〜民主政権の課題と自民再生への展望」が12日、東京都内で開かれた。

 仙谷由人行政刷新担当相は、来年度予算の圧縮を目指す「事業仕分け」について 「これまで一切見えなかった予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治の文化大革命が始まった」と意義を強調。

私は最初、この発言をネットで見て
「えっ?何があったんだ!!こんな最大級の言葉で事業仕分けを批判するなんて、どうして仙谷は民主党内で反乱を起こしたんだろう?」と勘違いして、飛び上がって驚いたのね。
そしたら、この「文革」を、肯定的な表現で本人が使ってたとわかってさらに高く飛び上がってしまった。

こんなの
「無駄な事業を”ガス室送り”にしてやりますよ」
とか
「国の財政問題には”最終的解決”が必要ですな」
・・・もっと分かりやすい例にしておくか
「無駄な事業は『ピカドン一発』で一掃です」

つーのとかわらん。(あえて例示にそれらの用語を使用させてもらった。ご理解いただきたい)ほんとは批判的な文脈で例えたって、「文革はあまりに悲惨な事例なのだから、軽々しく比喩に使うな」とか言われるかもしれない。
ヒトラースターリン毛沢東・・・を3つ並べる(単なる独裁を超えた「全体主義」による20世紀の大量殺人という意味で)というのもすっかり常識化して、どこからも異議が出てこない概念だと思うのだが、国務大臣がこんなうかつな失言をしてしまうのだ。しかも失言であるとの意識もない…(後略)

今回、どこのメディアが「菅直人氏が、twitterで失言をした」といち早く報じられるか。

この発言、twitterなので公開ではあるが、逆に国会答弁とか記者会見とか、「さあ何かあれば報じようか」と待ち構えている場での発言ではない。そして、まさかまさかまさか、であるが、ひょっとしたら世代や傾向、あるいは知識不足にて「『造反有理』という言葉を政治家が持ち出すなんてやべーぞ!!」という意識が無いやつらもいるかもしれない。
ここで菅直人議員が、政治家でありながらtwitterで『造反有理』という言葉を(肯定的に、少なくとも非難の文脈ではない)持ち出した」ということにニュース性を見出すメディアはどことどこか。注目していて損はない。


実は故筑紫哲也氏も、肯定的に「造反有理」を持ち出したことがある(記憶)

あのひとがニュース23を始めたのは冷戦も終わる1989年秋。
それ以降でも使っているのだから、たいがい…というか、それ見た時「あ!!文革のあの言葉を肯定的に使ってるよ!!”リベラル”なはずのひとが!!」と思ったのだから、まちがいない。
ただし、当時はまだ、こんなにテレビ番組の反響が可視化されるネット社会ではなかった。
なので、批判もできないし、そもそも当方の記憶だけで、はっきりといついつの放送で、こんなふうに…と言えないのが残念だ。可能性としてはコラムコーナー「多事総論」が始まってからだとは思う。というのはフィリップに、おなじみの殴り書きのような字でドン、と「造反有理」と書いてたから…


ネット検索ではニュース23を始める前の朝日ジャーナル時代に、そう題したコラムをかいているとはわかる。二階堂進自民党総裁擁立劇のときのコラムであろう。

Asahi journal. 26(46)(1345) 国立国会図書館限定 雑誌 朝日新聞社 [編] (朝日新聞社, 1984-11)
多事争論 「灰色高官」擁立の「造反有理」 / 筑紫哲也

空手バカ一代で「四国は野生のとんがらしが生えてて、それで朝鮮漬け(キムチ)も作れる」と教わってたのだが…衝撃の展開

とつぜんだが。
永遠の名作「空手バカ一代」で、こういうエピソードがある。



当時はキムチという呼び名も無かった朝鮮漬けを、捨てられた白菜の外側の皮と野生の唐辛子(そんな都合よく、四国には野生のトウガラシが生えているのか???)で芦原が作るも、弟子に食われるシーンが印象的でねえ。
「いやはや なんとも うまーーいっ!」だったかな。
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長い文章でまとめるのもめんどうなので、あらためて前後の経緯を箇条書きにするが

・度重なる私闘などでいちど極真会館を破門になった芦原が、許される代わりに単身四国に乗り込んで支部を作れと命じられる。

・紆余曲折と激しい他流試合を経て、若者たち数名が弟子になったものの、まだ道場を構えることもできない芦原は、掘立小屋的なものをぶったて、そこで合宿を行う。

・その際、自分のおかずとして「畑に捨てられた白菜の外側の皮」に「そこらへんに生えている野生のトンガラシ」と塩をぶちこんで、手製の「朝鮮漬け」(いわゆるキムチ)を漬ける。桶もそのへんに捨てられていた、肥え桶かもしれない‥もの。

・しかし塩加減もトンガラシ加減もよかったらしいこの朝鮮漬けはたいへんな美味。芦原、藤子先生Aのように「ンマーーーイ!」と叫ぶ

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空手バカ一代 芦原自作キムチ空っぽ事件(一部表現改変?)
・すると、合宿の弟子たちが「我々もすこしちょうだいして構わんでありますか?」とパクパク食べる。大勢で食べると、一桶も一発でからっぽ。芦原がっかり。

・芦原は、これが強烈に印象に残ったらしく、梶原一騎に「こういった事件もじっくり描いてくれれば…」とリクエスト。実際にこれはかなりの尺をとって漫画化されたが、原作者も「地味な話になった」と自認している…
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自分としても、子供の頃読んで、実に印象深い話であった。朝鮮漬け=キムチだとは知らなかっただろうな、当時は。

しかしそれよりなにより
四国では、白菜の外側の皮が畑に拾うほど落ちている+何よりも野生のトンガラシが生えているというのが、すごく印象に残ったのだった。だってトンガラシですよ。スーパーで買うあの。
あれが、四国ではそのへんに生えているという…唐辛子好きだから、とても羨ましく感じました。


だが…例によって講談社とかは、この表現を修正???

とこ
ろが。
それを、読み直してみようと思ったら…
講談社漫画文庫版があったのだが

空手バカ一代(1) (講談社漫画文庫)

空手バカ一代(1) (講談社漫画文庫)

空手バカ一代(11) (講談社漫画文庫)

空手バカ一代(11) (講談社漫画文庫)




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空手バカ一代 芦原自作キムチ空っぽ事件(一部表現改変?)
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空手バカ一代 芦原自作キムチ空っぽ事件(一部表現改変?)

「そのへんからとんがらしのくずも集めてこい?」

いや、これ、絶対に改変だよ!!!
四国に野生のトンガラシが自生していて、それを集めてぶちこむのもたいがいだが、なぜかそのへんに、漬物に使えるほどの分量の「とんがらしのくず」が落ちているというのは、それに輪をかけて不自然だろ。
というか、「朝鮮漬け」が「キムチ」どころか「つけもの」になってるし。


このへんは、記憶が鮮明過ぎるほど鮮明なので、間違える気づかいはない。絶対に、この画像を引用している文庫版の「空手バカ一代」作製において、改変されたのだ。
文庫版の該当本の発行は1999年。(「野生のとんがらし」「朝鮮漬け」をリアルタイムで読んだわけではない。この文庫本より少し前に出ていた、大版の「愛蔵版」を読んでいたのです。図書館にあった。)



なんともうれしくない改変だ。
そして、「四国に生える野生のとんがらしの謎」は、謎を追う前に、版元によって謎自体を消滅させられてしまった…

木村元彦氏「(謝罪は)しただろうが」「どこにあるんですか」「消えてるんだから見ようがないだろうが」…木村幹氏に「きれいなヘイト」をめぐって



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「きれいなヘイト発言」をめぐり木村元彦氏の木村幹氏への謝罪(?)その1
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「きれいなヘイト発言」をめぐり木村元彦氏の木村幹氏への謝罪(?)その2


前後の流れありのまとめ
togetter.com



「しただろうが。」
「消えてるんだから、見ようがないだろうが。なあ、こうい遊びが好きなのか?」
「書きませんと書いた。二度と言わせるなよ」

いろいろ、すげえな。
ちなみに、木村元彦氏には「悪者見参」というヘイト本(じゃない、じゃない)があるが、この件と合わせて考えると表題的にはおもしろい。

あ、こっちのタイトルも絡む。「争うは本意ならねど」(笑)



「きれいなヘイト」という言葉(の孕む諸問題)については、世のなかに広めるのに、おいらもいささかかかわっておる。
togetter.com


さらば、ヘイト本!  嫌韓反中本ブームの裏側

さらば、ヘイト本! 嫌韓反中本ブームの裏側

という本が出たときのトークショーとかなんだが、なんかこの前後のまとめやツイートは削除や非公開が多くて、なかなか全貌をつかむのはむつかしい。

9月1日、小田原城下でゆうきまさみ(新九郎、奔る!)/宮下英樹(センゴク)など集まりトーク




センゴク権兵衛(13) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(13) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(14) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(14) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(15) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(15) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(16) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(16) (ヤンマガKCスペシャル)


小田原城と言えば、以前は何度も書いた様に「ぞうのウメコさん」に会いに行くのが楽しみだったが、ウメコさんは天寿をまっとうされた。



とはいえ、それ以外でも軍神・上杉不識庵謙信をも退けた難攻不落の要塞であり、それを空前の大包囲の末に破った豊臣秀吉の小田原攻めは、征服王メフメトのコンスタンチノープル攻略をも上回る大規模な近世の要塞攻略戦でありました。



と、同時に…なんか最近いくつかのところで目にするのだが(というか今回作者さんも登場する「センゴク権兵衛」か)、
・北条の関東支配は、非常に『善政』であった
徳川家康が北條滅亡後、関東に入ったときも、一揆をおこされたらたまらんから、基本的に税率なども北條家を踏襲した。
・徳川が天下の主になったあとも、それが、武家の領国支配の「スタンダード」になった。だから江戸初期の農民は押しなべて戦国より、ちょっと一息付けた。
・つまり北条家の「善政」はめぐりめぐって日本全体を幸せにした‥‥…



みたいな話を聞いた、読んだのです。
これとかか

company.century.yokohama
北条早雲をはじめとする後北条氏は、きわめて領民の支持が厚い君主であった。
その支持される秘訣は租税が安かったことと、社会保障の充実をしていったことである。租税も早雲の代で安くなったことが領民から喜ばれた。
飢饉や不作の年の税の減免制度まで整っただけでなく、氏康の代には国の蓄えを支給して民を救うという、社会保障施策までやっていたということである。
立法に当たっては徳川吉宗に先駆けて目安箱を設けるなど、領民の声を聴くということに注力を注いでいた。
(略)
徳川家康が後に関東を支配することになった時、後北条氏の治めていた地域はかつての君主を慕う領民が多く、やり辛かったのだそうだ。
家康としても自国内で暴動が起きても困るので、領民統治に当たっては部分的に踏襲していかなければならないことになる。
(略)
後からやってきた家康にとって、後北条氏の善政は完全に自分の常識外であったであろう。
そもそも自分が思っている制度より先取りした税制をやっていたわけである。戦国時代で毎日闘争に明け暮れていた時代にも関わらず、封建制のこの時代に社会保障の概念が生まれ始めていたことは特筆すべき事態と言えよう。


センゴク」でも、『秀吉は大包囲のあとは、街を包囲軍のためにつくるような勢いで長期戦の構えを取り、北條氏の自滅を誘った。余裕の大勝利』‥‥というわけではない、個々の戦闘・城攻めの激しさを描いてイメージを一変させている。



そんなこともふくめて、小田原城包囲戦はちょっといま、見直してみたいものです。
このトークショーも行ければよかったのだが。
基本は要事前申し込みで、抽選もしたけど、あした、直に行っても多少は可能性あるみたいだよ
※そこは電話で確認してくれ。

rarea.events


headlines.yahoo.co.jp

【再放送】なぜラピュタは「バルス!」の一言で国家が崩壊するような、あぶねー自爆装置仕込んでいるのか?の考察

kinro.jointv.jp
togetter.com


というわけでテレビ放送に合わせて、過去の記事も「再放送」。

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昨日、ラピュタは外国人から見ると文化ごちゃまぜだ、という話を書いたのだが、偶然今日もラピュタ話を。
偶然はてブかなんかから見つけただけでつながりはない。
 
たしかに、そもそも「自爆装置」が基地やら島やらにある、というのはご都合主義のなせる技だったりしますよね。あなた、念願のマイホームを、それも建売ではなく1から設計、建築できるとして、工務店
「万一のため、自爆装置をつけておいてください」とかいいますか?
こわいわそんなの。
ドリフの「だめだこりゃ」オチじゃないんだから。
でも空に浮かぶ天空の城、ラピュタにはそんな滅びの呪文があった。
http://mubou.seesaa.net/article/210212206.html

単純に「管理キーである飛行石を活性化させるだけのコマンド」と思しき「困った時のおまじない」ですら、「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」などというやけに長いコマンドであるというのに、何故「自爆コマンド」であるところの「滅びの言葉」が「バルス」などという超シンプル過ぎる三文字なのか?


普通に考えると、管理者権限の持ち主がたった三文字の言葉を発しただけで、操作確認もなく都市が自爆するとか正気の沙汰ではない。lsコマンドを打ち間違えただけで停止するシステムを想像してみるが良い。怖くて住めないだろそんなとこ。

そこから類推すると、「実はバルスは自爆コマンドでもなんでもなく、他の意図で用意されたコマンドなんだけど使い方間違えて伝わってるんです」と受け取った方が妥当なんじゃないかと私は思うんだ。

そこからシステム的な考察が行われ、

本来ならバルス使用時には「アプリが停止されていません。このまま実行するとラピュタが壊れる可能性がありますがよろしいですか?(y/n)」「本当によろしいですか?(y/n)」とか5回くらい聞きなおすようにしなくてはいけない。ここについては積極的にラピュタ開発者の責任を問うべきだと思う。

という結論に至る。
これは非常に丁寧に傍証を検証した、説得力ある論文であったが、ここでわたしはもうひとつ、別の観点・・・主に民俗学からの異論を提示したい。
 
それは
「宴会を盛り上げる、危ない遊びのための仕組み」
だったのではないか、ということである。
別の文化に、類例が存在する。(筒井康隆「熊の木本線」より)
http://ameblo.jp/mo-so-keisatu/entry-10436198075.html

♪なんじょれ熊の木
 かんじょれ猪の木
ノッケ ノッタラカ ホッケ ホッタラカ トッケ トットトットトットッ♪

部落の連中が、珍妙な踊りとともに、ちょっとずつ歌詞を変えて歌い回ると、男も女も笑い転げる。(略)

客人の主人公に順番が回る。
ところが。。。

なんじょれ熊の木
かんじょれ猪の木
ブッケ ブッタラカ ヤッケ ヤッタラカ ボッケ ボッボッボッボッボッボッ♪

 歌い終り、踊り終え、自分で自分がやったことのおかしさにげらげら笑いながら周囲を見まわして、おれはどきりとした。
 誰ひとり、笑っていなかった。

ブログの解説から、理由を紹介しよう
(註:ネタバレでもあるので自己責任で)
 

実は、この歌を歌うと、この国に大変な不幸が起きるという、忌み歌だったのです。現に、過去に部落の者があやまって歌ったときには、いろんな事が起きたということ。
部落の者達は、歌を正確に歌わないように注意しながら、きわどく歌詞を変えて歌っているものだから、そのはらはら気分で、なおさらおかしかったと言うわけです
それを偶然にも、主人公は正確な歌詞で歌ってしまったのでした!

懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1 (新潮文庫)

懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1 (新潮文庫)

世にも奇妙な物語」で、ちゃんとメロディも付いて(笑)ドラマ化されたそうですね。
http://yonikimo.com/db/public/286.html
youtubeにはそれを受けた素人さんの踊りもある(笑)

で、もうおわかりでしょう。
世界に覇を唱えた最盛期のラピュタ国では、シータのご先祖に当たる王族たちが連日のめや歌えの大宴会。
そして、ふつうの刺激じゃ飽きたりなくなった彼らは、ひとりずつ大声で叫ぶ。

「なんじょれ…バルツ!!」「わーやべーやべーよ」
「かんじょれ…サルス!!」「まじかんべんっすよ」
「なんじょれ…バルム!!」「うわー、超びびる」
 
たいへん、刺激的な遊びだったのでしょう。
以上の論考を、「バルス=熊の木説」として、学会に問うものであります。


ほかにもラピュタ関係では過去記事いろいろ

m-dojo.hatenadiary.com
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