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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

仙谷由人行政刷新相「事業仕分けは政治の『文化大革命』」…これ「仙谷失言問題」だがな。

本当は発言の翌日ぐらいにでも取り上げたかったが、時間が空いてしまった。

毎日新聞の政策情報誌「毎日フォーラム−日本の選択」のシンポジウム「政治は変わったか 〜民主政権の課題と自民再生への展望」が12日、東京都内で開かれた。

 仙谷由人行政刷新担当相は、来年度予算の圧縮を目指す「事業仕分け」について 「これまで一切見えなかった予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治の文化大革命が始まった」と意義を強調。

私は最初、この発言をネットで見て
「えっ?何があったんだ!!こんな最大級の言葉で事業仕分けを批判するなんて、どうして仙谷は民主党内で反乱を起こしたんだろう?」と勘違いして、飛び上がって驚いたのね。
そしたら、この「文革」を、肯定的な表現で本人が使ってたとわかってさらに高く飛び上がってしまった。

こんなの
「無駄な事業を”ガス室送り”にしてやりますよ」
とか
「国の財政問題には”最終的解決”が必要ですな」
・・・もっと分かりやすい例にしておくか
「無駄な事業は『ピカドン一発』で一掃です」

つーのとかわらん。(あえて例示にそれらの用語を使用させてもらった。ご理解いただきたい)ほんとは批判的な文脈で例えたって、「文革はあまりに悲惨な事例なのだから、軽々しく比喩に使うな」とか言われるかもしれない。
ヒトラースターリン毛沢東・・・を3つ並べる(単なる独裁を超えた「全体主義」による20世紀の大量殺人という意味で)というのもすっかり常識化して、どこからも異議が出てこない概念だと思うのだが、国務大臣がこんなうかつな失言をしてしまうのだ。しかも失言であると意識もない。

あらゆる政権批判はその時の相対的なもので、XXは批判されたのにXXXは批判されないのは変だといってもしょうがない・・・とは言っているが、例えが剣呑で不謹慎である、という意味なら批判を浴びた、森喜朗首相の「銃後の守り」(と選挙の後援会を例えた)とか、柳沢伯夫の「産む機械」発言の50倍はまずかろうて。

この発言は記事にあるように、新聞社主催のシンポジウムでの発言なのだが、実際に紙面を見たら扱いは小さく、そもそも大臣の「文革失言」は記事中にはあるものの、見出しにすら取られていないし、そもそも本来なら「仙谷が民主党の事業を(忌まわしい)『文革』になぞらえた」という記事になるところを「シンポジウムが行われた」という記事にしただけ。
自社だけの記事であるという点では「特ダネ」だが、そこに着目した記事ではないという点ではちょっと意味が違うが「特オチ」だという珍しい記事だ。
わたしもそもそも、最初は2ちゃんねるニュース速報で知ったのだが、13日以降で現在はスレ6つ目だからそれなりに注目を集めているし、見出しに「政治の文化大革命」を選んで入れている。
こちらの板のニュース記者のほうが、感覚が鋭かったと判断せざるをえない。
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1258206286/l50

記事へのはてブ
http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/select/wadai/news/20091113k0000m040079000c.html

【追記】16日昼ごろ、仙谷事務所(東京)に電話して聞いてみました。
要約すると
(1)・毎日新聞のそういう記述のある記事があることは把握している
(2)・ただ、本人が本当にそういう発言をしたのか確認していない。だからなんともいえない
(3)・もし本当に、文化大革命」という言葉を記事のような形で言ったとしたら、問題であるということは事務所としても認識している
(4)・現在、この問題に関しての問い合わせや抗議は無い(これが初めて)

とのことでした。対応したのは女性。あっうかつにも名前を聞き忘れた。やはり重要なのは(3)で、今後は事務所も問題であると認めているという前提の下で評価と議論を。
そして(2)に関しては、
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20091116

のおかげで明らかに。


「動かぬ証拠」といいたいが、動画なので「動く証拠」なのである。
ああ、面白いこと言ったね俺。