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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ラピュタの構造を因数分解すると…貴種流離譚が出てくるのでは?(仮説)

さてさて、今日は軽い話題をランダムに。
ちょっとtogetter界隈で今話題なのが、中国嫁日記が大ブレイク中の希有馬氏の考察まとめ。
希有馬「なぜラピュタをやろうとすると誰もが必ず玉砕するのか」
http://togetter.com/li/96551

自分は、これも過去のエントリーで何度も書いたが「ストーリーの”因数分解”」と称して、こういう分析をしたり「コレとコレは類似の構造だね」と分類・仕分けするのが大好き。
なので今からこの因数分解に加わってみる。
……だが俺、「ラピュタ的」な類似ストーリーっていわれてパッと思いつかんぞ…。俺と無縁なところで流行っているのか????

あー、でも思いつきました。山手線ゲームか。

アップフェルラント物語 (光文社文庫)

アップフェルラント物語 (光文社文庫)

がありましたね。まずは第一関門突破さ。
さて、本文を見てみよう。

KEUMAYA
真面目な話をすると、美人局である美少女が「こいつに本当に命をかけられる!」って女でなくちゃいけなくて、その表現に全員玉砕するんだと思うんですよ。万人が共感できるヒロインはとても難しい。
(略)
それは、守るべき女の子が視聴者にとって、本当に、心から、真剣に「まもってあげなきゃ!!」って思うヒロインじゃなきゃ困るから。だってこれから、彼女に対して全員が命をかけるんだから。命をかける必要がなければ「ラピュタ系の女の子をめぐる冒険活劇」は空中分解しちゃう。

ふむふむ、ふんふんと読んでいたのだが、もうちょっと別方向へ話を考えていくと・・・実はこれは、昔は「流浪の”王子”」と、「それを助ける”騎士”」の話だったんじゃないか??・というのが、上のtogetterを読んでの仮説。
そういうのがどこまでさかのぼれるのか、それは詳しい人に任せたい。自分はだってロビン・フッドと、たしか助ける対象はリチャード獅子心王だったか、その物語を小学生向けの童話でしか読んだことないもの。
でも、そのへんだと思うんだよね。

・地方で無名に暮らしている、かっこいいヒーローが
・悪い連中に追われている、高貴な人を保護する
・その第一の保護者として信頼を得て、追っ手の悪を懲らしめる
・一部の悪はその勇者や、自分が追っている高貴の人に感じ入って帰服。
・その集団が王国を取り戻し、ハッピーエンド
 
・なのが基本的な構造だが・・・昔の物語は何と言っても「血統カリスマ」を前面に出せば無条件で盛り上がり、それだけで英雄たちが従う理由を説明する必要条件はとりあえず満たした。
・ただ大衆文化的にはそれだけじゃ盛り上がらんからその、「守る対象」にも実は徳がある、とかお優しくて慈悲深い、とかドラを何個も乗っけた(朱子学が基盤にあると「馬鹿殿にすら忠誠を誓うのが真の忠義」という密教もあるからややこしいが…)
・ことに、民主主義の今はやっぱり守るべき対象を「血縁カリスマ(高貴なおかた)であるから当然」とは出来ないので、本来はオプションだった本人の徳、性格、ついでに美男美女であること(笑)が前面に出なきゃいけなくなり、それゆえに難しくなった。んで、togetterのいう通り「ラピュタが王道を極めて、それ以上は作るのが難しくなった」とつながる。
・ついでにいうと、ラピュタもアップフェルラントもそうだけど「その高貴なお方は無欲でもあり、実際は手にはいる世俗の富、栄光、権力を捨てて、その騎士と楽しく暮らしました」となるほうが今の貴種流離譚のオチとしてはすわりがいいのかなあ・・・と。
これがおまけ。

基本、togetterの話に反論というよりはむしろ周辺を補足した感じになりましたが、まあこういうことを考えてると退屈はしのげますね、というお話。


余談。宮崎駿が語った文明論・教育論とそれへのツッコミ

宮崎駿監督の「ゲーム、携帯より子供に火のおこし方、ナイフの使い方を教えよ」
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1595701.html

この記事は以前自分が「自殺島」や「乙嫁語り」などを紹介したり「日本人のほとんどが銃の撃ち方を知らない」という話でやってた「教養の型」の話につながるので、本当はあとで詳しく、しかもマジメに論じたいのだが
その前に
このブクマにちょと笑ってしまったのでまず↓を紹介。

「それより、息子に映画の作り方教えるべき」