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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

為替の動きは「物理学」で解明できる?驚きの理論は事実かトンデモか。

2011年1月3日の朝日新聞オピニオン面に、かくなるインタビュー記事が載っていた。語り手は東京工業大学准教授の高安美佐子氏。
えーと内容を…まず、だれか書いてるだろうから「為替の物理学」で検索
http://plaza.rakuten.co.jp/tokaifp/diary/201101030000/

為替の動きを、物理学で説明しようという試みが行なわれている。ポイントは「加速度」である。動きがあるところに、加速度がある。動いている車が急停止して、即バックするようなことができないように、為替の価格も、過去の状態を引きずって変化していく。
市場参加者が2人で、1対1の取引であれば価格は単純に決まっていく。ところが、参加者が増えれば増えるほど、価格に「ゆらぎ」が生じるという。
市場参加者がみな予想するから、「ゆらぎ」が発生する。そして、「順張り」 によって加速度が与えられる。それは、どんどん増幅されていって、大暴落や大暴騰がたびたび起こる。
人のこころにある、群集心理的なものが引き起こしているとも言える。「加速度」の強さや方向を観測して、値動きの「くせ」を見つけ出そうというわけだ。

まあ実際に読んでもらうほうが早いよね。

果たして検討に値する仮説か、とっぴなオカルトか。

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このブログをずーーーっと読んでいると、当道場本舗はこの系の話題が好きなことを覚えている人もいるでしょう。広くいうと「どう考えても人の営み、人の個性や思想、個々の選択によって決まる話だろう…というものに、一定の科学法則や生物学的な制約が実はありました」という話。

自分のブログを自分で完全に把握出来てないんだけど

■”世界のすべてを計算せよ!”−−山形浩生訳で面白そうな本が出た
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080308/p7
NHKスペシャルが「金融工学」取り上げる予定
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090717/p3
■富士F1の、バス乗降客のさばき方に進歩あり・・・というブログが人気
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081014/p8
■F1@富士も凄いが、コミケも凄い?「人の流れ」制御の科学とノウハウ。そして兵站と危機管理
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081015/p4
■自殺の連鎖について
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061113/p2

こういうふうな流れと位置づけて、この記事を目に留め、切り抜いていましたがふとその切抜きが目に止まったので紹介。
しかしどこまでほんとーなのかね。
漫画界においてはゴルゴ13の中に「群集心理を完璧に操作し、自由自在に大規模デモもその暴徒化もコントロールできる」という凄腕のスペシャリストが出てきましたよね?中東がらみで(80年代)。
あと、上のリンク先のどこかにも書きましたが荒俣宏帝都物語」に登場する寺田寅彦は満員電車の中の人の流れを研究するというへんな登場の仕方をしていた。
そして、今回の高安美佐子さんは記事の著書紹介の中に

というのがある。著者名から推測するに夫か父か息子か兄弟か、同じ高安姓の人と共著ですな。共著者にはこんな本もある。
経済物理学の発見 (光文社新書)

経済物理学の発見 (光文社新書)

これも以前かいたが細野不二彦ギャラリーフェイク」に、ゴッホの絵をフラクタルで説明しようとし、それが受けて「フラクタルで株価も説明できる!」というふうに学説を展開、一世を風靡したものの最後に相場で失敗する学者・・・というのが出ていた。
逆算すると彼女らがモデルなんだろうね。
http://www.minc.ne.jp/~yoshir/yoshir/comic/galleryfake13.html
http://www.asahi-net.or.jp/~an4s-okd/rink/030045.htm
によると13巻に収録されているらしい。

連立不当方程式

ギャラリーフェイクで「ゴッホ展」が開かれる。ある男が本物のゴッホの前で30分も立ち止まる。「このギャラリーの展示中の作品は、全て贋作だと聞きましたが」「ええ」「たとえ、贋作でも、この作品のカルマン渦は完璧です。数学的均整がとれている。いいものを見せてもらいました」その男は東王大学で講師をしている青井という男であった。

藤田は青井の講義を聞きに行く。「染料を流し込んだ水の中で物体を動かします。物体の後方には大小の渦が交互に現れることになります。このように水や空気、いわゆる流体が物体の周囲を流れるときに後方に発生する渦。これをカルマン渦といいます」カルマン渦の謎が解けたという藤田。「ゴッホの絵は自然を観察することに始まっています。雲の流れ、水の流れ、空気の流れ。ゴッホは自然の流れの本質をつかんで、筆のタッチで再現した」

「カルマン渦は一例に過ぎません。自然の織り成す形のパターンは一つの法則があります。自然界の事象や生物の形は一見複雑で不規則に見えながら、実はその中に単純な繰り返しがあります。円や直線では説明できないが、その形の成り立ちには規則性があるようなのです。このような自己相似性を有する複雑な図形をフラクタルと呼んでいます。フラクタルは自然の複雑さを科学的に解明する方法論なんです」「先生、またギャラリーにお越し願えませせんか。先生にお見せしたいものがあります」「いや。わたしは貧乏な講師です。とても美術品など」「見ていただくだけで結構ですよ」

ゴッホの真作を青井に見せる藤田。「本物。確かにどの絵からも感じられる。フラクタルの律動」「先生は本物の美を知る力を持ってらっしゃる。あくまで私とは違う基準ですが。わたしは、そういう人には惜しみなく見せびらかしたいんですよ」3ヵ月後。青井はゴッホの筆のタッチを数式化することに成功した、と藤田に言う・・・(略)