INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【質問】好きな作品の”パクリ”増えて「1ジャンル」になったら一寸嬉しくない?/具体的には……(この話、この記事では「序説」しかかけないかも)

自分の記事から、自分で疑問を持ち、語るテーマが増える。非常に理想的だ(笑)
サムライトルーパー』は聖闘士星矢がモチーフ。サンライズ専務は「柳の下にドジョウは二匹」とうそぶいた…(現在は削除されてます)
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そしてブクマした、このまとめも関係してくる。

正直、『HUNTER×HUNTER』という「カニ」が食べられないから、『呪術廻戦』という「カニカマ」を食べているところはある
togetter.com

江口寿史が語る、「パクリ」と「模倣」を分かつもの
shueishaintbooks.com


こう言う過去記事での話を、こねくり回して…そして表題の話に成っていく。
で、最初に念押ししておきたいのは、いわゆる構図なんかをトレースとかで複製したり、ストーリーをそのまま頂くような話はもとより圏外。
そうじゃない、確かに別々の作品であることはわかるんだけど……絵柄 / 基本設定 / 世界観 /扱うテーマ / モチーフ /…的なものが、AとBでは一致してるよな? というかおもいっきり、BはAの影響を受けているよな?という話。


あ!!思い出した!!「ジェネリックジブリ」に代表される「ジェネリック〇〇」という方向にもっていけば説明がしやすいんだっけ!

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この記事でも紹介したけど、もう確かにジェネリックジブリとしか言いようがないようなアニメCMとかがある、というところから…

www.youtube.com
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念を押しておく、上の2CMは、ともにジブリ制作ではない。

そして、こういうことについて、いしかわじゅん氏が以前語っている。再再度の紹介で恐縮だが……

…<絵>は、その漫画の命…それは当然、自分だけのオリジナルなものであるはずだ。
どんなにカッコよくったって、いやカッコ良く見えたって、誰かがすでに一度描いた絵では、それは<うまい絵>ではない。単なる、人まねがうまい絵だ。
(略)
ひとりの漫画家が、何年もかかって、ある場所までたどり着く。振り返れば…あとから来る者は、同じ道をたどろうと思えば何の苦労もなく、その地点までは進むことができる。そして、そこから彼のキャリアをスタートさせれば、そりゃもりとん楽である。他人が艱難辛苦の末作り上げた基礎を、そっくりそのまま借りてしまえば、そりゃどうしたって楽である。
(略)
そんなことが自分の仕事において本気でできるほど自尊心に欠けたクリエイターは、まさかいないだろう。いや、絶対にいないと、ぼくは信じたいのだ。
ところが…

えっと、ごめん、字数が多いので画像に変更。

こちらのほうが読みやすいかも
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gryphon/20160402/20160402121334_original.jpg?1459566841



このあと、いしかわじゅん氏は大友克洋江口寿史や、自分の作品のパクリを挙げて、いろいろ糾弾しているのだけど、もちろん「模倣を経てオリジナルになる」ということにはちゃんと容認、称賛している。

…ちょっと注意してほしいのは、<模倣>と<影響>は別ものだということだ。(大友とメビウスの例を挙げる、そして大友の追随者のことを挙げ)…追随者はいつの間にか、消えてしまった。あんなに大量にいたのに…(略)一部は業界から本当に消え…ほんの少数の一部は、自分の絵柄を見つけてオリジナルとなった。つまり、そのほんの少数は、模倣ではなかったのだ。江口のエピゴーネンも、実に多かった。
(略)
では、<模倣>と<影響>は、どこで見分けるのか。
抽象的なようではあるが、その一番の違いは、<志>だろう。志の貧しい漫画には、貧しい匂いがある…


引用しといてなんだが、この「志」の違いとか「匂い」って、本人も言ってるように抽象的で、本当にそんなのわかるのかねえ、とちと眉に唾。だが江口寿史氏の言ってるのもそうなんだよな。


んで、こういうのの例として、自分の観測範囲で挙げたいのが「ふらいんぐうぃっち」という作品と「おねえちゃん日和」という作品だ。
この二つは、自分が認定するジェネリックよつばと!なんです。いや結構、成分の真似がうまくて、効き目もそれなりにあるよ。

comic-days.com

ふらいんぐうぃっち第一話(よつばと!っぽい)

comic-walker.com

おねぇちゃん日和(よつばと!っぽい)

…「ジェネリックよつばと!」であることの証明、これ以上要る??
そして、これらの作品の<志>は高い?低い????



…ただ、本日少々多忙につき、この続きが書けるかどうか微妙。ひょっとしたら別の記事にするかもしれない。少なくとも言えるのは、タイトルで語ってる内容には、まだ到達していないということ(笑)

ああ、じゃあとにかくタイトルまで回収しておこうかな。
具体的作品をこうやってひきあいに出して恐縮だが、自分はやはり上の2作「あまりにも『よつばと!』の影響だ……」と思う中に、一種の揶揄や批判的感覚も確かにある。
でも、実際にああいう作品を読めること、そしてよつばと!的作品が1つの”ジャンル”となるという点では、そこに嬉しさを感じている、というのもいつわらざる事実なわけです。皆さんはいかがですか?ということ。


そいえば、この、模倣作が複数出て、その結果「ジャンル」になる……という概念というか言い回しは、自分で思いついたのではない。とり・みき先生がライオンキングとジャングル大帝の関係を見て思いついた「とり・みきジャングル大帝』のテーゼ」とでもいうべきもの(そのアイデアを紹介したのは、ゆうきまさみの「はてしない物語」。欄外にちょろっと書いてあった)だ…。

ある意味、特殊な言い回しだから、うちの過去記事をカギカッコつきの「ジャンル」という言葉で検索すると関連が出て来る気がする。

おー出てきた。
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けっこう、いい記事がある。

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ここで、あらためて「つづく」。

※この続編的な話
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