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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

あのジャンルを「デスゲームもの」と命名したのって、どこの誰よ?【創作系譜論】

最近、当ブログの過去記事でよくアクセスがある一編。

m-dojo.hatenadiary.com


なぜかといえば、もちろん「イカゲーム」の世界的なヒットからだろう。

news.yahoo.co.jp


この作品というかデスゲーム全般については別に書くことがあるので、それは後日回しだが、最初はそこで書こうと思いつつ、そこだけで分量を食いそうなのと、問いを発する形になるので、独立した記事にします。

タイトルの通りで

「あのジャンルを「デスゲームもの」と命名したのって、どこの誰?」と

冒頭のリンク先でカスガさんも言ってるが、ジャンル自体の重要作品は西欧のSFに点在しているが、起源を特定するのは困難だろうと。

しかり。


ただ、もう一つの見方を、我々は教わっている。
作品の登場の時でも、類似作、影響を受けたリスペクト作品が次々と誕生した時でもなく、だれかが「メタ的に言及」した時に初めて、「ジャンル」が生まれるのだと。
H・G・ウエルズが書いた時点では「ああタイムマシンものだね」とか「透明人間ものだね」という反応は出てこない。
マークトウェインが「アーサー王宮廷のヤンキー」を書いた時には「異世界内政チート無双ものだね」とは言われない。

「お約束」「定型」は、パロディ等でメタ的に言及されて、初めて「お約束」として認知される。極端に言えば、全要素を同時に満たした作品の存在を必要としない。…元祖より、メタ的に認知される過程の方が気になる。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4682882074476973122/comment/yas-mal

そういう点でいうなら、こういうジャンルを、ジャンルとして「デスゲームもの」と名称した人間は、相応の名誉を与えられるべきであろう。
それはどこの誰だろうか。

カスガさんが最初のリンク記事で紹介されたように、バトルロワイヤルの小説が出た時には既に、ジャンル的な意味合いで『問答無用、凶悪無比、デッド&ポップな<デス・ゲーム小説>の誕生!!』と煽られていた。
してみると、この当時の太田出版の担当編集者を、暫定的に命名者とするのでしょうか。
ただ、自分が造語したともとれるし、既にあるようにも見えるしでねえ…

某小説新人賞選考委員全員から、あまりの過激さゆえ落選させられた問題作!「中学生42人殺し合い」というゼツボウ的な青春を描いた問答無用、凶悪無比、デッド&ポップな<デス・ゲーム小説>の誕生!! 深作欽二監督により映画化。
www.ohtabooks.com

ひさびさにはてな人力検索でも質問した

q.hatena.ne.jp


参考 初出調べ方法いろいろ

イカの、いや以下のやり方で自分でもちょっと調べてみたけど、ヤフー知恵袋でも遡り切れないし、ツイッターは旗揚げ時期から見ても、当然初出には迫れませんでした。

【参考・初出探しの基礎方法】
twitter内の初出探し法 https://togetter.com/li/1084358 

青空文庫内を検索する http://www.aozora.gr.jp/index.html 

国会図書館デジタルコレクションを検索 http://dl.ndl.go.jp/ 

ヤフー知恵袋内検索 https://chiebukuro.yahoo.co.jp/

はてなブックマーク内検索 https://b.hatena.ne.jp/

海外のエンタメ・サブカルの「お約束」事典『TVtropes 』(英語)  https://tvtropes.org/

「タネタン」 https://moto-neta.com/

青空文庫で満足してやめてしまうのがおまえの限界だな。玄人は国会議事録を検索する。
https://anond.hatelabo.jp/20200418204831
https://kokkai.ndl.go.jp/

「次回のデスゲームにご期待ください」

そしてこれがメタ的なギャグとして作品のメインテーマに登場すれば、そはもう完成系だと思うのです

f:id:gryphon:20190811093543j:plain
「次回のデスゲームにご期待ください」

追記 日本以外でも『デスゲーム』で通じる?

かどうか聞こうと思って忘れてた。ブクマにヒントになりそうな情報出てたけど



【創作系譜論】※準タグです。この言葉でブログ内を検索すると関連記事が読めます

そして、ブクマには非常に有益な情報が集まりました。

圧倒的…感謝っ!!

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