ロメロ監督の訃報をまさかNHKで報じるとは思わなかった。
— ジョン・ドー (@John_John_D0E) 2017年7月17日
ゾンビ映画確立 ジョージ・ロメロ監督死去 | NHKニュース https://t.co/xAQ4rNpxLR
例によって、当方が作ったまとめと連動します。
『ゾンビというジャンル』を創った男〜ジョージ・A・ロメロ監督逝去に追悼の…え、「安らかに甦れ」? - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1130989
ゾンビ映画の巨匠タグを辿っていたら「安らかに蘇れ」っていうツイがあって、ちょっとフフッてなってしまった。
— フェジェット (@defeget_snk) 2017年7月16日
笑いごとではないし亡くなられたのは本当に残念だけど、ロメロ監督なら蘇ってまた映画撮ってくれそうな気がする。
ところで、当方がロメロ作品を大好きかというと、それが違う。
上記まとめの前文で、その言い訳というか「じゃあなんでロメロ監督を知ってて、興味があるんだよ」について説明しています。
…このまとめを作ってる当方は、殆ど同監督のものも含めて、ゾンビ映画を見てません(こわいから)。
だがその一方で「ある作品が生み出した設定やアイデアが共有される」「それによって一つの文化や『ジャンル』が生まれる」という現象にはずっと興味があり、その関連で氏の功績、そして「ゾンビというジャンル」が生まれたという話は聞いておりました。
多大な業績に感謝。そして愛好家の声を記録します。
そう、つまりは、このブログでは準タグ(それで検索すると関連記事が出てきます)の【創作系譜論】の、この上ない一典型として興味があるんだよね。
相原コージのゾンビ漫画「Z」などから「設定共有の上でのオリジナル性」を考えたりしてみる。【創作系譜論】 - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130522/p4
https://t.co/euqCwkBvY9 のまとめ前文で長々と書いた「自分はこわいからゾンビ映画は見ないが『設定の共有とジャンル化』に興味がある」というのは、たとえばこういう記事で書いた話。https://t.co/rmVHc3KpoD
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年7月17日
まとめのコメント欄にも、こう書いた。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 1時間前
こういうのってロメロ翁が「ふふふ、ゾンビがゆっくり歩くたびに10セント貰えてりゃ、俺は今頃は世界一の金持ちになってるぜ」と寛容なビッグハートだからこそ「ジャンル」になれたんだろうけど、翁が強硬に類似作品に対して著作権を主張し、もちろんシリーズに人気はあるだろうけど「ゾンビもの」が一大ジャンルにはならなかった世界線もあり得たのかな。
そこから、ちょっと「10セント」のモトネタ含めてこんなパロを
<試作品>
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年7月18日
個人のアイデアが、次々と真似されて普遍的な設定や
一ジャンルとなった時、
その開祖を称える画像。 pic.twitter.com/KlvF69PHvD
ちなみに「ゾンビのアイデアが他人も使用可能になったのは、公開当時に凡ミス(規定に従った著作権の表示を忘れた)をしたため、権利を主張できなかったから」との説がある。でも、ゾンビの<アイデア>のどこからどこまでが、正しい規定なら保護されたのか…?
…ゾンビ映画がこれほどまでに人気となった原因は、「著作権管理のミス」だとインターネットアーカイブは主張しています。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は制作時点では「Night of the Flesh Eaters」というタイトルでしたが、「Flesh Eaters」というホラー映画がすでに存在していたため、映画のタイトルを修正したという経緯があります。その際に誤って著作権マークが削除されてしまったそうです。
当時のアメリカの著作権法によって、著作権マークが削除されてしまった「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」はすぐにパブリックドメインとして取り扱われるようになりました。これは本作品を自由にコピー・共有・再配布することが許可されるというだけでなく、リミックス・二次創作・内容の借用までも許されるということを意味し…
この記事への拙ブクマ。
世の中には、「ゾンビが走るのはアリかナシか論争」というのがある。
これもコメント欄をまずこっちにも貼る
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2時間前
このまとめ作業で知った知識メモ 「ゾンビファンの間で、ゾンビはゆっくり歩くべきか、走ってもいいのか。どっちがより怖いか」論争があった⇒最近の作品で「ゾンビになりたてなら肉体が新鮮なので走れる。時間がたつと走れなくなる」という折衷的な設定が提案され好評…とな。ゾンビの歩く走る問題は『ゾンビ・サファリパーク』が、新鮮なうちは速度が速くて体が腐れば腐る程ゆっくりになるという設定で解決に導いていました。 pic.twitter.com/xuiH4dJbtS
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) 2017年7月17日以前紹介済みですが、もう一度。伊藤潤二『She is a SLOW WALKER』。いいなあ。 pic.twitter.com/db0xkgDMss
— 唐沢なをき (@nawokikarasawa) 2017年7月17日
面白くなってきたんで、さっきのまとめに追加しときました。
これを箴言化した言葉として「ライオンキングは一作ならジャングル大帝のパクリだが、次々と作られれば『ジャングル大帝もの』というジャンルが生まれる」(BYとり・みき)というのがある。
そのへんもずっと追ってきました。
漫画の「ジャンル」と「類似作」をいろいろ考える(+「百姓貴族」「銀の匙」について)【創作系譜論】 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110601/p1