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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

続・パクリから「ジャンル」へ…の話。最近「ジャンル化」認定できるテーマを独断で列挙。【創作系譜論】

こちらからの続き
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ざっくり言うと

・盗作とか剽窃とかじゃないが、絵柄や雰囲気や基礎設定などを、先行傑作から借りて描かれる作品がある。
・「カニに対するカニカマ」とか「ジェネリック〇〇」とか、そんな揶揄の言葉もあり…
・そういう作品に関しては否定する言説もあるが、それらが増えていけば独自の魅力が生まれ、そしてそういうテーマが「ジャンル」として確立する。
・それに対して、元の作品の愛好家が、怒る気分もわかるが、むしろそういうジャンルが生まれて、似た系統の作品が生まれたら嬉しくないですか?


~という話。前記事では「ジェネリックよつばと!」とでもいうべき2作品を紹介した。
よつばと!」はドリフターズヒストリエブラックラグーン…そして「ハンター✕ハンター」らと同様に「既に十分なヒット作になり、既刊も売れ続けてるからあくせく毎号書く必要ないよ、余裕で休載…というか掲載の方が稀」クラブの一員。
それなら特にジェネリックも売れて当たり前だ。


そんな特殊事例はともかく、もうひとつ「ジャンル化」という点では語らなきゃいけないものがある。
それは「異世界もの」という、これまた基本的に「ジャンル」が確立する中で、すでに一門を成している「悪役令嬢」やら「パーティ追放」やら「地味な能力が実は最強だった」やら「現世の平凡な技能が異世界では救国の業となる」やら「異世界で、英雄として大活躍するよりむしろのんびりとスローライフ」とか……(少しずつこのジャンルの解像度があがってきたなぁ、俺)

これについては、まだ全然把握してない内に、直観でえいやっと分析したら、たぶん当たったんじゃないかなー、と思えるような記事を以前書いてた。

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(略)…「なろう」周辺は!! 自然発生的な何かなのか、ある天才がいたのか知らないが「設定とか世界観とか基本アイデアとか、そのへんはかなり似ててもいいじゃーん。そこをマネするのはありでしょ」という雰囲気が、できたんですよ!!!そしてそれは一種画期的で・・・・
やっぱり従来の商業誌的な感覚だったら
「自分はフィクション内の悪役令嬢に転生してしまった。知っている今後の展開を逆手にとって、幸せなルートを探る」
「自分はパーティを追放されてしまったけど、実は隠れた能力があって追放された先でむしろ大活躍。俺を追放したパーティのほうが機能不全になって、自分を捨てたことを公開している」

レベルで類似すると、いろいろな葛藤があるんだと思うのよ。
しかし、そこを一種、共有する「雰囲気/慣習/伝統」が生まれ、定着した。
結果、玉石混交ではあるのだろうけど、その「ジャンル」はとりあえず商業的には大流行し、隆盛を極め、一種の「文化運動」とも言っていい規模になった(後世の日本文学史では、絶対にこの時代の、このジャンルの隆盛が記述されるんじゃないかなァ)。

いろいろ、示唆に富むと思うのです。

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異世界ものがテンプレ過ぎると自虐する漫画

『あー、一作品がきっかけで、その後類似作がどんどん出て「ジャンル」になったよな』、と思うもの

その作品が完全な”元祖”でもないだろうけど、そこが流行の起点だよな、というのも含めて
・「タイムマシン」もの
・「透明人間」もの
・「ロビンソンクルーソー」もの(孤島サバイバル)
・「七人の侍」もの
・「ゾンビ」もの
…とか古典を探すとキリないか。

ごく最近、一作品がきっかけでジャンルとなってるなーとネット、SNSで話題になったもの、といえば
ダイ・ハードもの

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ダイ・ハードもの

・マンガ家マンガ
・年の差恋愛
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・内政チート(異世界
・パーティ追放(異世界
・のんびりスローライフ異世界
・地味な能力が逆に最強に(異世界
・地味な日常で感じたことや突飛な空想をゆるく語り合うトーク
・マニアックな趣味に若い女の子がハマる

・マニアックな趣味やローカルな風習(料理など)を外部(宇宙人や違う時代の人、外国人)が絶賛
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・「ビシッという」キャラが世相を一刀両断し、周囲がハッとする

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現代倫理無双 異世界おじさん
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ミステリと言う勿れ

陰キャ陽キャ(※多くはギャル)が仲良しになる

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ギャルと地味(な女の子)の友情は「王道」になってるらしい(月刊アクション

月刊アクションに出張掲載されてた作品
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・多くの人の生殺与奪ができる特殊能力を持った人間が、その力の強さに自らおののきながら、その力を駆使すべきか封印すべきかとか、苦労する

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デストロイアンドレボリューション 自分の超能力への恍惚と不安

・鬼・吸血鬼・妖怪などの力を得た「眷属」と主人の関係性を描きつつ、彼らが悪(属性上は自分の仲間だったりもする)と戦う

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勇気あるものより散れ 「眷属」ものとでもいうべきか

manga-park.com


・・・・・・・・・・みたいなのが、たとえば「ジャンル」化してませんかね!

いくつかは、このブログで語ったことがあったので、いまリンクや画像を可能な限り張ってみた。

これでなんとなく
「好きな作品のパクリっぽい類似作が色々出てきても、そうやってそれが「ジャンル」になったら嬉しいのでは?」という話、実感しませんかね。しませんか。


そういえば、逆に
「ジャンルになってほしいと思うんだけど、なかなかイマイチ『ジャンル』になるほど成立してはいない」というものが個人的にはいくつかある。
これは今後、機械があればまた独立した話として語りましょう

(ひとまず了。タイトルも改題した)


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