まず「レオン」を論じた映画語りマンガから。
えーと…そもそも何かの記事をブクマで読んで、ああこのテーマそろそろ論じよか、と思ったんだが… ああ、「メモ」と入れてブクマしてた過去の俺エライ!!
タイトルには入れきれなかったが「おっさん」との恋愛ね、OK。
【18日追記】
思い出した!!この映画についての、このまとめもこれを検討しようというきっかけだったんだ!!
紹介が遅れたのは痛恨だが、今から追加リンク。予告動画もあった「ジェニーの記憶」。
togetter.com
ジェニーの記憶
こうブクマしてたのになあ。こっちは「メモ」じゃなくて「資料」と入れていた。後から使いそうなブクマは、用語を統一せねば。
『ジェニーの記憶』未成年の性の自己決定権について考える際に参考になる実話映画「中高生も観てほしい」b.hatena.ne.jp「教師と生徒の恋」「保護・監督者的立場の年配者が被保護下異性と(最終的に)恋愛関係になる話」の変遷(反響も含め)を考え中なので資料に/一方敷衍すると「未成年同士の恋愛」や「選挙活動」も無関連でない訳で
2020/08/12 06:55
取りあえず、まずはいつものように、一覧からはじめよう。一覧を作れば、そこから問題意識がおのずと明瞭になる、というのが当方の持論。
m-dojo.hatenadiary.com
それではスタート。あと「結果的に恋愛に至らなかった作品」も入っちょりますが、そりゃ「結果的に」なわけだからね…
とある超有名作品
実写にもアニメにもなった人気作品だが、保護者的な立場だった年長男性と、その被保護的な関係性を持っていた女性(成人です一応)が最終的に恋愛関係になるのはストーリー上のサプライズで、当時は読者も大いに驚いたと聞くので、タイトルは略す。
知りたい人はリンク先へ自己責任でどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%84%E3%81%A8%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC
【以下、ブクマで情報寄せられた作品】
深く感謝。
当たり前だが、知らないと一覧に盛り込みようがないよな。つくづく実感。どれぐらいタイトルで示した漫画の定義に一致してるかの審査もしてない(できない)ので、そこは情報提供を受けた紳士賢者の社交場、はてなブックマークへの信頼。
ふしぎの海のナディア
ナディア一挙放送にまじ感謝。。。
— かざり@労働はクソ🏇🏻 (@kiitostake) 2016年7月25日
13話ほんとサンマリ夫婦で😇🙏
27歳×4歳とかいう年の差ほんと尊い
マリーまじ可愛い💕しサンソンかっこいい✨ pic.twitter.com/c2tARB1Lyy
元から映像がメインの作品です。上の本はそこからの派生した関連本。年齢差の恋愛が、脇役のエピソードです少年を飼う
森川藍は都内で働くバリキャリOL。残業や深夜帰宅は当たり前、結婚ラッシュどころか終電にすら乗れない日々を送っている。そんな彼女が拾ったのは、とびきり綺麗な16歳の男の子・凪沙だった。猫のようにマイペースな凪沙との出会いが、藍の日常を少しずつ変えていく…。 癒し度100%・ホームスイートドラマ!
試し読み可能
comic-zenon.com
※さらに情報寄せられ追記
黒ギャルさんが来る!
(※ドラゴンエイジ連載中、メモ)
椎名高志「絶対可憐チルドレン」
(2020年11月ぐらいに掲載の号)
その後、こんなふうになりました。
m-dojo.hatenadiary.com
追記 ルパン三世 カリオストロの城(あとからの解釈でそういう読み解きが増えている?)
なんかさ、カリオストロの城のラストのルパンがクラリスを抱きしめずに別れるシーンを『クラリスが未成年だから』と解釈するのが今のネットの流行りみたいだけど、クラリスが大人でも別に抱きしめないですよ。泥棒が王女を抱きしめたら不幸にするから連れて行かないんで、別に未成年だからではない。
— CDB (@C4Dbeginner) November 21, 2020
『クラリスが未成年だから抱きしめないんだ』という話なら、別に5年後や10年後に来て『いい女になったなー』って抱きしめればいい話なわけだけど、ルパンはあれっきりもう2度とカリオストロには来ないわけでしょ。泥棒を覚えさせるわけにも行かないし、自分が国王になるわけにも行かないからですよ。 https://t.co/AO9A3vfibO
— CDB@初書籍発売中! (@C4Dbeginner) 2020年11月21日
追記 月曜日のたわわ
2022年上半期、ゴールデンカムイかこの作品か、というぐらい、ネットで語られました(賛否)
comic-days.com
あー、作ってみて実感したけど、基本的にこのジャンル「not for me」だ、残念ながら(笑) もちろん、食べ物などがメインのネタになる、話自体はおもしろいなどで、上記の中で読んだり本を所有したりもあるが。
ただ、なぜ自分がわざわざ一覧まで作って何かを書こうかといえば、それは法哲学的な側面、倫理学的な側面からだ。
すなわち・・・・・・・・・・・
そもそもこういう関係になるのは、問題がある。そうあってはならない、という立場があるようなのだ。それは、作中でも描かれるし、また作品批判の形をとっても描かれる。
特に、これはまた聞きのようなかたちなのだが、映像化もされた「うさぎドロップ」と、このマンガがすごい!で1位になったんだっけ?「高杉さん家のおべんとう」は、それがメインテーマになったり、そういう結末でなくてもいいのにそうなったということだろうか、まさに保護者、監督者的な立場のオトナと、それに庇護されていたコドモが(もちろんコドモの成人後に)結ばれる、という結末に非難がすげー集中したらしいんだわ。今その痕跡は……
bibi-star.jp
togetter.com
togetter.com
ちなみに、下の記事から、さらに類似作品が紹介されているが、知らないものが多し。
参考までに引用
den8.hatenadiary.org
以下、順番に類似作品との比較を述べるが、基本的に上に書かれた作品ほどうさぎドロップと設定が似ている。高杉さん家のおべんとう
パパのいうことを聞きなさい!
愛してるぜベイベ
BLOOD ALONE
海街ダイアリー
こどものおもちゃ
だぁ!だぁ!だぁ!
「高杉さん」は…あの、グーグルサジェスチョン機能でマンガの題名 プラス「クズ」「炎上」「気持ち悪い」が表示されるの何?
しかし、法哲学的な部分で議論するなら、かなり平々凡々な結論になってしまうからなぁ。
「その被保護者的な人物が、自由意志を尊重できる年齢―――18歳だか20歳になったら、性的な関係を含めた恋愛・婚姻関係になったっていい。そりゃ自由である」
「むしろそれでも反対嫌悪するならエイジズムという差別偏見である」
「そのいい・悪いを区分するのは、単純かつ唯一の基準がカレンダー、生物学的年齢である。上のような区分の年齢に一日でも足りなければ不可、一日でも超えれば可」
「性的な関係抜きの、精神的な恋愛ならどうか? まあそりゃ、それを妨げるべきものはあるまい」
みたいな感じであろう。
あまりにも平凡である。ここからいろいろと考えられないかと思ったが、そんなには広がらないな。
それが、大オチとなっている話も多数ある。生徒と教師では、恋愛は許されない。しかたないね。 ――その数年後、生徒は成人してこの街に戻ってきました。さああらためて恋愛関係が始まります、的な。
ただ、これは恋愛結婚だけでなく、アルコールでも深夜労働でもギャンブルでも同じ部分はあるのだが、
「年齢による区分はどこかで定めねばいけない一方で、間違いなく個体差が大きい肉体的・精神的成熟を一律に年齢で判断し、全く同じ行為が基準に一日足りなくても違法だが、一日でも到達したら合法という事自体に矛盾や滑稽味を感じざるを得ない」ものではある。
だからこそ、「未成年だけど酒を飲む」などのコンプラが、微妙なグレーゾーンをもって描かれることもおおいのだろう。
ただしかし、それ…法的基準の年齢や、外形的な性的関係の有無を超えて、それらが恋愛関係になることは倫理的に許されないのだ、との主張もあるようなのだ。とくに「教師と生徒の恋愛」ものは、条例制定などもあるのか、明白に昭和より平成令和のほうがタブー性が高まっているようであります。「めぞん一刻」での、それらの描かれ方を想起されたい。
めぞん一刻で八神いぶきっていう恋に恋するJKが出てきてからの展開何回読んでも面白い。何が良いって、五代くん結局はめちゃくちゃええ奴やん。って思えるところ。就活編抜粋して国語の教科書に載せよう。 pic.twitter.com/zmcwCadAxv
— Yusuke Ijichi (@a_o_aa_o) September 13, 2019
『めぞん一刻』最終巻より。「惣一郎さん」の変人キャラを際立たせるための道具立てとして、地層への興味が使われている。33年後の今は、まったく普通の趣味へと変わった。 pic.twitter.com/Biis4YsDLX
— 竹内正浩@新刊『皇居の歩き方』 (@takeuchmasahiro) June 6, 2020
最近だと、特に20歳ほど年齢が下の異性と結婚する芸能人が出た時、その反応として目につく
リプ欄、きもい。
— 飼い主。@男女平等を掲げる党はないのか🦍☠️🔪🔨⚔️✂️🌼 (@kainushi03) 2019年9月28日
親子でもおかしくない年の差だし、ロリコンだと思う。
2017には交際報道があったとのことだし、女性が20歳前後の頃から付き合ってるって事やろ?
で、城島は来年50?いや親子やろ。
気持ち悪い。
城島が年の差に言及してないのが更に気持ち悪い。 https://t.co/EIy8OmCa9f
そういえば、なんだったかな…twitterで、職場だかバイト先で、50代〜60代だったか…そういう年齢の職場仲間の男性に、「同じ職場の20代だか30代の女性を好きになった」と相談された書き手が、何が正しいかを自問自答した結果「どんなに年齢差が有っても、人を好きになるのはダメなこと、恥ずかしいことではないので、アプローチしていいのではないか」と伝えた(伝えざるを得なかった…)みたいな話があって、法哲学的には満点ですよね、これ。その一方で、感覚的な違和感があるか、といえば無いわけではない。
さまざまな「少数者」の生き方を複合的に描く「大阪ハムレット」でも、歳の差のある関係が描かれていたな(小学生なのだが、特異的に見た目が大人なため、自分の実年齢を隠して大学生を名乗り大人の女性と交際する)。
逆にいえば、どんな理屈によって(エイジズムの批判を浴びずに)「年の差恋愛」や「昔の『保護者がわり』や『教師」的存在のオトナは自分が保護していた対象の相手と、(相手が成人しても)恋愛婚姻関係になるべきではない」(「恋は雨上り…」みたいな、バイト先の運営責任者とバイトの高校生、も含まれるのだろうか)を理論構築できるのか、それに少しく興味がある。敢えて言えば「お手並み拝見」というか……
ああそうか、基本not for me なこういう作品を、なぜ一覧構築するまでに調べて記憶にフックしていたかといえば、そういう部分でなんだな。俺的納得。
そしてこの記事に続く。
m-dojo.hatenadiary.com
追記
書店をあるいていたらイーストプレスから「先生・生徒アンソロジー」というのが出てた。
参考
togetter.com
さらに追記
ヤマシタトモコ「違国日記」はどうなかん?
アマゾンのあらすじだと、恋愛に至るかはわからないが、小さい子を30代女性が引きとって一緒に暮らすらしい。いや同性だけれども!!
追記
こんな広告ツイートが。「長閑の庭」ですか
地味な大学院生・元子(23歳)は憧れのドイツ文学教授・榊(64歳)に告白するも、勘違いと断言され…。これは“嗜好”か“恋”か。「恋の定義」を模索する、年の差 恋愛未満ストーリー。#長閑の庭 #honto
— 紙の本も電子コミックも honto (@honto_jp) 2020年11月18日
『長閑の庭』を無料で立ち読みhttps://t.co/YmtZdLCMav pic.twitter.com/U9M8JexjYo
ブックオフの店頭で見た
話題になってた
推しにそっくりな義弟ができた話(1/5) pic.twitter.com/kU5vOwGH0c
— Perico@15分前商業版②2/26発売 (@perico_op) 2021年3月9日
「この恋は合法」はこちらの短編集(紙本)に収録されてます!BOOTHのみ特典4Pリーフレットつき!
— Perico@15分前商業版②2/26発売 (@perico_op) 2021年3月12日
Pericoラブコメ短編集「ラララ・ラブコメディ」【BOOTH限定セット】 | Pericom. https://t.co/1E6B4aQR3u #booth_pm
2021年にちょっと面白い記事があったので抜粋しておこう
私はこの映画をイギリス文学の授業でよく学生に見せているのですが、ここは注意を促すようにしています。90年代にはこういうふうにイケてる女の子が年上の男性と付き合うのがもてはやされるようなこともあったけれども、今は性別や性的指向にかかわらず、大学生が高校生と付き合い始めるのは大人としての責任にそぐわないということを付け加えています。そもそも今の若者は触れているカルチャーや育ってきた家庭の形によってはこういう恋愛は近親相姦っぽくて「キモい」と思うかもしれないので、90年代にはこういうのはキモい扱いではなかったのだ、と説明することも重要です。
(略)
1990年代半ばにおいては、十代の賢い女の子はなんとなく同年代の男の子を子供っぽいとバカにしていて、やたら早く大人になろうとしており、知的に対等な関係で恋愛すべく、少し大人の20歳過ぎくらいの男性と付き合いたがるものだ、という考えがあったらしいということです。インターネットを通した子供に対する性的搾取などが問題になっている現代に比べると、「いやいや同年代にもまともな子がいるでしょ、そういう子と付き合っては?」と思いますが、25年前はまだ十代の青少年の性行動に対してやや楽観的に接することができた時代だったのでしょう。女の子のほうが男の子に比べて早く大人になろうとするという描写は90年代半ばにはガールパワーの表れのひとつだったのかもしれませんが、今だとちょっと男女を違うものとしてとらえすぎているようにも感じられます。2021年の視点だとこういう「カッコいい女の子」観は時代遅れで、むしろ危険な人権侵害や不必要な男女の差異化を誘発しそうな描写に思えますが、25年ほど前にはそういうのもありだったのです。
(略)
今でもこういう十代の女の子が年上の男性に憧れるというようなコンテンツは日本で作られていますが、25年くらい前の感覚でその再生産を続けるのは時代遅れと言えるでしょう(ひょっとすると、そういうコンテンツを見て育った私くらいの年齢の人たちが再生産しているのかもしれませんが)。90年代のシェールやダイアンはカッコいい子でしたが、2021年にはまた別のカッコよさがあるはずです