INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日のBSプレミアム映画は「泣かせの三連星」がやってきた、なぜか。

ひとつが、もう始まってる(午前9時から)なんで大急ぎでまずラインナップから


映画カレンダー|NHK BSシネマ

世界名作劇場・完結版 母をたずねて三千里

2000年 日本

BSプレミアム1月11日(月)午前9時00分〜10時29分

レ・ミゼラブル

LES MISÉRABLES 2012年 イギリス
1月11日(月)午後1時00分〜3時39分


19世紀フランス。パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮釈放されるが生活に窮し再び盗みを働く。司教の真心に触れて改心し、名前を変え事業で成功を収め、やがて市長にまで上り詰めたバルジャンだが、ジャベール警部の追跡が迫る…。文豪ビクトル・ユゴー原作のミュージカルを、豪華キャストと壮大なスケールで映画化した感動の名作。迫力ある歌を披露したアン・ハサウェイはアカデミー助演女優賞に輝いた。

BSプレミアム1月11日(月)午後1時00分〜3時39分

鉄道員(ぽっぽや)

1999年 日本

主演高倉健。どんなときも駅に立ち、鉄道員(ぽっぽや)一筋に生きてきた男に舞い降りる奇跡を描く、浅田次郎原作の感動のドラマ。北海道の雪深い町にあるローカル線の終着駅。たった独りで小さな駅を守り続けてきた駅長・乙松は、間もなく定年を迎える。最愛の妻に先立たれ、生まれて間もなかった娘の死もみとれなかった悲しみを抱える乙松の前に、一人の少女が現れる…。共演者、去年3月に亡くなった志村けんの存在感も光る。
BSプレミアム1月11日(月)午後9時00分〜10時53分

鉄道員(ぽっぽや) [Blu-ray]

鉄道員(ぽっぽや) [Blu-ray]

  • 発売日: 2017/10/25
  • メディア: Blu-ray

「麒麟がくる」受けて松永久秀再論。平蜘蛛「爆破」は無かったが……



そこで…だ。
これはあれか、日本が誇る絵師、池上遼一の筆によるものか。

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松永久秀が平蜘蛛とともに「爆死」したという描写(池上遼一「信長」より)

それでさ、2014年(「軍師官兵衛」の年だね)にこのtogetterをば作ってたわけよ。

松永久秀は名物「平蜘蛛」を打ち壊した?爆破した?本郷和人ゆうきまさみ氏らが考える
togetter.com

ゆうきまさみ本郷和人の両氏が、松永久秀をめぐって議論してるなんて超豪華じゃね??
そして信長が執着し、それを譲れば助命するとまでの条件をつけていた「平蜘蛛」に火薬を詰めてもろともに爆死…というのはさすがに出来過ぎているからお話として、その「お話」が語られたのはどんな経路だったんだろう?と調べる、考えることの楽しさですな。



過去に、こう書いた。

…松永といえばゲーム「信長の野望」のときに、個人的に散々痛い目にあわされた(笑)。
で、思うのだが、松永は信長包囲網の戦力的にはかなり小さいもので、数字的にはそんなに特筆大書するものではない。
しかしそれにしてはエピソードやキャラがやたらと立っているシトで、この人が織田信長もの、戦国物に登場するとピリリと辛い、物語を締めるアクセントになる。
浅井長政反逆の際には圧倒的ピンチの信長を守る側だったというエピソードもいろいろ解釈できるしね。
こういう人物が戦国絵巻にいてよかった。
俳優でいえば、大物が「特別出演」「友情出演」するときにぴったり、みたいな。

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前にも何度も書いた話だが歴史の人物の中には「実際のその人物の生涯」より「その人物の語られ方・イメージの変遷史」のほうが面白いやつらがある。
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信長の語られ方=キャラクターを論じた「信長名鑑」が一冊の本になり以前、評判になった。

信長名鑑

信長名鑑

なら、それよりスケールは小さく、せいぜい小冊子だろうが「松永久秀名鑑」が作れるのではないか、そういう立ち位置のキャラクターではないか…と思えるのです。


名作「へうげもの」第一話も、思えば松永久秀と平蜘蛛にまつわる一件だった。
comic-days.com





そのほか、過去の松永久秀話。
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【メモ】重症者のE C M O離脱・生還割合は67.4%。「素晴らしい結果」とのこと

www.jsicm.org

twitter.com
良き結果あれ。

木村幹氏と、どこかの名誉教授とのメールのやりとり。



だれなんだろうか。

すでに文中に、
ヒントは出ているらしいのだが


ちなみにその後、2020年1月10、11日にも関連ツイートはある(あとで調べられるように資料)
もうたくさんありすぎて収録しきれん

津田大介氏が集中的にこの時期、いろんな人を訴えている由。

※最初のタイトルが文章としてわかりにくい、との声あり、改題しています

わかる範囲では、4件ということかな?
なんか計8人、という情報も読んだのだが・

1:百田尚樹

2:高安正明

https://togetter.com/li/1645919togetter.com
togetter.com

4:(きをつけっ)竹田恒泰氏(なおれ)


www.youtube.com


www.tokyo-sports.co.jp



登場人物がそろいもそろって「濃い」なぁ。(そして、たとえば積極的に著書を読みたいと思うような人もあまりいない・・・・・)
にしても、なんでこんなに訴訟が集中的に行われるのやら。


あと、みんなyoutubeyoutubeyoutube・・・・・・・・・・・・・・・


ときに、訴訟内容の詳細はまだわからないけど、少なくとも上念司vs津田大介の訴訟は、「左翼活動家」という表現は名誉棄損か、という争点があるらしい。


www.youtube.com


今回、被告じゃなくて(笑)、その状況を論評して取材依頼メールを津田氏に送ったりしているのが、山本一郎氏。

www.youtube.com

のだけど、今回の一件でいろいろ回っていたら山本一郎氏の、文春オンライン記事の中に

そもそもが【左翼活動を行うアクティビスト(活動家)である津田大介さん】を特に芸術的なバックグラウンドもないのに芸術監督に選任し
bunshun.jp

という一節があることを発見しました。これもいつか、訴訟対象になるのか????

追記

代理人として、小倉秀夫氏が関わっている裁判もあるとか(全部かはしらぬ)




その後の情報
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朝鮮総連、JRの妖怪、後藤田正晴…「2016年の週刊文春」に登場する”敵”が強すぎる

この前紹介した、この本について再度。
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2016年の週刊文春

2016年の週刊文春

  • 作者:柳澤健
  • 発売日: 2020/12/15
  • メディア: 単行本
いま、日本で最も恐れられる雑誌と、
愚直な男たちの物語――。

花田紀凱と新谷学。ふたりの名編集長を軸に、昭和、平成、令和の週刊誌とスクープの現場を描く痛快無比のノンフィクション。

◎目次◎
序 章 編集長への処分
第一章 会えば元気になる男
第二章 週刊誌記者
第三章 疑惑の銃弾
第四章 花田週刊
第五章 マルコポーロ事件
第六章 殺しの軍団
第七章 二〇一六年の『週刊文春
最終章 文春オンライン
あとがきにかえて――二〇二〇年の『週刊文春

この本、表題は表題として(笑)菊池寛による文芸春秋創刊から描かれる、トータルの文春の物語であることは前に述べた通り。
で、文春の報道を扱う以上、それに対するリアクション、要は抗議や妨害についてもいろいろ書かれている。いくつかは「そりゃ怒られるわな」、ってのもあるんだけど(笑)、理不尽な抗議妨害も数多い。
ただ、出てくるメンツが、全盛期のPRIDE-GPか、ジャイアント馬場が本気出したチャンピオンカーニバルを越える「グランド・チャンピオン・カーニバル」かってぐらい豪華なんだよな。

後藤田”最強官房長官”正晴

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後藤田正晴の「言論弾圧未遂事件」

いきなりラスボスやん。後年、文芸春秋でも関連書籍が多数出たりして必ずしも関係が悪かったわけじゃないけど、実はこんな剣呑な状況があったのだ。

ガラ刷りが編集部に届いてまもない九月三日、堤堯編集長のところに内閣官房長官から電話があった。 当時の文藝春秋にダイヤルインはなく、社内用の直通電話以外はすべて交換が受けていた。 《交換嬢が言う。 「ゴトウダさんからです」 「どこのゴトウダ?」
内閣官房長官後藤田正晴さんと名乗っていらっしゃいます」
おいでなすったかと電話に出る。
「エー、後藤田ですがね、ナニか藤尾さんがオタクにエライことをしゃべりよったらしい」
「いや、たいしたことはありませんよ」
「それについてだね、外務省がエラク心配しとる。アジア局長の藤田がそちらに伺いますが、ひとつ話 を聞いてやってくれませんか」 「結構ですよ」
という次第で、ほどなく藤田某(引用者注・藤田公郎のこと)が来社した。見ればガラ刷りを手にし ている。
「あんた、それ、どこから手に入れたんですか」

この「後藤田密使」は、実にダイレクトに
「何とか掲載を取りやめていただけませんか」
「どうしても掲載するなら問題の個所をスミで消して…」(そっちのほうが目立つがな!!)


とか、はい言論弾圧、アウト―!!
な要求に及ぶ。要求だけならともかく、

「何と言われても、是非ともお願いしたいんです。土下座しろと言われれば、これ、この通り土下座もいたします」

ほんとうにやった!らしい。外務省の局長といえば、交渉事、ネゴシエーションのプロやろ?それがジャパニーズDOGEZA???こんなんで国際交渉してたの?
あんのじょう、これはドゲザ損。何の意味もなかったし…

どげせん コミック 全3巻完結セット (ニチブンコミックス)

どげせん コミック 全3巻完結セット (ニチブンコミックス)

  • 作者:RIN
  • 発売日: 2011/11/28
  • メディア: コミック


後藤田正晴といえば、後年は筑紫哲也のニュース番組などにも何度も登場(筑紫哲也編集長時代の、朝日ジャーナルの後藤田評をふくめた論調とか言ってやるなよ…)し、自民党ハト派の理想的に伝説化し扱われている。

だけれども、ハト派ハト派だけど、実のところその根っこにあるのは、「戦前の旧内務官僚の立場から」、軍部の横暴と対立したバックボーンであり、ゆえに「平和のためには、民を管理し支配しコントロールしなければならない。民主主義は我々(内務省エリート的な存在)によって管理することが暴走を抑えるのだ」みたいなものがあったのであろうと思う。そういう点で、ある意味でまことにリベラルの正反対であった。

公平を期していうなら、ちょうのつく子供心に、藤尾正行の発言や思想を報道で見た(あとでこの文章自体も読んだはずだ)けど、実にどうにもレベルが低い、自民党の中でも「溶岩石のように凝り固まったアタマ!」の時代錯誤な放言であり、論ずるに足らぬ低レベルの、まさにどこに出しても妄言な妄言だった。
だが、だからこそ、「質の高い言論や表現は何もしないでも守られることが多い。そうでない言論や表現がどこまで守られるかが自由の試金石だ」というセオリーに、見事なまでに合致した一件であった。

おどろくべきことに、藤尾発言はたしかに大問題になり彼は文部大臣(当時)を罷免され、当時の中曽根康弘内閣も野党と言論機関から多くの批判にさらされたけど、明々白々な証拠があり、当事者から公式の抗議も来ていたこの「言論弾圧」は、みごとにスルーされ、最強官房長官の首はちーとも寒くならなかった。
まあ人呼んで「日本のフーシェ」、後藤田氏は当時のメディアを完全にコントロールしていた、とも言われる。野中広務菅義偉も、彼に比べりゃひよこ同然なのであった。そして今では「保守ハト派の理想」のアイコンなんだから、ねえ…


朝鮮総連

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2016年の週刊文春 朝鮮総連の組織的抗議

……朝鮮総連の猛烈な抗議については松井清人が語ってくれた。 「パチンコ疑惑の第一弾が出た直後から、堰を切ったように文春に抗議にきた。当時の朝鮮総連は強硬だったからみんなが震え上がっていた。支部ごとに五、六人ずつがチームを作り、毎日毎日、朝の10時から夕方の五時まで三〇分おきに交替で抗議にくる。一二時から一時はきっちり休むんだよ(笑)。 (抗議の) 内容は全部同じで、罵声というか、怒鳴り声でガンガンやる。それが一カ月続いたんだ。
抗議に対応したのは花田さん。全部ひとりで相手をした。担当デスクは俺だったから『お疲れでしょう、代わりましょうか?』と言ったんだけど、花田さんは『いや、自分でやる。君たちは絶対に前に出さない』って。
花田さんも最初のうちは元気だったけど、一週間もするとグッタリしちゃった。五時になってようや く総運が引き揚げると、花田さんはテレビの前の大きな机に座って、大量にくる郵便物を開封し…(略)


「抗議がじゃんじゃかと寄せられる。それは言論の自由の侵害か」という話、以前木村草太氏などの論考を引いて紹介考察したが、
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しかしあきらかに組織的で、ほぼ同一の内容を、罵声、怒鳴り声でずっと、連続するようにスケジュールを立てて……だと、上の問いをするまでもなく明らかではないか。
それがかつての武闘派集団にして、主体思想を信奉し、金王朝三代の全体主義体制の下部組織として絶対の忠誠を誓い続ける「朝鮮総連」の、全盛期の力と方針であった。
そりゃ、文芸春秋社にすらこれだけ組織的な攻撃を加えるんだから「身内の裏切り者」に対しては、集会ぐらい直接乗り込んでぶっつぶすわな。
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しかし、そうであっても、腐敗した資本主義の毒が回った面もあるようで、「一二時から一時はきっちり休むんだよ(笑)」だってさ。
千里馬運動の精神はどこへ行ったっ。苦難の行軍を経て、100日戦争にウリ式社会主義で勝利しなければなりませんっ。


松崎”JRの妖怪”明

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2016年の週刊文春 vs松崎明

東労組の "ドン" 松崎明が組合費で買った「ハワイ豪華別荘」》(二〇〇五年一二月二二日号)は、 「週刊文春」にとっても特別な記事だ。 一九九四年六月に『週刊文春』が〈JR東日本に巣くう妖怪〉を連載したことは第五章で触れた。 世界最大級の公共交通機関JR東日本の最大の労働組合革マル派が支配し、JR東日本の経営権に まで介入しているという記事の内容は概ね正しかったが、JR東日本は管内にあるキヨスクにおける 『週刊文春』の販売を拒否するという前代未聞の言論弾圧を行う。雑誌販売の生命線ともいうべき流通 を約一カ月半にわたって断たれた結果、『週刊文春』は三分の二ページ大という異例の大きさでJR東 日本への謝罪広告を掲載した。全面降伏である。以後、JR東日本革マル問題はメディアにとってタ ブーとなってしまった。
それから一一年が過ぎた二〇〇五年、『週刊文春』はタブーに挑戦しようとしていた。 「二〇〇三年秋くらいに、JR東労組を牛耳る松崎明が組合費を横領してハワイに別荘を買ったという 話が入ってきた。極左革マルのくせにアメリカに別荘買うたんか。反帝(反帝国主義)でも、反スタ (反スターリン主義)でもあらへんやんけ、と呆れましたわ(笑)。JR関係者の中に、東日本の労組を 何とかしないといけないという危機感を持つ人物がいて、情報を提供してくれたんです。 ただ、ガサ(家宅捜索)が入らない限り我々は動けなかった…(後略)」※西岡研介氏のコメント

上にちょっと触れられているが、文春にとっては実はJRとJR労組に一度「敗北」したあとのリベンジマッチなのである。
JR労組の”鬼の松崎”は、当時巨大販売網であるキヨスクと組んでものすごいパワーを持ち、文春が戦った時も、他メディアからの「援護射撃」は皆無。もと読売の精鋭「黒田軍団」の敏腕記者であり、弱者の味方然としていまもテレビの露出が多い、大谷昭宏氏が「(JR対文春は)強者同士の戦いだから興味を惹かれない」と洞ヶ峠を決め込んでいたの(週刊宝石の連載コラムだったと記憶している)は、なるほど賢明な保身やな、と当時読んで思ったのでありました。JRのパワーはなにも別に組合=左派の影響力ではなく、のちに財界の重鎮となる東日本の松田昌士社長(当時)は、文春は「わが駅では永久に販売しない」と言い放ったりしたのである。松崎氏、大きいところから本を出したりしているし。

復讐戦も「警察のガサが入るまでは動けなかった」というから、文春にしては慎重にすぎるほど慎重だったということだ。というかこのハワイの別荘にまつわる単発記事のあと、西岡氏の企画取材した「マングローブ」は文春で採用されず、「週刊現代」に移って、やっと日の目を見る。文春ですら勝ちきれなかったのがJRの妖怪、ともいえるし、「オール週刊誌」で巨大な敵を倒した、ともいえるだろう。
暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史

暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史

  • 作者:牧 久
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: 単行本
トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

そして西岡研介氏は、神戸新聞を経て「噂の真相」に入った記者で、その縁でウワシン界隈との人脈が強いのだが、このJR記事を取材し書いていくと「公安情報で記事を書いている!」「権力の手先になった!」とかつての仲間からたいそう批判されたとか。

「噂の眞相」トップ屋稼業 (河出文庫)

「噂の眞相」トップ屋稼業 (河出文庫)

こうやって見ると、日本において総理大臣が一番強くてタブーで…とはならない。むしろ、総理…時の政権と闘う、対立する中間集団こそ、強固なタブーや鉄のカーテンが敷かれていたりする。
実はみんな、このへんのことは分かり切ってる話ではあるんだが、それすら”可視化”しにくいカーテンもあるので、いちおう。


そんなわけで、この本は登場する「敵役」もまあ超大物がそろっていて、そちらを見ても楽しめる、ということでした。

「ペンタゴン・ペーパーズの入手は提供でなく、資料を盗んでコピーした」とNYT記者。真実の大逆転?

ほんとかいな。

Now It Can Be Told: How Neil Sheehan Got the Pentagon Papers
It was a story he had chosen not to tell — until 2015, when he sat for a four-hour interview, promised that this account would not be published while he was alive.


By Janny Scott
Jan. 7, 2021, 5:50 p.m. ET
There was one story Neil Sheehan chose not to tell. It was the story of how he had obtained the Pentagon Papers, the blockbuster scoop that led to a 1971 showdown between the Nixon administration and the press, and to a Supreme Court ruling that is still seen as a milepost in government-press relations.

From the moment he secured the 7,000 pages of classified government documents on the Vietnam War for The New York Times, until his death on Thursday, Mr. Sheehan, a former Vietnam War correspondent and Pulitzer Prize-winning author, declined nearly every invitation to explain precisely how he had pulled it off.

In 2015, however, at a reporter’s request, he agreed to tell his story on the condition that it not be published while he was alive. Beset by scoliosis and Parkinson’s disease, he recounted, in a four-hour interview at his home in Washington, a tale as suspenseful and cinematic as anyone in Hollywood might concoct.


今それは語ることができる:ニールシーハンがペンタゴンペーパーを手に入れた方法
それは彼が話さないことを選んだ話でした—彼が4時間の面接に座った2015年まで、彼が生きている間はこのアカウントは公開されないと約束しました。



1972年にニューヨークタイムズペンタゴンペーパーズの報道でピューリッツァー公務員賞を受賞した日のニールシーハン。 シーハン氏がエピソードの中心でした。
1972年にニューヨークタイムズペンタゴンペーパーズの報道でピューリッツァー公務員賞を受賞した日のニールシーハン。シーハン氏がエピソードの中心でした。クレジット...バートンシルバーマン/ニューヨークタイムズ
沿って ジャニー・スコット
2021年1月7日、東部標準時午後5時50分
ニール・シーハンが話さないことを選んだ話が1つありました。それは、彼がペンタゴンペーパーズ、ニクソン政権とマスコミの間の1971年の対決、そして政府とマスコミの関係のマイルポストとして今でも見られている最高裁判所の判決につながった大ヒットスクープをどのように入手したかについての物語でした。

ニューヨークタイムズベトナム戦争に関する7,000ページの機密政府文書を確保した瞬間から木曜日に亡くなるまで、元ベトナム戦争特派員でピューリッツァー賞を受賞した作家であるシーハン氏は、説明するためのほぼすべての招待を断りました。正確に彼がそれをどのようにやってのけたか。

しかし、2015年に記者の要請により、彼は生きている間は公開されないという条件で彼の話をすることに同意した。脊柱側弯症とパーキンソン病に悩まされた彼は、ワシントンの自宅での4時間のインタビューで、ハリウッドの誰もが思いつくのと同じくらいサスペンスと映画のような物語を語りました

www.nytimes.com


一般的に信じられていることに反して、エルズバーグ氏はタイムズに論文を「与えた」ことは決してなかった、とシーハン氏は強調して言った。エルズバーグ氏はシーハン氏に、それらを読むことはできるがコピーを作ることはできないと語った。そこでシーハン氏は、エルズバーグ氏が書類を隠していたマサチューセッツ州ケンブリッジのアパートから書類を密輸した。それから彼はエルズバーグ氏がしたようにそれらを不法にコピーし、タイムズに連れて行った。

(略)
「それで、私がしたように、あなたはそれを盗んだ」と彼はエルズバーグ氏が言ったことを思い出した。

「いいえ、ダン、私はそれを盗みませんでした」とシーハン氏は答えたと言った。「そしてあなたもそうしませんでした。それらの論文は米国の人々の所有物です。彼らは国宝と息子たちの血で彼らにお金を払った、そして彼らにはそれに対する権利がある。」


ちょ、ちょ、映画と、ちゃう???

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (字幕版)

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (字幕版)

  • 発売日: 2018/06/22
  • メディア: Prime Video
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (字幕版)
(347)
IMDb
7.2
1時間56分
2018
G
1971年、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国内には反戦の気運が高まっていた。国防総省ベトナム戦争について客観的に調査・分析する文書を作成していたが、戦争の長期化により、それは7000枚に及ぶ膨大な量に膨れあがっていた。 ある日、その文書が流出し、ニューヨーク・タイムズが内容の一部をスクープした。


まさに最近、ニール・シーハン記者が亡くなったらしい。
www.nytimes.com

これの倫理的評価は
色々難しいのだが、
ある意味で「本人が、死後の公表を条件とした」ということで一種語るに落ちてはいる。
(だが、それでもそういう形で事実を残そうという発想も、ある意味ですごい話で、記者魂というべきかもしれない。)

尖閣映像流出事件、なんてのも思い出したり
m-dojo.hatenadiary.com



自分はニール・シーハンという名前を聞くと、別の著書を思い出すのです。
これもベトナム戦争の話で、直接読んだわけでもないのだけど、表題が面白かったので印象に残っているのだ。
それは「輝ける嘘」という・・・・・・

輝ける嘘〈上〉

輝ける嘘〈上〉

輝ける嘘〈下〉

輝ける嘘〈下〉