コロナ禍が再度増す中、なんとか通常通りの放送スタートにこぎつけているようだ
自分的に興味があるのは(ほんとに見るかはわからないが)
科学知識などをネタにした、啓蒙系の企画が通るのは、そういうものは普遍性があり、海外などにも売れるからなのかもしれない。
(キャンプの実用的な知識や体験を伝える、というのもけっこう海外に伝わりそうだ)
天地創造デザイン部は「内山安二賞」受賞作である(と、おれが勝手に認定している)
m-dojo.hatenadiary.com
コロナ禍が再度増す中、なんとか通常通りの放送スタートにこぎつけているようだ
自分的に興味があるのは(ほんとに見るかはわからないが)
科学知識などをネタにした、啓蒙系の企画が通るのは、そういうものは普遍性があり、海外などにも売れるからなのかもしれない。
(キャンプの実用的な知識や体験を伝える、というのもけっこう海外に伝わりそうだ)
天地創造デザイン部は「内山安二賞」受賞作である(と、おれが勝手に認定している)
m-dojo.hatenadiary.com
一つ前の記事(「ダンピアのおいしい冒険」に絡めて「海賊の世界史」を紹介した)でほんの少しだけ紹介したけど「ん?考えてみればこの作品を紹介してないよな?」と気づいたのだった。
動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――
命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか? アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!
この書影じゃだめかー。
こっちで見せよう
そして、一字一句すべて再現しておこう
『まぎれもない才能を感じる。作者は思慮深い、親切な“案内人”に違いあるまい。そして「歴史」という、すでに答えの出ているはずの世界。なのだけど、あれ……? 読者(われわれ)は一体どこに、連れていかれてしまうのかな?』
…あ、あとから別の画像で、推薦コメントつきのが見っかった。
「岩明均が推薦した」
この一事を紹介するだけで、自分独自の推薦の言葉を1000字2000字並べるより効果だろう。
子路は一時衛から魯に帰っていた。その時小※(「朱+おおざと」、第3水準1-92-65)しょうちゅの大夫・射えきという者が国に叛き魯に来奔した。子路と一面識のあったこの男は、「季路をして我に要せしめば、吾盟ちかうことなけん。」と言った。当時の慣いとして、他国に亡命した者は、その生命の保証をその国に盟ってもらってから始めて安んじて居つくことが出来るのだが、この大夫は「子路さえその保証に立ってくれれば魯国の誓ちかいなど要いらぬ」というのである。諾を宿するなし、という子路の信と直とは、それほど世に知られていたのだ。
中島敦 弟子
とはいえ、第一話の試し読みがネット上にある。これも紹介するに越したことはあるまい。
spi.tameshiyo.me
緻密な神学に位置付けられた従来の「天動説」に対し、「地動説」が観測や計算によって生まれ出ていくさま……、それを描く作品のようなのだ。
実のところ、「天動説から地動説へ」の経緯は、伝説に彩られて実情が見えなくなっている部分もかなりある。
…地球が動いているかどうかと、太陽と地球のどちらが宇宙の中心であるかは異なる概念であり、地動説は「Heliocentrism」の訳語として不適切だとの指摘もある。聖書の解釈と地球が動くかどうかという問題は関係していたが、地球中心説がカトリックの教義であったことはなかった[1]。地動説(太陽中心説)確立の過程は、宗教家(キリスト教)に対する科学者の勇壮な闘争というモデルで語られることが多いが、これは19世紀以降に作られたストーリーであり、事実とは異なる[1]。
ja.wikipedia.org
…この裁判には疑問が多いことから、19世紀後半から検証が行われた[52]。第1の大きな疑問は、1616年の判決が2種類あり、内容がまったく逆であること、第2には、『天文対話』の発刊にはローマ教皇庁から正式の許可があったにもかかわらず、発刊をもって異端の理由とされたことである。
Giorgio di Santillanaらによれば、有罪の裁判記録そのものが、検邪聖省自身が偽造したものであった。もちろんこれをただちに信じるわけにはいかないが、無罪の判決文が無効という証拠がいまだ見つからないことと、第2の理由もこれにより説明がつくことから、署名のない有罪の判決文は偽造であるという考えが強くなっている[注 7]。ただし、この1616年の有罪の判決文が偽造であるという説については、偽造した者が誰なのかいまだにわかっていないということもあり、ただちにこれを認めることはできないという主張がある。
ja.wikipedia.org
ただ、その「19世紀以降のストーリー」に基づいて物語が描かれても、非常に興味深いものになるだろう。
いまもすでに、この地動説に関する文書を、人の手から手に、どう伝えていき、さらに研究を深めていくか?という、忍法ものの「巻物争奪戦」的な伝奇サスペンスふうな味付けもされているのだから。
「この作品はすごい。なぜなら、傑作だからだ」的なトートロジーというか、そのまんまストレートに「これは、傑作です」と認定すること、そのものをPR手段としている。
これ、講談社もやったことあったんだよ。それは「聲の形」連載開始のとき。
たしかに、それに値する話題作だった。
つまり出版社は違えど、あれに相当するようなものだ、とビッグコミックスピリッツ編集部は思っていて、こういう売り出し方をしているのだろう。
そして、12月と1月の、連続2カ月コミックス発行というのも、ひとつのスペシャル的扱いなのだろうよ。
私達はこの世界に絶望すべきなのか――?
地動説を生き延びさせるために、神童ラファウが自ら命を絶ってから10年が経った。代闘士として殺人を繰り返す超ネガティブ思考の青年・オクジーは、同僚の超ポジティブ思考の男・グラスに「絶対の信頼がおける『希望』を見つけた」と告げられる。そしてグラスが取り出したのは、「火星」の観測記録だった――
あらかじめ絶望しておけばそれ以下の悲しみも苦しみもない。ならばこの世界に絶望しておくのが正解なんだろうか? いや、そんなことはない。 まったく違う。その理由はこの漫画に描いてある。
自分はこの手法を、別の歴史漫画「O」で読んで、『あーうまいことやるもんだな、確かにすごく効果的だ、それにここでしか使えないし。…でもやっていいんか、これ…』 と思ったんだが。
ただ、それはちょとしたトリックなのかもしれない。そのへんもちょっと興味がある。
その手法に関しては、語ってしまうとネタバレじみてしまうので、リンクを張る形で別部分で語る。
m-dojo.hatenadiary.com
ここは、どうなるんでしょうね???
まず、トマトスープさんの「ダンピアのおいしい冒険」がこのマンガがすごい!2021にランクインしたことに改めてお祝い申し上げたい。
【お知らせ】
— ダンピアのおいしい冒険 告知 (@oishiibouken) 2020年12月10日
宝島社「このマンガがすごい!2021」オトコ編にて、「ダンピアのおいしい冒険」が6位にランクインいたしました。
ありがとうございます!🌵🐢🌵🐢 pic.twitter.com/epT3MVSYrB
【祝】宝島社「このマンガがすごい!2021」オトコ編、第6位ランクイン!!トマトスープ先生おめでとうございます!#電子書籍 も好評配信中◎
— イースト・プレスの電子書籍 (@eastpress_ebook) 2020年12月10日
『ダンピアのおいしい冒険 1』著者:トマトスープhttps://t.co/rd670kF8Ekhttps://t.co/lXKAqu0JiG
自分は過去にいくつか応援記事を書いていて、そこにさらに付け加えることはあまりない
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
だけど、ただ一言申すなら、ビッグコミックスピリッツに、最近は中世欧州の天動説・地動説を題材にしているような「チ。」の連載も始まり、大変注目されている。
そういう点で前も書いたように「天地明察(のコミカライズ)」や「風雲児たち 蘭学革命編」などと合わせた「知を追うものを主人公に据えた歴史漫画」という大きな固まりで同作品を捉えると面白いと思う。
動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――
命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか? アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!
さてもう一つ。ダンピアの魅力はその「知の追求者」…、当時最先端の博物学者であり冒険ルポライターであったインテリの彼が、野蛮の象徴たる「海賊」でもあることだ。海賊には ONE PIECE やら ディズニーシーで、ふわっとしたイメージが強固だが、真面目に考察すれば暴力・軍事力・法と正義・国家・支配……と言った物を考える非常に便利な鍵となる。
それは今現在の、それらの典型と一部で重なり、一部で別物だからだろう。
そんな海賊の真面目な研究書もたくさん出ているんだけれども、 自分が最近読んだ一般向けのわかりやすい入門書が桃井治郎「海賊の世界史」でした。
古代ギリシアのヘロドトスは英雄と言い、ローマのキケロは「人類の敵」とののしった。ヴァイキングは西欧を蹂躙し、スペインとオスマン帝国が激突したレパントの海戦は海賊が主役だった。イギリスが世界帝国を築く過程ではカリブ海を跋扈するバッカニア海賊が裏面から支えた。19世紀にアメリカの覇権主義で消えた海賊だが、現代にソマリア海賊として甦る。キリスト教とイスラームの対立、力と正義の相克など、多様な視座で読み解く、もう一つの世界史。海賊の世界史 - 古代ギリシアから大航海時代、現代ソマリアまで (中公新書)
- 作者:桃井 治郎
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 新書
どうも自分は、やはり「海賊」が実感として分かりづらい面がある
領域を支配せずに、権力が成り立つのか?
そもそも船の1艘2艘、数十艘ぐらいが、本当に国家の軍隊に匹敵するような脅威たり得るのか?
が実感でつかめないのですよ。このへん、前にも書いたかな。ヴィンランドサガはその実感を補う力があったけど、この本も、そういうスキマを埋めるものでした。
以下、少し要約…
・海賊の歴史はトゥキュディデス、ヘロドトスの時代から記述されている。
・古代ギリシャのサモス島支配者ポリュクラテスが始祖かもしれない。
・キケロ、アウグスティヌスらが語った「アレクサンドロス大王と海賊」という逸話があるそうだ。
『大王が海賊に「海を荒らすのはどういうつもりか」と問うた時、海賊は少しも悪びれずに「陛下が全世界を荒すのと同じです。ただ私は小さい船でするので盗賊と呼ばれ、陛下は大艦隊でなさるので皇帝と呼ばれるだけです」』
・時代は下ってカルタゴとローマが地中海でガレー船を操り覇権を競う。航海技術で一日の長があるカルタゴに対し、ローマが敵船に食い込んで、乗り込むための渡し橋となる「コルウス」を開発、船同士の戦争を、白兵戦のような形で戦うことで対抗した。
コルウス:古代ローマ艦隊が使用した跳ね上げ式で旋回可能な桟橋。普段は船首に立ててあり、敵船に落とすと先端の鉤が食い込み橋となり、兵を乗り込ませる事ができる。海の上で陸戦を行う発想で、カルタゴの強力な艦隊に大勝利。考案者はアルキメデスとも言われる。pic.twitter.com/gmbWJ1ze89
— 世界の武器防具百科!! (@emonok1) 2020年11月12日
コルウス 海戦のノウハウがなかったローマ海軍が海上での戦いに陸戦での理屈を持ち込むための道具。敵の船に乗り込んで接近戦すればもう陸戦だぞ!なおコレ搭載すると船のバランスは悪くなって転覆しやすくなるけど、まあ勝てなきゃしようがないね。 pic.twitter.com/tPx0bC3S7J
— 偏見で語る兵器bot (@heikihenken) 2021年3月30日
最終的にはローマがカルタゴを滅ぼすがまさにその後の地中海で、ローマに最後に立ちはだかるのが、東地中海に拠点を置く有象無象の海賊たち。
最後にこの海賊たちを屈服させ、海にもローマの平和を打ち立てるのが、カエサルと対立するポンペイウスである。
・キケロやアウグスティヌスは、この地中海における海賊の隆盛と、ローマ国家によるその鎮圧を観察し、「国家と海賊はどのように違うのか」を論じている。これが一種の政治学や国際法学の先駆けである。
・ローマによって一時期一掃された海賊が、そのローマの衰退によって再び動き始める。一つがヴァンダル王国を作ったヴァンダル族のガイセリック王。
本拠地のカルタゴを出航する時「どこに向かいますか」と問われて「神の怒りのある所へ」と堪えたという(自分達の襲撃は神の怒りだ、というわけだ)
彼らの略奪はすさまじく、まさにアウグスティヌスはこのヴァンダル族に街を包囲されている中で生涯を閉じたという。
そして455年、ヴァンダル族は西ローマ帝国、首都ローマに進撃し、14日間徹底的に略奪する。未だに文化や芸術を破壊することは「ヴァンダリズム」と呼ばれるのである。
#いやなトリビア
— アプロ (@rUyaCVtIiRxgC9M) 2020年2月23日
民族大移動で地中海を半周しカルタゴに落ち着いたヴァンダル族(青いルート)の覇王ガイゼリックは、「永遠の都」ローマに攻め込む前にローマ教皇と東ローマ皇帝に硬軟織り混ぜた事前交渉を行い、
・ローマ市は無血開城する
・ローマ市街を破壊しない
・ローマ市民を傷つけない
と(続く pic.twitter.com/ZHqWJTmkqV
取り決めた。
— アプロ (@rUyaCVtIiRxgC9M) 2020年2月23日
不安げな市民の前に現れたヴァンダル族の大艦隊は取り決めた通り礼儀正しく徹底的に略奪を行い、最後にローマの皇族・貴族を人質として連れ去った。
ガイゼリック的には
「市民を傷つけていないからセーフ」
だったようだ。
なお、連れ去らるた皇女の一人は彼の息子と結婚させられた。 pic.twitter.com/8ulcL0UWA0
そして時代は下りアラビア半島を席巻したムハンマドのイスラム帝国は拡大を続け、東ローマ帝国と対峙することになる。当然その舞台は地中海であり、キプロス島やクレタ島などの激しい争奪戦が行われた。
ローマ亡き後の地中海世界1: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)
「トリポリのレオ」と呼ばれたイスラム海賊の親玉はいまでもその有名を残す。またそれ以上に例えば2、30人程度の小規模の海賊が小さな村を略奪するようなことが無数にあった。
そんなイスラム海賊が地中海を席巻する時、 北方の海の支配者だったのがご存知バイキング。
彼らも11世紀には傭兵の仕事を通じて地中海にまで進出、シチリアを配下に収めた。
要はこのノルマン人の地中海進出がイスラム勢力により地中海支配に大きな転機をもたらしたのである。
そこからキリスト教諸国のレコンキスタ、十字軍などによって相当にイスラム海賊勢力は押し戻され、その後トルコ対スペインと言う巨大な勢力の対決となる。バルバロッサ兄弟はこの時代の大海賊だ。
・そしてダンピアの時代につながる、新大陸の海賊の時代が始まった。
この時、船も大型の「ガレオン船」に変わっていく。
そして、単純な略奪強盗ではなく、『敵対国の船なら、戦争行為の一環だから OK。 ウチのところの船は絶対にやるなよ!』という「私掠許可」といった複雑な枠組みも生まれてくる。
誰が思いついたか知らないがこの「私掠許可」ってのは確かにうまいアイデアだ。
泥棒強盗は必ずどこかに現れる。そいつらに対して「我々を襲うのは許さんが、あの敵の連中に対してなら盗んでも奪ってもいいぞ」と許可を出して一種の戦力にするなんてのは、まあかなりえげつない手法だと思います。
こういうことがあるから、国家と暴力を考える材料として海賊は有益なのだろうな。
大航海時代Ⅱプレイ録06。
— たむを(もがみくま吉) (@o_tamu0439) 2020年5月17日
初の海戦デビュー。
尚、現在イギリス王国はイスパニアと事を構えている為、獲物も自然イスパニア商船隊となる。
オットー士爵は正式な私掠許可証を持つ(下級)貴族であり、誰彼構わず噛みつく狂犬では無いのである(*`Д´)
さらばステファン・ペロン、君の名は心に刻もう。 pic.twitter.com/ubJErP9MBW
・そしてイギリスの私掠船として、スペインの艦船を追っかけ回しながら世界一周を果たしたドレイク、カリブで「正統な支配者である原住民と同盟し、悪のスペインを討つ!」なんて建前を掲げて略奪しまくった「バッカニア」(ダンピアもこの一味)、その中でも特に有名なヘンリー・モーガン、ウィリアム・キッドなどなどが活躍した。
ウィリアム・キッドは対フランスの私掠許可状を持っていたが、知らないうちに和平が結ばれてそれが無効になり、絞首刑になるという皮肉な結末を迎える。
彼が財宝を残したのだという伝説が、その後の海賊物語の大きなモチーフとなる。
・海賊の時代の終わりとは、ウエストファリアの和約を経た『主権国家』の確立とほぼ重なる。主権国家体制とは国家による暴力の独占の体制ということだ。
それへの別れを惜しむかのように……
カリブにも18世紀初頭は、まさに活気に満ちて、それでいて平等な「海賊共和国」的な体制が生まれていた。
それは当時の欧州の厳格な身分制社会、絶対王政と比較するとさらに明らかである。
一人1票、勤務中のケガに対する補償金、戦利品の分配、休日…などが掟に明記されているのだ。
しかしイギリス国王ジョージ1世が「1718年9月までに投降せよ」という布告を出すと、海賊共和国はそれに従うか闘うかで大きく分裂する。
そして「黒ひげティーチ」や、女海賊アンとメアリ、バーソロミューロバーツなどが次々と敗れ、カリブ海の海賊と、その奇妙な「共和体制」は消えていくのだった。
・その後も、北アフリカなどではイスラム系の海賊は長く残り、その海賊…あるいはその海賊に影響力を持つ地方のベイ(知事)たちから安全を買う和平条約(貢納)もおこなれていた。
だが、空気を読まない「アメリカ」 という国家が建国され(笑)、『その海賊たちへの貢納を払うのは正義にかなうか』が国内の激しい政局に関連した不毛な対立軸になっていく(笑)
結果的に18-19世紀、アメリカは軍艦で北アフリカに対する武力攻撃を行い、知られざるアメリカの、初期の対外武力行使「トリポリ戦争」などを経て同地域の「バルバリア海賊」と呼ばれる略奪勢力は一掃される。
これによって海を拠点として国家と対峙した武装勢力である「海賊」は、ソマリアやマラッカ海峡での近代海賊行為をのぞいては、一旦歴史から退場する・・・・・・・
といった話を「ダンピア」と重ね合わせ楽しく読みました。
海賊が意外なほど民主的であるというのはダンピアが船長のリーダーシップを疑うため信任投票を行うシーンなどでも登場しますね。
「ダンピア」を愛読する人も、その世界を良く知る手がかりとして「海賊の世界史」手にとられてはいかがでしょう。
ここからの覚書。
m-dojo.hatenadiary.com
<井上直樹に関するメモ>
・今までの試合、どこかしらケガ、負傷を抱えていた。今回は多少よくなってきてるので、あのパフォーマンスだった。これが100%なら…
・打撃のセンスが相当にあるし、アメリカでの練習経験もある。そして、19歳からUFCに入ってそれなりの収入を得て、フルタイムの練習ができる環境になったのが大きい。
・次の試合は堀口恭司とはまだ井上の知名度も低いし、朝倉海はケガしているだろうし…。代理人的には、ベラトールの選手とやらせたい(ある名前を挙げる)。将来後、数年後にUFCに戻るとしたら、それが実績になるから
・ただ日本人対決だろうけど、今回の圧勝劇で、次の試合がむつかしくなる。井上vs扇久保もいいのだが、シュウヒラタ代理人の立場的には、扇久保は憂流迦も対戦を希望していて…(後述)
・不安なのは逆に圧勝が続いて、3Rのつば競り合いの経験が少ないこと。本当はそれもやってほしいんだけど…実はスタミナもすごいので、それを見せたい
<佐々木憂流迦に関するメモ>
・今回の試合、新任トレーナーの下で20 kg 以上の直前減量に成功した。つまり当初の体重は80 kg 超えていた。
・筋力も落とさずに、極めてうまくリミットに合わせたのだが、ただリカバリー時に食べ過ぎて、なんと試合の3ラウンド時、吐きそうになった。(試合内容的にも3ラウンドは失速した)試合後には盛大に吐いた。
・顎の骨を折ったから激しく動くトレーニングはできなかった期間、そのぶんフィジカルを鍛えた。筋力が非常に上がっている。
・佐々木憂流迦は、今必要なトレーナーやコーチを自分で考えて選ぶことができる。日本だとそれらの交代は人間関係のもつれみたいに思われるが、むしろ映画監督がその次に撮影する作品にふさわしいスタッフを呼ぶ感覚。そうであるべきだし。
・復帰戦では、扇久保博正とやりたいと希望していた。相手の試合間隔もあり、「後日あり得るカードだね」
・将来というか、近いうちのフェザー級への転向を考えている。これは以前からの要望であり、フェザー級で朝倉未来とやりたいとも言っていた。
……前回の宣言時には、都道府県知事が幅広い業種に休業要請を行った。これに対し、菅首相は4日の記者会見で「この約1年で、どこが(感染拡大につながる)問題かはかなり明確になった。限定的、集中的に行うことが効果的だ」と述べた。感染リスクの高い飲食店などに絞って営業時間短縮や休業を要請する考えを示したものだ。政府高官は「(前回対象となった)百貨店や映画館などは対象にならない」と述べた。
www.yomiuri.co.jp
映画館このままでだいじょうぶなの?は、ずっと「鬼滅の刃」観客動員更新のたびに言ってたし、なにしろ「銀魂FINAL」「シン・エヴァンゲリオン」公開もまもなく。
発声、飲食などの飛沫感染が一番重要(そうなると、たぶんカラオケもいかんかな)であり、それ以外ならなんとか大丈夫、実際に映画館クラスターは起きていない・・ということなんだろうけど、以前からも紹介しているように「人が移動することがいいはずがない」わけでね。
まっすぐ行って、まっすぐ帰ってくれ、なんでしょうか。
次の「RIZIN」は3月を予定。だいじょうぶなのかねえ。ドームに5000人上限なら、ソーシャルディスタンスはばっちりなんだが。もちろん修斗やDEEPは(DEEPはたしか「100」だったが…)
芸能界はなにしろ知名度、注目度が高い。
ひとりふたりが感染しても報じられる…だけなのかもしれないけど、ただ構造的に、対面してしゃべる商売、絵的にもマスクはしない商売だ。
もちろん山ほどディスタンスや換気などの「対策」はとっているが。
ただ第一波のときほど「間引き出演」も「新作の収録を見合わせての総集編放送」も、事実としてやっていない。
それでいいのだ、という判断、どんなふうにされているのかな
免許証更新に限らず日本のお役所のお役所仕事ぶりって何!?って思うけど、この間千葉県警の免許更新行ったら申請写真がムスリマ対応になっていて、そこはさすがだと思った。良いところはどんどん褒めていきたい。 pic.twitter.com/Lf6k9o5DBE
— taro terahara (@srgmtaro) January 2, 2021
へえ!!!
これ、世界的に議論を呼んでいる話なんだが・・・・・日本(千葉県)であっさり変更になったのか。
そのHPへ直に飛んでみる。
申請用写真の例 | 千葉県警察
ドギャーン
いちおう、ほかの例もランダムに探してみたが埼玉県警や京都府警でもOKだったようなので、日本警察の全国的方針のようだ。
免許用写真の撮影時の留意事項 - 埼玉県警察
京都府警の例示の画像も同じだし。
https://www.pref.kyoto.jp/fukei/menkyo/s_men1/photo_jogai.html
この文章によると
道路交通法施行規則の改正により、免許証写真や運転免許関係の申請用に提出していただく写真について従来、無帽と規定されていましたが、
宗教上、医療上の理由がある方
については
顔の輪郭を識別することができる範囲内において、布等で頭部を覆う
場合に無帽の要件を不要とする(帽子等の着用が可能)こととなりました。
だそうだから、2018年ごろからの話なのかね
ただ、明示して例としてHPに載せるかどうかは、各県警の裁量だろうからね。そういう明記や画像例がない県警も多かった
すばらしい、多様性の尊重だ…とだけは言ってられない。
これは特定宗教に与えられた「特権」でもあるからだ(原理的にそうなる)
だから、宗教の政治への浸透に否定的な人たちがパロディの形でそれを批判した「空飛ぶスパゲティ・モンスター教」は、これに対して批判的で、こういう運動をしていると…
「パスタの水切り器」かぶった写真、運転免許証用に承認 米
CNN.co.jp : 「パスタの水切り器」かぶった写真、運転免許証用に承認 米(CNN) 米アリゾナ州に居住する男性が運転免許証に使う顔写真にパスタの水切り用容器をかぶった姿の採用を求め、認められる一幕がこのほどあった。
宗教上の信仰を理由にした申請。米国の大抵の州では、運転免許証の写真はかぶり物などがないものを指定しているが、宗教上の理由があった場合は特例になる場合がある。アリゾナ州チャンドラー居住のショーン・コーベットさんはこの特例規則を適用しパスタの水切り用容器を使用した。
コーベットさんは2年かけアリゾナ州内の複数の場所で、水切り用容器の着用許可を申請し、これに応じる1カ所を見付けていた。
ただ、同州の交通行政当局はCNN系列局KNXVに、宗教に絡む特例事項はあるもののコーベットさんの場合は認められるべきではなかったと主張。水切り用容器をかぶった写真と運転免許証を無効にする準備を
m-dojo.hatenadiary.com
これを議論したまとめも当時つくったっけ。
togetter.com
それの先行まとめもあったのだ
togetter.com
はてブでは、一貫してFSMには好意的なブクマが多かった気がする
資料として挿入しておこう
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年6月4日
ざっとした印象では、はてブは一貫してFSM教には好意的なコメントが多かった気がしますが、さて。https://t.co/DTS3rf7m2Ghttps://t.co/pFym8Yna7Chttps://t.co/ukP4OYQBxQ
しかしFSM教を見るといつも思うのは、「宗教が理由なら、なんでも認めてもらえるのかい?」という皮肉を込めたパロディ宗教は、日本にはそれに先んじて偉大な「借金かえしちゃいけない教」(いしいひさいち)があるってことです。 pic.twitter.com/ACaeY5nEqA
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年6月4日
異文化交流というとハリス領事と幕府側の対話がマジで噛み合ってなくて面白いんだよな
— 松 (@zoucibajasi) 2021年1月2日
ハリス「牛乳が飲みたいんですが」
幕府「まず人が飲むものじゃないし、牛は耕耘や運送のために飼っているだけだし牛乳は仔牛を育てるためのものだから駄目です」
ハリス「じゃあこっちで乳絞るので牝牛を下さい」 pic.twitter.com/UtWTPB4F9W
幕府「さっきも言った通り耕耘や運送のために農民が大切にしているものだから譲ってくれません。駄目です」
— 松 (@zoucibajasi) 2021年1月2日
ハリス「じゃあヤギはいますか(イライラ)」
幕府「ここにはいないし近くにもいません」
ハリス「香港から取り寄せて放し飼いしたい」
幕府「放し飼いとかちょっと……(ドン引き)」
ハリス「もうわかった、領事館内で飼います(半ギレ)」
— 松 (@zoucibajasi) 2021年1月2日
幕府「そんな豚みたいなもの館内で飼わないでくださいよ……見苦しいでしょ……」
どちら側も内心「何言ってんだこいつ」というのをオブラート10枚重ねくらいにしてるのが伝わってくる。相手の言うことが本当に野蛮にしか聞こえてなくて「いちからか? いちからせつめいしないとだめか?」を毎回やってる
— 松 (@zoucibajasi) 2021年1月2日
鯖田豊之『肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見』より。面白い本なのでオススメ
— 松 (@zoucibajasi) 2021年1月2日
ハリスについては当然ながらみなもと太郎「風雲児たち幕末篇」と手塚治虫「陽だまりの樹」が詳しい。
ただ、時代的な研究成果の蓄積の差ゆえか、手塚の描写はやや旧来的だ。
m-dojo.hatenadiary.com
この本陣というのは大名たちが宿泊所に指定された家とされているらしい。手塚治虫の陽だまりの樹のハリスのやりとりを思い出します……! pic.twitter.com/yPAzjya8Jo
— ここなっつ(新島なるい)プロ棋士のおやつ係 (@coconut_77) 2018年5月24日
「風雲児たち」では、通貨交渉において、”頑迷未開”の江戸幕府の主張の方が論理的だったのに、強引に押し切った話、さらにその矛盾を私欲に…てな話も。
m-dojo.hatenadiary.com
いまの「異世界もの」は間違いなく、大航海時代から帝国主義時代にかけて、欧州諸国が「未開の文明」と接触した無数の体験記を先祖に持つと思うのだが、こういうやり取りをうまく翻案した「異世界もの」も探せばあるんだろうな。
あれば読みたい気もするが、今の異世界樹海の中から見つけられるとも思えないし、そういいつつ「ヘルシーなマクドナルドバーガーの要望」と同じ結果(アンケートでは要望多いのに、実際にできると全く売れない)になるかもしれない(笑)
ほんとの異文化間の交渉や相互誤解が異世界もの風な3題。
togetter.com
togetter.com
togetter.com