INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

高田延彦「森友疑惑の追及を」矢野卓見「高田さんのPRIDE八百長問題もね」→ブロック…



高田延彦のPRIDE八百長問題って何?」、われわれには、常識だけどね…

この話の前提条件については、これを参照。
m-dojo.hatenadiary.com

あるいはこれのご一読を。

2000年の桜庭和志

2000年の桜庭和志

  • 作者:健, 柳澤
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 単行本
1984年のUWF』の続編にして、『1976年のアントニオ猪木』の最終章!

タイガーマスクに憧れプロレスを志した少年―-。アマレスを学び、プロレスラーになった桜庭和志は、サブミッションレスリングに夢中になり、総合格闘技の世界へ。そしでPRIDEの主役となり、UFCのレジェンドであるホイス・グレイシーと107分の死闘の末、伝説となった。桜庭が、“リアルファイトのタイガーマスク”になったのである。桜庭の生き様を追いながら、グレイシー柔術とは何か、MMAとは何か、格闘技とは何か、UWFとは何か、プロレスとは何かに迫る。
取材は、桜庭への幾度にも及ぶインタビューだけでなく、石井和義ホイラー・グレイシーホイス・グレイシーにも行った。著者は、自ら柔術教室にも通い、そのなんたるかを学んだ。まさに体当たりのこの作品は、著者の真骨頂でありひとつのシリーズの大きな締めくくりでもある。

かんたんに言っちゃえば、この本のなかでこんなふうに描かれているのである。


f:id:gryphon:20181222102215j:plain

高島学氏は、直接コールマンから高田戦のフェイクを聞いていた(Numberより)

 



さらには、この映像を見たまへ



そういう前提の上で…



・・・・・・・・・・・・・どっちも、間違いじゃあないんだけどさ。ただまあ、分けて考えないとさすがに話が進まないというか、なんちゅうか…、
別にその影を背負っているひとが、それはそれで森友問題は批判する、というのも両者の問題が別だからこそあっていいと思うのです。

だが。
むしろ高田延彦氏が、RIZINなどの格闘技界に関わって、そこで格闘技を語る時にこそ、この話は発動されていいと思うのですよ。
この時は、この画像ぐらいのレベルで「あなたがそれを言うのか?」とツッコむことはできる

f:id:gryphon:20200330100649j:plain
メカ沢新一「このままじゃオレたち…機械に支配されちまうぜ!」(魁!クロマティ高校

いや、時々心無いツイートがありましたよ。ありましたとも。


那須川天心vs武尊を実現させるべきだとか、メイウェザーvs天心はやるべきじゃなかった、4月RIZINどうするのか早く発表しろとか、それなりに正論であっても…

でも実際、RIZIN会見の時に1回はコールマン戦のことを聞くってのもいいと思います。正面からでなく「高田さんも、UFCチャンピオンのコールマンから一本勝ちしていますが、その経験から、今度外国人の強豪を迎え撃つ〇〇さんにインタビューを」とか「高田さんもヒクソン・グレイシーに敗れたあと、それに勝るとも劣らない強豪コールマンを破って復帰戦を飾っています。その立場から、〇〇選手の復帰戦をどう見ますか」「高田さんも足関節でコールマンに一本勝ちしていますが、今度戦うXX選手も足関が得意です。どうアドバイスしますか」

とかとかとか。

矢野卓見は、「プロレスが真剣勝負とはいえない」という話とは別の意味での、【真剣勝負、ガチのファイトとはズレがある】世界から徒手空拳で「ガチの世界」にやってきて、勝ちも負けも経験しながら独自の世界を築いた人だ。
この人が、はっきり公の場で、こういうやり取りをしたというのは、記録されていいだろう。



その後、矢野卓見が振り返る(Dropkickブロマガ)

――そういうところで一時騒然となったのが、矢野さんが高田さんにツイッターでブロックされたということですよね。

矢野 俺が伝えたかったのは、単純に「いま議論すべきはコロナでしょう」と。だけど、そんな言い方じゃ高田さん自身に刺さらないじゃないですか。だから、まず高田さんが「安倍総理や麻生大臣が森友の疑惑を調査しないのは、後ろめたいことがあるからだろ」と書いていたんで、俺が「ああ、さすが“そういう経験”がある高田さん」と。ノリとしてはそういうことですよね。

――つまりは、高田さんにも、そういう後ろめたいことがあるんじゃないですかと。

矢野 俺としては、目に留めてもらうためにちょっと刺したつもりが、どうも相当深く刺さっちゃったみたいで。

――そしたらブロックされたわけですか(笑)。

矢野 だから、俺はある意味賛同したんですよ。高田さんはそういう気持ちがわかるから、こういう主張ができるんだなって。

――もの凄いイヤミですよ! でも、高田さんは本当に◯◯◯をやっていたんですかね? 証拠はないですよ!

矢野 あー、そこは俺もTさんから聞いたんで。

――人の責任にしない!(笑)。

矢野 いや、まずTさんから聞いたのは◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ですよね。控室で彼から「◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯」と聞いたという話と、あとは◯◯◯◯◯◯◯◯ですよ。これはもう、Tさん自身が情報を出しているんで。

――これからヤバイ話は全部「Tさんに聞いた」と言えば、責任回避できそう(笑)。というか、いつか高田さんと会うことがあったら、ぜひ和解してください。

ch.nicovideo.jp

「戦争の素人は戦略を語る。戦争のプロは兵站を語る」…という言葉の出典は?考証家の白土晴一氏らが検証



magazine.logi-biz.com

f:id:gryphon:20200330023645j:plain
「戦争の素人は戦略を語り、戦争のプロは兵站を語る」…という言葉の出典は石津朋之氏?(説)



面白い、出典探しでした。
以前から言うてること
・言葉の出典探しは、「みんなで」やった方が間違いなく効率がよく信憑性も高くなる。
・彗星探しが大勢の「コメットハンター」に拠っているようなもので、プロがアマに教えられてだらしない、とかは絶対ない
・むしろ「〜の出典はなんだろう?」という”問題設定力”が重要
・あと、造語者を自認する人は「この言葉つくったのはオレオレ、母ちゃん俺だよ」と俺オレアピールを積極的にしてください。異論が出た時はそれなりに対処。
・元ネタは、過去にAさんが語ってるだけど、すっきりとした、人々の口の端にのぼりやすいような「テーゼ」「ことわざ」「エッセンス」に抽出した人は別にいる、ということもよくある。小生もいくつかの言葉を、そういうふうに加工したことがあるのでよくわかる(笑)

そんな過去記事的なもの

m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com





白土晴一氏はアニメ「ドリフターズ」の考証を担当したことで有名。
kai-you.net
横田順彌氏の「弟子」と自他ともに認めた唯一?の人でもある。
togetter.com




あと、途中に出てくる知識も抜粋してメモしておこう
『「戦争は戦争を養う」は「ワレンシュタイン」のセリフでシラーが書いたという記述をよく見るけど、 Bellum se ipsum aletという「ローマ建国史」の中での大カトーの言葉が元なんじゃないかと言われている』

自分は「戦争『で』戦争を養う」というふうに覚えている(まあ翻訳の加減だろう)。ナポレオンの戦略がそれだった、とか聞いたな。
ワレンシュタインとは、傭兵から王に”なりそこねた”ものの、ある意味で歴史を変えた一代の風雲児。三十年戦争の時代(というか当事者)で、漫画「イサック」にも登場する。

イサック(8) (アフタヌーンKC)

イサック(8) (アフタヌーンKC)


コメント欄より

通りすがり2
Dアイゼンハワーの言葉で第二次世界大戦で決定的に重要な兵器は何ですかの問いに答えて。
「ダコタ(DC47)とジープと原爆」って答えた話がある。
これもルーツの一つじゃないだろうか。


id:gryphon
へえ、そんな言葉が。DC47って輸送機ですよね?


通りすがり2
自分が書いた事ながら、訂正というか異説というか「ジープ・バズーカ・DC47」って書いてある本もありました。
実際のところ「兵站」って物を移動する軍隊にタイムリーに必要なものを届けるって定義するなら、第二次世界大戦アメリカだけが実行しえた(他の国は失敗した)ので、時系列的に言うと第二次大戦後の言葉じゃないだろうかとは思います。


通りすがり2
兵站という言葉自体は当然戦前からありました。アルフレッドハマンの海軍戦略を訳した尾崎海軍中佐が作ったらしいです。
また第一次大戦期の米海兵隊のソープ中佐は「戦争を演劇に例えると、戦略は脚本、戦術は役者の演劇、ロジテクスは舞台管理、舞台装置、舞台の維持」と定義したそうです

本日ドラマ「陰陽師」。/「夢枕獏って世界的に有名か?」という個人的疑問に決着。同作は「世界800万部」だそうだ

2020年3月29日(日)よる9時放送

全世界800万部超!
大ヒット小説『陰陽師』を
佐々木蔵之介主演でドラマ化!
相棒には市原隼人が決定!!
――安倍晴明源博雅コンビが
シリーズ最強の敵・平将門に挑む――

www.tv-asahi.co.jp

www.youtube.com

今回のエピソード漫画版

陰陽師-瀧夜叉姫- 1 (リュウコミックス)

陰陽師-瀧夜叉姫- 1 (リュウコミックス)

陰陽師-瀧夜叉姫-(2) (リュウコミックス)

陰陽師-瀧夜叉姫-(2) (リュウコミックス)

陰陽師-瀧夜叉姫- 3 (リュウコミックス)

陰陽師-瀧夜叉姫- 3 (リュウコミックス)

陰陽師 -瀧夜叉姫- 4 (リュウコミックス)

陰陽師 -瀧夜叉姫- 4 (リュウコミックス)


夢枕獏の書くものって、面白いけど世界的に受けるのか?」→はい、ウケてました

「全世界800万部超! 大ヒット小説『陰陽師』」

「全世界」、ですからね。


m-dojo.hatenadiary.com
から経由して

アルピニストの谷口けいさんが、海外で欧米のアルピニストに会うと、もう頻繁に、「お前、アレ知っているか」「羽生丈二知っているか」と聞かれる、と語られていました。

それは、漫画版『神々の山嶺


が、中国や韓国はもとより、欧州各国語版で出版されて、よく読まれているからです。

僕個人は、ファーストインパクトということで小説版の方が好きなのですが、谷口ジロー画の漫画版も傑作の名を欲しいままにしています。
manji-ex001.hatenadiary.org

そういうことで、夢枕獏はジロー・タニグチの傑作コミック「神々の山嶺」の原作者として知られているんだろう、という結論だったのだが、ここで「陰陽師は全世界で800万部」と聞くとむむっとなる。


いや、でも、平安時代の日本が舞台だぞ??みんな知らねーだろ、サムライチャンバラの時代じゃないぞ、それより前だぞ……と思ったけど、逆にそれぐらいエキゾチックに振り切ったほうがウケる、というパターンもあるしな…

陰陽師の海外人気。
調べる方法もないが・・・・・・・・・あ!アイツか!!!ハニューだ!羽生丈二じゃない、羽生結弦のほうだ!!

陰陽師 「SEIMEI」


あれ??自分が14年前に予言してた?というか、この時にはとっくに知られてたかもしれん…

m-dojo.hatenadiary.com

まあ僕がさ、日本のエンターテインメントを翻訳・輸出して海外で勝負する秘密組織の長だったとしたら、真っ先に獏に白羽の矢を立てて海外侵略に当たらせるんだけどね。
しかし、こういうのは市場原理に任せるしかないし、その中では夢枕獏氏の作品は、現在あまり海外での知名度は無いようだと。

(略)
夢枕獏氏は谷口ジローとタッグを組んで
神々の山嶺 4 (愛蔵版コミックス)
も漫画化したし、餓狼伝も、1巻のみだが原作に忠実に描いた
餓狼伝 (MF文庫)
がある。そして板垣圭介が膨らまし(て一部破裂させ)た
餓狼伝(19) (イブニングKC)
もある。ちなみにこの原作改変は、著者の大いなる後押し、賛同を受けてのもので勝手に変えられたと怒るような器の小さい男ではない、獏さんは。
陰陽師
映画、マンガ共に大ヒットした。
あれ?映像化に関しては並べてみると文句なしの一流がそろっている。題材が欧米向きではないのかしらん?

ただ谷口ジローはフランスでは人気が在るというしな。夢枕獏の原作作品が世界のエンターテインメントの中でどういう評価を受けているかというのはちょっとどなたかに情報をもらいたい。韓国・台湾・香港の反響もあるしさ。
(略)
…どこか「カラテドー・ビジネスマンクラス・ネリマシブ」を翻訳してくれないかな。あそこでは普遍的な問題が描かれていると思うのだが。
将来的にはアメリカのどの会場に言っても、バクさんがVIP待遇になるぐらいになればいいね。

とにかくここから14年、バク・ユメマクラが世界でも有名作家になったことは間違いないぽいんだが、もうひとこえ、「レジェンド・オブ・ハングリー・ウルブズ(餓狼伝)」が世界に知られて、世界のプロレスMMA業界でのVIP待遇を得られるようにしてほしい。UFCがマクレガーの試合のリングサイドチケット用意してくれれば、あのセンセイご祝儀持って訪米するで。第二回大会は自腹で行ったけれども(笑)

そうだ!!海外版のウィキペディア百度版ウィキペを見てみよう!!!

【英語版ウィキペ】

Baku Yumemakura
From Wikipedia, the free encyclopedia
Jump to navigationJump to search
Baku Yumemakura
Baku Yumemakura Portrait.jpg
Born January 1, 1951 (age 69)
Japan
Odawara, Kanagawa
Occupation Author
Language Japanese
Nationality Japanese
Genre science fiction, adventure, fantasy
Notable works The Summit of the Gods, Onmyoji, Majugari, Garou Den

Website
www.yumemakurabaku.com
Baku Yumemakura (夢枕 獏, Yumemakura Baku, born 1951 in Odawara, Kanagawa) is a Japanese science fiction and adventure writer. His works have sold more than 20 million copies in Japan spread across more than 280 titles. He is published in a variety of formats including feature films, television shows, movies and comic books.

His works are influenced by outdoor interests such as fishing, particularly Ayu fishing, mountain climbing, canoeing as well as manga, photography, pottery, art, calligraphy, martial arts. He has published a number of photo collections of his journeys through Nepalese mountains.

He is best known for writing Jōgen no Tsuki wo Taberu Shishi (The Lion that Ate the Crescent Moon), which won both the Seiun Award and the Nihon SF Taisho Award.[1] He also has written film scripts, including the one to Onmyoji.

One of his popular martial arts serials that has been adapted into manga is "Garouden "餓狼伝" (legend of the hungry wolf), known in the west as "The legend of the fighting wolves" that has also two videogames to date.

He's been nicknamed "The artisan of violence" due to one of his popular martial arts novel series "Shishi no mon" (獅子の門 Gate of fierce lions) and as of 2014 he's been working on the scripts of a manga series "Shin Garouden" with renown manga artist Masami Nobe

He is also a past president of Science Fiction and Fantasy Writers of Japan.

夢枕バク
ウィキペディアから、無料の百科事典
ナビゲーションにジャンプ検索にジャンプ
夢枕バク
夢枕バクPortrait.jpg
生まれ 1951年1月1日(69歳)
日本
神奈川県小田原市
職業 著者
言語 日本人
国籍 日本人
ジャンル SF、アドベンチャー、ファンタジー
注目すべき作品 神々の山嶺陰陽師、 Majugari、餓狼伝

ウェブサイト
www .yumemakurabaku .com
夢枕獏は(夢枕獏夢枕獏、1951年生まれ小田原、神奈川)での日本 のSFや冒険作家。彼の作品は日本で2,000万部以上販売され、280を超えるタイトルに渡っています。長編映画、テレビ番組、映画、漫画本など、さまざまな形式で出版されています。

彼の作品は、釣り、特にアユ釣り、登山、カヌー、漫画、写真、陶器、芸術、書道、武道などのアウトドアの興味の影響を受けています。彼はネパールの山々を旅した写真集を数多く出版しています。

彼は最高の執筆のために知られているTaberu獅子woはJōgenなし月を両方獲得した(三日月を食べたライオン)、星雲賞及び日本SF大賞を。[1]彼はまた、陰陽師への脚本を含む映画脚本も書いています。

マンガに取り入れられた彼の人気のある武道の連続の1つは、今日まで2つのビデオゲームを持っている「戦う狼の伝説」として西で知られている「ガルーデン」餓狼伝(空腹の狼の伝説)です。

人気武道小説シリーズ「獅子の門」から「暴力の職人」の愛称で呼ばれ、2014年より漫画シリーズ「新ガルデン」の脚本を手がける。 "著名な漫画家、野辺雅美さんと

彼はまた、日本のSFおよびファンタジーライターの元会長でもあります。
en.wikipedia.org


百度百科】

梦枕貘 编辑 讨论
在日本的奇幻文学界,梦枕貘是家喻户晓的知名作家。被誉为“日本魔幻小说超级霸主”的梦枕貘目前是SF作家俱乐部会员,日本文艺家协会会员。他兴趣广泛,嗜好钓鱼、泛舟、摄影、登山等户外活动,甚至格斗技巧都有涉略,并时常运用到小说中。
2018年4月,日本政府公布2018年“春之勋章”的获奖者名单,梦枕貘获得紫带勋章。

ドリーム枕 編集する 話し合う
では日本のファンタジー文学、夢枕獏は、よく知られた有名な作家です。「日本幻想小説のスーパーロード」として知られるドリームピローは、現在SFクラブの会員であり、日本アーティスト協会の会員でもあります。趣味は幅広く、釣り、ボート遊び、写真撮影、登山などの野外活動、さらには戦闘技術までも手がけており、小説にもよく使われています。
2018年4月、日本政府は2018年の「月の春」賞の受賞者のリストを発表し、ドリームピローはパープルベルトメダルを受賞しました。 [1-2]

baike.baidu.com


百度で、「代表作」として挙がるのが、陰陽師と、中国が舞台の「沙門空海、海唐の国にて鬼と宴す」なのは、ちょっと身びいきな感もあるな(笑)

代表作
陰と陽の分割
現代では、有名な日本のファンタジー小説マスターYumakuryukiの「陰陽市」シリーズの小説に代表され、陰陽市と安倍清明の伝説がファッションのピークを押し上げました。これから進化した陰と陽の旋風は、映画、コミック、ゲーム、歌舞伎、落語などの芸術形式に広がり、日本人は安倍清明にジャン・ジヤ、朱ゲリアン、劉ボーウェンを扱うように見えます。恐怖。小説シリーズ「陰陽師団」は、神話小説である民話に基づいており、「過去と現在の物語」を題材に、阿部清明陰陽師)とボヤゲン(侍)を中心に展開しています。ストーリー。ドリームピローは当時、神秘的な古典とゆったりとした文章で独特の文化的シーンを構築し、安倍清明を肉体と血に形作っていました。夢の枕は幽霊や神々について書きましたが、マントラ、陰陽、人生の哲学的問題を超越的な精神で考え、深い意味をもって人間の本性に浸透しました。映像。
陰陽師団」は、現代の著名な日本人作家、孟ピリオアが作成したマルチボリュームのファンタジー傑作です。暗くて遠い平安時代に共存する、神秘的でエレガントな人間と幽霊の架空の世界は、日本で出版された直後のセンセーションです。この本のヒロイン、安倍清明はエレガントで落ち着きがあり、人間の性格と一緒に遊ぶのが大好きです。1つは柔らかく、1つは堅固、1つは悪、1つは村で、すべてが魅力的です。二人はフレイルを歌い、人々の心配を和らげるために信じられないほど奇妙な出来事を割りました。

陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)

陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)



サルモネラ空海大唐ゴースト饗宴」
ビッグ唐Zhenguan元20年(AD 804)は、成功のイベントを分岐長安の首都、言語の人々が黒猫悪魔の侵略吐く金吾ガード官陳Yunqiaoホーム、横暴、彼の妻を獲得会計を。最後に、と予測:Dezonの皇帝はすぐに死んだ。梨山コットンフィールドの北の麓に、奇妙なささやきの出現は、のDezonの予言忠誠皇太子で、リーは詠唱すぐに病気になりました。案の定、両方の予測が確認されました。素晴らしい長安市は奇妙で奇妙な雰囲気に包まれています。同時に、難破船をさまよった後、日本国から派遣された学問僧のコン・ハイと儒教のオレンジ・イー・シーは、すべての困難を除外し、運河に沿って長安に移動しました。洛陽で神秘的な道教の王子に会った後、ふたりはついに長安に到着しました。隠された空気と海、そして才能のあるオレンジの潮が、唐王朝の怪物と幽霊の饗宴の嵐に一歩ずつ絡み合っています。この時、陳雲の仕事もめちゃくちゃでした。Kong HaiとQinglong Templeの僧Feng Ming Qi Liが陳雲の遺体から汚物を追放した後、彼は彼が話をするのを聞いた...

沙門空海唐の国にて鬼と宴す全4巻セット

沙門空海唐の国にて鬼と宴す全4巻セット

  • 作者:夢枕 獏
  • 発売日: 2018/03/13
  • メディア: 文庫

海外版の「餓狼伝」も一応出てる!!

いま「ケロロ軍曹」全巻無料公開中。なら以前紹介した「トキワ荘パロディ編」(8巻)見に行くしかない!

一本、記事をかくと関連ニュースとかが分かってくるシリーズ。

きのう、これ書いたら
m-dojo.hatenadiary.com

関連で、こういうニュースを知った。

comic-walker.com

⽉刊少年エースにて⼤好評連載中の漫画『ケロロ軍曹』のコミックス1巻〜30巻までのコミックス全巻無料公開キャンペーンを実施いたします。これまで読んでくれていた⽅も、アニメだけ知っている⽅も、初めてケロロ軍曹に触れる⽅も、この機会にぜひ、読んでみてはいかがでしょうか?
<無料期間>
2020/3/18(水)11:00 ~ 4/5(水)11:00まで

comic-walker.com

この作品を大いに愛読している、というわけではない(サブスクに少年エースが入っているから読んではいる、というのは既報の通り。)だけど、忘れがたい印象を残す一編がある…

12年前に読んで、驚きと興奮とともに紹介した、このパロディ回だ。
m-dojo.hatenadiary.com
※今回、画像を一新しました。


どんな内容かは、過去に書いたその記事を読んでもらうとして…

f:id:gryphon:20200329125727j:plain
ケロロ軍曹8巻 トキワ荘パロディ

f:id:gryphon:20200329120252j:plain
ケロロ軍曹8巻 トキワ荘パロディ

f:id:gryphon:20200329125912j:plain
ケロロ軍曹8巻 トキワ荘パロディ

f:id:gryphon:20200329130034j:plain
ケロロ軍曹8巻 トキワ荘パロディ

f:id:gryphon:20200329125339j:plain
ケロロ軍曹8巻 トキワ荘パロディ、手塚治虫オチ

もう説明はいるまい、さあ読んで。8巻!! 8巻!!!
comic-walker.com


所有したいという方は

この歌でも聞きながら

サカナクション / 新宝島 -New Album「834.194」(6/19 release)-

高田延彦氏「RIZINの中止か延期発表を。デッドリミット過ぎている」


いろいろ、意見を申し述べたい箇所はあるけれど、最大公約数的には「だよなあ」であります。
てか、ここからホントに大会実施できたら、そっちのほうがすごいわ


カクトウログも記事にした
どうなるRIZIN.22は?開催、延期、無観客試合? | プロレス・格闘技・ボクシングの情報配信|カクトウログ


悪い予感がするのう


朝倉未来も出場予定

強者の流儀

強者の流儀

『人と人の間に距離を置く』を、視覚的に宣伝すべきでは(TVなど)という意見と実例



news.yahoo.co.jp

f:id:gryphon:20200329103649j:plain
コロナ感染予防の宣伝で距離をとったBBC番組のキャスター https://twitter.com/sapipa_i/status/1242611285457502208


…クオモNY州知事が、コロナ対策で人気をあげている。そのクオモNY州知事の会見の様子を見てほしい。まずは席の配置だ。これがコロナ危機下で国民に政治家が見せなければならない「密閉・密集・密接の回避」のビジュアル模範だ。
www.youtube.com

ちなみに、篠田英朗氏のこの記事は「それにひきかえアキエは……」という趣旨である(笑)
agora-web.jp


追記 3月30日から、民間地上波でも

流行り病に罹った弟子を孔子が見舞う―――「論語物語」(下村湖人)から『伯牛疾あり』

www.aozora.gr.jp
より引用。まあ、ルビがルビでなくなるので、リンク先で読んでみてもらったほうがいいんだけど。

伯牛疾あり


伯牛はくぎゅう疾やまいあり、子これを問い、※(「片+(戸+甫)」、第3水準1-87-69)まどより其の手を執りて曰く、之を亡うしなわん、命なるかな、斯の人にして斯の疾あるや、斯の人にして斯の疾あるやと。
――雍也篇――

 冉伯牛ぜんはくぎゅうの病気は、いよいよ癩病の徴侯をあらわして来た。顔も、手も、表面がかさかさになり、全体にむくみあがって、むらさき色がかった肉が、皮膚の下から、今にも渋柿のようにくずれ出そうである。
 このごろは、訪ねてくれる友人もほとんど無い。彼自身でも、人に顔を見られたくはないので、けっくその方が気は楽だが、一方では、やるせのない淋しさが、秋の水のように心の底にしみて来る。そして、その淋しさの奥には、人間に対する呪詛が、いつもどす黒く渦を巻いているのである。
 ことに、天気のよい日など、病室の窓から、あまりにも美しい日光が、燦々と木の葉にふりそそいでいるのを見ると、天地ことごとくが、自分に対して無慈悲なように思えてならない。
(澄みきった日光の下で、生きながら腐爛して行く人間の肉体! 何という自然の悪意だろう。こんな悪意にみちた自然の中で、人間の心だけが、素直に育って行こう道理がない。)
 彼はすぐそんなことを考えて、眼を暗い部屋の隅に転ずるのである。
 しかし、自分の病気の正体を知った当座のおどろきにくらべると、これでも、彼の心は平静にかえった方である。その当座は、悲しいとか、怨めしいとかいうのをとおり越して、何の判断力もなく、まるでからくり人形のように、家の中をうろつきまわったものである。自殺しようとしたことも、幾度となくあった。しかもそれは、あとで考えると、全く無意識的な発作に過ぎなかったようである。
 かように、ほとんど絶望そのものになりきっていた彼が、ともかくも、悲しんだり、怨んだりするだけの人間らしさを取りもどしたのは、まったく孔子のお蔭である。
 孔子は、おりおり彼をたずねて来ては、慰めたり、叱ったり、いろいろの教訓を与えたりした。しかし、もっとも多く孔子が口にしたのは、一緒に諸国を遍歴して嘗めた労苦のおもい出、とりわけ、陳蔡ちんさいの野に饑えたおりのことであった。伯牛にとっては、こうした過去の物語が、何にもましてなつかしかった。単なる慰藉いしゃや、叱責や、教訓などでは、どうにもならなかった彼も、一緒に旅に出て難儀をしたころのことが、しみじみと孔子自身の口から談かたられるのを聴いていると、次第に人心地がつき、生への執着が、水滴のように彼の心の中に滴りはじめるのだった。
 それと同時に、彼の理性もそろそろと甦って来た。そして、このごろでは、どうしたら悲みや怨みに打ち克つことが出来るのか、どうしたら自分の悪疾を気にしないで、以前のとおり落ちついた心で道に精進することが出来るのか、また、どうしたら生死を超越することが出来るのか、そうしたことに心を悩ますまでになったのである。
(1自分は、徳行においては、顔渕、閔子騫びんしけん、仲弓ちうきゅうなどとならび称せられ、自分でも、内心それを得意にしていたものだが、今から考えると、自分の徳行なんか、まるで寄木細工見たいなものに過ぎなかった。その証拠には、一寸した障碍にぶっつかると、すぐばらばらに壊されてしまうのだ。病気や運命に負けるような徳行が、何の徳行だ。――
(それにつけても思い出すのは、陳蔡の野でみんなが苦しんだ時に、先生の云われた言葉だ。
「君子も固より窮することがある。だが、小人と異るところは、窮しても濫みだれないことだ。」(陳蔡の野参照)
 と。そうだ、どんな場合にも濫れない人であってこそ、真に徳行の人ということが出来るのだ。しかし、その力はどこから出て来るのか。――
(また、いつだったか、先生は、
「2大軍の主将といえども、生擒いけどりにされないことはない。しかし、微々たる田夫野人でも、その操守を奪い取ることは出来ない。」
 と云われた。何というすばらしい言葉だろう。病気ぐらいでとりみだしている自分の心が恥かしい。しかし、その堅固な操守の根本の力となるものは何だ。自分にはそれがわからないのだ。自分はこれまで、そうした根本的なものを掴むことを怠って、ただ先生や先輩の言動だけを、形式的に真似ていたに過ぎなかったのではなかったか。――)
 こうした反省をつづけている間の彼は、さほど不幸ではなかった。考えの解決はつかなくても、やはり彼の心には、人間らしいある明るさがあった。少くとも、その間だけは、腐爛して行く自分の肉体を忘れることが出来た。しかし、からだを動かした拍子に、痛みで皮膚の感覚が、眼をさますと、彼はすぐ自分の手を見つめた。それから、その手をそっと顔にあてて、指先で、用心ぶかく眉や鼻のあたりを探った。そして、そのあとで彼の心を支配するものは、いつも戦慄と、萎縮と、猜疑と、呪詛とであった。
 どうしたわけか、今日はとりわけ朝から彼の心が落ちつかない。友人たちに対する邪推が、それからそれへと深まって行く。
(3みんなが寄りつかないのは、きっと自分の病気を恐がっているからだ。そのくせ、病人の気持を察して、などと、いかにも思いやりのあるようなことを、お互に云いあっているのだろう。あいつらには、先生のいつも仰しやる[#「仰しやる」はママ]「恕」とか、「己の欲せざるところを人に施してはならない」とかいうことが、恐らく、こんな時にだけ役に立つのだ。)
 そんな皮肉な考えが、自然に彼の頭に浮んで来る。そして、そのあげくには、孔子だって、本音を洗って見たら、どんなものだか知れたものではない、といったようなことまで考える。
(そういえば、先生も、もうそろそろ一ヵ月ちかくも顔を見せられない。考えて見ると、自分の顔全体が変にくずれ出したのは、この前お会いしたころからのことだ。いよいよ先生も逃げ腰だな。――
「4冬になって見ると、どれがほんとうの常磐樹だかわかる。ふだんは、どの木も一様に青い色をしているが。」
 などと、よく先生は鹿爪らしい顔をして云っておられたものだが、さて先生ご自身は、果してその常磐樹といえるかな。聖人と云われるほどの人の正体も、今度という今度は、はっきりわかるわけだ。それも、自分がこんな病気になったお蔭かも知れない。)
 伯牛は、眉も睫毛もない、むくんだ顔を、気味わるくゆがめて、皮肉な笑いをもらしたが、笑ったあとで、たまらなく不愉快な気持になった。何だか、孔子という人間一人の化の皮をはぐために、自分が犠牲にでもなっているような気がしてならなかったのである。
孔子一人のために、これまでも、われわれはどれほど苦しんで来たことだろう。それに、こんな病気にまでなって、その正体を見究めなければならないのか。孔子という人間は、それほど人に犠牲を要求する価値のある人間なのか。)
 彼は、そんな飛んでもないことまで考えて、まるで気でも狂ったようになっていた。
「先生がお見舞い下さいました。」
 と、その時、だしぬけに召使いが戸口に立って云った。
 伯牛はぎくりとした。そして、悪夢からさめたあとのように、しばらく天井を凝視した。それから、急にあわてて、一たんは臥床の上に起きあがったが、すぐまた横になって、頭からすっぽりと夜着をかぶってしまった。夜着は肩のあたりでかすかにふるえていた。
「こちらにお通しいたしましても、よろしうございましょうか。」
 召使いは、一歩臥床に近づきながら云った。
 返事がない。
 召使いは、しばらく首をかしげて思案していたが、独りで何かうなずきながら、そのまま部屋を出て、しずかに戸をしめた。
 五六分が過ぎた。その間伯牛は、夜着の下でふるえつづけていた。すると、だしぬけに窓の外から孔子の声がきこえた。
「伯牛、わしは強いてお前の顔を見ようとはいわぬ。せめて声だけでも聞きたいと思って、久々でやって来たのじゃ。」
「…………」
「このごろ工合はどうじゃ。やはりすぐれないかの。だが、心だけは安らかに持つがいい。心が安らかでないのは、君子の恥じゃ。」
「先生、お……お……お許しを願います。」
 伯牛は、むせぶように夜着の中から云った。
「いや、そのままで結構じゃ。お前の気持は、わしにもよくわかる。人に不快な思いをさせまいとするその気持は、正しいとさえ云えるのじゃ。しかし、……」
 と、孔子は一寸間をおいて、
「5万一にも、お前がその病気を恥じて、顔をかくしているとすると、それは正しいとは云えない。お前の病気は天命じゃ。天命は天命のままに受取って、しずかに忍従するところに道がある。しかも、それこそ大きな道じゃ。そして、その道を歩む者のみが、真に、知仁勇の徳を完成して、惑いも、憂いも、懼れもない心境を開拓することが出来るのじゃ。」
 伯牛は嗚咽した。その声は、窓のそとに立っている孔子の耳にも、はっきり聞えた。
「伯牛、手をお出し。」
 孔子は、そういって、自分の右手を、窓からぐっと突き入れた。彼の顔は、窓枠の上にかくれて、内側からはちっとも見えない。
 伯牛の、象の皮膚のようにざらざらした手が、怯えるように、夜着の中からそろそろとのぞき出た。孔子の手は、いつの間にか、それをしっかりと握っていた。
 夜着の中からは、ふたたび絶え入るような嗚咽の声がきこえた。
「伯牛、おたがいに世を終るのも、そう遠くはあるまい。くれぐれも心を安らかに持ちたいものじゃ。」
 孔子は、そういって、伯牛の手を放すと、しずかに歩をうつして門外に出た。そして、いくたびか従者をかえりみて嘆息した。
「天命じゃ。天命じゃ。しかし、あれほどの人物が、こんな病気にかかるとは、何というむごたらしいことだろう。」
 伯牛が、雨にぬれた毒茸のような顔を、そっと夜着から出したのは、それから小半時もたってからのことであった。彼は、全身ににじんだ汗を、用心深く拭きとりながら、臥床の上に坐った。悔恨の心の底に、何か知ら、すがすがしいものが流れているのを、彼は感じていた。
「6朝に道を聞けば夕に死んでも悔いない。」といった、曾ての孔子の意義ふかい言葉が、しみじみと思い出された。
(永遠は現在の一瞬にある。刻下に道に生きる心こそ、生死を乗りこえて永遠に生きる心なのだ。)
 彼はそう思った。
(天命、――そうだ。一切は天命だ。病める者も、健やかなる者も、おしなべて一つの大いなる天命に抱かれて生きている。天は全一だ。天の心には自他の区別はない。況んや悪意をやだ。天はただその歩むべき道をひたすらに歩むのだ。そして、この天命を深く噛みしめる者のみが、刻下に道に生きることが出来るのだ。)
 彼は、孔子の心を、今こそはっきりと知ることが出来た。そして、さっき孔子に握りしめられた自分の手を、いつまでもいつまでも、見つめていた。
 彼の心は無限に静かで、明るかった。彼にはもう、自分の肉体の醜さを恥じる気持など、微塵も残っていなかった。彼は、いつ死んでもいいような気にすらなって、恍惚として褥の上に坐っていた。

1 子曰く、我に陳蔡に従いし者は、皆門に及ばざるなり。徳行には顔淵・閔子騫冉伯牛・仲弓、言語には宰我(さいが)・子貢、政治には冉有(ぜんゆう)・季路(きろ)、文学には子游・子夏と。(先進篇)
2 子曰く、三軍も師を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなりと。(子罕篇)
3 子貢問いて曰く、一言にして終身これを行うべき者ありやと。子曰く、其れ恕か、己の欲せざる所は人に施すこと勿れと。(衛靈公篇)
4 子曰く、歳寒くして然る後に、松柏の後れて凋むを知るなりと。(子罕篇)
5 子曰く、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れずと。(子罕篇)
6 子曰く、朝に道を聞かば、夕に死すとも可なりと。(里仁篇)


伯牛の病気が「らい」(ハンセン氏病)というのは作者のフィクション。
この病気なら結果的には、お見舞いに行くのも、手を握ってはげますのも間違いではない。…だが、病気の種類によっては、対応は変わる。それは仕方ない。
だから、その精神の部分だけを学びたい。

論語物語 (講談社学術文庫)

論語物語 (講談社学術文庫)


上の一篇での「野に飢えた」場面、中島敦の「弟子」も見てみよう

www.aozora.gr.jp
一行が招かれて楚その昭王の許もとへ行こうとした時、陳ちん・蔡さいの大夫共が相計り秘かに暴徒を集めて孔子等を途に囲ましめた。孔子の楚に用いられることを惧おそれこれを妨げようとしたのである。暴徒に襲われるのはこれが始めてではなかったが、この時は最も困窮に陥おちいった。糧道りょうどうが絶たれ、一同火食せざること七日に及およんだ。さすがに、餒うえ、疲つかれ、病者も続出する。弟子達の困憊こんぱいと恐惶きょうこうとの間に在って孔子は独り気力少しも衰おとろえず、平生通り絃歌して輟やまない。従者等の疲憊ひはいを見るに見かねた子路が、いささか色を作なして、絃歌する孔子の側そばに行った。そうして訊ねた。夫子の歌うは礼かと。孔子は答えない。絃を操る手も休めない。さて曲が終ってからようやく言った。
「由ゆうよ。吾われ汝に告げん。君子楽がくを好むは驕おごるなきがためなり。小人楽を好むは懾おそるるなきがためなり。それ誰だれの子ぞや。我を知らずして我に従う者は。」
 子路は一瞬いっしゅん耳を疑った。この窮境に在ってなお驕るなきがために楽をなすとや? しかし、すぐにその心に思い到いたると、途端とたんに彼は嬉しくなり、覚えず戚ほこを執って舞まうた。孔子がこれに和して弾じ、曲、三度みたびめぐった。傍にある者またしばらくは飢うえを忘れ疲を忘れて、この武骨な即興そっきょうの舞まいに興じ入るのであった。

 同じ陳蔡の厄やくの時、いまだ容易に囲みの解けそうもないのを見て、子路が言った。君子も窮することあるか? と。師の平生の説によれば、君子は窮することが無いはずだと思ったからである。孔子が即座に答えた。「窮するとは道に窮するの謂いいに非ずや。今、丘きゅう、仁義の道を抱き乱世の患に遭う。何ぞ窮すとなさんや。もしそれ、食足らず体瘁つかるるをもって窮すとなさば、君子ももとより窮す。但ただ、小人は窮すればここに濫みだる。」と。そこが違うだけだというのである。子路は思わず顔を赧あからめた。己の内なる小人を指摘された心地である。窮するも命なることを知り、大難に臨んでいささかの興奮の色も無い孔子の容すがたを見ては、大勇なる哉かなと嘆ぜざるを得ない。かつての自分の誇ほこりであった・白刃はくじん前まえに接まじわるも目まじろがざる底ていの勇が、何と惨みじめにちっぽけなことかと思うのである。

李陵・山月記・弟子・名人伝 (角川文庫)

李陵・山月記・弟子・名人伝 (角川文庫)

  • 作者:敦, 中島
  • 発売日: 1968/09/09
  • メディア: 文庫