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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【IF】もしW杯で、日韓両代表が共に「北朝鮮の拉致問題解決」「独裁者・金正恩批判」をパフォーマンス、人権アピールしたら?

サッカーのワールドカップで、日本代表とドイツ代表の試合ですね。頑張ってほしいです(熱量)。

さて、記録しておこう。

ワールドカップ人権問題に抗議 “今は好ましくない” 田嶋会長

2022年11月22日 2時46分

20日に開幕したサッカーのワールドカップの開催地、カタールでの人権問題に対しさまざまな抗議の動きが出ていることについて日本サッカー協会田嶋幸三会長は「今サッカー以外のことでいろいろ話題にすることは好ましくない」などと話しました。
20日カタールで開幕したサッカーのワールドカップを巡っては大会に出場するヨーロッパのチームからカタールでの性的マイノリティの人たちへの扱いについて批判の声が上がっていました。
これについて22日、日本代表の練習場を訪れた日本サッカー協会の田嶋会長は「今この段階でサッカー以外のことでいろいろ話題にするのは好ましくないと思う」と述べました。
その上で、「あくまでサッカーに集中すること、差別や人権の問題は当然のごとく協会としていい方向に持っていきたいと思っているが、協会としては今はサッカーに集中するときだと思っている。ほかのチームもそうであってほしい」と話しました。

www3.nhk.or.jp


もちろん、批判は多い。
[B! 人権] ワールドカップ 人権問題に抗議 “好ましくない” 田嶋会長 | NHK

ただ、当方のコメント。

ユーゴ空爆に反対します』とユーゴ人選手がJリーグでアピールする、とかをどう評価する?的な難題もある。/北朝鮮政権批判アピールとかを日本代表がしたら、とかもね
https://b.hatena.ne.jp/entry/4728428601838278468/comment/gryphon


前半はあとで論じるとして、後半を語ろう。

日本代表だけでなく、ここは同じく金王朝による拉致被害者が多数いる国家で、W杯の地を踏めたチームとしてわが隣邦・大韓民国も志を同じくしてもらえた、と仮定する。

日本代表が、韓国代表が…どんなパフォーマンス、ゼスチャーで拉致被害者の問題や、核とミサイルに憑りつかれた狂気の独裁者・金正恩への批判を表現するかまでは思いつかん。豚鼻のパフォーマンスでもするかねえ?
拉致に関しては「One LOVE」の腕章をつける付けないって話があったが「MEGUMI」の腕章とか、ブルーリボンをあしらった腕章とかでもいいかもしれない。


上の話は、おそらく2022年11月のW杯では実現しない「IF」の話でありましょう。
でもまあ、拉致問題の解決や、半島の北にまします独裁者の退場を望む声をあげるのは、当然ながら人権問題の一環であります。
たとえば、こういうことが実現した場合、はてなブックマークでは賛同・賞賛・支持のコメントが多数つく、と考えていいだろうか?
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20221122/k10013899461000.html


NATOは(ユーゴへの)空爆をやめろ!」は『何のアピール』と位置付けられる?「悪者見参」新版が出てるようだ

クロアチアの準優勝が世界を驚かせた2018年サッカーW杯ロシア大会。スイス対セルビア戦でコソボ移民の二人が見せた「鷲のポーズ」。さかのぼること20年、1999年のNATOによるユーゴ空爆にその端緒を探ることができる。当時、著者が身の危険を顧みず「世界の悪者」とされた旧ユーゴ紛争地を歩き、直に触れたすべてを綴った貴重な記録。執筆当時から現在までの空白を繋ぐ追章を加えた新版。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
木村/元彦
1962年生まれ。2006年『オシムの言葉』でミズノスポーツライター賞最優秀賞。同書は第52回青少年読書感想文コンクールの課題図書にもなった。著書に『争うは本意ならねど』(2012年サッカー本大賞)『徳は孤ならず』(2017年広島本大賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。


この本は、旧版が探せばどこかにあるんだけど、今見つかるかな。読んだのか積読状態だったのかも正直思い出せない、つまりあまり記憶にない。
著者の木村元彦氏は、韓国研究者の木村幹氏とその後こんなトラブルを起こしてたり、であった。
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それはともかく、つまりこの時に「NATOはユーゴに対する空爆をやめろ!」というのは、人権のアピールなのか、反人権のアピールなのか。 そもそも「どのアピール」ならしていいのか、みたいな話もあるね。




では間もなく試合、日本代表がんがれ。


おまけ 開会式とBTSモーガンフリードマンと人権





しかしそもそもカタールは「中東のCNN」アルジャジーラの本拠地で、元BBCスタッフが多数在籍し、多くの国と契約して放送してるよね?


経営
1996年11月1日、カタール首長であるハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーより5億カタール・リヤル(1億3700万USドルに相当)の支援を受けて設立。独立を保った報道姿勢を保ちつつも、会長には首長の親戚であるハマド・ビン・サーメル・アール=サーニーが就任し、カタール政府を通じた経営[2]という形がとられた(カタール政府以外にも、個人投資家達が加わっている)。

上記金額の支援は開設後5年間の経営を維持するものとして行われ、2001年までに広告収入などによる独立採算を達成することが期待されていた。

イギリス人ジャーナリスト ヒュー・マイルズ著「アルジャジーラ 報道の戦争」によると収益の多くを日本の日本放送協会NHK)を中心とした海外メディアからの「映像使用料」が占め、特にNHKが払う金額が一番大きく、同局の大きな助けとなっている。また同著によると同じニュース専門局CNNと比較してCMの放送時間が少ないという。

長らくカタール政府の出資により経営が続けられて
ja.wikipedia.org

(略)

川端「ドイツのメディアからは『欧米のサッカーファンは大会をボイコットする考えだが、日本のサッカーファンは大会をボイコットしないのか?』みたいなことを聞かれた」

浅野「欧州や北米では『カタールに応援へ行くのをやめよう!』と呼び掛ける動きはいろいろあるみたいですね」


2021-22シーズンのブンデスリーガ第28節、フライブルクバイエルンでスタンドに掲げられたカタールW杯観戦ボイコットを呼びかける横断幕
川端「俺たちの感じている根本的な部分での温度感の差って、でも西欧で生活している人たちにはイメージできないんだろうなあというのも改めて思った。だって、アジアにおいて『人権侵害のある国や独裁国家での大会には参加しない!』ってやり出したら、俺たちは半分以上の大会に出られないわけで、僕らにとっては『人権侵害のある国でスポーツの国際大会が行われる』というのは特殊な事象ではなく、日常的な出来事なんだよね」

浅野「あと日本ではスポーツと政治を結びつけることをタブー視されている風潮があるから、W杯に絡めてカタールの人権問題を語るのは避けられている気もする」

川端「その点も『ガーディアン』でもドイツのメディアでも言ってきましたが、伝わったかな……。スポーツと政治は、過去の歴史的経緯もありますからね。あと、向こうの人のアクションとか見ていると、イスラム教それ自体への嫌悪、彼らの日常から繋がるヘイトと結び付いているような部分も見え隠れするから、余計に難しいなと思った」

浅野「国際世論として人権侵害に厳しい目が向けられるのはポジティブでもあるけどね」

川端「それはもちろん。人権侵害は悪ですよ。アジアの現状が良いとも1ミリも思わない。ただ、4年前にやりたい放題していたロシアのプーチンに対しては何も言わなかった人たちが血気盛んにやっているのを見ると、大国相手には言えないけど、カタールみたいな小国には言いたい放題なようにも見えちゃうから、やっぱり違和感がぬぐえない。W杯や五輪の開催資格について『人権を尊重する民主主義国である』ということを持ち込むことはありかもしれない。開催地を決める時に立候補資格としてそういった条項を作って運用するならわかる。でも前回の開催地がロシアだったことからもわかるように、大きな国相手にはそれをできないわけじゃないですか。次の五輪は中国が開催地です。彼らはビッグスポンサーとセットですし、それを忌避することはできない。でもカタールは小国だから言いやすいし、やりやすい、だからやっちゃいます。そこには違和感がある」

(略)

浅野「カタールW杯参加が個人の思想の踏み絵みたいになっているのは行き過ぎだよね」




www.footballista.jp

「男同士の愛は女性にとって『安全』だから支持された」「愛や性のおいしい所取り」…BL分野の「真祖」が語るが、そうなん?

評伝「栗本薫中島梓」を読みました。表題のこの二名は、同日人物の別ペンネーム…って今さら説明しないでもいいよね?

栗本薫中島梓、二つの名前を持ち、作家・評論家・演出家・音楽家など、才能を自在に操り多くの人たちに感動を与える稀有な存在でありながら、ついに自身の心理的葛藤による苦悩から逃れることはできなかった人。その生涯を関係者への取材と著作から検証する。

自分は栗本薫中島梓もいい読者ではない。
山藤章二と組んだ短文エッセイ「にんげん動物園」、特撮を論じた本ということで読んだ「わが心のフラッシュマン」、浅羽通明が推奨していたので読んだ「コミュニケーション不全症候群」、小説ではグインサーガを数巻読んだのだっけか。

ただ、それらはなかなかに印象深いものだったし、「わが心のフラッシュマン」の一節は鮮烈な印象ゆえに記事にして、当時も相当ブクマがついたな
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今後、これに関する、中島梓関連の記事をもう一本書く予定。

・・・・・・・・ただ、今記事を読み直すと、この本も要はBL、当時の言葉でいえば「やおい」を論じてる部分も多いにあったのに、それに気づいたか気づいてないのかスルーしてるな!
無理もない、自分がまったく無縁の世界であるBLについて「調べようか、考えようか!」と思い立ったのが、ブログのおかげではっきりわかる、2011年の話だ(記事内では、気になり始めたのが2007年ごろから、と書いている)。そこからまだ4年目、経験値もあまり溜まってなかった。
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だから今回の中島梓栗本薫評伝は、彼女と、「BL黎明期」…ほんと藤子不二雄的な「BL道」を調べる、という意味での調査意欲も込めて読んでみたのだった。
そしたら、ちゃんといろいろ書いてあったよ。


だが、そこで、1978年に創刊されたBL雑誌…もちろん当時、BLという言葉なぞないが……「JUNE」の編集長が、一種の「総括」を語っている。このひとはそもそもワセダミステリクラブで中島の1年後輩。
雑誌創刊の際は、こういうのが好きだと知っていた中島梓にいろいろ相談に乗ってもらったとか。現在は京都精華大准教授だとか。


「JUNE」はそりゃ伝説の雑誌だよ。ファンロード経由で俺も誌名だけは見知ってたような気がする(笑)

その”総括”を、引用紹介しよう。207-208P,6章のラストだ。

<JUNE>の編集長を務めた佐川俊彦は、男性同士の性愛が、女性たちの支持を集めたことについて、筆者にこう語った。

サン出版の社長が<JUNE>に『いま、危険な愛にめざめて』というコピーをつけたのですが、私はこれはちょっと違うと思っていた。男同士の愛というのは、むしろ女性にとっては安全な愛だから支持を集めたんだと思うんです。それは、女の子にとっては自由になれる場所、心のすきまを埋めてくれる場所であったし、ファンタジーだからこそ、愛や性のおいしいとこ取りをすることができた」

 女性に愛される、この分野について、男性である筆者がどのように理屈をつけても、女性読者からは「分かってない」と言われてしまいそうだ。だがあえて言うならば、女性というのは、いくら性について自由になったといっても、どうしてもセックスにおいては男性に対して従属的な位置にされがちであるし、望まない妊娠をしてしまう危険性をはらんでいる。性において自由になれないと感じる女性たちが、自分たちの望む性を生きられる場所こそが、このやおいの小説の世界であったのかもしれない。

BLは女性にとって「安全な愛」「愛と性のいいとこどり」佐川俊彦

そうなんでしょうか。
ぶっちゃけ、そこに書いてある通りに、こちらもよくわからんよ。
ただ、……「JUNE」といえばレジェンドどころか、一種の「真祖」。仏教でいえば比叡山延暦寺、日ノ本根本道場みたいなもんでしょ?そこの編集長なんだから、渋川剛気みたいなもんだ。
「あのJUNEの編集長がそう言っちまったんだ、な〜〜ンも言えネェ、言える訳がネェ」ってこと……なんだろうか? いやいや、ホイス・グレイシーが10年後にUFCに復帰したらケチョンケチョンだったように、もはやそんな初期のBLなど、時代遅れの骨とう品、テキサスの化石になっている…のかもしれんのか??



ただ、自分も、最初に仮説を立てた時は似たような論を立てたんだよね。こんな感じで。

仮説2…『少年同士の恋愛は自分が第三者、傍観できる立場になるから』

恋愛の生々しい葛藤や感情の動きは、フィクションの中でも体験するときにヘビーで重い感情を持たされてしんどい。だから対象は自分と縁遠いほうがよく、そういう縁遠いところの恋愛模様を眺める、というほうがエンターテイメントとして楽しめる。自分と根本的に性別が違う男同士の恋愛は、安心することができ、自分も傷つかない
(※この論考の特に後半部分、もともとは田中芳樹氏の発言。だが、そのとき彼は自分の「銀英伝」キャラのやおい本に相当怒っており、割り引くことも必要か(笑))
 
 

仮説3…『普通に少年と少女が漫画内で恋愛をすると、女性読者は作中の少女に嫉妬するから』(山岸涼子説)

2の変形といえば言えるかもしれないけど…個人的には「えーっ?そんなことあるかなぁ」と思わないでもないけど、仰ってる人が人だからなるほどとせざるを得ないでしょ。
文庫版「日出処の天子」で、山岸氏と梅原猛氏の対談があり、そこで本人が言明してるんすよ。

(クリックするとオリジナルサイズも見られます)

私は何度も男性の編集者さんを説き伏せるのに苦心した覚えがあるんですけれども、男性の目から見ると少女マンガに男しか出てこないというのは納得がいかないようなんですね。ところが私は逆だと思っておりまして、というのも読者は作品に自己投影して見るわけなんですね。ですから素敵な男性と結ばれたいのは本当の自分自身なんです。ところがそこに自分より理想的な女性が出てきて、自分の好きなその作中の男性と結ばれるというと、ある種の嫉妬みたいなものが出ちゃうんです。で、それよりも男同士のほうがいっそ楽なんですね。

 


あと、佐川氏は別の箇所で、こう表現している(149P)

中島梓さんたちの生み出したやおい文化は、女の子にとっては心の隙間を埋めてくれるもので、その物語を通じて、初めて彼女たちは性的に自由になることができたんです。

そういえばもうひとつ…彼女が書いた、このジャンルの作品のキャラクターやあらすじが、たくさん同書では紹介されているが、ぶっちゃけ彼女のBL小説は、かなり「性暴力」度が高い。

ある男がもうひとりの男を愛するあまり、自分の手で殺すというモチーフが、中島梓が最も描きたかったシチュエーションであろうことは、その後の数々の作品を見てもよくわかる。(147)P

いま、表現規制の論点の中で「性描写が問題なのではない。違法で人権を侵害するような”性暴力”の描写が問題なのだ」という言い方がされることがあるが、その視点で見ると………。




とりあえず、この部分は実際に「よくわからない」なので、まず情報として投げて置き、識者の分析を待つことにでもしようか。



ちなみに、それ以降の同書の文章はこう続く。

中島梓は、その後〈JUNE〉で、『終わりのないラブソング』という、少年同士の性愛を描いた長い物語を連載するほか、『小説道場』という、読者が創作したやおい小説を批評・指導していく連載をすることになる。また、今西良と森田透(※註 彼女の書くBL小説のキャラクター)の物語を《東京サーガ》と呼ばれる一連の作品群へと発展させていったり、同人誌の形態でもやおい小説を書き続けるなど、この分野は彼女の作家としての支柱のような存在でありつづけた。
なぜ女性がやおいを書き、読むのかというテーマについても、後に中島梓名義の評論『コミュニケーション不全症候群』(筑摩書房)などで論じている。
そうして、自らの表現をさまざまなジャンルに広げていった中島梓=栗本薫は、ついに終生書き続ける長大な物語を生み出し始める。
グイン・サーガ》の誕生である。


このほか印象に残ったのは
・ミステリ「ぼくらの時代」は「トリックがフェアか論争」があった、ということ、


沢田研二のファン(正確にはドラマ「悪魔のようなあいつ」で沢田研二が演じた可門良というキャラ)で、それをモチーフにして創作し、それを東京サーガと言われる一連の作品の主人公たる今西良というキャラに変換した…という、二次創作のはしりのようなことをしてた話
グイン・サーガの創作秘話


・有名な、ハンセン氏病の描写をめぐる筆禍事件


・演劇にのめり込んで相当な負債を抱えたこと


・自分の死後のグインサーガの書き手に江森備という人を考えていたこと、
……などが面白い話でした。

とくに、初期?の「パソコン通信」に興味を持ち、そこで濃いファンたちの濃厚なサークルを作っていったことは興味深い。


あと、ここも相当に印象に残っているが、中島氏は「JUNEというジャンルを定着させ、後に続く人材を育てよう」という強烈な意志があり、実際にそれによってジャンルが生まれた面もある、ということ。
榊原史保美氏が、それについて、自分が個人的に作家としてやっていく中で応援してくれた、という話を語り感謝しているくだりは感動的だ。

「とにかく中島さんからはこのJUNEというジャンルで、後に続く人を育てようとされている気持ちを感じました。この分野を世の中に定着させたいという意志で、私たちのことも応援してくれた。デビュー当時から売れっ子作家だった中島さんにとって、こういうジャンルの小説を書くのはリスクでしかなかったはずです。それを敢えてやり続けたというのは、彼女のなかにやらなければならない必然性があったのでしょう。私はJUNEというひとつのジャンルが立ち上がる時にそこにいられたことは幸せでしたし、中島さんがその場所を作ってくれたことは本当にありがたかったです」(288P)

 
 

『日本人は、なぜこんなにも漫画が好きなのか…
(略)なぜ、外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。
答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ』
 平成元年2月10日朝日新聞社

有名な言葉だが、漫画をBL、手塚治虫中島梓に変換することができるかもしれない。



「♪ナンバーワンに なれない人は、オンリーワンには 尚なれない」〜嘉門達夫の替え歌だとか

本日の朝の番組に嘉門達夫が出演したらしい(TBS「ラヴィット」?)
 ↓
twitterトレンドに「嘉門達夫」が浮上
 ↓
見てみたら、本日披露されたかどうかは知らんが、こういうツイートがあった



www.youtube.com



www.youtube.com

「日本の武士は馬に乗ったまま戦闘した?しない?」本郷和人教授が「逃げ上手の若君」解説最新回で炎上必至の問いに回答

なんでこれが炎上必至なのか


「した」も「しない」も、どっちにも熱心な論者がいるからだよ!!!!

そして、問いの性質上、戦国時代の話に続くだろ?

戦国時代に関する議題は、基本すべて炎上必至なんだよ(笑)!!まぁ、本郷教授が、炎上など恐れる訳がない、か……


で、本郷教授のお答えはシンプル。「乗ったまま戦闘」……した。


なぜか。
戦闘の負傷記録を見ると、弓矢での傷が最多で(だったかな?)その次に多いのが「馬に踏まれた」だった。

馬は大きくて、重い。これに乗って突撃するだけで、大変なアドバンテージ(馬体突撃とか言うたね)。それを、戦闘するプロたる武士が手放すわけないじゃないか……といった内容でした。


いま手元になくて記憶だけで述べるんだけど、そんなふうなこと書いてあったよね??ジャンプの最新号に。

何しろあの部数だから、多くの人が見たはずだろう。
気になる人は本文を確認してください。
※この本文とは、マンガ扉絵の1P前に掲載されている「解説上手の若君」というコラムです



ちなみに作品自体は、自分にとっては「リアリティライン」を踏み越えているというか「サスペンション・オブ・ディスビリーフ」が成立しなくなってきちゃった……という感じで、ひところよりは楽しめない状態。



それはそれとして、日本の武士は、「馬に乗って闘ってはいない」というのはですね……同時代に記録があったりなんなりで、そういう説があるらしいんすよ。

ルイス・フロイスが書き残している、それも西洋では馬上のまま闘うが日本は下馬してたたかう・・・・と、珍しいものを見た!的な記述として特筆してる、とかで。


「ニセモノ」が周囲の信頼に応え勇気を振り絞り「ホンモノ」的に振舞う…の原典の一つ?「サボテン・ブラザース」がBSPで放送(午後1時)

サボテン・ブラザース

BSプレミアム11月22日(火)午後1時00分〜2時44分 


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スティーブ・マーティンチェビー・チェイスマーティン・ショート、3人のコメディアン演じる“スリー・アミーゴス”が大活躍する、80年代を代表する傑作喜劇。舞台は1916年のメキシコ。盗賊に苦しむ村の娘カルメンは、無声映画の西部劇のヒーローを演じる俳優3人を本物だと思い込み、助けを求める電報を出す。仕事にあぶれていた3人は、それを映画のオファーと勘違いし、用心棒となるが…。監督はジョン・ランディス

www.nhk.or.jp

いや自分も未見なのよ。ただ、タイトルのようなストーリーの古典、原典のひとつだ、という評価はよく聞くんだわ。


なにやら、みんな好きでしょ?

togetter.com
togetter.com





ちなみに、「覚悟があるやつは、この線を踏み越えてみろ!」もこの映画に登場するとか。
いちど、吠えよペンの炎燃も「こういうシーンがあったんだけど、何の作品だったっけ?」と度忘れしてアシに聞いてたことあったな…
※「新吼えろペン」4巻だそうですね

炎尾燃「そういや昨日見たTVアニメで、面白いシチュエーションがあったぞ!」
    「どんな場面ですか?」
炎尾燃「こう……あるスポーツのチームを強くするために最強のトレーナーが付くんだが……」
    「ほうほう!」
炎尾燃「地面にザッと線を引いてこの線を越えてきたやつは強くしてやるが、ただし――」
炎尾燃「地獄が待ってるぞ…って。」
    「ああ、それって5年くらい前の別のマンガでもありましたよ!」
    「私が知ってるのはサッカーマンガで、同じように下に線を引いて……」
    「ボクはその前の野球マンガで同じの見ました!」
    「そっちがもっと先ですよね?」
炎尾燃「……………あ…ああ、そう………」
炎尾燃「知らなかったが…結構定番のシーンなんだ……んじゃあ…一度おれも使ってみようかな…?」

mimizuku004.hatenablog.com


ほかには町山智浩氏が、水道橋博士論の時に引用していた。

甲本ヒロトが『サボテン・ブラザース』のいいシーンを引用している。山賊に苦しめられているメキシコの農民が、西部劇でヒーローを演じる俳優トリオ(スティーヴ・マーティンマーティン・ショートチェビー・チェイス)を正義のガンマンたちだと思い込み、助けて欲しいと頼み込む。殺されちゃうよ、とマーティンとチェイスは逃げようとするが、ショートだけは残って村を助けようとする。そして地面に線を引く。

 その線のこっち側は闘わずに安全な日常に戻ること。線の向こう側は、イチかバチかの闘いに身を投じること。ただ、線を越えれば、本物になれるかもしれない。

 その一線を無意識に越えてしまう人々は、優れた芸術家だったり冒険家だったり、英雄だったり天才だったり、犯罪者だったり狂人だったりカリスマだったりする。

books.bunshun.jp

「歴史を陰謀論で見る危険」が話題になった直後「陰謀論に、かなり説得力がある」例外たる源実朝暗殺がドラマ化され…(鎌倉殿の13人)

この前はてブで話題の
togetter.com

ブクマコメントも多かった。
[B! 歴史] 「結果的に誰が得をしたか」で歴史を考えると、陰謀史観にハマる事が結構あるから気をつけてね。#陰謀論


自分は盛り上がりが終わった後に遅れてコメントしたのだが、こう書いた。

逆から言うと「(歴史物などの)フィクションの創作時は、偶然の事象を「誰かの意図」で繋げると面白くなる」


ちなみに、偶然が「神意」と捉えられ物事が動くパターンも
 

m-dojo.hatenadiary.com


まさに、カテゴリーとしては「フィクション」だし、脚本家の意図としていろいろな陰謀を描いてるだけっちゃだけなのだが…現在無料配信中。

(44)「審判の日」
初回放送日: 2022年11月20日

後鳥羽上皇尾上松也)の計らいにより、右大臣に叙されることとなった源実朝柿澤勇人)。政子(小池栄子)が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁寛一郎)は三浦義村山本耕史)のもとを訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式について密談を交わす。三浦館の動きに胸騒ぎを覚える泰時(坂口健太郎)。一方、義時(小栗旬)の周りでは、朝廷と鎌倉の橋渡し役として存在感を高める源仲章生田斗真)がのえ(菊地凛子)を…

配信中
11月26日(土)午後1:05 ほか 放送予定へ

www.nhk.jp

土用の午後に、地上波再放送。




でさ、子どものころ読んだ学習漫画……いちおう、よくも悪くも学校で教えるような史観や史実から外れないようにしているのがうりの学習漫画で、この事件だけは最後のコマで、いわゆる金田一少年やコナン君に出てくる「黒ずくめの男」がほくそ笑んで「これは、裏で誰かが糸をひいていたのかもなぁ…(フフフ)」とか描いてた。
子ども心に、ぶっちゃけものすごく怖かったよ。

しかし、学校で教えるような慎重??な歴史教育のレベルでも、この事件をそのまま描写すると「…ウラに、何かあった?」とそりゃ思うわなぁ。


だからこそ、三谷幸喜も普通に??「北条の陰謀」と書くわけでもなく、またいろいろと工夫をしている。


ある意味、今回の事件のドラマでの書き方は、来週の回と前後編。どうなりますかね。




滝本太郎弁護士と神原元弁護士(及びその関連団体)は、懲戒請求などで互いにやり合っているようだ。

ある民間団体を「悪質トランス差別団体だ」とSNSに投稿したことで、その団体から投稿削除や謝罪を要求されたが、それらに応じる義務はないとして、日本の大学で特別研究員をつとめる台湾出身の男性が11月14日、義務の不存在を求めて、横浜地方裁判所に提訴した。

この男性はリュウ・レイキンさん。リュウさんによると、団体側はSNSでの投稿を削除するまで不法行為が継続しているとして、1日5000円を支払うことも求めてきているという。

提訴後に横浜市内で開かれた記者会見で、リュウさんは、団体が「誤った知識を拡散し、LGBTとりわけトランスジェンダーの当事者を攻撃している」と批判したうえで、「ジェンダー差別の問題に関して正しく理解してほしい」と訴えかけた。


news.yahoo.co.jp




twitterを「滝本 神原」で検索すると、複数のツイートが見つかる……のだが! もし、そういうツイートがあっても、ツイートしたアカウント主からブロックされていたら、見られないですよね。
見られないものは紹介できない。そういう技術的制約があることをお断りしておきます

ここから連ツイになっております。
興味あるひとはどうぞ。



で、滝本太郎でなく「女性スペースを守る会」名義で、以下のような記事がある。

note.com

note.com

note.com





正直、いまいち問題が複雑というか、団体としての「会」などが噛んでいたりして見取り図が描きにくいが、滝本太郎、神原元というよくも悪くも個性豊かでメディアやSNSに登場する人物が、感情的にも互いに批判的であり、法律上のやり合いもしている、というはなし。