ヤングキングアワーズの最新号。サブスクが1日に開放となったので、読んだ。
上の画像だが、さすがにこれがクライマックス、最終回、締めくくりの画像とかだったら引用は遠慮するわ。
そうではなく、まず、今回が最終回ではない。そして、この回においてすら、この元皇帝の死は締め括りではなく、ここから始まる、何かの出発点なのだ。
有名な「最後の言葉」を残して、ナポレオンはセントヘレナに埋葬される。墓碑銘は…なにも無し。なぜなら、なんと刻むべきか、皇帝側近と流刑地を管理するイギリスの間で意見がまとまらなかったからだ。
その死の知らせはフランス本国にも伝わる。「ナポレオンは過去の人」と、政界も社交界も見なす…というかそう思いたがったのだ。
だが、そこでいわば「ラストバタリオン」が、残っていたのだ。それは、皇帝が死ぬ前にセントヘレナを離れ、側近の一部は裏切り者呼ばわりをしていた「ラス・カーズ」という男……
しかし。
最終回ではない、といっても、まさかここから1年2年は続くまい。肉体は滅んでも残った…あるはより大きく成長した「ナポレオンの幻影」が、この後フランス社会や世界を大きく動かすまで、じゃないかな。
今は無きコミックトムから始まった、不可能を可能にする男の物語。命日の五月五日を前に、再度注目していただきたい。