INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ねほりんぱほりん「ウィキペ」回、すごく面白し。18日まで配信中(NHKプラス)

NHKプラスでの視聴はこちら。18日まで。

https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2020111102952

ねほりんぱほりん 老若男女が大活躍!?ウィキペディアの魅力にハマった人
11/11(水) 午後10:50-午後11:20
配信期限 :11/18(水) 午後11:20 まで

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公式サイト
誰でも記事を書くことができる、ウェブ上の百科事典、ウィキペディア。その魅力にハマリ膨大な時間とお金を捧げる人たちは「ウィキペディアン」と呼ばれる。ふだん仕事などをするかたわら、ウィキペディアを充実させることに情熱を注ぐその理由とは?そして、ときには記事をめぐって命がけの戦いもあるというその舞台裏とは?…あの百科事典を陰で支える人たちの素顔を掘る!




実際に「取材旅行」に行ったりする人がいるのはすげえな。あと、たしかにと体験も含めて思うのは、たとえば登場した方が専門にして執筆もしているような巨樹とか、そういう地域の名所、文化財は、「現地の掲示板」にあまり知られていない情報があるが、それがぶつっと途切れた情報で、少なくともネット上ではどこからもアクセスされない情報になっている、というパターンが多いような気がする(掲示板の画像だけ撮影して一覧にするってのありかもなあ)。それがネット上に掲載される、というのは非常に有効かもしれない。

いや、大いに見習うところあり、自分も今回のついでにパスワードなどを忘れてたアカウントに再接続できたんで(笑)、少しでも貢献したいところ。
あ、だけど思い出した。ウィキペディアは、タグが複雑なんだよ!!よく綺麗な形状で書けるな、あれ…。
ホームページビルダーのようなウィキペディアビルダーが無いかな?あるような気がする。

ウィキペディアモバイル

ウィキペディアモバイル

  • 発売日: 2020/10/08
  • メディア: アプリ

「アートか否か」は、当人が言い張れば、あとは運と勢いと力関係で決まる【仮説】

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20201111/2000037132.htmlwww3.nhk.or.jp

・・・・・・・京都大学で先月開かれた、縄で人を縛ることをテーマにしたシンポジウムで、着物姿の女性を縛るようすを実演し、動画をインターネットで配信していましたが、大学は内容に不快感を示す意見が寄せられたことから、公開を取りやめました。

先月24日に京都市左京区京都大学で開かれたシンポジウムは、縄で人を縛る「緊縛」をアートとして紹介しようと京都大学文学研究科の教授が企画したもので、学生などおよそ80人が出席しました。
会場は文学部の講義室が使われ、この中で男性が実際に着物姿のモデルの女性を縛るなど、およそ30分にわたって実演が行われました。
シンポジウムの様子は、動画投稿サイト「YouTube」で配信され、海外で話題になるなどして、50万件以上のアクセスがありました。
一方で、この動画を見た人から「女性を軽視している」とか、「これは学問なのか」など不快感を・・・・・・・


b.hatena.ne.jp


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201111/k10012706891000.htmlwww3.nhk.or.jp


そこで、アートを描いた傑作マンガギャラリーフェイク」で、ある事情のために非常に有名なエピソード…22巻収録の「カリスマ真贋」を連想。



何でこれが有名なのかというと、現代アート村上隆氏をほうふつとさせるキャラクターが登場し、それを批判するという話の流れが、非常に話題を呼んだんですね。
作者の細野不二彦氏は、実は例の「スタジオぬえ」と非常に深いかかわりがあり、つまり作中で対比的に描かれている、オタクアートとしてメカや美少女をデザインする職人気質のデザイナーみたいな人を良く知っている立場だ。だから話が二重三重にも深い。

だが、そこはあまりに面白すぎるが、話がそれるのでスルーしておく。


で、そこのクライマックスが、
村上隆もどきアーティストを「ありていにいえばパクリ屋」と批判したフジタに 「それは古い発想。これはサンプリングであり…それはそもそも僕たちの共通体験で…それにリスペクトを……」と、アーティストはなにやらややこしい理論を掲げて反論する。
で、フジタがそれにどう”再反論”したかというと、突然、彼の財布をひったくって、中の札束をぶちまけるのだ。
そして、ドロボーと責める彼に、「これはマネーがあらゆる境界を突破する流動性を持つことをパフォーマンスで示した、俺流のアートなんだ!!」と皮肉をぶっぱなすのである。
これはもちろん、「そんな、俺がこの非常識な行為をでたらめでこじつけたテキトーな理屈と、お前のサンプリングだリスペクトだって議論は同じなんだよ!!」という逆説的な意味合いであります。

ギャラリーフェイク「カリスマ真贋」より(22巻)村上隆批判?が話題/これはアートだ、と言い張れば何でもアート?

実際、「アート」も「思想」も「宗教」も、似ている部分があるのは、その優劣を決める価値基準は定めるわけにはいかないし、そもそも不可能である、ということだ。

釈迦キリストムハンマドソクラテスと、大川隆法文鮮明の間に、差をつけたいのはやまやまだろうが、さくら、それをやったらおしめえよ(寅さん風)。
宗教とは「言ったもん勝ち」なのである。
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たとえば今回、緊縛が女性だったかなんかで「女性を軽視している」といわれたそうですが、そうなのかどうか。そしてまた、アートであるなら差別ではない、かどうかもあやしくて、差別であることとアートであることは両立したりもするでしょう。

…美であると否とにかかわらず、差別は差別なのだし、差別であると否とにかかわらず、美は美なのである。二つは別の価値観によるものなのだ。とすれば、二つの価値観による組み合わせは次の四つになる。

1:美しくて差別でないもの
2:美しくなくて差別でないもの
3:美しくて差別であるもの
4:美しくなくて差別であるもの。

このうち最悪の組み合わせである4は特に擁護する値打ちはなく、 批判されても誰も反論はしないから議論が起きない。最善の組み合わせである1も誰も批判や糾弾はしないから議論が起きない。2も消極同士の組み合わせであるから目立つことがなくやはり議論は起きない。結局いつも3の「美しくて差別であるもの」だけに議論が起きる。
そのため124を含む四つの判断の組み合わせがあること、すなわち二つの価値観の並立こそが議論の本質だということが見えにくくなっているのだ…

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ということで、
トリエンナーレとその周辺のもろもろを思い出してください。
「なごやトリエンナーレ」なんてのもあったね。
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「トリカエナハーレ」なんてのも
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一方で、海外のギャラリーでは。

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「勝手に大文字焼き」も「勝手に『、』を打って『犬』にする」なども、前衛アートだと言い張ったら……
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んで、何がアートか、アートでないかを決めるのは、タイトルのような要件ではないでしょうか(笑)


ちなみに木村草太氏は、それは「専門家」が決めるのだ、とこれはこれで割り切りがすっきりした主張をしている。

「…芸術展の展示の適切さは、芸術の専門家により自律的に判断されるべきものだ。市長や官房長官は行政のプロであって、芸術判断の専門家ではない。市長や官房長官が、表現内容の適切さを理由に介入するのは、越権行為だろう。」(「沖縄タイムス+」より)
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しかし、こういうふうな「何がアートかってどう決めるの?」という話は、落語「はてなの茶碗」が見事な肩透かしを食らわせており、あまりに鮮やかなので「ギャラリーフェイク」にもこの話がモチーフとして登場したことがあったな(笑)

www.youtube.com


いらすとや「はてなの茶碗

【提案】エンタメの「古典継承」には「今、旬の作家が『自分を育てた昔の作品』を紹介するのが効果的」

まず、最初はその議論をtogetter的に読んでもらうとしよう。






www.youtube.com


マンガ狂につける薬 二天一流篇

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  • 作者:呉 智英
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マンガ狂につける薬 下学上達編 (ダ・ヴィンチブックス)

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途中からもリンクは伸びているけど、あらためて関連の過去togetter

togetter.com

togetter.com


その過去まとめでも、今回でも語っている、当方の持論は
『今の漫画やエンタメ雑誌の中で、古典の映画や漫画を紹介・啓蒙するコーナーが設置されるべき(ビッグコミックやアクションで、そういうコラムが最近設置されていました)』

これは何かというと……
ホイチョイプロダクションがビッグコミックで今年5~月のあいだに連載していた「〇〇見るならこの1本」。

岩崎夏海氏が2019年ごろに漫画アクションで連載していた「紙風」(なぜ漫画アクションには紙風が吹くのか?)

過去まとめで当方が紹介していたのは夢枕獏の鼎談風単行本「ガキのころから漫画まんがマンガ」。


岩崎氏とかホイチョイとかは、拒否反応や否定的なイメージを持つ方も多いかもだけど、読んだ限りでは両方とも面白いし、過去の名作を手に取ろうかと思わせる紹介の役目をはたしていたですよ。

そう、漫画とかだと特に自社製品を売ることに直結するわけだから、うちの過去シリーズにはこんなに面白い作品がある!若い皆さん、読んで!!買うて!かつてのファンも再読して!!!
は臆面もなくアピールすべきなんですわ。
そういう宣伝がないと、どんな過去の名作も埋もれていく。

少年マガジン、今では新シリーズがアフタヌーンで連載中の「もう、しませんから。」は、個人的にも読み飛ばしてた作品、今出ているのに知らなかった作品を紹介してくれて、読者にしてくれた。講談社的にも相当な経済効果をもたらす宣伝マンだと思うけど、これの「旧作・古典版」のコーナーがあってもいいってことです。

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もう、しませんから「スキップとローファー」

ただ「紹介者の名前で売る」ということなら、こういう専門家の専門コーナーもいいけど、いま旬のクリエイターがリレー形式的に「自分が好きだった」作品を紹介していく、というのがいいのではないか。このブログの読者も大好きな「創作の系譜、系統樹」を作るのにも役立つ。


上のまとめに収録した「カスガ」さんが、「1冊の本はすべての文学を内包する」という話をしている。ひとつにまとめる

カスガ @kasuga391
北沢楽天岡本一平麻生豊大城のぼるも読まれなくなったのに、なんで手塚治虫藤子・F・不二雄石ノ森章太郎赤塚不二夫だけが永遠に読んで貰えると思うのか。
もし手塚や藤子や石ノ森や赤塚だけは特別だと思うなら、それは単に現代の中高年が子供の頃に愛読した作家が彼らだったというだけの、身贔屓でしかない。


では、楽天も一平も麻生も大城も手塚も藤子も石ノ森も赤塚も、そして今後現れるであろう無数の漫画家たちの作品も、ただ時代の流れに乗って消えていくだけの虚しい徒花に過ぎなかったのかと言うと、そうではないと思う。
これについては筒井康隆氏が『巨船ベラス・レトラス』で、極めてSF作家的と言うか、興味深い見解を書いている。

『巨船ベラス・レトラス』は架空の前衛雑誌ベラス・レトラスと、それを巡る作家たちのやりとりを通じて文学の存在意義や未来について語った小説で、その結末近くで登場人物のひとりが、古典が全く読まれなくなった現状を嘆き、「文学はこのまま失われていくのか」という疑問を述べる。
それに対して、別の登場人物はこう答える。
たとえ文学に無縁の人といえども、一冊の本を読めば、その一冊の作者は千冊の本を読んでいるだろうし、その千冊の本の作者もそれぞれ千冊の本を読んでいる筈だ。
いかなる作品もそういった過去からの継承の上に成り立っているのだから、現在存在する本はどんな一冊であろうと、過去のすべての文学作品を内包しているのである。


だからこそ、我々はそれまで縁のなかった古典に初めて触れたときにも、どこかで出会ったような懐かしさを覚え、古典など読んだことのない作家が書くものにさえ、古典の技法が含まれているのだ、と。
すなわち、すべての本は一冊の本であり、すべての作者はひとりの人間であり、古今東西のすべての作家は、一冊の本を書き続けているに過ぎないのである。

※このエントリへの感想的なツイートをいただいた。




この話が、実例的にわかる挿話が、ある漫画になっている。
高橋留美子氏の紫綬褒章受章を受けて、カメントツ氏が高橋氏へのインタビューをした際の自作マンガを公開したやつだが……
togetter.com

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高橋留美子氏が、ちばてつや氏に自分がどんなに氏の作品が好きかを語る

高橋留美子が「どんなに好きか」をずっと熱く語れるのが、ちばてつや作品』・・・・・・こういうリレー、系譜論があると、やっぱり世代的にちばてつや作品は良く知らないよ、という人も手に取ってみたくなるんじゃないかい?

ちばてつや自伝 屋根うらの絵本かき

ちばてつや自伝 屋根うらの絵本かき

ということで、「文化の次世代への継承」を麗麗とかかげてでも「わが社の倉庫に眠ってる過去作、売り尽くしてやるゼぐへへ」的な商売っけ丸出しでもいいから「サブカルの古典作品(マンガ、ラノベ、アニメ、ゲーム、特撮…)を紹介するコーナー」が、一雑誌にかならず1コーナー載っている、そんなふうな形になることを願っています。


【創作系譜論】
※「創作系譜論」は準タグです。この言葉でブログ内を検索すると関連記事が読めます

歴史漫画で活躍した「カゴ直利」先生の物故情報とか、ウィキペディア(の本文)に反映させるにはどうすべきか…

ひとつ前の記事でかいたように、本日の「ねほりんぱほりん」は『ウィキペディアン』を特集する。

そんなことで再度、ウィキディアに関連しての話題…

「カゴ直利」という漫画家さんがいらっしゃった。自分らが、それを知る最後の世代かもしれないな。他での活躍もあるかもしれないが、自分は歴史漫画…それも学習まんがの描き手として覚えている。
ja.wikipedia.org

ふつうに書店にいけば、この人のかいた「日本の歴史」が1980年代には置いてあった。

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カゴ直利の「日本の歴史」

そして小学校には、やや講談よりというか、今思えば司馬遼太郎史観をそのままパクッて、そのストーリーの流れで描いた

「国盗り!稲葉城」 樋口清之監修 学習研究社 (学研まんが歴史シリーズ)
「奇襲!桶狭間」 (学研まんが歴史シリーズ)
「逆襲!本能寺」 (学研まんが歴史シリーズ)
「決戦!関ケ原」 (学研まんが歴史シリーズ)
「風雲!大坂城」 (学研まんが歴史シリーズ)

みたいな戦国ものを書いていて、それが司馬史観かどうかとか気にせず、子供の自分は、たいへんにいろんなことを吸収しました。当時の通説俗説は、今では否定されているものもやまほどありますが、それ知らないと「従来の俗説が否定された」こともわからんし。

だから、すごく学恩のあるひとりです。


ところが、学習漫画の描き手、という立場ゆえか、すっとフェードアウトし、その後音沙汰を聞かず・・・・・・ちょっと、どうなったか気になっていました。



そんな中、2015年に小谷野敦「俺の日本史」がリリースされた際、帯にカゴ直利・画が使用されたのでした。

俺の日本史 (新潮新書)

俺の日本史 (新潮新書)

その際、新書の担当編集者がこの帯に関して、カゴ氏が最初はまだご健在だと思っておりその前提でツイートしたところ、


後から2013年に亡くなっていると知り、その訂正を行うということがありました。


今現在、これが唯一の情報…なのだと思うけど、身元などあきらかな方が語ったtwitterの情報はウィキペディアに載せられるのか、どうなのか。
いまはウィキペディアでは、経歴部分にひっそりと情報が、それをソースにして入っているのだが・・・・・・・・・・・・もっとはっきりくっきり、ウィキペディアの本文で目立つように書く・・・・・・・・・というのは難しく、ハードルが高いのだろうね。 たぶん今の状態じゃむりなんだろうな。


ともあれ、もしまだ、カゴ直利先生を覚えていて、彼の歴史漫画を読んだ人がいるなら、2013年に亡くなったというこのかたに敬礼を。

本日の「ねほりんぱほりん」は”ウィキペディアン”。/12日アナザーストーリーズは「棋士vsAI」

ウィキペディアン」
顔出しNGの人物から赤裸々な話を聞き出すトーク番組を、子ども番組伝統の人形劇として見せるスタジオショー。今回は「ウィキペディアン」。

誰でも記事を書くことができる、ウェブ上の百科事典、ウィキペディア。その魅力にハマリ膨大な時間とお金を捧げる人たちは「ウィキペディアン」と呼ばれる。ふだん仕事などをするかたわら、ウィキペディアを充実させることに情熱を注ぐその理由とは?そして、ときには記事をめぐって命がけの戦いもあるというその舞台裏とは?…あの百科事典を陰で支える人たちの素顔を掘る!

www.nhk.jp


自分は「ウィキペディアンたらんとしたのに、強制終了された」人間。って別に追放されたとかじゃなく、なんかIDの整理みたいなので日本のアカウントにJなんとか…とかがついたりして、アクセスできなくなっちゃったんだ。


それでも、たとえば「ダンボー」(よつばとのアレ)や「谷幸雄(英国で他流試合無敗の柔道家、”スモールタニ”)」「くーねるまるた」などの項目を立てたのは印象深いし、いささか文化にも貢献したかもしれぬ。

あと2、3ほどウィキペに立てたい項目あるんだよなあ……。あらためてアカウント取り直そうかな…寄付にも結構協力してる。

【追記】たまたま、このウィキペディアが勝手に「Jなんとか」をつけたアカウント名でアクセス可能かやってみたら、でけた!!
力さえ及べば、「ある項目」を作りたい。これさえ作れれば、文化への貢献は済む。


「記事を巡って命がけの戦い」といえば、むかしはノート編集での議論が熱かった。なんといっても「長篠合戦」をめぐるノート編集が(自分は傍観者だけど)、すごく充実してたのを覚えてます

Wikipedia ウィキペディア 完全活用ガイド

Wikipedia ウィキペディア 完全活用ガイド

アナザーストーリーズ 人間がAIに負けた日(再放送らしい?)

アナザーストーリーズ「名人がAIに負けた日 ~人間VS将棋ソフト~」
[NHKBSプレミアム] 2020年11月12日 午前8:00 ~ 午前9:00 (60分)
将棋界の最高峰・佐藤天彦名人(当時)がコンピューターに敗北!佐藤が当時の心境明かす。AIを研究に取り入れた豊島将之二冠ら新世代棋士も登場!AIと歩む未来とは?
エピソードへ
出演者ほか
【司会】松嶋菜々子,【語り】濱田岳,佐藤天彦,豊島将之,佐藤慎一,加藤一二三,山本一成

詳細
将棋ソフトがついに人類を超えた!2017年5月20日、将棋界の最高峰・佐藤天彦名人が人工知能AIと対決、9時間の激戦の末に敗北を期した。最強AIを生んだのは若きプログラマー。自身の手を離れて強くなる“我が子”におぞましさを感じたと明かす。一方、プライドをかけて向き合った名人やプロ棋士たちは戦いに何を見たのか?胸中を明かしてくれた。さらにAIで力をつけた新世代棋士たちも登場!AI共存時代の未来とは?

www.nhk.jp

なんだけど今週だか先週の「南北首脳会談」も見るべきだった。2000年の金正日金大中の会談のほうよ。

「初の南北首脳会談 〜知られざる舞台裏〜」
一つの民族でありながら、二つに分断された朝鮮半島。和解と対立を繰り返す南北関係はなぜ行き詰ったままなのか?2000年6月に行われた韓国と北朝鮮の史上初の首脳会談。韓国のキム・デジュン大統領と北朝鮮キム・ジョンイル総書記が握手を交わし、共同宣言に署名した。しかし会談の裏では、いつ物別れに終わってもおかしくない、駆け引きがあった。北朝鮮の二面性に翻弄された韓国の当事者が初めて明かす驚がくの真実とは?

これ、再放送の予定は立ってないみたいだ。NHKプラスだと……無いようだね??

新書の企画・仮原稿を発表する投稿サイト「新書執筆者になろう」(仮題)って作れないかな?/「研究者のための現代新書新人賞」って、今年は開催されるの?

「関連記事」のサゼスチョンで、自分の古い記事を思い出した。

昨年…これは記事の年号にあるように、「昨年」の話です。

docs.google.com

講談社現代新書は、若手研究者に向けて「研究者のための現代新書新人賞」を開催することとなりました。まだ世に知られていないユニークな学術的成果を、一般の人々に「おもしろくて、ためになる」形でお送りすることを目的としています。「新しい」学芸の担い手となる皆様のご応募を、心よりお待ちしております。

応募要件:
・博士課程または大学研究職に在籍中である
・これまで学術雑誌・同人誌以外の一般教養書での著作がない

褒章:
最優秀賞 講談社現代新書から出版
優秀賞 WEB現代新書での記事掲載
※該当作なしもありえます

募集期間:
2019年12月1日~2020年2月末日まで

発表時期:
2020年4月下旬予定

発表方法:
講談社現代新書ホームページにて
https://gendai.ismedia.jp/gendai-shinsho

その後の結果はフォローしていませんでしたが、コロナが日本の風景を一変させて、半年が経過したことし6月、結果発表があったようです

……現代新書編集部員8名で改めて最終的な議論を行いました。

その結果、「1つの作品を最優秀賞として選ぶのではなく、最終選考に残った作品の著者候補の皆様一人ひとりに編集者が実際に会ってみる」方向で議論がまとまりました。

14作品はいずれも甲乙つけがたいものであり、皆様全員に直接コンタクトをとって、可能であれば書籍化へ向けたご相談をしてまいりたいという方針で、編集部一同の思いが一致したためです。
gendai.ismedia.jp

この時の優秀賞は

●宇田川敦史

●都島梨紗

●神長英輔

の3氏だったとか。

うーん、14作品の企画をアレコレと練って、執筆者と会っている最中となると、今年の連続開催は難しいのかな?

ただまあ面白い企画で、これは一出版社だけにやらせずに、新書レーベルのあるどこの出版社でも追随していいんじゃないですかね。

学者・研究者はもちろんのこと、アカデミズムの「外」にいるひとでも、「1冊なら、あるいは数冊なら、新書を書けるような知識・体験・主張がある」というひともいるのではないか。

だから、アカデミズムから出す新書の賞は講談社に任せて、アカデミズム外の新書の賞を他の出版社から作るとか・・・・・・・・・


**第二部。「こんな新書を書きたい・作りたい」をプレゼンする「~になろう」的投稿サイトがあったら?

書いてて、思いついたんだけどね。

「ノンフィクション」/あるいは「知識を一般に啓蒙するような論・解説」をSNSで発表する人も多い。
たとえば増田で、ノーベル賞を誰かが受賞した際に濃厚な解説を紹介するひととかいたでしょ。
あと、将棋の棋戦の解説とか、羽生善治藤井聡太とかはどういうふうにすごいのか、とか……

今からそういうのを見つけるのがすごく難しいんだけど
たとえばここから、新書が書けそうな題材や執筆者がいるとは思うんだ。
rikuo.hatenablog.jp


小説家になろう」などの投稿サイトが、そういうジャンルも受け付けているらしい、というのは知っているけど、餅屋は餅屋というか、サイトの名前だけで印象付けられるように、別レーベルにしたほうがいいんじゃないかいな?
つまり「新書の執筆者になろう」/「ノンフィクション作家になろう」みたいな、ネットで新書の「ネタ」をプレゼンできるサイト。カドカワカクヨムを持っているように、出版社の直結でもいい。
小説が、ネットで人気を博したものが書籍になって一定程度売れ、それが映像化もされるんだから、啓蒙書・解説書・ノンフィクションも、同じルートがあっていいんじゃなかろうか。そして成功するんじゃなかろうか。



というか、今はそもそも、これまで「賞」(特に新人賞系、一般投稿系)がやって来た役割の相当部分…無名の人間の才能を発掘して世に出す、という点で『「なろう」的存在』に置き換えられると思うんです。
まだそういうものがないところは、これから作ってみてもいいのでは?

……という机上の空論。

そして印税を手にした学者が、出版社とウィンウィン。
「新書の学者の成り上がり」。


新書の最近の売れ方とか、印税率とか存じませんが、売れればフェラーリとか買えるんじゃないですかね。

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バクマン。売れた漫画家はフェラーリを買える

「本収納とクリアボックス」…特に衣装ケースを本棚用に流用するとどうなるか、の話。

どうも最近、はてブとtogetterに「アジェンダセッティング」されて、その話題を語ることばっかりになりがちだが、これも昨日のスマートテレビと同様、自分にとっては懐かしい話題。

togetter.com

このツイートは権利者によって削除されています。
静岡茶🕺ଳ🦈 @shizu_cha
@dimbla そのベストなクリアケース、気になります…


2020-11-07 12:31:33
このツイートは権利者によって削除されています。
福野英人 @CpghkNOxy3LH16R
@shizu_cha @dimbla サイズ違いに文庫や少年コミック対応もあります


2020-11-09 01:41:32
五代目マルチプル高橋 @mltkhs
@dimbla A5コミックいれと庫でしたっけ?


www.tenmafitsworld.com

之へのブクマ
[B! togetter] 引越しのお兄さん達が運びながらボソっと『地獄絵図…』って言ってた荷物がこちら「物理的にも精神的にも来るものが…」「二重の意味で地獄絵図」 - Togetter


最初、画期的な書籍特化型のボックスをついにテンマが出したか?と思ったら、昔から出てたやつか。結論からいうと、これダメッ。

引き出し形状じゃないよね?それにコミック本で、入るの「26冊」だって。鬼滅の刃エリア88もはいりゃしねぇ。顔じゃねえんだっ。



だから同じテンマ社でも、衣装用であろうフィッツケースクローゼットを使っている。新書・文庫は幅39×奥行53×高さ23。一般書籍はこれの高さ30センチ…なんだが、30センチはややオーバースペックで、ホントはこの中間のクリアボックスを出してほしい!!というのが願いです。
そして積んだとき・上に物を置いた時ににちょっとへたれてたわんでしまう・中心部が引っ込んでしまうと、すぐにこの「高さ23センチ」はつっかえてしまうので、ほんとはもうちょっとこっちは余裕が欲しいのである。
それが俺の希望する、サイズは衣装ケースを流用しつつ、書籍特化の「高さ」、そして積んでもひっこまない・たわまない「硬さ」を備えた専門の書籍用クリアボックスである。
ちなみに今よく見るとやや混成部隊で、他社で言うと「サンイデア」「アーテックスズキ」の衣装ケースも流用している。どちらも文庫・新書用で使っていて、大きさは幅39、奥行53、高さ23……だから混成して積み上げられるのか。
どちらもについても文句はないが、これは個々の社の商品のクオリティがどうこうというより、この衣装ケースを流用した場合は「文庫・新書」ならばその材質・品質・構造的に耐えられるけど、それより大きいコミックやハードカバーを入れるために、大きいサイズを流用するとやや難がある、ということのようである(経験則)


f:id:gryphon:20201110020751j:plain


だけど日光に弱い?パキパキに割れる例が複数。

写真の上部分を見ておくれ

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クリアボックスは日光に弱い?パキッと割れることも

別メーカーには、もっと脆いのもある。取っ手の部分から割れて引き出せなくなる例も…
はてブより

「本収納とクリアボックス」…特に衣装ケースを本棚用に流用するとどうなるか、の話。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

ほぼあらゆるプラスチックは日光(UV)に弱いです。例外はポリカーボネート(車庫の屋根やアイフォンのガラスとして使われる)くらいだけど外力で割れるから結局寿命は同じようなもの。

2020/11/10 06:17
b.hatena.ne.jp
「本収納とクリアボックス」…特に衣装ケースを本棚用に流用するとどうなるか、の話。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

ポリカだと大丈夫とあるけども、ポリカも素のポリカはUVに弱いです。外で使われているのはコーティングや添加剤などで対策したものなので、結局材質じゃ無くて耐候性で選ぶ方がよいです。

2020/11/10 10:00
b.hatena.ne.jp


今のホープ無印良品の、半透明の衣装ケース

どうだったかな?ここにサムネイルで表示しているもの、そのものじゃないですよ。実際に本を一冊売り場に持ち込み、高さに余裕があるか見てみましょう。文庫本なら入るが新書は…とかいろいろあるからね。
これはちょっとやわっこいけど、ただそれほどへっこんだりたわんだりしないので、積んでも本が天井にぶっつかることは無かった気がする。
まだ入団して間もないルーキーなので、年を経る中で弱点が見つかるかもしれないが、球団としてはすごく期待しています。

www.askul.co.jp

このクリアチェスト(クリアボックス、衣装ケース)は本を入れるのに最適、とは10年前から言ってた

最近、そんなリバイバル的ネタが続くな。
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ま、主眼目は衣装ケースそのものより、「でかい木製やスチールの本棚は危険であり、家屋からなくすべきもの」だという話だったが…

現状は、下に続く。


ただ、地震で崩れると、ふつーに死ぬ

普通の本棚よりはましなのよ?小分けのボックス状態だからひとつひとつは、それなりの重さだが超絶ではない。それにボックスだから、倒れたらそのまま積みなおすのは比較的たやすい。ばらばらに散らばる可能性も少ない。
ただ、住環境の制限ゆえに、その距離と積み上げる高さが、個人的に、普通にデンジャラスになっているってだけなんだけどな。ただ事実としてダモクレスの剣状態。特に就寝時の無防備なところに連続して雪崩を打ったら、まあ死ぬ。



だから結局、電子書籍にしくはないのだろう


4年前の、脳内会議のテキスト化でそれ言ってたじゃろーが。

m-dojo.hatenadiary.com

(略)…
「というふうに以前、とくとくとクリアチェスト(衣装ケース)の本棚転用を語ってきたのでござるが……実のところ、それは寝室と別の部屋に置いてあったのでござる。だから大地震のときは一度崩れる前提で、詰みなおせばいいと思っていたのでござる。されど諸般の事情にて、これが寝室と同じ場所に置かれもうした」
「すると……」
「さよう、大地震が深夜に起きた場合、横になって弛緩した全身に、これが落下する。ほとんど諸葛孔明の仕掛けた奇門遁甲なみの罠、あるいはベトコンのブービートラップ並みの危険度でござる」

「少しばかり、本の量を減らすことはできんのか?」
「これでもだいぶ減らしたでござるよ。涙を呑んでリリースした漫画シリーズも多数でござるし、特に『ゴング格闘技』や『kamipro』を処分しもうした」
「なんと、惜しい・・・・・・・・」
「ゴン格などは新人の格闘家がその後メジャーで活躍したり、往年の武道家が亡くなったりしてるでござるから、その後資料として突然引用したくなることも多いのでござるよ。いま、ゴン格はキンドルではなくKubokから出てるのかな? どちらにせよ、何年ぶんのバックナンバーを見られる効果は絶大でござる」
「それに、ゴン格に限らず漫画シリーズ……持っていても全巻がビシイ、とそろえることできますかな?必要な時に手に取れますかな?」
「それは…」
「このブログでもしょっちゅう「…という話はXXという本にあり、手元にある筈だが見つからない」という記述が出てきておりましょう。電子書籍なら検索一発…のはずでござる」

この時から進歩が無い。いやキンドルはもう買ったけどね。そこで電子書籍購入するの10冊に1冊のペースでしょ。「これ、人に貸すから」「すでに既刊シリーズが本だから」といって、ドラスチックに切り替えることもしてない。


そして、また1冊また1冊と増えていき、質量兵器としての破壊力を増していく・・・・・・それは血を吐きながら続ける哀しいマラソンですよ。
dic.pixiv.net



てな話を書いていると、いつも思い出すのだけど

…井筒(井筒俊彦)が出会ったのは、ムーサー・ジャールッラーハというイスラム学者だった。
(略)
 家財道具などを持たず、蔵書もない。どうやってそれで学ぶのだろうと井筒が不審がると、ムーサー先生はこう言った。
イスラームでやる学問の本なら何でも頭に入っているから、その場でディクテーションで教えてやる」
 ディクテーションというのは書き取りのことだ。つまり本の内容を口頭でしゃべるから、それを書き取ればいいというのである。実際、井筒がアラビア文法学の聖書といわれている『シーバワイヒの書』という1000ページもあるような本を習いたいと申し出たところ、先生はその内容だけでなく、その本の注釈書までをもすべて暗記していて、さらにそれに自分の意見も加えて口頭で教えてくれたのだった。

 病床に伏せった井筒を見舞いに来てくれたこともあった。部屋に上がってもらうと、先生は「おまえ、ずいぶん本を持っているな。この本、どうするんだ」と訊く。井筒は「もちろん、これで勉強する」と答えた。
「火事になったらどうする?」
「火事で全部焼けちゃったらお手上げで、自分はしばらく勉強できない」
 するとムーサー先生は呵々大笑した。
「なんという情けない。火事になったら勉強できないような学者なのか」
 別の時に、先生はこういうことも訊いた。「おまえ、旅行するときはどうして勉強するんだ」
「必要な本を持っていって読むんだ」
「おまえみたいなのは、本箱を背負って歩く、いわば人間のカタツムリだ。そんなものは学者じゃない。何かを本格的に勉強したいんなら、その学問の基礎テクストを全部頭に入れて、その上で自分の意見を縦横無尽に働かせるようでないと学者じゃない」

この一連の井筒の回想話は、あとで漫画化します。(宣言)


逆に言うと、電子書籍とはまさに「本箱を 背負って歩く カタツムリ」(あっ、五七五だ)という、天才・学者ならざる凡人の夢を実現するものであり、ようはこの衣装ケースに入った山を、ポケットに入れることができる、本当にドラえもんの秘密道具。
ナビゲーター付きの自動車が「僕たちのどこでもドア」というなら、電子書籍とそれを読むデバイスはまさに僕たちのスモールライトであり、四次元ポケットではないかいな。…そして、そうやって称賛しているのに、なぜ減らせないのか。

(未完)