ひとつ前の記事でかいたように、本日の「ねほりんぱほりん」は『ウィキペディアン』を特集する。
そんなことで再度、ウィキディアに関連しての話題…
「カゴ直利」という漫画家さんがいらっしゃった。自分らが、それを知る最後の世代かもしれないな。他での活躍もあるかもしれないが、自分は歴史漫画…それも学習まんがの描き手として覚えている。
ja.wikipedia.org
ふつうに書店にいけば、この人のかいた「日本の歴史」が1980年代には置いてあった。
そして小学校には、やや講談よりというか、今思えば司馬遼太郎史観をそのままパクッて、そのストーリーの流れで描いた
「国盗り!稲葉城」 樋口清之監修 学習研究社 (学研まんが歴史シリーズ)
「奇襲!桶狭間」 (学研まんが歴史シリーズ)
「逆襲!本能寺」 (学研まんが歴史シリーズ)
「決戦!関ケ原」 (学研まんが歴史シリーズ)
「風雲!大坂城」 (学研まんが歴史シリーズ)
みたいな戦国ものを書いていて、それが司馬史観かどうかとか気にせず、子供の自分は、たいへんにいろんなことを吸収しました。当時の通説俗説は、今では否定されているものもやまほどありますが、それ知らないと「従来の俗説が否定された」こともわからんし。
だから、すごく学恩のあるひとりです。
ところが、学習漫画の描き手、という立場ゆえか、すっとフェードアウトし、その後音沙汰を聞かず・・・・・・ちょっと、どうなったか気になっていました。
そんな中、2015年に小谷野敦「俺の日本史」がリリースされた際、帯にカゴ直利・画が使用されたのでした。
- 作者:小谷野 敦
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 新書
その際、新書の担当編集者がこの帯に関して、カゴ氏が最初はまだご健在だと思っておりその前提でツイートしたところ、
小谷野敦著『俺の日本史』見本出来!(17日発売)。ベストセラーとなった『日本人のための世界史入門』に続く日本史篇です。帯の画は、集英社や学研などの「学習まんが」でお馴染み、カゴ直利先生! pic.twitter.com/eZQaWcwPEg
— 金寿煥(編集者) (@KimuSuhan) 2015年4月10日
後から2013年に亡くなっていると知り、その訂正を行うということがありました。
『俺の日本史』(小谷野敦著、新潮新書)の帯にその画を使用させていただいた、カゴ直利先生ですが、ご子息とのやりとりで、2013年7月にお亡くなりになっていたことが判明いたしました。以前、拙ツイッターで「健在!」と早とちりしてつぶやいてしまいましたが、お詫びして訂正いたします。
— 金寿煥(編集者) (@KimuSuhan) April 24, 2015
今現在、これが唯一の情報…なのだと思うけど、身元などあきらかな方が語ったtwitterの情報はウィキペディアに載せられるのか、どうなのか。
いまはウィキペディアでは、経歴部分にひっそりと情報が、それをソースにして入っているのだが・・・・・・・・・・・・もっとはっきりくっきり、ウィキペディアの本文で目立つように書く・・・・・・・・・というのは難しく、ハードルが高いのだろうね。 たぶん今の状態じゃむりなんだろうな。
ともあれ、もしまだ、カゴ直利先生を覚えていて、彼の歴史漫画を読んだ人がいるなら、2013年に亡くなったというこのかたに敬礼を。