INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

有能で仕事熱心な15人の会議風景だけを描く。議題は、効率的で迅速なユダヤ人抹殺……そんな映画が


ヒトラーのための虐殺会議


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同時間NHK対決「アナザーストーリー」vs「ねほりんぱほりん」、今週は?…などテレビ番組情報

アナザーストーリーズは「ミグ亡命事件」



「ミグ25亡命事件の衝撃 〜米ソ冷戦 知られざる攻防〜」
初回放送日: 2022年11月18日

1976年、旧ソビエトの戦闘機ミグ25が突如、函館空港に強行着陸し、パイロットのベレンコ中尉はアメリカへの亡命を要求。ソビエト軍のミグ奪回攻撃を恐れた函館の陸上自衛隊第28連隊は極秘裏に準備した。元自衛官が初めて明かす緊迫の真実。高校時代に函館でミグの飛来を目撃した芥川賞作家の辻仁成は、亡命後のベレンコに会う。国家と個人とは何か、辻の中で今も続く問いとは?亡命受け入れに動いたアメリカの思惑にも迫る


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ねほりんぱほりんはタイムリー過ぎる再放送! 「親が神様」


「親が“神様”を名乗る人」
初回放送日: 2021年11月12日

モグラになった山里亮太とYOUが顔出しNGのゲストからねほりはほりする人形劇赤裸々トークショー。今回のゲストは「親が“神様”を名乗る人」。

人々の心のよりどころとなる宗教。しかし、親の信仰を強制されて苦しむ子どももいる。今回のゲストは母親が「神様」を名乗っている女性。“邪気”を見ることができるという母のもとで、除霊されたり、“念”の修行を課せられたり。母のとっぴな言動が周囲でも噂となり、同級生からは「魔女の子」といじめを受けたことも。逃げたくても逃げられない親子関係。彼女はどう生きのびたのか。今だから語れる過去を根掘り葉掘り。

11月18日(金)午後10:00


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どっちも、たぶん既に放送した作品なんだよ。だけどまぁ、今日的な意義は大きい、ロシア―ウクライナ戦争や、統一教会の問題でな。
そして、今シーズンはこの2番組が同時間でぶつかる、ことはどうやら避けられないらしい。視聴は、録画や配信を駆使してなんとかしろ.

そして、ミグ亡命事件といえば、このtogetterを紹介しないわけにはいかない。2016年のまとめだが、今も示唆に富む。要は「異世界転生」なのだ、亡命パイロットにとっては。

togetter.com
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あとミグ事件をモデルに「こち亀」も1エピソードを書いていた。




朝まで生テレビ(見ないでいい)

最終金曜日じゃないイレギュラーだ、とかそういう話はどうでもいい。惰性で紹介してるけど、こんなの見ないでいいやね

激論!与野党論客大集合
ド~する?!国民生活
これでいいのか?!生活支援策
 「年金、医療、介護、防衛費、相次ぐ“増税論”…」
 ド~する?!円安基調と物価急騰
 ド~する?!困窮する国民生活
これでいいのか?!日本経済成長戦略
 ド~みる?!岸田政権「総合経済対策」
 ド~みる?!増え続ける国民負担

なぜ、日本の賃金はこんなに安いのか?!
与野党論客の“国民生活救済策”とは?!
政治は国民を救うことができるのか?!
【番組進行】
渡辺宜嗣テレビ朝日
下平さやかテレビ朝日

【司会】
田原総一朗

【パネリスト】
片山さつき自民党参議院議員
平木大作(公明党参議院議員
中谷一馬(立憲民主党衆議院議員
青柳仁士日本維新の会衆議院議員
宮本徹(日本共産党衆議院議員
浜口誠(国民民主党参議院議員
たがや亮(れいわ新選組衆議院議員

藤井聡京都大学大学院教授、元内閣官房参与
森永卓郎獨協大学教授、経済アナリスト)

藤川みな代(テレビ朝日報道局政治部長

www.tv-asahi.co.jp

「複数の研究者にガンガン声かけて予定だけ抑え、その後1人に絞ってキャンセル」するテレビ番組がある(東野篤子氏)

まあ、やりそうというか
番組側から見ればそれが一番合理的なのかもしれません。


だが、声を掛けられた研究者って、そりゃ同じ分野をやっているのだから相互に面識もあり、情報交換などもいろいろしてるだろう、ですわな。



これもある意味「キャンセルカルチャー」。うまいこと言った。

twitterの「トレンド」の数や種類って、どこかに分析可能な記録が残ってる?「君に届け!滑稽新聞」さんのハッシュデモの浮上数とか…

twitterイーロン・マスクが買収し、トレンドや「ニュースフィード」が、それまでと違った傾向を見せているとか、へちまだとかそういう話についてひとこと。

それはさもあろう、とは思うんだが……

だがその前に、というかその前提として、twitterが開始されてから、いろいろと「トレンド」がございましたね。一日に平均いくつぐらいあれは浮上するのかしらん。ジャンルごとの違いとか、ユーザーの興味の持ち方によって変わったりとかもあったんだろうさ。

たださ、イーロン・マスク氏の買収前とあとで、トレンドの様子が一変したかどうか、とか……
あるいはそういうのに関係なく!時代の変化の象徴として、

これまでのtwitterの「トレンド」や「ニュースフィード」に出てきた単語や、その浮上の増減、みたいなものを、自動的に、機械的に…じゃないとむりだろうな。記録し続けていたデータとかないですかね?


あれば、すごく貴重な文化遺産じゃあありませんか。

いや、twitterの中の人は記録してると思うよ!!どこかに膨大なデータがあると思うんだ。だが、その記録担当者が雇用され続けているかはわからない(笑)


たとえばの話。

君に届け!滑稽新聞」さんというアカウントがある…あった?今は見かけない。4万近いフォロワーがいたようである。

君に届け!滑稽新聞

ツイートしてる中の人は、別に宮武外骨でも、椎名軽穂でもないようだが(笑)、それはどうでもいいとして、同アカウントはしばしば 「ハッシュデモ」というのを提案されていた。

ハッシュデモ、ご存じですか?

#〇〇〇に抗議します

みたいなのを提案する。多くの人がそれを使って書き込む。そうすると、その数が多ければ…あるいは社会的意義がtwitterの中のひとに認められれば? 「トレンド」に入り、ひとめにつく。あるいは、「…というハッシュタグがトレンド入りしている」というニュース、記事がかかれることもあった。




ひとつひとつのハッシュタグの主張の妥当性とかは論じる必要もないが、
いやただ、まずはtwitterの「トレンド」やニュースフィードに載ることの影響力に着目し、呼び掛けで、ひとつのハッシュタグを意図的にトレンドにしよう、というムーブメントを考え付き(これは滑稽新聞氏ではもちろんあるまい、誰なのか)、長く実行し、多くのトレンド入りを成功させた。

うっとおしいとか、ほかのものがハッシュタグ入りするのを妨げる、みたいな感想もある程度は仕方ないが、

それでもこれは間違いなく、自由な”社会運動”のひとつではあったろうし、その「成功率」「ランク入り数」は驚くべきものだ。たぶん、個人としてハッシュタグを提唱創作し、トレンド入りさせた数では日本一、なんじゃなかろうか。


むかし、ブログやSNSなどで成功・注目を集めた人に取材する「中の人」という本があったが


たとえば、こんな感じで滑稽新聞氏に、「ハッシュタグ」についてのきっかけや手ごたえや、一番印象に残ったこと・・・・・などをインタビューなどで聞かれるような場があっても、全然おかしくないほどの存在感を持つひとでありました。

そして、たとえば
滑稽新聞氏が提唱し、最初に創作したハッシュタグは 〇〇種類あり、そのうちXXX個がトレンド入りし、最大でバズった時は …人がツイートした、みたいな分析を、これは主観でなく客観、定量的に観測してわかればいい、と思うのでした。




twitterのトレンドを巡って思うことは、たとえばこういうような話です。

いま「矢口高雄展 夢を見て 描き続けて」(入場無料)という天晴れな催し中の明治大学だが、構内は「拷問用具」と「立て看」が有名だった(笑)

(だらだら書いてきます)なんだこのタイトル。 そして唐突に、故矢口高雄ネタなのはなぜ……いや、唐突じゃない!!こんな話があるのだ!!

矢口高雄展 夢を見て 描き続けて」

www.meiji.ac.jp

◆展示概要

釣りキチ三平」、「マタギ」、「おらが村」―――大いなる自然と野性を
ダイナミックかつ緻密に描き、惜しまれながら2020年に逝去した
唯一無二のマンガ家・矢口高雄の画業を、貴重な原画とともに振り返る回顧展

 日本の情景を愛し、ふるさとを描き続けたマンガ家・矢口高雄手塚治虫作品との衝撃の出会いから「マンガ家になる」という夢を抱くようになった矢口は、地元銀行に就職後、行員として働きつつも絵を描き続け、1970年にプロのマンガ家へ転向します。銀行員からの転身、30歳を越えてからの作家活動と、異色の経歴をもつ矢口の名を一躍有名にしたのが、73年に発表した「幻の怪蛇バチヘビ」と「釣りキチ三平」です。自身の経験や育った地域を題材に、大いなる自然と野性をダイナミックかつ緻密に描いたこれらの作品は大ヒットし、唯一無二の作風を確立しました。
 本展では、2020年に惜しくもこの世を去った矢口の画業50年を、躍動感あふれる数多の原画とともにご紹介します。郷愁を感じさせる普遍的な日本の情景、生きものたちの命のきらめき、感情豊かな愛すべきキャラクターたち。マンガを愛し、マンガの力を信じ、描き続けた作家の迫力の手仕事をどうぞご堪能ください。

矢口高雄展 夢を見て 描き続けて

《入場無料》
会 場:明治大学 米沢嘉博記念図書館現代マンガ図書館 1階
    〒101-8301 東京都千代田区神田猿楽町1-7-1 TEL:03-3296-4554
会 期:2022年10月14日(金) ~ 2023年2月13日(月)

明治大学矢口高雄


※リンク先には示されてる情報だけど、今ブクマで「休刊日に注意」という注意喚起があったからそこも転載して強調しておくね

《入場無料》
会 場:明治大学 米沢嘉博記念図書館現代マンガ図書館 1階
    〒101-8301 東京都千代田区神田猿楽町1-7-1 TEL:03-3296-4554
会 期:2022年10月14日(金) ~ 2023年2月13日(月)
開館日:月・金14:00~20:00、土・日・祝12:00~18:00
休館日:火・水・木(ただし祝日の場合は開館)、12月25日(日)~2023年1月7日(土)

いま「矢口高雄展 夢を見て 描き続けて」(入場無料)という天晴れな催し中の明治大学だが、構内は「拷問用具」と「立て看」が有名だった(笑) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

米澤記念図書館。火・水・木休館というのを知らないと残念なことになるので気を付けよう

2022/11/19 08:36
b.hatena.ne.jp

これでの第二期が、11月7日からだったらしい。インフルエンサーが見てきて、感想をUPして、それがじわじわと伝わり……うちのブログの関連過去記事が「注目記事」に上がり、それで逆に当方は世の中の動きを察するのだ。「はてなダイアリー」がはてなブログにバージョンアップして、自分が受けた一番の恩恵。

これが注目記事になった。あとで矢口高雄関連記事をほかにも紹介します。
m-dojo.hatenadiary.com


しかし、こういうのを無料で4期に分けて公開…東京はいいね・・・・・ で、公開されてる明治大学といえば、後楽園ホールと神保町が守備範囲だった人間だと非常になじみがある。というか明治大学の常設博物館みたいなのは、民俗学的な資料の宝庫で……「ギロチン」とか「鉄の処女」とかの拷問・処刑用具まで陳列されていた、といえば異様さがわかる(笑)
修斗パンクラスの大会が始まるまでの時間調整でよく行ったものでした。

www.museum.or.jp
tokyolucci.jp


そして……今はどうかな?ゼロ年代くらいまでは、明治大学も目立つところに中核派系の立て看があった。いまは、学内での闘争に負け、退治されてしまったかな…「おや?無いな?」と思ったことがあったはずだ。





実はこの記事、矢口高雄の某作品の作品論を書くマクラとして「いま明大で矢口高雄展を無料でやっていて…」というところから始めるだけのつもりだったが、まずその情報だけ伝えるだけで余談にそれまくり、結構な分量の情報を紹介したので、まずここでストップする。


近日中に、矢口高雄についてもう一本?、とある作品を中心に記事を書きたい…なァ、と予告と言うか希望だけ書いておきます。
※この記事になりました。
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おまけに、過去の矢口高雄関連記事リンク集をば。


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書き終えたあと思い出した話。矢口高雄と「東京」。

この一本をかきおえて、ほっとした後「しかし、こんな展示会が来年まで3か月も無料で開かれてるなんて、つくづく東京は恵まれてるねぇ」と思ったのだけど。
矢口氏も自伝漫画(9で割れ!4巻)でこんな話をかいている。

矢口高雄はマンガ家になる前も年1回上京していた、という話

あったりまえだが、当時秋田新幹線東北新幹線もない!夜行列車でガタゴト揺られ、だった。
その上京理由が「年に1回は首都のパワーに触れ、都会的センスを吸収しなければ時代の波に乗り遅れる…」だったというのが、あまりに抽象的というかふんわりしてるというかなのが、逆説的に「有無を言わせぬ、東京と地方の文化・経済格差」を思わせて、すごく印象に残った。
東京の駅に降り立つと「同じ日本でありながらこの違いはなんだ…」なのだから。

矢口高雄は上京すると「同じ日本か?」と思ったという(9で割れ!)


田中角栄が、東京と地方の格差是正策である「日本列島改造論」を引っ提げて首相の座をつかむのは、ここで描かれてから5年後。その功罪や影響力がどの程度かはともかく、インターネットやテレビ局、携帯に衛星放送、格安飛行機、高速道路などさまざまなものの後押しを受け、地方と都会の情報格差は縮まった。
ただ、芸術作品やカルチャーの「催し」「展示会」、そして人の「集まり」だけは、どうしても解決しようもない「上京」にアドバンテージがある。


それを、東京に出て人生を切り拓きつつも、終生ふるさとを愛し続けた矢口高雄の企画展で感じた、というはなし。

そして書き終えたあと、こんなまとめに注目が集まっているのを知る。

togetter.com
むへどるり @muhedoruri
青森出身の妻と熊本出身の自分とで「東京に出ること」の価値観が全く噛み合わなかったなこないだ


2022-11-09 23:51:12
むへどるり @muhedoruri
東京に出ること、大都市を指向すること、地元にいられなくなること、地元を捨てなければならないこと、そういう物事への価値観が南日本と北日本で全く違った。


2022-11-09 23:51:12
むへどるり @muhedoruri
熊本は政令市の南端として一定の地位を保ちながらも、仕事がそんなにあるわけではないので福岡・広島・岡山・大阪も移住の選択肢に含まれる。数多くの中からどこを選ぶかという問題であって……でも青森は違う。東京以外に選べず、東京に出ていけないならどうにもならない。らしい。実感はある。

「記者会見のうっかりでベルリンの壁崩壊」が映像の世紀バタフライエフェクト「メルケル編」で流れ面白かった

ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生」

初回放送日: 2022年4月18日

冷戦下の東ドイツ。抑圧された社会で生きる3人の女性がいた。見えない将来に絶望していた物理学者のアンゲラ・メルケル。体制への批判を歌にこめた歌手ニナ・ハーゲン。デモで自由を訴えた学生のカトリン・ハッテンハウワー。1989年、政府報道官のひとつの失言から始まったベルリンの壁崩壊は、巨大な嵐を巻き起こし、3人の女性の運命を変えていく。宰相メルケル誕生に秘められた、絶望の中から希望をつかんだ女性たちの物語

本題とは別だし、そもそも本日石川県の地震報道で中断されたのだけれども、番組の半ばぐらいで、ベルリンの壁が崩れたきっかけの場面、その生の映像が流れた。ーーとある法律の説明の施行日とか、「ビザ自体は出入国に相変わらず必要である」という補足の細部説明をし忘れたことがきっかけ、というのは知ってたけど、やはり番組のコンセプト通り「映像」で見ると迫力が違う。
最初は本当に平凡で退屈な記者会見だったが、イタリア人記者の何気ない質問に、答える側が準備不足で、ちょっと内容や日程でふわっと間違いを言っちゃう。

しかしそれはよーく考えると「ベルリンの壁が開放された」と言ってるに等しかった。
続々と集まる、人の波。
それは自体が体制への怒りだった。
しかし最後の砦である、現場の検問は?
実はそこの責任者も、
無責任な上層部に以前から「うんざり」しておりーーーー。

それ以前にNHKスペシャルで放送された「ヨーロッパピクニック作戦」と並ぶ、歴史の挿話であり、記者会見の場でのうっかりミスや連絡不備の失言が、歴史を変えるというどこの職場の関係者も恐ろしくなる教訓である。

ウィキペディア

1989年11月9日、この日エゴン・クレンツ率いる社会主義統一党中央委員会総会で翌日から施行予定の出国規制を緩和するための新しい政令案を決定した。その日の夕方、クレンツ政権の広報担当者シャボフスキーは、この規制緩和策の内容をよく把握しないまま定例記者会見で「東ドイツ国民はベルリンの壁を含めて、すべての国境通過点から出国が認められる」と発表し、いつから発効するのかという記者の質問に「私の認識では『ただちに、遅滞なく』です」と答えてしまった。シャボフスキーは、中央委員会の討議には出席しておらず、クレンツからも細かい説明もなく、また中央委員会で攻撃に曝されていたことで、クレンツ政権内部が混乱したことがその原因とされる(ベルリンの壁崩壊)。

ただし、その質問をしたイタリアの記者エーマンは、2009年に「会見前、シャポフスキー氏とは別の高官から電話で『出国自由化の時期を必ず質問するように』と言われた」と回想している[125]。これが真実であれば、歴史的なベルリンの壁崩壊は、記者会見における凡ミスの結果ではなく、演出者と協力者の関係をもとに綿密に予定されていたシナリオであったといえる[126](ただしシャポフスキーはそれを否定している)。

この記者会見を各国メディア及び東ドイツ国営テレビ局などが報道し、同日夜には東ベルリン市民が東西ベルリン間の7か所の国境検問所に殺到した。旅行自由化の政令は実際は査証発給要件を大幅に緩和する法律であり越境にはあくまで査証が必要であったが、殺到した市民への対応に困った国境検問所の国境警備隊の現場指揮官は、政府からの指示もなく、11月9日22時45分に止む無く国境ゲートを開放した。査証の確認なども実行されず、ベルリンの壁はこの時に有名無実となった。

【謎】彼の企画ながら「この曲調じゃない…」と不満だったという「ブロディ入場曲版『運命』」の指揮者は誰?〜名演出家としてのアントニオ猪木

──後楽園ホールにブロディがベートーヴェン交響曲第五番『運命』と共に登場したシーンは衝撃的でした(1985年3月21日・後楽園ホール)。実際に猪木さんとブロディが初めて遭遇したのはいつだったんですか?
猪木 そのときですね。


──事前の顔合わせなどはなかった?
猪木 俺はそういうことはしません。それより、あの『運命』は俺の閃きでね。


──そうなんですか!? あの演出、まったく度肝を抜かれました。
猪木 ブロディが新日本に上がるという話が決まってからね、寝てる時、突然パッと「登場シーンは『運命』だ!」って閃いて。でも、みんなにその話をしたら「そんなのはお笑いですよ」って笑われて。何がお笑いなのか俺にはわからなかった。


──しかし、実際にやってみたら古舘伊知郎さんの実況と相まって劇的な効果をあげていましたね。
猪木 いや、結果的にはそうなったんだけど、同じ『運命』でも「ダダダダーン」と「ダッダッダッダ〜ンッ!」じゃ全然印象が違う! これは感性の問題だからスタッフに理解させるのが難しくて……。リングの上から見ていて「ダッダッダッダ〜ンッ!」じゃないのが不満だったことばかり憶えてます(笑)。


──もっと重厚なオーケストラの『運命』をフルボリュームでかけて欲しかったわけですね。
猪木 演出もそうだけど、音楽もトーンひとつで選手の気持ちが変わってしまうんですよ。客の入りもそう。観客が多いと自然に力が湧いてきて、選手が張り切り過ぎていつもなら5分で決まる試合がなかなか終わらなくなったりする。いつも「いい加減にしろ!」って怒ってたんだけど、大会場での試合時間がどうしても長くなってしまうのはそういう訳なんです。まあ、とにかく、おそらく俺の中のプロモーターとしての自分が、四六時中、無意識のうちに選手の力を引き出す効果や演出についても考えているんですね。
kkimura.exblog.jp

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ブルーザー・ブロディは野獣の狂乱ファイトながら「元新聞記者」で「インテリ」である、というキャラクター付けが”日本では”広まっていた。だからこそ、高尚なクラシックを冒頭に持ってくるという演出がなされたのだろうが、別に外国ではブロディをインテリ、というキャラ付けはされてないんだそうだ。
そもそも新聞記者と言っても、大学アメフットの有名選手がコラムを書いた、というたぐいだし、大学は留年を重ねて本来は3年先輩なのにハンセンと同期になったというし(笑)

その「ブロディは実は知性派」って一体、誰の主導・演出だったのだろうか。斎藤文彦が実際にインタビューをすると、言葉のチョイス、言い回しから非常に知的だった、というが、そういうレスラーがいなかったわけでもなかろう。それを、読者に伝えようと思った「X」は誰なのか? 最終的に梶原一騎原作にも登場したし、ブロディが新日に来た時に古館伊知郎は最初から「インテリジェント・モンスター」という言葉を使った。

そして週刊プロレスはその後のインタビューで間違いなく、まず「質問のテーマ選定」と、「ブロディの回答を日本語訳にするときの翻訳」「写真の選択」などで知性派ブロディ、を演出していった……この集団演出の歴史も面白いが!!

ブルーザーブロディ新日移籍表明時の週プロ表紙 背広に花束にチェーン

そもそも、後楽園での新日移籍表明の時、パリッとしたスーツに花束とチェーン、というのも「知的で紳士的な面と、狂乱の野獣の二面性を持つ」というキャラをトータルでコーディネートした結果ではあろう。
だが!!
それを受けて!!一番重要である、衝撃の移籍団体登場!!!のシーンに「運命」を持っていき、スタッフ全員の反対を押し切って実現させるアントニオ猪木は、やはりただものではない。

ただ、その演出家としての自信は、ブロディ全体の勝ったり負けたりという試合ドラマにおいても「俺の言うとおりにしてりゃ、もっともっとすごいドラマを生んだのに……」という思いがあり、プロモーターの提示する勝ち負けや内容に「イエス」を言わないことで知られるブロディとの心理的軋轢はやはり大きかったようだ。
結局6戦して、フォール決着が一回もない、ことは有名だ。

「こんな〝でくの棒〟はいない!」っていうのが正直な感想でしたね。相手をどうこうするというより、自分の決められたパターンしか演じないというブロディの〝型〟が出来上がっていて、誰が何と言おうとそれを崩そうとしない。絶対に相手に合わせようとしないんだから、いい試合をしようにもどうにもならない

監督と役者というか、マイク・タイソンドン・キングの関係みたいな、第三者のプロデュースを受け入れることができていたら、ブロディは大輪の花を咲かせたと思うんですよ。あれだけのキャラクターとパワーの持ち主だったしね

ところで、猪木的には「この曲調じゃない!」と不満だった、ブロディ入場版の「運命」って誰のなのか?

再度…

同じ『運命』でも「ダダダダーン」と「ダッダッダッダ〜ンッ!」じゃ全然印象が違う! これは感性の問題だからスタッフに理解させるのが難しくて……。リングの上から見ていて「ダッダッダッダ〜ンッ!」じゃないのが不満だったことばかり憶えてます(笑)。
──もっと重厚なオーケストラの『運命』をフルボリュームでかけて欲しかったわけですね。


まあわかる。
自分の高校だか中学の音楽解説書にはまさに「同じ運命でもこんなに違う!」というコーナーがあって、著名指揮者の第一楽章演奏時間が載ってたのだが、カラヤンが一番早く(7,8分台だったと思う)、カール・ベームが一番遅かった、と記憶している。

それぐらい「運命」の第一楽章、冒頭フレーズは色々違う、というのはわかる。

だが逆に言うとそれ以上は聞いてもわからん(笑)




twitter上では、入場曲研究家で専門書も出している「コブラ」さんという方がいるのだが

twitter.com




最後の喩え、わかりますか?(笑)

シューマンのピアノ協奏曲イ短調


で、やはりこのブログ記事と同様に「作品名と作曲者だけじゃなく、誰の指揮・演奏かも知りたい!」と言う人がおり、「自分で聞いて」どのバージョンか、今ではわかっている、という。


では、新日本でブロディが使った「運命」の指揮は?(ゴングで一応、仮の情報…「当時のゴングには1958年、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、フィラデルフィアフィルハーモニーの演奏とあった」があるわけで、これを頭から疑う必要もないかもしれないけど)

ここで、プロレスが好きであり、クラシックにもメチャ詳しい人の介入と、ご指摘を期待したいところです。


肝心の、新日でブロディが入場に使ってた(特に移籍表明の後楽園で)「運命」が流れる映像を見せたいところだが・・・・・いま、動画サイトがコンプライアンスを強化してごにょごにょ。
この映像も、どっかに…ごにょごにょ。