毎回、恒例で「白票論」「棄権論」が選挙の時にSNSをにぎわす。
まあ、なかなか興味深い話で、自分もここを長くやってますんで、積み重ねの文章はありますよー。
下にリンク一覧をつくっておきます…いや我ながら膨大なんだが(笑)、
白票論の答えも、この各記事に断片的に載ってる。あとで抜粋要約・再掲載編でもやるかもしれない。
ただ、その過去記事リンクとは違うアプローチで……タイトルのような問いをしてみる。
まず大前提として「棄権はヨクナイ」と。
白票の投票はそれよりややマシか、あるいは棄権とまったくイコールかは識者の間で論が別れているようだが、
更に、オルタナティブを用意しておこう。
それが、タイトルにあるような話で……
「誰も推したい候補がいない、点数で考えるとまったく同点の候補ばかりだ!」という人も、たぶんいる。
そういう人はたしかに、白票を投じたくもなるだろう。
そこで、別の提案として「届け出順が1番の候補に投票したら?」を提案しておくのである。
一応大前提を言っておくとさ、政策やら実績やら人柄を比較して、自分が一番好ましいと思う人がいるならその人に投票するのが一番いい、なんてのは大前提だ。そこは大前提として省略してるだけ。しかし、その前提でチェックしても候補者は一長一短、点数で言えば同点。まったく選びようが無い、ということもそりゃ、人によってはあるだろうさ。そういう時に白票より望ましいものとして「届け出順の若い方に投票せよ」という案である。
ばかばかしい?じゃあばかばかしいとして「白票」と、どっちがいいの?
・上の届け出番号順、というのは、実はそういう投票者が実在する。…その人曰くには、政治家には識見政策もさることながら「運」も必要である。ほかで優劣がつかないなら、やはり「1」をくじびきで引いた奴は、運の持ち主であろう。
だから、ほかの候補よりいいはずだ、というね(笑)
※これまた前提の前提だけど、届出順って、並んだ順とかじゃないですよ。基本くじびきです。
agora-web.jp
この届出順、言葉通り「先着」で決まっているのかとお思いでしょうが、実はそうではありません。
「抽選」で決まります。
当然、1番や2番の方が目立つので、小さい番号が好まれます。
もし、本当に先着順にしたらどうなるか・・・、新作のiPhoneが発売されるときの、銀座アップルストアよりも大変なことになるでしょう。 人を入れ替え、入れ替えの1ヶ月待ちとか。
そうならないように、公示日・告示日の決まった時間(朝8時とか)までに、選挙管理員会(≒県庁や市役所など)に来た候補は全員横並びで、「抽選」となります。
無茶苦茶言ってやがる……とも思ったが、そのやり方でわが日本は、日本海海戦に勝ってるからなぁ(笑)
現実に両軍が衝突したときは、蒙気がなお残っていた。このためバルチック艦隊が東郷の艦隊を発見したときは、すでに抜きさしならぬ近距離になってしまっていたのである。
ロジェストウェンスキーにすれば全力をあげて戦闘をする以外になかった。晴朗というよりもむしろ薄霧であったことが東郷の艦隊に幸いした。
「東郷は若いころから運のついた男ですから」
というのは、山本権兵衛が明治帝に対し、東郷を艦隊の総帥にえらんだ理由としてのべた言葉だが、
名将ということの絶対の理由は、才能や統率能力以上に彼が敵よりも幸運にめぐまれるということであった。
悲運の名将というのは論理的にありえない表現であり、名将はかならず幸運であらねばならなかった。
(坂の上の雲より)
一方で、くじという「運の良さ」でリーダーを選んだら「万人恐怖」となった、という例も日本史は教えてくれる(笑)
まあ、そのへんはどっちでもいいんだが、問題はそういう基準ででも「投票」を行うのと、棄権や白票の投票というのは、どっちが倫理的、あるいは政治学的に優れているんかいね?という話でございます。
しかし、偶然にほぼ100%左右される、届出順に従って投票先を決めるなんていくらなんでも……という向きにライフネット生命保険で保険料を俺たちから搾り取っている出口治明会長が、こんな御機嫌で似たり寄ったりの提案をしている。
ピンとくる候補者がいなくても、ちょっと考えればいくらでも選べます。たとえば日本は、他国に比べて女性の政治家が圧倒的に少ない。あと、若い政治家も少ない。だったら、女性が立候補していればその人に投票すればいいし、女性候補者がいなかったら歳の若い順に入れていけばいいでしょう。乱暴に思えるかもしれませんが、それも政治を「変えたい」という立派な意思表示です。
この提案だとどの党が有利になるのかはわかんない。一時期は、幸福実現党が一番当て嵌まってた(笑)
まあいろいろ書いたけど、
そのへん、実は第一段階で、そこからまた話が転がっていくんだけど、まずは皆さん的には、「白票」と「届け出順1番」なら、どっちでございますか?
ついでに一応。白票が仮に「白紙委任」だとしたら、誰に委任するかというと…
論理的には、小選挙区なら「その選挙区の当選者に」だし、比例代表だと「その比例代表で議席を得たすべての政党に」であります。与野党関係なく。
今回は状況的に、それをけっこう実感するだろう(笑)
一部で「白票は『与党』への白紙委任だ!」という言い方があるが、それは論理的にはそうでないよね?
「棄権」「白票」などに関する過去記事リンク集
こっからあとでエッセンスを抜き出し、再論するかもしれない。でも面倒でしないかもしれない。
m-dojo.hatenadiary.com
d.hatena.ne.jp
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com