以下はとりとめのない、話になる(いつもだ)。箇条書きで申す。
・タイトルのようなことを考えたのは例によってtogetterまとめを読んで連想したからだ。
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いやこういうのって、宇宙人や未来人の視点を借りて、誤解も含めて、今の社会を面白おかしく語るというSFの「型」が以前からあってね…
広瀬正「もの」とか。
二つの隆起と三つの穴を持つ奇妙な出土物をめぐって議論を戦わせる学者たち。タイムマシンで連れてこられた古代人の意外な答えは……。著者のSF処女作であり、星新一に激賞された傑作「もの」をはじめ、「時間」を自由自在に操るタイムマシンの魅力にとりつかれた人々の悲喜劇を多彩な切り口で描いた短編とショートショート24編および付録を収め、シリーズ最終巻を飾る贅沢な作品集。
で、これを敷衍させて考えれば、31世紀当たりの日本史では「この当時、最も広く信仰されていたのは、死後に異世界に生まれ変わるという『異世界信仰』でした」が定説になってるはずですよ。何しろエビデンスには事欠かない。
・あらためて、冬アニメ一覧を。
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ここから、「異世界もの」をカウントしてみろっ! 俺はもう何がなんだかわかんないし、疲れるだけなので放棄する。「多い」ことは数えるまでもねぇ。
・しかし、なぜこんなに作られるんだ!といえば、その理由の一つが「売れるから」である。ただ、補足すべきは「売れるから。それも、海外に」ということである。
・以前も書いたな。「異世界ものがこれだけ受けるのは、日本特有の社会病理が…とつい一席ぶちたくなるけど、このジャンルが海外でも人気で他のジャンルのアニメより買い手が付きやすく、ウェブトゥーンなど海外作品も多数(「俺だけレベルアップな件」など)ある以上、そう言えなくて困る」と……。
・しかし、やはりそうはいいつつ、これだけの「異世界もの人気」はとりあえず、平成令和の「現象」として把握される、記録されていく価値がある!!
・いや「文学運動」として位置付けられるのかもしれない!
・しかし一方、時代のあだ花としてなぜか急に消滅し、消滅したことさえも気づかれないこともあるだろう。それは「視聴者参加クイズ番組」が昭和時代に、それこそ異世界アニメに負けないほど作られ、放送されていたが今はついに消滅し、消滅したことが話題にすらならない、という話のように…
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・それは「突然、消滅する」かもしれない。たとえば「捕物帳ブーム」が、昭和30年…1955年に、「突然」終わったらしい。
・その一方で、「これらが定着し、”高級”なジャンルになる」世界線もあるのだろうか…
・これから異世界ものを履修したいという人は、その中の、又細かいジャンルに絞って読んだ方がいいかもしれない。そうしないと収拾がつかないのよ。疑う向きはブックウォーカーなどのサブスク活用して「ドラゴンエイジ」と「少年エース」読んでみな?最後はどの作品で何が描かれたか、混合してわかんなくなるって(笑)
・自分は「内政チート」を専門履修しよう、と前も書いたけどそれで。まもなく「天才王子の…」ってやつがはじまる。それはこういう、時代劇歴史劇的なとっかかりがあるからじゃ。
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・最後に。森恒二「創世のタイガ」は、石器時代にタイムスリップしたー現代社会の歴史線上の移動だから厳密には異世界じゃないけど、スタイル的にはほぼ同じなのでここで扱うね。
この作品では、普通の原始人のコミュニティに入った主人公のタイガの敵として「ネアンデルタール人を、同様に現代の歴史・技術の知識で無双して支配し、王となったナチス軍人たち(とその息子ら)」が登場する。
「へー、敵側にも同様に現代から来た人がいて、それぞれが現地異世界人の中で地位を築き王・軍師として対峙する。こりゃ面白いコンセプトだね」と、俺の観測範囲では思ったんだが…たぶん、これだけ膨大な異世界ものには山ほど先行アイデアとしてあるんだろうな。
そもそも異世界に来た人間が別陣営に属して、それぞれの中で指導的立場になって対決する、って「ドリフターズ」も「信長のシェフ」も同じだったしね。