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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

アニメ版「平家物語」フジテレビで放送開始


heike-anime.asmik-ace.co.jp



出版物もイベントも「右へならへ」させる影響力のある大河ドラマが「鎌倉殿の13人」なのだから、今後1年は中世ブームが続くだろう。
それと偶然か狙ったかはわからんが、とにもかくにも注目さ。
もうサブスクのどこかでは配信済みとも聞くが…まあ地上波はべつもの。


「〇〇は言ってない」でなく「実際には◆◆と言ってた」を語れ。手元にある映像記録で!>河瀬直美監督

 昨年末にNHKBS1で放送した映画監督の河瀬直美さんに密着したドキュメンタリー番組に不確かな内容があった問題で、河瀬さんが10日、コメントを出した。全文は以下の通り。

 昨年末、NHK BS1スペシャルで放送された「河瀬直美が見つめた東京五輪」の番組内容に関して、昨日、NHK大阪局より一部内容についての謝罪と経緯の説明がありましたので、これを受けて、自らの言葉でお伝えいたします。

 五輪反対デモに参加していると紹介された男性について、公式映画の担当監督の取材において、当該男性から、「お金を受けとって五輪反対デモに参加する予定がある」という話が出たことはありません。
(後略)

www.asahi.com

つけたブクマコメント。

【再論】「話が出たことはありません」じゃなくて!「じゃあ何と話していたか」を具体的に!見せてくれ!だって映像を撮ってるんだから! そのまま!その映像を!見せてよ!貴方がOKといえば!すぐ公開だよ!!
https://b.hatena.ne.jp/entry/4713831521261944482/comment/gryphon

ここで冒頭に「再論」とつけているのは、この大阪放送局のコメントにも同じくブクマしたからだ

BS1スペシャル 「河瀨直美が見つめた東京五輪」について

去年12月26日に放送、30日に再放送したBS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」後編の字幕の一部に、不確かな内容がありました。
この番組は、東京五輪の公式記録映画監督である河瀨直美さんや映画製作チームに密着取材したものです。映画の製作中に、男性を取材した場面で「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕をつけました。NHKの取材に対し、男性はデモに参加する意向があると話していたものの、男性が五輪反対デモに参加していたかどうか、確認できていないことがわかりました。NHKの担当者の確認が不十分でした。
番組の取材・制作はすべてNHKの責任で行っており、公式記録映画とは内容が異なります。河瀨直美さんや映画監督の島田角栄さんに責任はありません。
字幕の一部に不確かな内容があったことについて、映画製作などの関係者のみなさま、そして視聴者のみなさまにおわびいたします。
今後、番組内容のチェック機能の強化など、再発防止に向けた取り組みを進めてまいります。
www.nhk.or.jp

まいぶくま

こーいう謝罪じゃなくて、その男性とのやり取り映像をノーカットでHPにアップし、会話を全部テキスト起こしして掲載すべきなんだよ!/なお、ドキュメンタリーで「登場した人の発言」をどう扱うかの問題は要別議論

https://b.hatena.ne.jp/entry/4713755198044449794/comment/gryphon


それをしない限り、収束させられんだろ。だって、今の状況では、たとえば、デモ動員を疑う側から、こういう推測をされても仕方ない。

実は男性は、直接的に「五輪反対デモに参加している」/「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」とは語っていなかったが、それに近い内容、機微にわたる発言をしていたのだろう(たとえば、五輪以外の別のデモに出た時、金を貰ったとか。)
しかし反響を受けてビビったNHKは、そこのところ…『実際には男性は、その口からなんと語っていたのか』という部分をまとめて封印し、有耶無耶な形の「いたかどうか、確認できていない」/「という話が出たことはありません。」という、一部を否定する形式だけを発表し、議論を大きくしないようにしているのだ


もちろん、逆…正反対の立場から

「映像を公開すれば、男性は、『何かを誤解したり確認が不十分だったら、ああいうテロップをつけることもあるかも』と納得できるような発言をひとことも発しておらず、NHKがゼロから捏造したことがバレてしまう。だから公開できないのだ」

と、そういう推測をされたって仕方ない。


どっちにしたって、こういう両極端な推測を、はなはだ不十分な現在の発表からはされるのだ。
映像公開待ったなしでしょう。その発表に至るまでのNHK大阪放送局の3日間を「ドキュメント72時間」で放送してもいい(笑)

www.youtube.com



ところでさらっと語るが、俺も金をもらってデモ(正確には集会と「行進」だったか)とか集会に出たことあるよ。

いちおう、現体制に反対する系の集会だな(笑)いや、地方政府と中央政府のねじれとか、あの時はあったか無かったか…
あれがもし、根も葉もないゼロからのでっちあげでなかったとしたら、の話だが
デモそれ自体の主催者と、動員(呼び掛け)に応えた下部組織の混同じゃないか?と思うの。おそらくは。


ちょっと書いてたな…

b.hatena.ne.jp
togetter.com

「主催者が払って集める」と「主催者が、組織単位での動員をかける⇒動員を受けた団体が、その団体内で直接行った個々人に払う」、ここの違いを混同する人は、当事者のなかにもいるんじゃないか、と思う。
というかじぶんも、結果的になにがしか頂いたその金銭、もらってしまえばどこからの、どういう名目・趣旨のものか、なんてどうでもよかったからな(笑)。「金を貰ってデモ(集会)に参加したんですか」と聞かれれば、外形的事実を示す日本語としては間違いではないだろう。
「俺の体験談」として、そう答えることもあるかもしれない。

進路や福祉で「相談を受ける人」の知識量で結果ががらりと違うこともある(大屋雄裕)



うーむ、と色々考える。
各種大学のさまざまな制度や、福祉の、色んな事例に対応する制度が、単純に「相談した相手の知識量や判断力の差」によって左右されるのはやはりまずい。
そういったものを「Aの場合にはB、Cの場合にはDという制度があります」とぴったりしたものを示すのは、やはり人力より機械、AIのほうがいいのだろうね……
そしてまた、後段のプッシュ型支援……たとえば話を進めていけば、「虐待の兆候」みたいなものを、AIによって判断していく未来もあるのかもしれない。


なんか中国で、裁判の判決をAIでやる実験が進んでるとか実用化されたとか、そんな話も出ているけど、裁判もある意味でインプットされた情報を、一定のプログラムに従って処理して結果を出すのは同じで、そのプログラムが一定じゃなきゃ困ることも同じだ。

制度の紹介や適用も、同じように一定のプログラムに従って同じ結果が出るべきだ、という点で共通し、
そうなると「それならAIがやったほうがいい」となる。

どうなっていくのかねえ。

【速報】榊原信行RIZIN代表が、ついに「シバタ―vs久保優太」に見解を表明(動画)/ちょっと裏道の「真剣勝負論」を正式採用してて興味深い(喧嘩稼業的な…)

www.youtube.com


結論として、2人の永久追放はない、という。

実は、非常におもしろいはなしで、ああいうシバタ―vs久保の「結果」によって、いわば『喧嘩商売』メソッドというか、「事前に話し合いをしたのは、相手に油断をさせて、最終的に勝利するため。それも(最低だが)勝利を目指した一つの戦略、努力」という読み替え?をすることによって、逆にその試合を真剣勝負の中に入れることができる、という、そういう論法を使っているのだ。



これは、ちょっとだけは予想してた(もちろん8割がたは「いやいや、リアルな話ではまさか…」である)けど「なるほどその手があったかー」と思いましたね。もちろん、いろいろそれに対して反論というか再質問もありますが、超おもしろかったのも事実。

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真剣勝負の勝負師だからこそ、泣き落としの八百長も持ちかける、という逆説(月下の棋士の大原巌)

「フランスでは男性間で服を褒めたりしないが、日本ではごく普通」……そ、そーなの???

フランスで、日本のことを扱う雑誌が出ているという話。
その雑誌名は「テンプラ」。
gendai.ismedia.jp


…なんか、内容に不安感のあるのはなぜだろう…と思ったら、

1 魚・貝・野菜などに小麦粉を卵・水で溶いた衣をつけ、植物油で揚げた日本料理。野菜類のものを精進揚げといって区別することもある。また西日本では、薩摩揚げをいう所もある。

2 《うわべを作るところから》

㋐めっきしたもの。「―の金時計」

㋑にせもの。「―学生」
テンプラの意味 - goo国語辞書

こ、これはあくまで大辞泉の語釈!雑誌の意味は、当人談では

…もともとは海外との交流にあまり積極的でなかった中世の日本に、ポルトガル人の宣教師が持ち込んだ食べ物でした。

この話はとても象徴的だと僕は思っていて、つまり国境が閉まっていても、アイデアとか文化というのはそれを乗り越えて普及していくわけです。日本文化に関するフランス語の雑誌TEMPURAも、食べ物としての天ぷらの歴史に重なる、2つの国の架け橋のような存在になりたいと…


編集長がそういうならそうなんだろう、編集長のなかでは。
それは、別にいい。
だいたい、いずこも出版不況で新雑誌が難しいとき、日本のことをいまどき、わざわざ紙の雑誌を出そうという奇特なひとは、応援するにしくはなし。いろいろ黙ってあげたほうがいいことは黙ってようぜ。

だが…、編集長は、こんな日仏の差を挙げる。

……例えばフランスでは男性間で衣服ですとかアクセサリーを褒めることはあまりないのですが、これは着る物に気を使うのは男らしくないという古い考えがどこかにあるからです。これに対し、日本では男性が同性の友人の服を褒めるのはごく普通のことです。両国間の差異によって、当たり前になっていて普段は気づかない自分たちの無意識の傾向が顕になるのです。


・・・・・・えー、わたくしも一応、国籍上は日本国民を数十年ほどやっておりますが、こういう指摘に思い当たるような場面を経験しておらず……そうなんでしょうか??

皆さんは「あるある!」と、この編集長のご指摘に納得されますか。


心当たりを,しいて探すと…

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へうげもの第一話 信長の服に驚嘆する古田織部

comic-days.com





この時の政宗の行装美麗を尽くし

2019年03月18日 17:35

伊達政宗
730 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/03/18(月) 08:34:58.63 id:hnlS8kPs
寛永三年、台徳院様(徳川秀忠)御上洛の時、伊達政宗の従僕たちは美々しき衣類を着ており、
この時都に集まった諸国の人々と非常に違っていたため、当時、風流の人を見ると『伊達者』と
言い習わしたという。

この時の政宗の行装美麗を尽くし、真紅の糸を以て馬轡を作ったという。これにてその他も
推して知るべし。

(安斉随筆)
iiwarui.blog90.fc2.com

こう言う話?

ま、とにもかくにも、なぞな言葉である。

半年前のtogetter【憲法学者の南野森氏が差別的なツイート「トンガヌルヌルでAV男優かと思ったら民族衣装だった」 】が、公開停止になってて不思議

当時、はてなブックマークでも大問題になったじゃありませんか。

憲法学者の南野森氏が差別的なツイート「トンガヌルヌルでAV男優かと思ったら民族衣装だった」 - Togetter

という、一連の九州大・大学院法学研究院教授・南野森氏の発言についてのtogetterまとめ。
いろいろな方がコメントを寄せられていた。

[B! 差別] 憲法学者の南野森氏が差別的なツイート「トンガヌルヌルでAV男優かと思ったら民族衣装だった」 - Togetter



ところがですね、今さっき、再読する必要に迫られて飛んでみたら。

https://togetter.com/li/1748972

このまとめは、利用規約に基づき非公開となっております。ご了承ください。


エッ、なんでだろう……
収録ツイートの妥当性などを全部確認しているわけではないが、全体的には公的な価値のあるまとめだと思ったのだがな。
魚拓とかがどこかにあるのかもしれないけど、確認するすべはない。残念なことです。

そして…これもよくあることだけど今や、「はてなブックマーク」に寄せられたコメントなどが、そのまとめの内容を一端なりともうかがい知ることができる貴重な、あるいは唯一の資料となっている、ということ。

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憲法学者の南野森氏が差別的なツイート「トンガヌルヌルでAV男優かと思ったら民族衣装だった」 - Togetter】、現在はまとめ本文が非公開となり、はてなブックマークが貴重な資料に

未来では「21世紀の日本は『異世界信仰』が最も一般的な宗教だった」と言われそう。「異世界」人気って、あらためて考えると一大文化事件ですよ(雑談)

以下はとりとめのない、話になる(いつもだ)。箇条書きで申す。


・タイトルのようなことを考えたのは例によってtogetterまとめを読んで連想したからだ。
togetter.com

いやこういうのって、宇宙人や未来人の視点を借りて、誤解も含めて、今の社会を面白おかしく語るというSFの「型」が以前からあってね…
広瀬正「もの」とか。

二つの隆起と三つの穴を持つ奇妙な出土物をめぐって議論を戦わせる学者たち。タイムマシンで連れてこられた古代人の意外な答えは……。著者のSF処女作であり、星新一に激賞された傑作「もの」をはじめ、「時間」を自由自在に操るタイムマシンの魅力にとりつかれた人々の悲喜劇を多彩な切り口で描いた短編とショートショート24編および付録を収め、シリーズ最終巻を飾る贅沢な作品集。

で、これを敷衍させて考えれば、31世紀当たりの日本史では「この当時、最も広く信仰されていたのは、死後に異世界に生まれ変わるという『異世界信仰』でした」が定説になってるはずですよ。何しろエビデンスには事欠かない。



・あらためて、冬アニメ一覧を。
www.animatetimes.com
ここから、「異世界もの」をカウントしてみろっ! 俺はもう何がなんだかわかんないし、疲れるだけなので放棄する。「多い」ことは数えるまでもねぇ。



・しかし、なぜこんなに作られるんだ!といえば、その理由の一つが「売れるから」である。ただ、補足すべきは「売れるから。それも、海外に」ということである。




・以前も書いたな。異世界ものがこれだけ受けるのは、日本特有の社会病理が…とつい一席ぶちたくなるけど、このジャンルが海外でも人気で他のジャンルのアニメより買い手が付きやすく、ウェブトゥーンなど海外作品も多数(「俺だけレベルアップな件」など)ある以上、そう言えなくて困る」と……。


・しかし、やはりそうはいいつつ、これだけの「異世界もの人気」はとりあえず、平成令和の「現象」として把握される、記録されていく価値がある!!


・いや「文学運動」として位置付けられるのかもしれない!


・しかし一方、時代のあだ花としてなぜか急に消滅し、消滅したことさえも気づかれないこともあるだろう。それは「視聴者参加クイズ番組」が昭和時代に、それこそ異世界アニメに負けないほど作られ、放送されていたが今はついに消滅し、消滅したことが話題にすらならない、という話のように…

m-dojo.hatenadiary.com

togetter.com




・それは「突然、消滅する」かもしれない。たとえば「捕物帳ブーム」が、昭和30年…1955年に、「突然」終わったらしい。




・その一方で、「これらが定着し、”高級”なジャンルになる」世界線もあるのだろうか…

いま隆盛のジャンルも、いずれ……

あと何年かあとには「2010年代、20年代にはなぜか『異世界もの』が流行し…中でも「悪役令嬢」「パーティ追放もの」という特異なジャンルが…今ではまったく見ませんが…」となっているかもしれない。逆にゆるぎない一ジャンルとして、新聞に「ことしの悪役令嬢文学賞/ヤンキーと陰キャラ友情文学賞に●●さん」という記事が載っているかもしれない。未来のジャンルのはやりすたりは、誰にもわからないし、案外こういうのの”復権”を目指す旅の中で、金鉱を掘り当てるかもしれない。
https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2021/10/01/104938


・これから異世界ものを履修したいという人は、その中の、又細かいジャンルに絞って読んだ方がいいかもしれない。そうしないと収拾がつかないのよ。疑う向きはブックウォーカーなどのサブスク活用して「ドラゴンエイジ」と「少年エース」読んでみな?最後はどの作品で何が描かれたか、混合してわかんなくなるって(笑)


・自分は「内政チート」を専門履修しよう、と前も書いたけどそれで。まもなく「天才王子の…」ってやつがはじまる。それはこういう、時代劇歴史劇的なとっかかりがあるからじゃ。
m-dojo.hatenadiary.com
tensaiouji-anime.com



・最後に。森恒二「創世のタイガ」は、石器時代にタイムスリップしたー現代社会の歴史線上の移動だから厳密には異世界じゃないけど、スタイル的にはほぼ同じなのでここで扱うね。
この作品では、普通の原始人のコミュニティに入った主人公のタイガの敵として「ネアンデルタール人を、同様に現代の歴史・技術の知識で無双して支配し、王となったナチス軍人たち(とその息子ら)」が登場する。

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創世のタイガ ナチ軍人が敵役

「へー、敵側にも同様に現代から来た人がいて、それぞれが現地異世界人の中で地位を築き王・軍師として対峙する。こりゃ面白いコンセプトだね」と、俺の観測範囲では思ったんだが…たぶん、これだけ膨大な異世界ものには山ほど先行アイデアとしてあるんだろうな。
そもそも異世界に来た人間が別陣営に属して、それぞれの中で指導的立場になって対決する、って「ドリフターズ」も「信長のシェフ」も同じだったしね。