昨年末にNHK・BS1で放送した映画監督の河瀬直美さんに密着したドキュメンタリー番組に不確かな内容があった問題で、河瀬さんが10日、コメントを出した。全文は以下の通り。
昨年末、NHK BS1スペシャルで放送された「河瀬直美が見つめた東京五輪」の番組内容に関して、昨日、NHK大阪局より一部内容についての謝罪と経緯の説明がありましたので、これを受けて、自らの言葉でお伝えいたします。
五輪反対デモに参加していると紹介された男性について、公式映画の担当監督の取材において、当該男性から、「お金を受けとって五輪反対デモに参加する予定がある」という話が出たことはありません。
(後略)
つけたブクマコメント。
【再論】「話が出たことはありません」じゃなくて!「じゃあ何と話していたか」を具体的に!見せてくれ!だって映像を撮ってるんだから! そのまま!その映像を!見せてよ!貴方がOKといえば!すぐ公開だよ!!
https://b.hatena.ne.jp/entry/4713831521261944482/comment/gryphon
ここで冒頭に「再論」とつけているのは、この大阪放送局のコメントにも同じくブクマしたからだ
BS1スペシャル 「河瀨直美が見つめた東京五輪」について
去年12月26日に放送、30日に再放送したBS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」後編の字幕の一部に、不確かな内容がありました。
この番組は、東京五輪の公式記録映画監督である河瀨直美さんや映画製作チームに密着取材したものです。映画の製作中に、男性を取材した場面で「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕をつけました。NHKの取材に対し、男性はデモに参加する意向があると話していたものの、男性が五輪反対デモに参加していたかどうか、確認できていないことがわかりました。NHKの担当者の確認が不十分でした。
番組の取材・制作はすべてNHKの責任で行っており、公式記録映画とは内容が異なります。河瀨直美さんや映画監督の島田角栄さんに責任はありません。
字幕の一部に不確かな内容があったことについて、映画製作などの関係者のみなさま、そして視聴者のみなさまにおわびいたします。
今後、番組内容のチェック機能の強化など、再発防止に向けた取り組みを進めてまいります。
www.nhk.or.jp
まいぶくま
こーいう謝罪じゃなくて、その男性とのやり取り映像をノーカットでHPにアップし、会話を全部テキスト起こしして掲載すべきなんだよ!/なお、ドキュメンタリーで「登場した人の発言」をどう扱うかの問題は要別議論
https://b.hatena.ne.jp/entry/4713755198044449794/comment/gryphon
それをしない限り、収束させられんだろ。だって、今の状況では、たとえば、デモ動員を疑う側から、こういう推測をされても仕方ない。
実は男性は、直接的に「五輪反対デモに参加している」/「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」とは語っていなかったが、それに近い内容、機微にわたる発言をしていたのだろう(たとえば、五輪以外の別のデモに出た時、金を貰ったとか。)
しかし反響を受けてビビったNHKは、そこのところ…『実際には男性は、その口からなんと語っていたのか』という部分をまとめて封印し、有耶無耶な形の「いたかどうか、確認できていない」/「という話が出たことはありません。」という、一部を否定する形式だけを発表し、議論を大きくしないようにしているのだ
もちろん、逆…正反対の立場から
「映像を公開すれば、男性は、『何かを誤解したり確認が不十分だったら、ああいうテロップをつけることもあるかも』と納得できるような発言をひとことも発しておらず、NHKがゼロから捏造したことがバレてしまう。だから公開できないのだ」
と、そういう推測をされたって仕方ない。
どっちにしたって、こういう両極端な推測を、はなはだ不十分な現在の発表からはされるのだ。
映像公開待ったなしでしょう。その発表に至るまでのNHK大阪放送局の3日間を「ドキュメント72時間」で放送してもいい(笑)
ところでさらっと語るが、俺も金をもらってデモ(正確には集会と「行進」だったか)とか集会に出たことあるよ。
いちおう、現体制に反対する系の集会だな(笑)いや、地方政府と中央政府のねじれとか、あの時はあったか無かったか…
あれがもし、根も葉もないゼロからのでっちあげでなかったとしたら、の話だが
デモそれ自体の主催者と、動員(呼び掛け)に応えた下部組織の混同じゃないか?と思うの。おそらくは。
ちょっと書いてたな…
ちなみにわたしも過去に、とある”反体制”運動に動員され、地方との格差是正で交通費と日当をもらった当事者になったことあります(笑)
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2016年2月20日
<※よく、日当の事実をいうと巨大な金が動いたり陰謀のようにイメージされるけど、動員かかる小組織ごとに負担するんだよね>@kakitama
ああ、私が共同記事のブクマに書いた話 https://t.co/Y7vTw83wZg はまさにこれだよ。ここは丁寧に「動員した労組からの日当」と「主催者が直接払う日当(はない)」の表現を区分するしかないかねえ? / “津田大介氏…” https://t.co/trFJgRtYZK
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2016年9月2日
「主催者が払って集める」と「主催者が、組織単位での動員をかける⇒動員を受けた団体が、その団体内で直接行った個々人に払う」、ここの違いを混同する人は、当事者のなかにもいるんじゃないか、と思う。
というかじぶんも、結果的になにがしか頂いたその金銭、もらってしまえばどこからの、どういう名目・趣旨のものか、なんてどうでもよかったからな(笑)。「金を貰ってデモ(集会)に参加したんですか」と聞かれれば、外形的事実を示す日本語としては間違いではないだろう。
「俺の体験談」として、そう答えることもあるかもしれない。