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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

スピルバーグと藤子・F・不二雄の接点~あるいは日本エンタメとハリウッドの相互影響について【創作系譜論】

その後の追記
ブレイキング・ニュース。予定を変更し、最初にこれをお伝えします


post.tv-asahi.co.jp

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なんか、綺麗に話が作られていて、出木杉いや出来過ぎなので、逆に信憑性がない気もする(笑)

未知とのそうぐう機械

だが今回、ゴジラ-1,0を見て(しかも3度)山崎貴監督を絶賛したからやや信憑性が増す。





たぶん、ドラえもんプロポーズ大作戦とバック・トゥ・ザ・フィーチャーを結び付けたのは、岡田斗志夫氏だと思う、というふうに記憶している。ただ明言してるかな?…してたと思うんだが、今探す限りは現物はみつからぬ。BSマンガ夜話かな?
動画はあったので、これから見る。
www.youtube.com

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※どっちにも、岡田斗志夫がそう断言してる場面はなかったっぽい。俺の記憶違い冤罪だったらすまん
(※追記アリ、後述!!)




ただし、もうすこし範囲を広くとって「ハリウッドも、日本のオタク文化から結構パクってるよ!!」という指摘なら、岡田斗志夫ははっきり書いている、パイオニアだ。出世作(デビュー作?)のオタク学入門でも相当にページを割いている。

むかし、全ページネット公開とかしてたな……

オタク学入門より ハリウッドが日本をパクる
オタク学入門 ハリウッドが日本をパクる


ただし!そもそも岡田斗志夫氏が話を盛り過ぎ増しすぎという点では新間寿なみの評価をされていて、オタク学入門の記述にもいろいろ異議申し立てがある。
ボトムズが内戦時代のカンボジアで大人気、とか、上にちょっと紹介した「ロボコップ宇宙刑事に影響を受けた」も、疑義があったり当事者が否定したり…しかし当事者の否定がまた真実とも限らず…うーん。
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だが、そこでもうひとつ……
これ、現物のツイートをRTして保存したつもりだったが見つからない。誰か見つけたらよろしく、だが、大まかに言ってこんな内容のツイートがあったんだ。

「1970年代か80年代ごろ、日本の漫画雑誌が発売されたら、すぐに内容を翻訳して、新鮮なアイデアがほしいハリウッドなどのしかるべき場所に販売するビジネスがあった」

というツイートがあった。ややバズった筈。
自分はその時にえーっとかなり驚いたし、さもありなん、とも思ったのだよ。
あのツイート、本当に発見したい…どこの誰がアレしたんだか。



岩明均寄生獣』が話題になったとき、「ジェームズ・キャメロンが映画化権を買った」というニュースが業界を駆け巡ったことがあった。しかしキャメロンは寄生獣を映画にせず、代わりに『ターミネーター2』で液体金属ロボットT-1000という、露骨に寄生獣を思わせるキャラクターが登場した。
午後1:14 ・ 2017年7月1日

2005年記事で「うわさ話」として書いたことがあった。

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私はうそかまことか、「キャメロンは『ターミネーター2』の敵役が、体をぐにゃり変形させて刃物などの武器にする』というアイデア寄生獣からイタダいたので、予防的にこの作品の権利を購入した」と聞いていた(笑)。
でも、キャメロンは実際にアフタヌーンを当時、自分用に空輸して読んでいた、という噂もあった。

ちなみにこの噂の出どころの記憶ははっきりしていて、当時はCSで選考会イベントが放送されてた「オタク大賞」での出席者の放言でした。

そして結局、『海外に「寄生獣」映画化権が売られていた』、というのは事実で、そして最終的にはハリウッドでの映画化はその売却期限内に実現せず、日本側に戻ってきて日本で映画がつくられた(その時に、経緯が明らかになった)のはご存じの通り。

人気漫画「寄生獣」が、山崎貴監督(「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」)のメガホンにより、2部作で実写映画化されることがわかった。同作は、2005年に米ニューライン・シネマが原作権を獲得したため、日本では“手が出せない”企画として伝説化していた。しかし今年に入って契約期間が終了したため、日本で数十社による争奪戦が繰り広げられ、東宝が映画化権を取得した。
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たった7年前のネット記事なのに、今は読めないのはけしからんが(いや、仕方ないか…)永井豪インタビューでほんのちょっと「海外にパクられた」話をしてるみたい。
なんと俺がはてブで引用したから、残ってるのだ!!感謝せい。

漫画家・永井豪インタビュー「あ、これ、パクられたなあ、と思うことは山ほどありますよ(笑)」 - TSUTAYA/ツタヤ

ターミネーター』…。中子真治(…1980年から6年間、ロスに在住)…美術部にキャメロンがいた…中子にはよく漫画を送っていたので、『黒の獅士』が……設定もさることながら、描写がそっくりなところがある」” / “漫画家・永井豪
http://top.tsite.jp/entertainment/cinema/i/29507858/ 今は読めない )


同じ公開トークの、採録部分がちがうっぽい記事が残ってる

“文化”が積み重なっていくから創作は進化する

―― 「エヴァンゲリオン」シリーズの研究者のあいだでは、永井さんの「デビルマン」が大きな影響を与えたといわれています。永井さんご自身はそれをどう感じられていますか。

永井 僕はそうとは思わなかったんですけれども……。でも、「エヴァンゲリオンのあのスタイルは大体デビルマンです」と庵野秀明監督ご本人に直接言われました。「あ、そうなんだ、その影響だったんだー」みたいな(笑)。


―― 永井さん自身、映画から多くの影響を受けたとお伺いしました。ご自身の漫画作品が、予想していない形で影響を与えていくことについてどうお考えですか。



永井 そういう、“文化”のようなものは積み重ねですから。みんないろんな影響を受けていろんな作品を生んで、次の世代がそれらの影響を受けて、そうやって積み重ねていくから創作とは進化するし、面白いものがどんどんできるし。

 手塚先生がデビューしたころは「メトロポリス」のようなドイツ表現主義の映画であるとか、いろんなものの影響を受けながら描いていっただろうし、そんな手塚先生の影響をまた僕らが受けたりとか。“文化”とはその都度、いろんな作品の影響を受けて広がっていきますから、常にお互いが刺激しあってやっていくしかないんじゃないかなと思います。

 「これはパクられたなあ」とか思うことは山ほどありますけど、それはそれでまあしょうがない(笑)。


―― 「パクられたなあ」はよくあることなのですか。

永井 そうですね、「やられちゃったなあ」と。“昨今のロボットもの”でも随分取られちゃってるなあと思うんだけど。まあしょうがないか(笑)。

 前にアメリカへ行ったときに現地の弁護士が訪ねてきて、「スター・ウォーズダース・ベイダーはあなたの作品のパクりですよ、裁判起こしませんか」みたいなこと言ってきたんですよね。僕はパクりだと思っていないので何のパクりか尋ねてみると、「バイオレンスジャックのスラムキングをモデルにしてます」と。

 「証言してくれる現場スタッフはたくさんいるから行ける!」なんて付け加えられたけど、でも裁判に勝てるかどうかも分からないし、何しろスター・ウォーズシリーズは僕も好きなのでそんなことはしたくないし、スラムキングの影響を受けたとしても結果として違うものになっているからいいじゃないか、みたいに思って。そんな感じでご遠慮したんですけど、弁護士としてはなんとか巻き込んでやりたかったんでしょうね(笑)。


―― “文化”とは、過去の作品を取り入れて進化していくということ?

永井 そういうことだと思いますね。ハリウッドのスタジオを見学すると、特撮やアニメーションをやっているスタッフは日本のアニメ作品のものをそこらじゅうに貼ってたりとか。みんな影響を受けてるんだというのがよく分かりますね。

nlab.itmedia.co.jp


いや、この精神はね…ライオンキングでも、バイオレンスジャックでも、ひょうっとしたらドラえもんの「プロポーズ大作戦」でも…たぶんそういうトキワ荘世代は、こういう意識だったんだと思うよ
 ↓

俺の使う技はどれも俺に使っていい技 餓狼伝

トキワ荘グループに、無限のリスペクトをしている俺でも、彼らが色んな古今の名作をアレしたり、コレしたりしたのは、それはファクトとして認める。
BSマンガ夜話サイボーグ009」で、かなり前半の段階で「ブラッドベリ」という言っちゃならない名前を出す呉智英のセメントっぷり…
www.youtube.com
※10分30秒から16分の会話をどうぞ…
【資料】BSマンガ夜話「石ノ森章太郎 サイボーグ009」で、「海外SFとのアイデアの類似」を論じた場面(10分30秒~16分ぐらい) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
いや、だけど、この動画の5分間強(10:30~16:00)の会話は、たしかに古き日の「アイデア拝借」作品の評価をめぐる、一つの見解だと思うよ!!…これは安易な、パワハラセクハラじゃすでに許されない「当時はOKだった」論じゃないか?と反論されたら、再反論は持ち合わせていないが。



いや!そこを「まあそうだけど、それでいいじゃないか!!」なんですよ!!そして、そういうものなんですよ、おそらくは。
コメント欄の文章をここに盛り込む。

流転

上に書かれた話題と関係があることかは分かりませんが、小林信彦さんの著作(どの本であるかわ念)で昭和30年代の日活映画では企画部に配属された新人のまずやらされる仕事はハヤカワミステリの新刊を読んで映画に使えるネタがないか調べることだった・・・というハナシをよんだことがあります。実際にこれは大映長谷川一夫主演の「銭形平次捕物控・人肌蜘蛛」(脚本小国英雄)ではウイリアム・アイリシュンの「幻の女」のトリックがつかわれています・・・
また石ノ森章太郎平井和正の「幻魔大戦」は少年マガジン編集長の内田勝氏がSFマガジンに翻訳されたポール・アンダースン「大魔王作戦」を読んで「こういう感じの漫画がやれないだろうか」と言うところから企画が始まったと言う話を着たことがあります。


手塚治虫は、或るシーンで、見た映画をそっくりそのまま再現するような場面を描いた。
アシスタントの古谷三敏も見ていたので、先生、これは○○の映画ですね、と指摘すると…「オッ、ハハハ、古谷氏わかったか!」と、ちょと嬉しそうだった、という。そんな感じが、けっこういいのではないか、とも思う。

このへん、結構都合イイ解釈(笑)



あと、言っておきたいのは、やはり2020年代と、例えば1980年代、90年代は情報の国境を越えた相互交流の度合いも違う。そもそもネット環境も、ほぼ無いと言って差し支えない。
その時代に、ジャパンのサブカルのここがクールじゃん!ちょっとうちでも使えるアイデアかもしれねーな!といってバイオレンスジャックドラえもん、ヴァルキリー、宇宙刑事ジュウレンジャー、そして寄生獣、…などなどをハリウッドの面々がチェックしていたら、それはチェックしたことそれ自体があっぱれなのではないか、と思うのだ。それは50年代60年代に、ブラッドベリハインライントキワ荘の面々が吸収したのと同じように。


こういう相互の交流をしていると、どこが起源かとかどうでもよくなってくる…というか、もはや定義しづらくなる。
たとえば「イカゲーム」が韓国発のデスゲームドラマとして世界で人気になったとして、それはこういうものではないか、というのを、ジャズ音楽を日本人が演奏するようになった、そのことを問う「BLUE GIANT」の一場面でパロったこの時の画像を再掲載したい。

デスゲームものが各国で作られるのは、ジャズの拡散と同様(ブルージャイアント)
文化が発祥の地を離れ拡散、拡大するのは「最高にクレイジーで素敵なこと」(ブルージャイアント)

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最後に「この見取り図はそもそも正しいんかい?」という話はひとまずおいて(いや、置いていいのか)岡田斗志夫作の通称「イタダキシルクロード」の図版を紹介して終わろう。

岡田斗志夫作「パクリの系譜=イタダキシルクロード」(オタク学入門より)

【追記】……ん???一部を拡大…

ドラえもん→BTTF? 岡田斗志夫

やっぱり岡田斗志夫、お前か!!!!


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