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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「今はラノベが直接アニメになるから、作り手も『じゃあラノベでいい、マンガ不要じゃん』となるのでは」(岡田斗志夫説)

このまとめ…とは直接関係ない。なぜならこのまとめはまだ読んでないから。ただ、ラノベと漫画の関係、ということで、あとで紹介しておこうと思った話を紹介しておく。

togetter.com


これは、先月のみなもと太郎氏の訃報に際し、岡田斗志夫氏が、以前の対談のyoutubeを期間限定で無料公開している際に興味を持ったトピックだ。
(※公開は2021年10月現在も続いています)


www.youtube.com


前後編動画の後半、46分のところ。

最初に、岡田斗志夫はこういう話を振ります。ここは要約。

永井豪マジンガーZ石ノ森章太郎秘密戦隊ゴレンジャーなど。
純粋にテレビアニメ夜、特撮番組の企画を通すための漫画を70年代からポツポツと出るようになった。
これは自分も横目で見て体験してるんだけどエヴァンゲリオンが始まるあカ月前、荘園エースで貞本義行が漫画にしました。
これはなぜかと言うとエヴァンゲリオンの企画をテレ東に持ち込む時「原作漫画がないと無理です」と言われたんで、その必要に迫られて貞本が漫画を書いたんだけど、貞本はまじめだからそういうのにカチンときて、「アニメはどうなるかわからないけど俺は最後まで描く!」って、その通りになりました(笑)

こういうふうに、マンガはアニメの企画を通すための道具にもなっていった。

ここから本題です。
岡田斗志夫はこういう。

ところが、今ネットでラノベ小説、ライトノベル小説がいっぱい出るようになって…、何が面白いかと言うと、ヒットの傾向が出るとうわーと同じような作品が1ヶ月や2ヶ月の間にいっぱい出るんです。
たとえば異世界転生とかでこういうのが流行ったら、うわーっといっぱい出るんです。

漫画で一本ヒットが出たらタケノコのように類似作が出ますが…さらにその比じゃないくらいの、すごい速度なんです。


で、ネットでラノベが出たら、漫画化というプロセスを通さずしてそのままアニメになるようになっちゃった。


例えば、この「漫画の歴史」もなんで漫画でかかないんですか?

みなもと「そんな時間ないから」

そうですよね。(略)だけどこれ人気が出たら、漫画化とかを飛ばしてドラマやアニメになり得るんです。

だから、
漫画は今や小説と映像の間にある中途半端なコンテンツになりつつあるんじゃないのかな。


だって小説は…失礼ですが、簡単に書けるし、
映像は手間がかかる。

漫画はその中間の、手間がかかる割に当たり外れがある。


今は漫画を飛ばしてそのままアニメになる。


小説は一人の人間が一カ月、2ヶ月、死力を振り絞れば長編をかけるけど、漫画は発表のしくみを含めてえらい手間がかかる。

だったら、最初から「ラノベから映像」でいいじゃん、漫画いらないじゃん …と

その後、マンガはなぜ、テレビの登場によって(紙芝居や映画のように)衰退しなかったのか?

という議論を少しした後

「いま『週刊漫画』は、ネット小説に殺されるのではないか?」と岡田斗志夫氏は再度警告するのです。

・週刊漫画の作品は大作主義になっている。
・週刊雑誌を維持するためのコストが大きすぎると。
・ジャンプの漫画はネームを切って1年準備しないと無理だ、と言われている。
・漫画は巨大産業になり過ぎている。
・ネット小説は、自己責任でどんな冒険でもすぐできる…

※これらは要約なので、正確なニュアンスを知りたい人はまず動画を。
あと、脇道にそれる話だけど、「ヒットの傾向が出るとうわーと同じような作品が…」に関して、以前の当ブログ関連記事を置いておきます。
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そして感想。
「うーん、相変わらず乱暴、ざっくりすぎ!!だが、いいたいことは多少は伝わった!!」と。


自分ですらぶっちゃけ、いかに「マンガ」を描くのが大変かは身に染みてわかっている。
前も紹介したけど、この後半部ね・・・・・・
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漫画というかラクガキだ!!全部白ハゲじゃねえか!!と言われるだろうが、これ書くだけでホント「いかにマンガはめんどくせーか」を十分知ったよ。
背景とか、俯瞰とか描きたくねえね、ぜったい。定規とかだって使うのヤダ。(´・д・`)ヤダ


もちろん、これだけ成熟した日本漫画の中で、マンガを志す人は「マンガという表現形式」を意識的に選んだ人が大多数だろう。
そうでなきゃ無理だ。

だけど、また一部には、なんども力説したようにトキワ荘世代的な「自分は映画を撮りたかった。だがそんな組織も金も無いので、一人で紙とペンがあれば作れる漫画を選んだ」という人も、「小説でも漫画でもアニメでも、とにかく自分の思い描いてた創作世界が、形になればいいんだ!!」という人もいるだろう。

そういう人が、実は漫画を描ける才能も経験もあるけど、手間や時間を勘案して、「とりあえず」なろうとかアルカディアとかに、自分のアイデアを文章、小説の形で発表する。なにせ才能ある人の才能ある作品だからすぐに評判になる。
成ったら秒速で、カドカワやらフジテレビやらなにやらが、ぜひうちで単行本を、コミカライズを、アニメ、ドラマ化を…と、トランク一杯に1万円札を詰め込んで訪れ平身低頭する。

結果、あとでこれを漫画の形にしようと思っていた作者も
「わかごとなれり」で大満足。
そうやって、「物語を作る快感、楽しみを知った人が最初にチャレンジするのはネット投稿小説だった」というのが主流になっていく・・・・・・・・というのはあるのでしょうかね、ないのでしょうかね。


また「文章か、絵か」という技法上の対比も重要だけど、この話は
「大資本のプロの企業の門をたたき、そこで多数の企画会議やコンペや打ち合わせ、手直しをしてそこからコンテンツをデビューさせるか」と「とりあえず、人の目に触れる一般公開投稿サイトにてコンテンツをデビューさせるか」
この選択でもあるよね?

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バクマン。より /持ち込みや応募より、ネットに発表し「掲載場所はありませんか」のほうがいい

こういうやり方されちゃうと 持ち込みするの バカみたいだよな
ネットで発表して「どこか描かせてくれる出版社ありませんか」って
コメント付けとけばいいんだから ある意味賢い
俺達が審査した意味ないな

自分も「なろう」小説を、そのサイトで読んでみるべきなのかなあ……

そういえば、物語という点では漫画と小説は代替可能だろうけど、

「画」の楽しみは書く方にも見るほうにもあるだろう。「ウィッチウォッチ」の最新作は、イラストを描くことを趣味にしていた女の子が、それでは飽き足らず「マンガ」を描こうとする回だったな、そういえば。
ところが、イラストとまんがは色々勝手がちがうらしい。そうかね? 俺はあまり気にしたことないな(あのレベルで気になんかできるか!!)