雑誌サブスク「ブックウォーカー」で最新の「ドラゴンエイジ」2020年9月号が配信された。
異世界ものばかりの同誌でめちゃ浮いている(笑)映画語り漫画「シネマこんぷれっくす」は部活の映画撮影を兼ねた展開になっているのだが、『合宿の朝が西部劇みたいだ!』てなマクラから、西部劇が話題になった。
※映画語り漫画については以下を参照
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そこで語られた「夕陽のガンマン」「荒野の用心棒」などなど…つまり「マカロニウエスタン」で、あるが。
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ざっくりだけど、間違ってはいないわな。
この当時は当のハリウッドでは公民権運動も絡み「原住民、いわゆるインディアンこそ被害者ではないか」「白人こそ加害者では」という視点…その名も「リジョビニズム・ウエスタン」がさかんになる時期であり、従来の西部劇に批判が集まった時代でした。また西部劇は、お茶の間のテレビドラマとしてもさかんにつくられ、そこではやはりガンアクションはあれど血なまぐさい暴力や性表現などは忌避されがちでした。
そんな中、
・「勧善懲悪」ではない
・主人公が暴力的(非道徳的)でもある
・そもそも本場で「今はもう、政治的に描けないな…」ってなことを平然と描いた
がゆえに、人気が出て、世界中に影響を与えたのだ、と。
もちろん言うべきなのは、リジョビニズムウェスタンな、新しい視点に立った映画も非常に名作が多く、映画と表現の幅を広げたということであります。
そう言う作品もハリウッドで作られた一方で、
遠く海を隔てたイタリアで、ハリウッドでは躊躇されるような描写・テーマの作品が作られた。
そして、それらの中から名作が生まれ、世界の文化の遺産となった。
日本は同じ時期だか少しずれたのか…そもそも黒澤明映画がマカロニウエスタンにもハリウッドにも影響を与えていることはともかく、
「永井豪」が一人で、ポリコレ(というより当時は、もっとお堅い「公序良俗」だが)に反しつつ、しかし不朽の名作を残し、日本漫画の「スタンダード」「セーフの範囲」を大幅に塗り替え…そして今のポリコレ論争にもその影響は及んでいる、という(笑)
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