twitter上の文章を再構成します
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すこし遅れてモーニング最新刊を読んでいるけど「ジャイアントキリング」で相手の「ジャベリン磐田」監督が”老将”のヴィランとしてキャラ立ちしてて面白かった。
こんな感じ。老将は、トータル的には全盛期の現役世代より劣るけど、経験・知識を生かした小技で実力が上の者を”喰う”こともある、という設定が付けやすい。
まさにジャイキリではそうなっているのだけど、そういう細かい悪知恵を駆使するので、相手の”悪知恵”もカリカリせずに許容している、という位置づけが面白い。【あなたの「老将」は誰から?】1
…と思い出すと、いるようないないような。
ザ・老将 といえば、やはり三国志の黄忠とかになりますかね。横山三国志中盤。
— すもも@(再始動)三国志好き (@choho1019) 2020年5月14日
老将黄忠はかなりの実力者で関羽と互角に一騎打ちをします。二度目の勝負の時、黄忠は馬から放りだされますが関羽は手を出さず、また正々堂々と勝負しようと言いました。これはその時の恩を黄忠が帰すシーン。
戦乱の世でも、敵に対しても敬意を払う‥本当の「強さ」を思わせます。 pic.twitter.com/fS06hnHiYv
【あなたの「老将」は誰から?】2
同じく、「ザ・老将」の称号を授けていいのはこのひと、銀英伝のビュコック元帥だろうな
コミカルなキャラのイメージが強いが、「銀英伝」のビュコック提督が印象深いねぇ。滅びゆく同盟の中、最後までラインハルトに抗うが、決して憎悪からのものでなく、軍人としての己の使命を全うすべく戦う老将。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2020年10月1日
その様はラインハルトをして感嘆させた。 pic.twitter.com/VYNQrm5dWW
【あなたの「老将」は誰から?】3
あまり知名度はないだろうけど、「鋼の錬金術師」の「グラマン中将」は、実は「秘めたる野心が満々」という、老将界の新機軸を打ち出してくれた(老将キャラは一線を退き無欲恬淡、というパターンが多い訳で)
個人的アニメ鳥肌シーン
— たくみ (@TAKUMI2anime) 2020年7月27日
鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST第46話より
グラマン中将の策略でキングブラッドレイを欺いたこのシーン!敵幹部キャラは嵌められた!とこの表情。に対してグラマン中将のこの笑み。それに合わせて流れる瞬間センチメンタルで鳥肌ゾワゾワ!最高ですぜ!#鋼の錬金術師 pic.twitter.com/7JEiy3OOLv
【あなたの「老将」は誰から?】4
逆に、駆け引きや計略とは無縁の忠義・頑固一徹の単純さでずっと生きてきた老将(長じてはご意見番となる)、というパターンもある。
画像は無いけど、関ヶ原前哨戦として伏見城で討ち死にした鳥居元忠がドラマに出てきた回。ちなみに明日の葵徳川三代、伏見城での家康と鳥居元忠の別れ…そして何より刑部殿が初登場、治部を訪れてくる大河史上伝説の神回です。
— 石田三成 (@zibumitunari) 2019年5月11日
神回です
神回です
神回です
見る際は絶対にハンカチ準備して欲しい#葵徳川三代 pic.twitter.com/rQxw28y1yl
【あなたの「老将」は誰から?】5
老”将”じゃないけど、そういうコメディリリーフ的な役割も含めて巧く配置したのが「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」バダックだな。ジャイキリもそうどあけど”多くの経験を経て、懐が深い”という描き方もある。そんなこんなを思い出した。
もう何度も呟いてますが、自分はとにかくクロコダインのおっさんとバダックじいさんの種族を超えた友情が大好きなんですよ。 #ダイの大冒険 pic.twitter.com/nO3AAywlwG
— うしお (@ushiorx) 2020年10月3日過去記事から、始皇帝に仕えたこの王翦も紹介。キングダムにも出てくるのかな?未読なので
m-dojo.hatenadiary.com
・・・・・・・・・てなツリーに、こんな感想をいただく
#あなたの老将は誰から
— THAC0社長 (@THAC0_CEO) 2021年6月28日
『竜馬がゆく』の来島又兵衛は「これが最後だから堪忍せい」と女房に告げて蛤御門に出陣し、最後じゃなくて最期になってしまうというフラグ回収パターンが「ぼくの大好物の老将」だけれど、確認したら四十代後半なので今の感覚だと全然老将じゃなかった。 https://t.co/vy2vEpk6je同時代的には四十代後半は、隠居したり、号に「翁」とつけてもおかしくない老将なんでしょうね。ああ、老将ってたしかに何歳から言われるのかな?
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年6月28日まあ当時の四十代後半は、たぶん今の六、七十代に近い感覚だったんじゃないかと思います。
— THAC0社長 (@THAC0_CEO) 2021年6月28日
今だとそもそも現役の軍人は、何歳であっても「老将」とは言われなさそうなイメージ。
スポーツの監督等に使われる比喩としては、六十代半ばくらいからですかねえ。
(歳より見た目の方が重要そう)
スポーツの監督だと、長島一茂らのいた時代の関根カントクがまさに老将中の老将というイメージなのだが、よく考えるといしいひさいち漫画経由だ(笑)
野村監督は客観的にもすっげ―長くやってて、まさに小技が得意な”老将”感が出ていた。逆に長島も相当何敗になるまでやってたが老将感がないな・・・
サッカーとか高校野球の分野にもおるでしょう。
あ、ルーキーズのライバル監督は、「若者を育てる教育者としての老将」で個性的だった。
あー、このアオアシの敵監督さんも、高校の定年間近だったよね。
……率いるのが、定年も間近の老将・成宮監督。息子もコーチを務めている。
この人は設定上も「インタビュー嫌い」とされているが、作劇上も「何を考えているのかわからない」描写で、そこにミステリアスな魅力を感じさせ、引き付けさせるのは「ジャイアントキリング」にも似ている。
そして、断片的な伏線、ヒント、キーワードがちりばめられ……
そして、彼は、どんな思いで、「条件の悪い」高校のサッカー部を率いているのか?クラブユースへの思いは?…という所で、普通の敵愾心ではない、ちょっと違う顔を見せる。
ここがポイント。
皆さんが思い出す、印象に残る「老将」は?
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