堀口恭司と朝倉海の試合が、堀口恭司の負傷欠場により大晦日では消滅した。
あまりに残念で残念で残念で残念です。残念すぎて昨日なんかはちょっと書く気が起きなかったものね。
堀口恭司と朝倉海の再戦は、誰がどう見ても2019年12月31日にこそ、行われるべきだった。
それはアントニオ猪木の思いつきで始まった大晦日の格闘技イベント(※初回はプロレスですが)は、まさに21世紀をかけて、綱渡りのような事態もありながら継続を続け、一種のスペシャルな地位を確立したからに他ならぬ。
堀口が RIZIN で成し遂げたこれまでの栄光の戦績、それをたった1ラウンドでひっくり返し、 自分のものに仕掛けている朝倉海。この二人が正式な王座戦と言うお膳立ての中、対戦を行う…さらにいえば朝倉海は前哨戦で、 UFC出場経験者をやはり1ラウンド KO すると言うオプションまでつけた。
ここまで完璧なお膳立てができていながら、……片方の怪我で流れてしまう。
それが格闘技に付随するリスクと宿命とはいえ、こうやって感想をかく気力さえもしなるほど残念なことはわかるだろう。
このあと、堀口の負傷が治り、再戦が実現しても、今回あり得ただろう熱は生まれにくい。
しかも、ヒョードルがそうだったみたいに「拳の骨折」とかなら(これも状況によっては大変だが)、治療しての延期された試合に期待することもできる。
今回聞こえてきた、堀口の怪我、…前十字靭帯断裂・・・・・・・・・・
医学的知見を素人が、大声で語るわけにもいかないが、ただ格闘技ファンなら、その故障をまさに堀口の師匠であった山本 KID 徳郁が体験し…そこから復帰した後、神がかり的だったその前の活躍が再現できたか、という部分で言えば…皆様ご存知の通りだ。
詳しくないけど前十字じん帯を負傷したといえば、プロ野球巨人の吉村という選手がいたよね?彼もその後、復帰したが まさに”苦闘”だったとの記憶がある。
突然の大怪我というわけではなく、今までジワジワと違和感がありつつ、今回ついに切れてしまったらしいのだが… トレーナーもドクターも充実しているアメリカントップチームに所属していてもそうなりえるんだなあ。
こんな例もあるそうなので、 無事の復帰を祈るしかないが。
その一方で朝倉海選手の今後の見通しもよくわからなくなってきた。
堀口との再戦がなくなったのなら、もちろん別の相手と戦うのだろうが、 堀口は追撃していた四天王のうち、佐々木憂流迦は既に倒した。石渡伸太郎や扇久保ということになるんだろうけど、 やはり機運は熟していない。1-2の大接戦だということでマネル・ケイブも、推す声が主に本人から(笑)出ているけれど、 これもちょっとなー。
自分の希望としては「石原夜叉坊」は、どうだろうと思うんだけど、彼は今階級そこでやれんかな?
その辺は落ち着くところに落ち着くんだろう。
しかし、その膝の負傷そのものがこの前の試合に影響したかもしれないし、影響がなかったかもしれないから、因果律がちょっと混乱する話だが…、どっちであっても、 堀口があの無敵状態のまま、朝倉に負けずに今回のような欠場事態になって長期にRIZINで不在だとしたら…それはRIZINのドラマが、もっと深刻な機能不全になっていただろう。
そう考えれば、まさにピンチをチャンスにするしかない。
RIZIN、正念場である