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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「パンプキン・シザーズ」…とある戦後国家の、軍と社会と。

この漫画を知ることになったのは、ほんの偶然でした。いつだったか…ああ、ブログって備忘録代わりになるね。今年1月だ。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110105/p5
■なんか「月刊少年マガジン」に都条例を風刺するような作品が載ってた。

……再開「修羅の門」と「なんと孫六」だけをいつも読む月刊マガジンで、偶然ぱらぱらやっているとき・・・、へんな覆面……をかぶった集団がバカ話に興じ・・・そこで「フィクションと現実(への悪影響)」という問題について、登場人物が語る形式…
…「酒と犯罪」とのアナロジーだったはずですが。ハシラのアオリで「本編はどうしたんだ!とお怒りの読者もいるでしょうが、いろんな意味で今書かないといけないので…」的なことが書かれていたから、ちょっと本編とは離れた外伝的……条例問題とからめた時事的なもの……。ちょっと時間がなく、軽く読み流しただけなのでタイトルも失念しました(笑)。
(略)
【追記】確認したところ、上エントリの月刊マガジン該当漫画は「パンプキンシザーズ」という作品でした

しかし、この「外伝」がね、なんか頭にひっかっかってね…それで、まったくどういう話か、世界観か知らないまま、予備知識ゼロの段階で数巻購入したわけさ。いやまったくこういう買い方をしたのは俺の蔵書の中でも片手ぐらいしかない。ところが、これも屈指の「大当たり」でした。
昔からのファンは「え?いまさら何言ってんの?」的に怒るかもしれないが、まあ出会い方は人それぞれ、ご勘弁ください。そのお詫びに気合を入れての紹介を。
まずはあらすじ。自分は長文書評の時、ウィキやアマゾンからひくやり方を取る事が多いが、今回は自前で。

Pumpkin Scissors(1) (KCデラックス)

Pumpkin Scissors(1) (KCデラックス)

隣国・フロスト共和国との長き戦争を、劣勢のままなんとか休戦条約を結んで平和を取り戻した”帝国”。戦後の混乱に対処するため、軍は陸軍情報部内第3課を設立した。「戦災復興」を主任務とする同課は「戦後も軍が予算を獲るための建前集団」「プロパガンダ用部隊」「平和でお気楽陸情3課」と揶揄される組織だったが・・・、その実働隊長に、名門中の名門でありながら、いやそれゆえに過激で純粋な理想主義を掲げる士官学校を出たての女性貴族が就任。「戦災復興」というあいまいな権限を拡大解釈し、犯罪や貧困、そして地方に跋扈する野盗化・軍閥化した集団の排除に乗り出した。
 その現場で、同課は一人の復員兵に出会う。
大柄な体に控えめな言動のその男は同課に加勢し、戦車を擁する野盗軍を粉砕する。それもみた事の無い巨大拳銃で、戦車を破壊しながら!!
敵兵たちが叫ぶ。
「戦場で噂を聞いた…奴らはブルーのランタンに鬼火を点し”保身なき零距離射撃”を敢行する」
「…901対戦車猟兵部隊・・・通称『命を無視された兵隊(ゲシュペンスト・イェーガー』!」

その功績で同課に採用されたランデル・オーランド伍長は、奇妙なことに軍内の前歴が不明。”不可視の9番(インヴィンジブル・ナイン)”と噂された、人体実験によって生み出された特殊部隊こそが出身では?との影が常につきまとう彼だが、戦災復興の仕事は部隊に次々舞い込んで来る。

地方を支配する軍閥、貴族層の腐敗と社会格差、麻薬の蔓延、犯罪街、休戦中の共和国との諜報戦、帝国も属する”西方諸国連盟”内の軋轢、秘密結社「銀の車輪」…そして何より軍内部での権力闘争ー−−−。それでも理想と限界との狭間で、陸情3課は闘いをやめない。


パンプキン・シザーズPumpkin Scissors)は課の紋章……。ハロウィンのかぼちゃお化けを作るための道具。どんな固い皮も鋭いはさみで突き破り、その中身をえぐり出す!!

・・・おーいそこの君、あらすじだけ読んで疲れてる場合じゃないぞ。まだ続くんだから(笑)

序論・架空世界作りの「ご苦労様」ぶりについて

自分がこの作品を即座に気に行った理由は、まずは架空世界をきちんと細部まで構築する面白さにある。前も言ったが、自分はやや設定厨で、どうでもいいような細部までイチから設定した架空世界、にはヨワい。(現実の世界と地続きを描く場合、逆に現実の社会や史実にぴたっと矛盾無く架空の存在を位置づけたら、これも大好きだが)
ただ、描くほうにとっては報いが少なく、リスクも高いのも事実だよね。本当に一から十まで架空の世界を描く作品は、常に漫画界でも小説界でも少数派だ(現在連載中の作品を頭に浮かべてみよ)。何しろお金の単位、距離の単位にいたる用語ひとつひとつに”説明”が不可欠になる一方で、その世界ではそれが当たり前なのだから、不自然でないかたぢで説明を忍びこませねばならない。
それでも「ガンダム」の文化的確立や中世風ファンタジーの定着以来、そういう描き方のフィクションもあるんだ・・・ってことは認知されてきただろうからまだマシではありましょうが。
でも、それでも労多くして見返りの少ないこういうジャンルに挑戦してくれることは嬉しい。
 
ちなみに、架空世界漫画や小説の中で、銃や鉄道、ラジオぐらいまではあるが、平成の世界のような技術・科学水準までは至ってない作品というと…真っ先に「鋼の錬金術師」が浮かぶが、他に有名なのはあるかな?自分はあまりなじみの無い「スチームパンク」の世界ってそういうものか。

 

「戦後」が舞台、という面白さ。「権力闘争と組織」の面白さ

上のような一般論を離れ、個別にパンプキン・シザーズの面白さを見てみると、やはり「戦後」という時代設定が効果的であると思う。
A国とB国が戦争中で、その敵国が相手の作品なら、やれ突っ込めー、そら突撃だーという、ある種簡単な話になる。完全に犯罪や犯罪者という悪者と闘うなら、なんだかんだといっても刑事・警察側に圧倒的な安定感と錦の御旗がある。
だが、それが「大戦争直後で、秩序も外交も保たれつつ、多くの不安定要因がある。旧勢力も新勢力もあり、対抗している」ということになると、簡単には方程式のとけない、複雑な不安要因が生まれるになる。
そして実力を備えた暴力組織(流行語)である一方、簡単には動かない巨大な官僚機構でもある「軍」の組織が生む軋轢や権力闘争、そして法や制度の迷路によって生まれる、一種の知的な駆け引き・・・・・・。
自分がパンプキン・シザーズをおもしろいと思う一番の柱は、この2本にある。もっとも、かなり「好み」の範囲であって、もっとスカッと、単純明快なアクションがいい!!という人もいるかとは思う。そういう人でも、上に挙げた「保身なき零距離射撃」や、女性隊長は代々、剣をもって王国に使えた名門の伝統を受け継いだ剣の達人−−という設定でアクションも楽しめる筈だ。(ただし、絵柄は正直あまり精密さはない)
ちなみに、大きな戦争が終わった、終戦後の秩序回復と復興・・・を世界設定の柱にすえた作品としては、同じく架空世界のイチからの構築にこだわる紫堂恭子の「不死鳥のタマゴ」がありました。

不死鳥のタマゴ (1) (あすかコミックDX)

不死鳥のタマゴ (1) (あすかコミックDX)

  • 作者:紫堂 恭子
  • 発売日: 2005/08/01
  • メディア: コミック
境の田舎町に赴任してきた新政府の「保安隊員」クリストファーが、ある日うっかり拾ってしまったのは、「育ったら不死鳥になる」と自己主張するヘンな生き物ちゅん。その日から、クリスの新たな苦難が始まった…。

※↑は、なんかのんきな紹介文だが、実はここは架空国家で、やはり戦後の社会なのである。



また、陸情3課の活躍を描くとき、そこの動きだけを独立させずに、大剣の紋章を持つ通称”クレイモア・ワン”の1課1小隊や、対外情報部である2課などとのパワーバランスなどを描く点では、作者本人が意識しているかはともかく「踊る大捜査線」、ひいてはそれが参考にした「パトレイバー」なんかともつながるのじゃないかと思っているのだが…これは自分の目の届く範囲でしか類似作を探せない以上、ちょっと我田引水かもね。(※作者本人はウィキぺによると「あぶない刑事」などの影響を自己分析している由。)
 
 

あぶなっかしい理想主義者と「頼れる補佐役」の系譜

はーい皆さん、まだついてきてるかな。書いてるこっちが今くたびれてるんだから、この後読む君たちもくたびれているでしょう(笑)。
自分の長文書評がほんとに長いのは、しばしば「類似作、先行作は−−」と寄り道して、実質4作5作をまとめて紹介するパターンが多いからなのだが・・・、上にも書いたように、先行作とか類似作のパターン分析って、結局自分の目の届く範囲でしかないんだよね。それでもやる価値はあるかと思うが、当然抜け落ちているあれやこれや、はどこかにあるだろうということを前提としての仮説だと受け止めてください。
さて言い訳完了。続行。
読んでみると分かる通り、この作品の魅力の一つには「パンプキン・シザーズ」という陸情2課の実働部隊が計4人、オフィスにいる人や犬を含めても7人(?)という小規模で、しかもまあ軍隊というよりは学校的な人間関係を持っていることでしょうね。
たしかに生死を共にする軍の現場、時には上命下達だけでなく、裃を脱いだ家族的な紐帯で結ばれることもある。ただ、学校的な雰囲気を重んじるというのはこのへん、「鋼の錬金術師」にも「銀河英雄伝説」にも通じますかね。
そのメンバーが寡黙で穏やかなデカブツの主人公(こういうのが主人公というのはドカベン的な変化球か)のほか、軽いナンパ屋(そのナンパの腕前が、能力のひとつ)や、常識人のメガネ君、天然ボケの少女、茫洋とした昼行灯、だが隠れた切れ者の上司・・・などが並ぶのはお決まりのパターン感を感じられなくもないが、最近は「ベタだ、パターンだ」というのも違うかもしれない、と思っている。モーニング編集者のtwitterで話題になったが「物語にベタなし、描写にベタあり」
( http://togetter.com/li/96246 )
で、お決まりのパターンに見えたキャラが連載で動く中で、個性や独自性、きらりと光る描写があればいいのではと。そしてそれは、大成功していると思う。

そしてその肝となるのが、実働隊長アリス・L・マルヴィンとオーランド伍長の関係。
これについてはもともと「ブラック・ラグーン」への、紙屋研究所id:kamiyakenkyujoでの書評を読んで感じたことが骨子となった。
はてな移転前なのでhttp://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/blacklagoon.html )

ブラック・ラグーン (1) (サンデーGXコミックス)

ブラック・ラグーン (1) (サンデーGXコミックス)

  • 作者:広江 礼威
  • 発売日: 2002/12/12
  • メディア: コミック
ブラック・ラグーンで日本人の主役が時折いう「ナイーブ」な正論が、現実は甘くないぞという作者の「諦観と説教」のための小道具(もある)という見方が、なるほど一部を切り取っているものの、なにか自分にはそういうものが見慣れた風景なので「ん?」と違和感を感じたというところから、例によって「そういうのって社会論というより、ひとつの類型としてあったような気がするなあ」と”因数分解”をしてみたんだよね。
で、思い至ったのはこういうパターン。

(1)ある集団の中で、メンバーの1人が「すっごく青臭い正論、正義」を主張する。

(2)メンバーの仲間が「そう簡単にいくものじゃない」「裏にはこういう真実がある」「自分たちにとっていかに不利か」などを語る。

(3)正論言いはもともと、組織であんまり役に立たない若造・ゲスト。強引にチームを動かすことも出来ずしょぼーん。

(4)だが、少し時間がたってみると、メンバーがなぜかその正論のために動き出しはじめる。

(5)チームの仲間も本当は熱血な正義漢。最初に正論を言ったメンバーは、能力よりはそういう正義、熱血の心を呼び覚ます触媒としての役割を果たしているのです…

■ストーリーの「因数分解」の楽しみートゥギャッターから
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100921/p3

考えると「ガンバ」とかもそうかしら。
パンプキン・シザーズのアリス隊長は上の抽出とはちょっとちがって統率力も抜群だし、剣術などの武力も関羽呂布並みだが・・・しかし”青臭い正論”を持ち続ける事で、余計な危険に直面するという点では変わり無い。それを、寡黙で穏やかなナイトが時に自らを盾にして守る。その一方で、かつて地獄のような戦場を経験し、罪の意識を抱き続ける伍長に、その青臭い正論が道しるべとなっている、というような、そんな関係をこの作品は描いている。


上の話を広げるなら「正義の主人公(多くは貴公子)」に「戦闘力はこっちが担います、という戦士」が寄り添うというパターンもそりゃ多いよね。義経と弁慶(まあ直接対決では義経のTKO勝ちだったが)が元祖でしょうか、三蔵法師孫悟空なんでしょうか。まあこのパターンはあまりにも多く、必然性があったりなかったりで、正式な分類や「パンプキン・シザーズ」の位置づけは後日の課題。

社会の問題を避けず、おぼれず。

上の、「青臭い正論を持ち続ける」隊長は、最初に記した通り貴族。それも最高の血統に位置する「拝命十三貴族」マルヴィン家の当主だ。(例えばこの「拝命十三貴族」って何なの?どんな特権や由来があるの?という話に興味が持てるか持てないかで、架空世界のお話を楽しめるタイプかどうか決まるのかも・・・)
だが、どれぐらい(初期は)ナイーブかというと、「民との垣根を無くすべき」との持論を「毎朝パンが食べられるお前がいうと、安っぽい」と父親に皮肉られるだけで食事が手につかなくなるぐらいなのだ。ほかにも「戦災復興ってそもそも何だ?軍こそ復興の妨げじゃないか?」とか「任務のためなら少数の犠牲はやむをえないだろ?」といった、批判を外からも中からも浴びては悩む。
ただ一方で、この作品はオーランド伍長と共にこのアリス隊長の成長物語でもあり、そういう葛藤を持ち続けた上で、偉大な楽観主義と「高貴な義務」を彼女は何度でも掲げていく。

それが非常に面白い展開を見せているのは、3巻から5巻に及んでいる「舞踏会編」だ。秘密結社などともつながる財閥御曹司の造形、斧(アックス)の紋章を持つ陸情1課第4小隊との、権限をめぐる法的トリックの闘争、舞踏会の客として出席したアリスが2人の姉に切り切り舞させられるコメディシーン−−−など見所は多いが、貧困と飢えが解決しない戦後期の中で、それでも富み栄える貴族、上流階級が集う舞踏会の館を標的に、その日のパンにも事欠く貧民の暴徒が立ち上がり襲撃・・・という状況で描き出す「貴族とは何か」という問いが秀逸だ。


どんなにアリスという個人が清廉で、正義感や優しさにあふれていても、父親の皮肉通りその日のパンに欠けたことのない生まれであり、越えがたい壁があるのは事実だ。
こういう少し前の時代の活劇物語の中では、庶民が主人公のものも多々あるが、騎士などの身分設定上も貴族が主人公の話のほうがたぶん多いだろう。その際に「飢えてる庶民がいる中で、あんたはどこまでいっても上流階級だよね」というのを描写するってのはとんでもなくリスキーだ。その後の主人公がどこまでいっても共感されない可能性がある。
だが、その賭けに作者は勝利した。詳細はネタバレゆえ避けるが、門閥貴族の傲慢さや贅沢さ、にうついての描写といえば「銀河英雄伝説」の前半が嫌でも頭に浮かぶ。だが2004年に発表されたこの回は、銀英伝がSFで描いた「貴族と平民(貧民)」の問題を、さらに一歩進めた

・・・・作者にそんな意識があったか分からないのに勝手に系譜をつなげるのもあれだが、たしかにそうだと思う。
(もちろん「一歩先に進む」ためにはその足場が必要。先行して足場を築いた銀英伝の偉大さは、いささかも減じない)

こういう社会問題への視点、また軍隊組織が持つ意味や弊害、などはその後、敢えて野放しにされている犯罪地域「0番地区」の話(ここに出てくる、国家がお目こぼしした犯罪地域の存在が許せない苛烈な新興実業家ハンプトンは、カムイ伝の「夢屋」を思い出させる)や、国境沿いの町で列車砲と共に君臨する軍閥パンプキンシザーズは、陸情2課と共に潜入する)の話などでも世界観を壊さないよう、主張や政論が表面に出ないような自己コントロールをしながらちゃんと訴えている(このへんは「創竜伝」の20歩先を進んでいる(笑))。そういう点も見どころだ。
上で書いた、コミュニストを自認し社会問題の視点からの漫画解読も重視するid:kamiya氏が、もし「パンプキン・シザーズ」を本格的に評したらどうなるか、ちょっと興味がある(どこかに既に書かれていたら失礼)。

設定に「説明」あるのも好み。

これも自分の好みに合う、というだけでどれだけ普遍性あるか分からんが・・・自分は作品世界に存在するものを「なぜXXXはXXXなのか?それはXXXXがXXで、XXXだからだ」というように、果敢に「説明」していくものが好きだ。それは補足的な注釈でも、ストーリーの中でもかまわんのだが、白土三平のナレーションや、梶原一騎漫画の「談」だったりする。
空手バカ一代の「拳を握ると警戒されるので、手首を曲げた固い部分の『狐拳』を使った!」とかホントかいよ、でしょ。

「なぜ、政府は犯罪の温床0番地区を放置しているのか?体面上、管理していないことで犯罪被害や餓死の救済責任も免れ、統計上も出さないですむから」
「なせ戦災復興の課が陸軍の、情報課として誕生したのか?軍が終戦後の復興時も予算を握るためと・・・『戦災を復興する』といえば各地で歓迎され、情報収集に役立つからだ」
「なぜ優秀な諜報部員とされるコールド・ヴィッターが”有名”なのか?行動様式を敵国・フロスト共和国に観察させ、”諜報機関同士のルール”を作るため」

どの程度まで本当の政治論や軍事論から見てリアリティがあるのか、或いは突飛で想像力豊かな空想の範囲なのかはわかりませんが、そういう形で自分の作品世界を肉付けしようとしている、それが自分は好きだ、ということでした。

最後に。アニメ化もされているらしい。

ウィキペディアより。

アニメ化がなされ、2006年10月より2007年3月までUHFアニメとして放送された(全24話)。

詳細は、こちら方面に疎いのでまったく不明です。CSとかでも番組表に見たことない。