BBCがこういう記事を出して話題になった。
裸でドッグフード食べ生き延びた 「懸賞生活」のなすびさん、30年後に映画で話題に
当時22歳の彼の姿は、バラエティ番組「進ぬ!電波少年」の人気コーナーとして全国放送された。毎週の進捗(しんちょく)が報告され、徐々に彼は国内有数の有名人になっていった。評論家のほとんどはこの番組を嫌悪したが、実に多くの若い視聴者が夢中になった。
番組が始まったのは、アメリカ映画「トゥルーマン・ショー」が公開される前だった。この映画は、自分の人生がテレビ・シリーズとして中継されていることを知らない男性の話で、ジム・キャリーさんがその主人公を演じた。
オランダでテレビ番組「ビッグ・ブラザー」が始まり、リアリティーテレビのまったく新しい時代が到来したのは、そのさらに1年後のことだった。
「電波少年」」の「懸賞生活」と呼ばれた企画は、先駆的な内容にもかかわらず、日本以外ではほとんど知られていない。
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なすびさんの状態は悪化し、弱っていたが、プロデューサーたちは特に気にしていなかったようだ。プロデューサーの1人は今回のドキュメンタリーで、なすびさんが懸賞で米を当てなければ死んでいたかもしれないとうかがわせる発言をしている。なすびさんはその後、砂糖の入った飲み物とドッグフードを獲得。それで数週間生き延びた。
なすびさんがどういう賞品を獲得し、それをどう使って命をつなぐのか、視聴者約1500万人がテレビで追った。
(略)
番組出演者などに対してテレビ局など製作側が負う善管注意義務の慣行は、1990年代と現在では異なる。「電波少年的懸賞生活」のような番組フォーマットを、今の視聴者が支持するとは考えにくい。それでもこのドキュメンタリーは、エンターテインメントに関してはどこで線を引くべきか、そしてどこまでが、視聴者の欲求のせいなのか、疑問を投げかけるものとなっている。
自分はちょうどこの少し前から、電波少年に飽きてきて見なくなった。君だけの「tomorrow」というテーマソングにのって、お笑い芸人がアメリカ大陸を南北に横断したんだっけ?そのへんまでかろうじて覚えてる。なすびはその後なので見てなかった。
まあそれ以前だって、おなじぐらいにめちゃくちゃでコンプラ無視の内容だったのだから、「なすび」「懸賞生活」を見てないからって免責はされまいな。
それでもだ。
そのへんの視聴者の責任は別として、民放テレビ局となると「公共性」とか「コンプラ性」がついて回る。
そしてさらに「過去の事象に対して、あらためて質問などを受け、見解を述べて謝罪する」という流れも出てきている。ジャニーズ問題もそうだろうし、奴隷貿易やコロンブス云々もそうだったではないか。
となると、
「なすびの懸賞生活は、あらためて考えると人権侵害ではないか?日本テレビは、それを過去に行った組織として公式にそのあやまちを認め、謝罪すべきではないか?それとも、あれはあやまちでも人権侵害でもなかったと考えるか?」
と、日本テレビの社長定例会見で聴いたら、その回答がYESでもNOでも、ニュース価値の大きなものになるのではないか、と。
この日付を見る限り、どうも日本テレビの社長定例会見はその月の最終月曜のようであるな?
あれ?じゃあ、本日6月24日???
www.ntv.co.jp
さて、「電波少年・なすび」に関する質疑は、日テレ社長定例会見でありや?なしや?
日テレ会見に関する過去記事。ことし2月のあれ。
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