澁谷 泰介
10時間前 ·
本日テレビ朝日の朝のニュース番組グッド!モーニングで私がコロナウイルス診療に関してインタビューされたものが放送されました。昨日の朝、テレビ朝日の方から取材の依頼が来て、夕方にzoomを用いたリモートでの取材という形で依頼を受けました。
取材の依頼内容としましては、コロナウイルスへのヨーロッパ と日本の対応に関して現場の生の声を聞きたいとのことでしたので、専門家でないので一医療従事者の声としてしか答えられませんとお断りした上で取材に応じさせていただきました。
が、編集で取材内容とはかなり異なった報道をされてしまい、放送を見て正直愕然としました。
取材では、ヨーロッパ での感染状況に関して、私がベルギーから日本に戻ってきてコロナウイルスに関する診療をするに至った経緯、帰国時に感じた日本の診療体制に…‥‥(後略)
これは受けたほうの感想、言い分だが、取材したほう、編集したほうにも「編集権」に基づく、言い分や主張はあるだろう。
検証しようと思えば、ノーカットの編集前の素材もあるのだろうし、冷静な検証がされることを望みたい。なんなら、あまり信用できるものでもないが、BPOなどの機関もあるし、また別のメディアが検証してもいい。
余談 こういうのを「全文革命」のひとつと定義しています
「全文革命」とは、勝手な自分の定義なんだけど
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実際の放送を見て「編集されて、だいぶ内容が変わっている」「正しくは、こうこう、こういうふうに言ったんです」と後からフェイスブックなどのSNSで語るのも、まさにそういう「全文革命」のひとつ。
・どんな会見でも、以前(紙や電波の時代)は各社が、限られたスペースに会見要旨を切り取って、押し込む必要があった。どれぐらいのスペースをとるかも含めて。
・基本的に、記者会見でメディアからスルーされたものは、受け手は知るすべもなかった。
・だが、youtubeなど動画サイトの発達で、記者会見を動画として主催者が、または取材者がアップロードするようになってきた。また、ネットは基本的にスペースの問題を考慮しないで済むので、「全文掲載」もやろうと思えば紙や電波媒体より簡単にできる。
その結果
・たとえばさまざまな記者会見において、従来のピックアップ型の報道に対して「全文を読んでみたけど、前後の流れを見ると、この記事とニュアンスが違う。恣意的だ!」「いや、全文を読んでみたけど、この報道は正確だよ」「この時の口調は、映像で見ると間違いなくあわてているよ」といった形で、全文と比較したり、その発言の表情やトーンまで合わせて論評、検証ができるようになった。
・また、発言を批判された側が「いや、全部を読んでくださいよ」と言ったり、「記者に答えたコメントの完全な発言はこういうものです。自分のサイトにアップしました」というようなことが可能になる。