2回にわたって紹介した通り、本日26日が「少年画報(ヤングキング系)電書漫画半額還元セール」の最終日である。
こんな本をお勧めであり
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特に今回、石黒正数「それでも町は廻っている」(それ町)全16巻すべて半額還元だと。公式ガイドも半額だと
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で、セールの最終日なので、きのうやろうと思ってできなかったことを、やれるところまでやっておく・・・・・・
それが、全巻の中から「推理回」を抽出することである。
星雲賞を受賞した時、そういえばこの作品の「SF回」を抽出したが…
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この作品は同じキャラクターが活躍しているのに、作品テイストはその回その回で千差万別。超ギャグあり、しみじみほろりの人情ものあり、高度な風刺あり、上にあるようなSF回あり。
中でも特に、主人公の嵐山歩鳥は、推理小説が大好きで、時々素人探偵めいた名推理?を日常の中で発揮するのだ。というか、自分から「探偵みたいなことをしたい!」のモチベーションがあり、それでいろいろな謎に首を突っ込むのだ。
それを、「探偵脳」と単行本おまけで呼ばれていた。

それを生かして、というべきか作中で謎が提示され、それが論理的考察によって明かされていく・・・・・それももちろん殺人強盗やテロ汚職とかではない、どこにでもありそうないわゆる「日常の謎」だ。
(ここから先は色んな例外があることは承知で乱暴な史観で描くが)
1990年代に「金田一少年の事件簿」「名探偵コナン」のふたつの、まぁ本格ミステリーの骨法を備えた漫画が超大人気作品となり、少年週刊誌でミステリーをやれる!という事が確立されると、もちろん新規参入が増えた。
ただ、コナン金田一が本当におどろおどろしいような古典的密室殺人などを扱うのに対して、こういう「日常の謎」を、また毎週トリックを考えるという超コナンさ、いや困難さを軽減するものとして「時々推理回が挟まる」という手法も用いられた。
それ町が2005年、スケットダンスが2007年開始。
このふたつが思い浮かぶんだが、あといくつか試みられた作品があったような…とうっすら思う(いい加減だなおい)
ともあれ、そんなおもしろいコンセプトなので、それ町には「時々」ミステリー仕立て、日常の謎仕立ての作品がある。
それを引っ張り出して、「○○事件」と命名し、一覧化すれば、漫画好きやミステリー好きのための一資料となるのではないか、と。
そして繰り返すが、これを書いてる2025年6月26日は少年画報社電書半額還元セール最終日!それ町も含む!どうぞお買い求めください、というダイレクトマーケティングだ。
※以下、つづく。作業中
※この作品は全巻を通して、話数が通し番号(2巻になったら第1話に戻るのでなく、1巻から通算しての第○話、が表記されている)なので、一覧もそれを採用している
「たつみやしろうを探せ事件」5巻35話

「・・・を探しているんだけど」が、本人も記憶定かでないので正攻法では分らないが、「・・・・と勘違いしてるのでは?」との指摘で一気にあきらかに、というのはアシモフ「黒後家蜘蛛の会」でも出てくるね。
※5巻42話が「ミステリーとしていいのか悪いのかわからない回」で、その旨を記すだけにしておく

「水路水没事件」6巻50話

そこにあるべきものがすり替わっている!そのことは、探偵だけが知っている。そうなった理由は何か?
・・・・・・・と、ここまでやって、6巻だからあと10巻ぶんあるので、くじけた(笑)
あとは、もし可能ならおいおい追加して完成させるよ・・・・・・・・・。
ただ、本日最終日のセールへの景気づけなら、これで十分だろう。
さあさあ、世紀の傑作!。第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門(2013年)優秀賞受賞!、第49回星雲賞コミック部門(2018年)受賞!お買い求めくださいませ。






